次期学習指導要領を見据えた教育課程や指導、評価などの在り方を議論している文部科学省の有識者検討会は4月26日、第11回会合を開き、招かれた教育方法学(カリキュラム論、教育評価論)が専門の京都大学大学院教育学研究科の西岡加名恵教授が、「学習評価の在り方からカリキュラム改善を考える」というテーマで発表を行った。西岡教授は現行学習指導要領における評価の3観点のうち、「主体的に学習に取り組む態度」の成績付けは、「思考・判断・表現」に統合すべきだと提案した。 現行学習指導要領では、育成すべき資質・能力として▽学びに向かう力、人間性等▽知識及び技能▽思考力、判断力、表現力等――の3つの柱を掲げた上で、評価の観点を「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の4つから、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つに整理している。 西岡教授はこの現行学習指導要領