抱き合った姿勢のポンペイの遺体。二人の関係を巡り考古学者は複数の仮説を立てている/Archaeological Park of Pompeii via CNN Newsource (CNN) 古代のDNAから、火山の噴火により古代ローマの街ポンペイで亡くなった一部の人たちの実態について、驚くべき事実が明らかになった。これらの人々の遺伝的関係や祖先、性別にまつわる誤解が覆った。 ベスビオ山が紀元79年に噴火した際、高温の有毒な火山ガスと火山灰が大気中に吐き出されたことにより、街の人口の大半が時間をかけて死亡していった。火山灰や軽石と呼ばれる火山岩がその後ポンペイと住民とを覆ったため、壊れゆく街で犠牲になった人々の状況はそのまま保存された。まるで不気味なタイムカプセルだ。 忘れられた都市の発掘が最初に行われたのは1748年だが、1863年になると考古学者のジュゼッペ・フィオレッリが一部の犠牲者