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ドラクエ3
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カンジダ菌が暴れだすと多様な健康トラブルをおこすことを前回までに紹介しました。最終回の今回は、カンジダ菌とどう付き合っていくべきか考えてみましょう。ここまでに述べてきたように、私たちほ乳類は消化管を含めた体の周辺からカンジダ菌を完全に排除することはできません。したがって、うまい付き合い方の基本は、カンジダ菌を増やさないことと、カンジダ菌がたとえ存在しても体内に侵入するのを防ぐ力をつけることだと言えます。 1.カンジダ菌を増やさないためには すでに3回目のコラムで書いたように、カンジダ菌を減らす健康習慣を守っていくことが大切です。食生活の注意が一番でしょう。多くの植物成分には、カンジダ病原性を低下させる成分が知られており、それらを毎日の食事でとることがカンジダ菌を増やさないポイントです。野菜に含まれるカンジダ菌を減らす成分としてはテルペノイドが良く知られております。 それらは煮たり焼いたりす
一般的に、男性に比べ女性の方が健康への関心が高く、食生活にも注意を払っている。世界的な傾向として、女性は男性より平均寿命が長い。ところが、つい最近、米国で女性の平均寿命が下がっているという調査報告が発表され話題を呼んでいる。 米国の43%の郡で女性の平均寿命が低下 なぜか、アメリカ人女性の平均寿命が低下している–。そんな報道を米国の主要メディアが一斉に行った。 米国各州で、女性が負担額を気にせずに予防医療サービスを受けられる法が整い、予防の検査を受けている女性も少なくない。一般的に、女性は健康への関心が高く、食事や生活習慣にも注意を払いがちだ。それなのに、なぜ平均寿命が低下しているのか。 主要メディアがこぞって取り上げたのは、3月4日付の医療専門誌Health Affairsに掲載されたウィスコンシン大学の研究報告である。 3,141の全米のほとんどの郡について、10年間にわたる死亡データ
糖質摂取が増えるとインスリン抵抗性が肥満や糖尿病を引き起こす インスリン抵抗性というのはインスリンの効き目が弱いことで、骨格筋や脂肪組織でのグルコースの取込みと利用が低下している状態です。脳や妊娠中の胎児へグルコースの供給を維持する必要があるために、人類は氷河期の間の低糖質食に適応するためにインスリンの効き目を悪くするように進化したと考えられています。しかし、農耕が始まって糖質摂取量が増えると、インスリンの効き目が弱い遺伝形質(インスリン抵抗性)を持っている人類に肥満と2型糖尿病が増えるようになります。 最近まで狩猟採集を行っていた地域に糖質の多い西洋的な食事が導入されると、急速に肥満と2型糖尿病が増えることが知られています。例えば、米国アリゾナ州のピマ・インディアンやオーストラリア先住民のアボリジニや南太平洋のナウル共和国の住民は肥満や2型糖尿病が極めて多いことが知られています。これらの
脳内報酬系が活性化されると快感を感じる 人間を含めて動物は「気持ちがよい」とか「快感」を求めることが行動の重要な動機になります。このような快感が生じる仕組みは脳内にあり「脳内報酬系」と呼ばれています。脳内報酬系は、人や動物の脳において欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快感の感覚を与える神経系です。 脳の腹側被蓋野から側坐核および前頭前野などに投射されているA10神経系(中脳皮質ドーパミン作動性神経系)と呼ばれる神経系が脳の快楽を誘導する「脳内報酬系」の経路として知られています。 ラットの実験で、この神経系に電極を埋め込んで電気刺激をするとラットは盛んにレバーを押して電気刺激を求めたことから、この神経系が活性化すると快感を感じることが発見されました。A10神経系で主要な役割を果たす神経伝達物質がドーパミンです。ドーパミンはアミノ酸のチロシンから作
食べてはいけない食品とは 糖質制限とは要するに「血糖値を上げない食べ物を食べる」ことです。食後に血糖値を上昇させるのはグルコースと体内で消化されてグルコースに変化する糖質(デンプンなど)だけです。脂肪とタンパク質はいくら食べても血糖は上昇しません。炭水化物は糖質(体内に吸収されて血糖値を上げる)と食物繊維(消化管で消化・吸収されないので血糖値を上げない)の2つに分類されますが、体内に吸収されない食物繊維はいくら食べても問題ありません。糖質が少なく食物繊維の多い食品としてキノコ類、海草類、葉菜類の野菜、こんにゃく、おから、小麦ふすまなどがあります。 糖質制限の実践では、食べてはいけない食品、少しなら問題ない食品、いくら食べても良い食品に大まかに分類して、個々の食品がどれに相当するのかを知っておくと食事のメニューを考えるときの参考になります。基本的なことを表にまとめています。 ① 原則的に食べ
糖質とインスリンは様々なメカニズムで老化を促進する 糖質はエネルギー源として重要な栄養素であり、インスリンは体の成長を促進する上では重要なホルモンです。しかし、成長が終わったあとの生物にとって、糖質の過剰摂取と、それによるインスリンの分泌促進は様々なメカニズムで老化を促進し、寿命を短くする方向で作用します。糖質の過剰摂取はタンパク質の糖化やAGE(糖化最終生成物)の産生を促進し、組織の炎症と酸化ストレスを高めます。その結果、細胞や組織の老化や機能低下を促進します。 糖質摂取はインスリンの分泌を促進します。インスリンは脂肪の合成を促進し、肥満を引き起こします。肥満はさらに炎症状態を高め、アディポネクチンの産生を減らし、インスリン抵抗性を高めてさらに高インスリン血症を亢進します。このようなインスリンの高い状態は肥満をさらに促進して悪循環を形成し、動脈硬化を促進しメタボリック症候群を引き起こしま
そもそも糖質は必須栄養素ではない 動物の体の中で筋肉や肝臓にグリコーゲンが貯蔵されていますが極めて微量です。牛肉や豚肉では炭水化物は0から0.5%程度、レバー(肝臓)で2から3%程度の炭水化物含量です。したがって、トラやライオンのような野生の肉食動物では、摂取栄養素のほとんどが蛋白質と脂肪であり、糖質は極めて少ないことになります。しかし、肉食動物にとって糖質をほとんど摂取しなくても健康上の問題はおきません。このように糖質がほとんどゼロでも人間を含めて肉食動物は生きていけます。それは、これらの動物にとって糖質は必須栄養素ではないからです。人間が生きていく上で必須の栄養素は、水、必須アミノ酸(ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)、必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタ
トップニュースHitosugi M., Ikeda M., Zhu X., Kato H., Omura K., Nagai T. and Tokudome S.: Anticoagnlant and Fibrinolytic effects of functional food materials produced by Bacillus subtilis natto, Journal of Japanese Society of Biorheolory, Vol.21,No.1,35-40(2007) 2007.01.01 Hitosugi M., Ikeda M., Zhu X., Kato H., Omura K., Nagai T. and Tokudome S.: Anticoagnlant and Fibrinolytic effects of functional food
肥満や糖尿病やがんの治療に糖質制限食の効果が認められてきた 最近、糖質制限に関する一般向けの書籍が多く出版されています。その理由は、糖質の多い食事が肥満や糖尿病やメタボリック症候群や認知症やがんなど多くの病気の発生率を高めていることが明らかになったからです。そして、食事中の糖質を減らすことによってこれらの病気の発生率を減らせることが多くの臨床試験で明らかになってきました。 私はがんの予防や治療を専門にしています。がんの発生や再発の予防において、食事の内容が極めて重要であることが知られており、その知識や実践法をがん患者さんに指導しています。 この「がんと食事の関係」の研究において、近年大きな変化が起こっています。それは、今までの常識であった「肉や脂肪の多い食事ががんの発生や進行を促進する」という考え方から、「糖質の多い食事ががんの発生や進行を促進する」という意見を支持するエビデンス(証拠)が
人間の脳は肉食によって大きくなった 人類はオランウータンやゴリラやチンパンジーと共通の祖先から進化しました。動物進化の系統樹において、約1300万年前にオランウータン、約650万年前にゴリラ、約490万年前にチンパンジーが人類から分岐したと考えられています。 人類の特徴は他の動物と比べて知能が高いことですが、知能の発達には脳が大きくなることが必須です。チンパンジーの脳容積は400cc程度で、現代人の成人男性の脳容積の平均は約1350ccです。チンパンジーと同程度の脳容積しかなかった初期人類から、高度の知能をもった現生人類に進化する過程で脳容積は3倍以上に増えました。チンパンジーの脳容積は500万年前と同じで、人類の脳容積が3倍も増えた理由は、人類が動物性食糧を多く摂取するようになったからです。 脳組織の50から60%は脂質から構成されていますが、このうち約3分の1はアラキドン酸やドコサヘキ
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