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衆院選
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「組織の歯車になんて、なりたくない」 「自分らしくありたい」 おそらく、過半数以上の方々は、こんな思いを持っているんじゃなかろうか。 しかし、これらの思いを真正面から否定する本が登場してしまいました。 しかも読めば読むほど「あれ、歯車って悪くないのかも?むしろ歯車になったほうが合理的なのかも?」と思えてくる、危険な良書。 それが『とにかく仕組み化』です。 『とにかく仕組み化』とは? 本書は、株式会社識学の安藤広大氏による著書です。 氏の著書といえば、ベストセラーの『リーダーの仮面』『数値化の鬼』が有名ですね。 今回の『とにかく仕組み化』は、先の2冊の続編的な位置づけだそうです。 そんな本書からの学びを私なりまとめると、以下のとおりです。 仕組み化の大前提 そもそも、なぜ仕組み化に力を入れる必要があるのか? それは、以下の前提があるから。 「性弱説=人は易きに流れるもの」だと考えたほうがいい
「この人の話、綿菓子みたいにスカスカだな」 「この人は、自分の言葉で話しているな」 この2つの違いは、いったいどこから来るんだろうか?やっぱり話す練習を繰り返すしかないのかな? ・・・と思っていたところ、ある本が「1か月で9万部突破」と話題になっていたので、手に取ってみました。 『頭のいい人が話す前に考えていること』です。 『頭のいい人が話す前に考えていること』とは? 本書は、ビジネスメディアBooks&Appsを運営されている安達裕哉さんの本です。 ※ちなみに、こちらのメディアに少しですが、私の記事も掲載いただいています。よろしければ。 ついにビジネス書中毒に終止符を打ってくれる本と出会えたが、アプローチが予想の斜め上だった。 実は安達さんの本は、読むのは2回目でして。 1回目は『「仕事ができるやつ」になる最短の道』。 ちょうどコンサルファームに新卒入社してすぐのときに読みましたが、今で
「権限委譲だ!」と言って、メンバーに丸っと仕事を任せていたら、全然期待値どおりの成果物が上がってこない。 で、マネジャーが「んだよ、この成果物は、クソか。もっと頭使えや」と言って仕事を巻き取る。 すると、メンバーは「は?だったら最初からもっと丁寧にガイドしろや。もう二度とこの人と仕事したくねえ」とふてくされる。 マネジャーはどんどん多忙になり、メンバーもどんどん離れていく。 一方で「こうやって進めると上手くいくからね。大丈夫そう?わかんないことあったら何でも聞いてね」と丁寧に丁寧にガイドした結果、メンバーの満足度は一見すると向上。 しかし、具体的にガイドしないとメンバーは動いてくれない。メンバーからしても「マネジャーがいつものように指示出してくれるはずだから、待っておこう」と指示待ちになる。 結果、マネジャーが一から十まで自分で考え抜かねばならず、これまた多忙になる。しかもメンバーは一向に
ビジネスの現場では、毎日が「問題解決」の連続です。 誰もが一度は、問題解決について知ろうと、何かしらの本を探そうとされたはず。 しかしAmazonで「問題解決」と検索すると、何と10000件以上の候補がヒットします。 いったいどの本を読めばいいのやら、さっぱりわかりません。 私自身、誇張なしで100冊以上の問題解決本を読みました(半分以上は趣味で読んでいます)。 その中で、今回はとっておきの本を4冊ご紹介しましょう そもそもの「オススメ本」の基準とは? とはいえ、いきなり「オススメはこの4冊です」とか言われても、「なぜその4冊なのか?」と疑問に思ったはず。 そこで、まずは「オススメ本の選定基準」について認識をそろえておきましょう。 常連さんにとっては「またか」という感じかもしれませんが…大事なことなので、何度も何度も書かせていただきます。 もうご存知の方は、飛ばしていただいて構いません。
コンサルとして入社したてのときに必ずぶち当たる壁。 それが「議事録」です。 コンサルは、社内外問わず、たくさんの会議に参加することになります。 それに伴い、大量の議事録を作成せねばならず。 しかも、書いた議事録1つひとつに対して、大量の赤入れが行われます。 もはや、自分が議事録に書いた文章量よりも、赤入れの量のほうが多い・・・なんてこともザラです。 また、コンサルでなくとも、会議で議事録を取るシーンは多いはずです。 その中で「上手く議事録が書けないな」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、「コンサル時代に議事録に苦戦しまくった私を救ってくれた本」や「当時、これ読んでおけばよかったなーと思う本」をご紹介します。 議事録を書けるようになるための6つのポイント 本の紹介に入るために、まずは議事録を書くためのポイントをおさえておきましょう。 具体的には、以下の6つです。 議事録
本書を手に取ったきっかけは、「この本、控え目にいってヤバい」というツイートを見かけたからです。 実際読んでみた感想は・・・マジでヤバい本でした。 いつも以上に語彙力が皆無で申し訳ありませんが、本当に素晴らしい本でした。 ジャンルは自己啓発ですが、「合理的な自己啓発書」という新たな領域を開拓している本です。 筆者を拝見して納得。シリコンバレーの最重思想家が書いた本でした。 『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』とは? 本書は、個人投資家としてUberやTwitterに初期投資を行うなど、圧倒的な行動力と先見の明を兼ね備えた「ナヴァル・ラヴィカント」の発言をまとめた本です。 日本にやってくる前の原書は、Amazonで7200超のレビューがついて、星4,7という異例の評価。 ジャンルとしては自己啓発書なのですが、巷にあふれる自己啓発書とは一線を画しています。 あえて名づけると「合理
ここ数年、出版するたびにAmazonランキング1位に君臨されている人物がいます。 皆さんはお気づきでしょうか? そう、「考えるエンジン講座」代表の高松 智史さんです。 例えば、2/1に出版された『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』はAmazon総合1位。出版されて10日で、Amazonレビュー120以上。 ・・・もう異常値ですよね。 いったいなぜ、こうも異常なほど人気なのか。 今回は高松さんの本(タカマツボン)の魅力を5冊分まとめてみました。 1冊目『変える技術、考える技術』 タカマツボンを5冊読んでみて、書評も書いて、わかったことがあります。 タカマツボンの魅力=プラクティカル×コミカル この掛け算が、人気の正体じゃないかと。 特に、プラクティカルでコミカルな要素が凝縮されているのが『変える技術、考える技術』です。 (ちなみに私は、5冊のなかでもこの本が一番好き) 例えば、本書の1ペ
タカマツボンのエッセンスが詰まった「議事録進化論」 本書『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』には、104の濃い技術が詰まっております。 ・・・が、これら濃い技術が凝縮されているテーマがあるなと。 というのも、104の技術が340ページにわたって書かれているわけですが、議事録についての説明に一番ページ数が割かれていたんですね。 「議事メモ vs 議事録 vs 発言録」というパートなんですが、ここではいろいろな技術が登場します。 「たかが」構造化 vs 「されど」構造化 「答えのあるゲーム」より「答えのないゲーム」 「TASKバカ」より「論点バカ」 「自分のペース」より「24時間ルール」 「誰が言ったか」より「誰が活字にしたか」 こういったエッセンスがギュッと凝縮されているなと。 ということで、個人的に感動した「議事録進化論」を、私なりの振り返りもかねてご紹介します。 発言録のレベル(Lv
(画像引用:https://pixabay.com/ja/photos/325321/) 前回、「【コラム】その依頼の仕方で、本当に相手は動いてくれますか?」という記事の中で、「依頼するときに意識しておきたいこと」を書きました。 ・依頼するときは、必ず期限をそえる ・相手の予定を把握するために、カレンダーツールを覗いてみる。あるいは、社内ツールがオンラインになっているかを確認する ・相手が普段どんな業務を行っているか、思い浮かべてみる ・「自分が書いた文章で、本当に相手は動くことができるだろうか」「自分だったら、この指示内容で動けるだろうか」と、一度立ち止まって読み返してみる ・「自分が書きたいことではなく、相手が知りたいことを書けているか」と、自問自答する ・自分と相手の権限やパワーバランスを考えたときに、本当にこの言い回しでよいのかを考える ・「相手はこの用語を知っているだろうか」と、
まず最初にスタンスをお示ししておくと、 私は自己啓発本があまり好きではありません。 この手の本は結局 「さあ、一歩踏み出して、チャレンジしましょう…としか言ってないでしょ」 「どうせ読んだ1週間後には熱が冷めてしまう…そんな本が多いよね」 と、思っていたからです。 こんな具合に斜に構えてましたので、最初に『いくつになっても恥をかける人になる』をお見かけしたときの第一印象は、そんなに良くはありませんでした。 「またか。少し切り口を変えただけで、結局は他の本と同じでしょ」と。 しかし、この第一印象が間違っていたことに、すぐ気がつきました。 本書は「恥の構造」を解き明かし、その上で「恥を乗り越える術」を授けてくれます。 恥とは、「理想の自分」と「現実の自分」のギャップから生まれる まずは、「恥」の定義を確認しておきましょう。 恥とは自分が描いている「理想の自分」と「現実の自分」の間に生まれるギャ
Yusuke Motoyama 外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。 私が嫌いなアドバイスたち 「想像力を働かせなさい」 「相手の気持ちを考えなさい」 「顧客視点に立って考えなさい」 私はこれらのアドバイスが大嫌いだ。 まず「想像力を働かせなさい」について。 「想像力」とは一体なにを意味しているのか? 「想像力を働かせなさい」と言うけれど、それを言われた相手の気持ちを想像した上で言っているのだろうか? …と、思わずカウンターパンチを食らわせたくなる。 続いて「相手の気持ちを考え
企業内起業が17件 独立起業が21件 週末起業が14件 合計52の事業を立ち上げた守屋氏。 「起業・新規事業」の本を書くにあたり、守屋氏以上に適任の人物はいないのではないでしょうか。 そんな筆者が、ついに起業の本を出版されました。 タイトルは『起業は意志が10割』。 https://amzn.to/3z686wI ぶっちゃけ話を申し上げると、表紙だけを見たときの第一印象は決して良くはなく、 「意志が10割って。結局は気合や根性!みたいな精神論ですか?」 と失礼ながら思ってしまいました。 しかし、本書を読んでいくうちに「起業は意志が10割」の本当の意味を思い知らされることになります。 第1章の途中まで読むとわかりますが、 「起業して勝つための方法論は何か」 「逆に、何をすれば負けるのか」 が生ナマしくリアルに記されています。 「起業は意志が10割」と書かれていますが、 経営資源のヒト・モノ・
「文章を書くときは、必ず読み手はだれか?を考えなさい」 この一言に異論がある人は、ほぼいないはずだ。 というよりは、そもそも「文章を書くときは、読み手のことを考えるべきなのだろうか?」と疑問に思うことすらなかった人がほとんどだろう。 私も例外なく 「文章はターゲット設定がカギである」 「読み手にどうなってほしいかを最初に設定しよう」 と信じてきた一人だ。 そんなおめでたい脳みそだったわけだが、本屋を歩いていて、衝撃的なタイトルの本に出くわした。 『読みたいことを、書けばいい。』 https://amzn.to/3p7O0O1 読みたいことを、書けばいい。 思わず、本を二度見してしまった。 「え、読みたいことを書けばいい?それって、読み手が読みたいことを書きましょう、ってことよね?」 そう思いながら、本書を開くと、「はじめに」のところで早速出鼻をくじかれてしまう。 本書では、「自分が読みたい
「そもそも」 このキーワードの破壊力は凄まじいですよね。 「そもそも」が議論にもたらす効果は、極論すると次の2点。 誰もが常識だと思い込んでいた固定観念を打ち砕き、ブレイクスルーにつながる どうでもいい論点をほじくり返されて、これまで積み上げてきた議論がぶっ壊されて、スタートに戻る よく目にするのは2のパターンですね。 権限や発言力がない人が「そもそも」と的外れなことを指摘してきても、特に問題ないのですが 〇〇部長みたいな人から同じ指摘を食らうと、ザワザワと慌ててしまう人も少なくないと思います。 もちろん、「それはどうでもいい論点です(キリッ)」と言い返して、〇〇部長を抑え込むべきでしょ、という意見もあるでしょう。 しかし、誰もがそう強く在れるわけではありません。 偉い人から「そもそもさ~」と問われると、たとえそれがどうでもいい論点であっても、たいていの人は慌てふためくはずです。 そんな「
(出典:https://unsplash.com/photos/05A-kdOH6Hw) 以前、ある人に「チームワークはたし算ではなく、かけ算で発揮できる」と教わったことがあります。 1人ではできないことも、チームで挑めば、できるようになる お互いの弱みを補うことで、チームの力が底上げされる 1人ひとりの強みと強みを掛け合わせることで、チームの力は何倍にも強化される チームで力を合わせることで、1+1が3や10になっていく 私は、この考え方には反対の立場です。 「チームの力がかけ算で発揮されることはない。あくまでたし算にすぎない」 こんなスタンスです。 「いいチームで働いたことがないから、そんなことが言えるんだ」と反論が飛んできそうですね。 実はそんなことはなくて、 「これ以上なく、自分の力を発揮させていただいたチーム」 「面白いくらいに、自分の力が発揮できなかったチーム」 両方を経験した
『トヨタの会議は30分』とは こんにちは。 毎年300冊以上読んでいるビジネス書オタクのビズペラです。 以前はコンサル務めだったこともあって、会議・ファシリテーション術の本をたくさん読んできましたが… またしても、とんでもない本と出会ってしまいました。 それが、今回ご紹介する『トヨタの会議は30分 ~GAFAMやBATHにも負けない最速・骨太のビジネスコミュニケーション術』です。 まず、本書を読むと、なにが手に入るのか? 一言で述べると、「普段の会議時間を半分にするためのスキルとマインド」が、たった数時間で手に入ってしまいます。 それもそのはず。 筆者のプロフィールを見てみると「トヨタ→外資系コンサル→戦略コンサルとして独立」という経歴。 トヨタ×コンサル 脳みその筋肉がバッキバキに鍛えられているんでしょうね。 だからこそ、会議というレースを凄まじいスピードで走り切る方法論を書けるのでしょ
(出典:https://unsplash.com/photos/1VqHRwxcCCw) 【決定版】あなたの思考を「深く」する本5選 かつてこんな記事を書いてみたところ、知人からこんなコメントをもらいました。 "おすすめ商品10選"みたいな記事ってコスパいいよね。 だって、特に何も考えずに、読み手に買ってほしい商品を10個ピックアップしてさ、あとは数行ずつ感想加えれば完成するからね。文字数も稼げてお得だ。 この指摘、なかなか痛いところをついています。 というのも、ブロガーは、なるべく高頻度で記事を更新していく必要があります。 となると、どうしても苦しいときに飛びつきたくなるのが、「オススメ商品10選」みたいな記事です。 しかし、この「オススメ商品10選」的な記事ほど、「思考して書いたか、そうでないか」を見抜かれやすい。 だからこそ、先ほどの知人からの指摘を受けたわけです。 そんな反省を噛み
先日、文章力の本をまとめた記事を書いたら、思った以上に反響があった。 800以上のはてなブックマークがつき、コメントも多く頂けて、書評ブロガーとしては、この上なく嬉しいことである。 もちろん、肯定的な意見ばかりではなく、ネガティブなコメントも頂戴した。 その中でも特に多かったのは、 「文章の本といったら、谷崎 潤一郎らの『文章読本』だろう。わかってないな」 …と、こんな類の意見だ。 これらの意見は、素直に嬉しかった。 「もっとオススメの本があるんだったら、喜んで読みたい」と思えたからである。 一方で、内心「いやいや、『文章読本』なんて時代遅れじゃないの?」と思っている自分も確かに存在していた。 そんなこんなで、早速、谷崎 潤一郎氏の『文章読本』を読んでみたので、所感を述べたい。 https://amzn.to/2RFMYfr 「古い本はわかりにくいし、当たり前のことしか言っていない」…そん
「デザイン」 「デザイン思考」 「デザイン経営」 これらの用語を、きちんと区別をしたうえで説明できますでしょうか? おそらく、デザインの本質や全体像を理解しておかないと、上記の用語を自分の言葉で説明するのは難しいはず。 では、デザインを理解するとは、どういうことでしょうか? デザインの理解度は4段階ある 物事の理解度は、大きく4段階に分けることができます。 ①知らない、②知っている、③わかっている、④できる この4つです。 この4段階を、デザインに当てはめると、次のように整理できます。 レベル1:知らない デザインって見た目の話でしょ? オシャレな組み合わせを考えることがデザインじゃないの? …くらいの理解度で、デザインについて勘違いしている段階。 レベル2:知っている デザインとは「設計」のことだ。設計の対象は、モノだけではなく、コトも含む。 デザインは観察から始まる。 …こんな感じで、
〇〇大全の価値とは? 書店にいくと、必ずといっていいほど目に入る「〇〇大全」。 〇〇大全の価値をシンプルに示すと、以下の通りである。 「情報量が担保されていることによる安心感」 「大量の情報が整理されているわかりやすさ」 この2つにつきる。 膨大な情報量が整理されて詰まっているから、何かあったときの辞書的な存在として、一家に一冊置いておきたい。 〇〇大全には、そんな安心感がある。 そういう考え方もあるだろう。 情報「量」は価値になり得るか? 実は、私自身は〇〇大全に見られるような「情報量」「情報の整理」にはあまり価値を感じていない。 だからこそ、「〇〇大全」と名のつく本は、ほぼビズペラでは紹介していない。 100歩譲って、「情報を整理してくれていること」には少し価値を感じるが、「情報量」に対してはほとんど価値を感じない。 理由は明白だ。 世に出回っている情報量が、もの凄いスピードで増えてお
『組織が変わる-行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2 on 2-』とは あのベストセラー『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』を出版された宇田川 元一氏が、新たな本を執筆されました。 ※『他者と働く』の書評はこちら それが『組織が変わる-行き詰まりから一歩抜け出す対話の方法2 on 2-』です。 前回もそうでしたが、今回も頷きが止まらなくて首が取れそうになるくらい、素晴らしい本でした。 そんな本の全体像をざっくりと紹介すると、 タイトルの「組織が変わる」とは、自分や周りのメンバーが見えている組織の風景が変わることを意味している。 本書では「組織の慢性疾患」に主眼を置いている。 組織の慢性疾患とは「どこから手をつけたらいいかわからない」「自分以外の誰かが変えてくれるはず」…といった悶々とした閉塞感が積み重なり、組織がどんどん悪化している状態を指している。 本書は、この慢性疾患
なぜを5回繰り返したら、壁にぶつかってしまった 「なぜ?を5回繰り返せ」 問題解決や思考力の本を読んでいくと、必ずといっていいほど登場するアドバイスだ。 では、アドバイスどおり、なぜ?×5回繰り返してみよう。 テーマは「会議の時間が長くなってしまうのは、なぜか?」。 素直に、なぜ?を5回繰り返して深堀してみると、次のような考察結果となった。 会議の時間が長いのは、会議の回数が多くなってしまうから 会議の回数がどうしても多くなってしまうのは、会議に予定が合わない人が多いから 会議の予定が合わないのは、会議をしないといけない対象者が多いから 会議をしないといけない対象者が多いのは、権限の設計が適切になされていないから 権限の設計がなされていないのは、権限を設計できる人(人材マネジメントに詳しい人)がいないから なぜ?を5回繰り返したことで、「権限を設計できる人がいないこと」が本質的な原因だと判
『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』とは 毎月出版されている「内定者への手紙」シリーズ。 今回の『内定者への手紙 リードザセルフ!-自分の取り扱い説明書をつくろう-』も素晴らしい内容でした。 自分のフィジカルとメンタルを常に健康な状態にキープする。 これは、実は相当難易度が高いことです。 どれだけ高いビジネススキルを持っていても、その日の健康状態によって、パフォーマンスは大きく左右されます。 ビジネススキルだけでは、厳しい環境で戦い「続ける」ことはできないのです。 人生100年時代とはよく聞く話ですが、まさにビジネスパーソンとして50年近く働かなければならないようになってきています。 その50年間を戦い「続ける」必要があるわけです。 そのためには、自分の健康状態をキープし続けなくてはいけません。 その方法論を体系立てて、しかもたったの250円で教えてくれる
この本で解ける疑問は? 「ありきたりだね」と言われないためには? 「思っていたのと違った」と言われないためには? デザインの世界で勝ち抜いていくための考え方は? https://amzn.to/3gKrd90 『勝てるデザイン』とは 「デザインをオシャレにするための具体的な方法を知りたい」 もしこんな目的感を持っているのであれば、この本はオススメできません。 本書は、デザインのハウツー本ではないからです。 もちろん、「勝負フォント3選」など具体的なハウツーも書かれてはいますが、 それも300ページ以上あるうちの数ページにすぎません。 実は『勝てるデザイン』は、マインドセットと思考法の本なんです。 本気でデザインで勝負していくために必要な心がまえや、相手に刺さるデザインが生み出されるまでの思考過程が赤裸々に綴ってある。 「え、そこまで書いちゃっていいんですか?」とツッコミたくなるくらい、とに
「目的はなに?」 「何より一番大切なのは、目的だよ」 こんな言葉を耳にする機会は少なくない。 上司からよく言われる言葉トップ10に入るのではないだろうか。 でも、「いい目的とは何なのか?」まで教えてくれる偉い人はどれくらいいるだろうか。 いや、そもそも、上司やその上の人は「いい目的の条件」をちゃんと説明できているのだろうか。 そして部下は、上司から「いい目的についての説明」をしてもらうのを、いつまでも待っていてよいのだろうか。 以上の問題意識を持ちながら、今回は「いい目的」と「目的もどき」を見抜く術について考えてみたい。 提案書や企画書でよく見かける「目的」集 「~の効率化」 「~の集約化」 「~の一本化」 「~の標準化」 「~の見える化」 「~による生産性の向上」 社内の資料、あるいは社外から送付された資料で、よく見かける「目的」を羅列してみた。 みなさんも、この中の2~3つくらいは、ど
『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』とは 私が大好きな著者の一人、山口 揚平氏の本がついに家に届いた。 その名も『ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方』。 何ともそそられるタイトルだ。 そんな本書のテーマを一言で述べると「天才性」である。 本書によると、天才性とは「個人が生まれたときに授かっている、他者とまったく異なる特性」を意味している。 この天才性を軸に、本書は次のような構造で展開されている。 まさに、本書のタイトル通り「天才性=ジーニアスを発見するための方法論」が体系的に表現されている。 その中でも、特に印象に残ったのは、「第3章 天才性を見つけよう」で書かれていた次の2点。 天才性マトリクスで自分の方向性を知る 天才性を文章で表現する 天才性マトリクスで自分の方向性を知る 本書で登場する「天才性マトリクス」については、山口 揚平氏が書いたnoteにも記載
Yusuke Motoyama 外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。 (出典:https://unsplash.com/s/photos/basketball) 3C分析なるフレームワークがある。 市場(Customer) 競合(Competitor) 自社(Company) 「3C」は、上記3つの頭文字をとったものである。 おそらく、ほとんどのビジネスパーソンは見聞きしたことがある言葉ではないだろうか。 しかし、「知っている」と「できる」は違う。 例えば、「スタバを対象に3C
いまちょうど『文章力が、最強の武器である。』という本を読み終えたところです。 これで、ついに出そろいました。 長らく追い求めていた「文章力」の理想郷。 どうやらそこには、4人(冊)の四天王がいらっしゃったようです。 これまで「文章力」「文章術」「書き方」と検索して、約20冊近く読んできました。 その中から選び抜かれた四天王をご紹介します。 入門編『文章力が、最強の武器である。』藤吉 豊 https://amzn.to/3njBbiF 最初に四天王の1人目、入門編で待ち構えているのがこの『文章力が、最強の武器である。』。 まず何と言っても、章立てがすごく魅力的なんですよね。 第1章は、文章力が劇的に上がる「3つの視点」。 おもしろい わかりやすい 読みやすい この3拍子が揃った文章こそが、「良い文章」なのだと筆者は語っています。 その後、先ほどの3拍子それぞれを伸ばしていくための考え方・型・
Yusuke Motoyama 外資系コンサルティング会社を経て、経営大学院に勤務。年間300冊読むなかで、絶対にオススメできる本だけを厳選して紹介します。著書『投資としての読書』。 Books&Apps(https://blog.tinect.jp/)にもたまに寄稿しています。Amazonアソシエイトプログラム参加中。 執筆など仕事のご依頼は、問い合わせフォームにてご連絡ください。 「結論から話す」は、ビジネススキルの一丁目一番地 「結論から話しましょう」 この言葉を知らないビジネスパーソンは、ほとんどいないのではないでしょうか。 もはや働く人とっての一丁目一番地ともいえるスキル。 いや、ビジネスマナーと呼んだ方がいいのかもしれません。 それが、今日のテーマ「結論から話す」です。 しかし、いざ職場を見渡すと「結論から話さない人」って結構いますよね。 なぜ、あれほど口酸っぱく言われ続けてい
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