誰かの所得は、別の誰かの支出の結果です。この基本的な因果関係が理解されていないため、多くの不適切な経済政策が実施されています。マクロ経済の三面等価の法則は、マクロ経済における「所得=支出」を示します。これから、個々の取引における「所得=支出」を導くことができます。そして、個々の取引における因果関係から、「誰かの所得は別の誰かの支出の結果」と導くことができます。 マクロ経済から見ると、「所得=支出」 マクロ経済から見ると、「所得=支出」です。マクロ経済学には、GDPの三面等価と呼ばれる法則があります。生産面「P」と、所得面「消費(C)+税(T)+貯蓄(S)」、支出面「消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+(輸出(Ex)-輸入(Im))」の三つが等しくなるという法則です。これらは、恒等式・定義式です。定義自体が、等しくなるようになっています。 三面等価の法則から、GDPは「所得=支出」となり