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衆院選
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米国で「贅沢品としての信念」(luxury beliefs)という概念が話題になっている。元は2019年ごろにちょっと話題になったらしいのだが、私は見逃していた。それが提唱者のロブ・ヘンダーソンが最近自伝「Troubled」を出したこともあって見直され、昨今のいわゆるウォーキズム(日本の文脈に合わせると意識高い系とでも訳すべきか)へのカウンターとして持ち出されているようだ。 ヘンダーソンの顔を見ると分かると思うが、ヘンダーソンという欧米系の姓の印象に反して、彼はアジア系米国人である。彼の母親は韓国からカリフォルニアに渡り、大学を中退して薬物中毒者となった。父親がはっきりしない子供が何人も生まれ、そのうちの一人がロブだった。母親には子供を育てる能力も意欲もなく(その後逮捕され韓国に強制送還されている)、間もなく養子に出されたので、姓がヘンダーソンなのである。しかも養親も離婚してしまい、養母は
The Atlantic誌に「外国語教育の終焉」(The End of Foreign-Language Education)という記事が載っていた。 この記事にもある通り、最近ではAIによって、外国語の文章の翻訳だけではなく、外国語を流暢に話す自分の音声やビデオすら、10ドルもあれば比較的簡単に作ることができる。ようするにディープフェイクだが、試しに作ってみるとなんだか不気味ですらある。自分であって自分でない、確かにシミュラクルだ。 とすると外国語を学ぶモチベーションが落ちるのもやむを得ないところで、記事によれば米国の大学における英語以外の言語コースの総登録者数は、2009年から2021年にかけて29.3%減少したという。オーストラリアでは2021年の高校3年生の8.6%しか外国語を学んでおらず、韓国やニュージーランドでも、外国語学科を閉鎖する大学が相次いでいるそうだ。逆に非英語圏では、
動画やポッドキャストの素人と玄人を分けるのはひとえに音質だと思う。画質はある意味どうでもいい。そもそも顔画像無くても良いし。 最近のラップトップPCやスマホであれば内蔵マイクもそこそこの性能はあると思うが、おそらく古いPCで内蔵マイクをそのまま使っているのであろう、海外の番組やオンライン・ミーティングでも、時として聞くに堪えないシュワシュワした音質で参加する人がいる。困ったものである。普段はマシでも出張中とかで、Bluetoothワイアレスイヤホンの内蔵マイクで参加、というパターンも多い。当人は気づかないのだろうが、ああいうのの音質は往々にしてAMラジオというか昔のテヘラン特派員報告のレベルである。 新型コロナ禍以来いくつかUSBマイクを使ってきて、結局このRazer Seiren Miniに勝るものは無いと確信するようになった。USBマイクはどれも案外でかくて重いのだが、これは十分小さく
小ネタである。 昔よりは便利になったとはいえ、Gmailのメールとか掲示板の投稿とかをウェブブラウザ上で書くのはめんどくさい。Emacs上で書きたいのである。というか、Emacs以前に「メール」とか「掲示板」とかいう時点ですでに老害感が横溢しており我ながらびびった。 それはさておき、そういうとき一昔前だとウェブブラウザ側にEdit with Emacsというアドイン、Emacs側に edit-server.el というのを入れて使っていたのだが、設定が複雑で何かとうまく行かなかった覚えがある。これが最近だと、ブラウザ側はGhostTextアドイン、Emacs側にatomic-chromeを入れれば楽に実現できる。名前がatomでchromeって大丈夫なのかねという感じだが(Atomはディスコンになってしまったし)、AtomやChromeだけではなくEmacsにもMozilla Firefo
商売にもよるのだろうが、私のように文章やコードを書くのが主な仕事だとすると、やはり出先であってもマルチディスプレイ環境にしたい。デュアルは最低線で、できればトリプル、クアッドにしたいのである。一昔前は海外にモニタを持っていくだけでも大荷物で大事業だったが、最近ではモニタ自体大画面で高画質でも軽いし、Thunderbolt 4ケーブル対応なら給電も含めて一本のケーブルでまかなえるので、モバイルモニタを持ち歩くのは非現実的でなくなった。さらに、タブレットPCを外付けディスプレイとして使うのも、実用に耐えうるようになってきたのである。
最近 GNU Emacs 関連の諸々をいろいろ見直していてしみじみ思ったのだが、やはり Emacs は一通り使えるようにするまでがめんどくさいですな。昔に比べればインストール自体は簡単になったが、そこから先がよく分からない。素のままの Emacs はかなり使いにくい代物で、VSCode あたりに慣れた今の目からすると、見ため的にもちょっとしょぼい。設定を解説するウェブページ等はいくらでもあるのだが、何せ約40年の歴史があるソフトウェアで、おまけになんだかんだ言って結構活発に開発が続いているので、解説といっても内容が古くなっていることが多く、混乱に拍車を掛けている。そのあたりが人々を Emacs から遠ざけているとしたら残念なことである。 近年は Doom Emacs や Spacemacs といった設定フレームワークがそのへんを補おうとしているようだが、個人的な好みで言えば、これらはちょっ
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最近VICE誌に面白い記事が載っていた。「反マスク論者、マスクをする準備中――ワクチン接種者から身を守るために」(Anti-Maskers Ready to Start Masking—to Protect Themselves From the Vaccinated)と題するもの。 新型コロナウイルス対策としてのマスクの強制に激しく抵抗する反マスク派、そしてワクチン接種に強く反対する反ワクチン派がいて、この二つがかなりかぶっていることはよく知られている。ところが最近になって、これらの説を信奉する陰謀論者たちの中から、マスクをしよう、ソーシャル・ディスタンスを取ろうと主張する連中が出てきたらしい。 この背景にあるのは、「排出(shedding)」説である。ワクチン接種者からワクチン(の中にある何か有害なもの)が「排出」され、近くの人、特に女性が影響を受ける。典型的には、生理不順や流産が発生
オバマ元大統領がユニボール・ビジョンエリートというペンを愛用している、という話がニュースになるたびに、むかし本ブログでビジョンエリートを取り上げた記事にも結構な数のアクセスが来るので驚かされる。 ビジョンエリートはローラーボール(水性ボールペン)の一種だが、そもそも日本ではローラーボールの知名度が低いように思われる。私自身は長いことローラーボールを愛用していて、日本でももっとユーザが増えるといいなと思っているので、俯瞰的な紹介を書いてみることにした。 ローラーボールは日本では水性ボールペンと呼ばれているが、何が水性かといえば、インクが水性なのである。インクは色素を何かに溶かしているわけだが、その溶かす相手が有機溶剤なら油性、水なら水性ということになる。ちなみにゲルインクもフリクションのインクも結局は水に溶かしている(らしい)ので水性の一種とされる。 一般に、油性インクのほうが粘度が高く、水
org-roamのマニュアルにもあるように、この種のものの源流は社会学者ニクラス・ルーマンがやっていたというZettelkasten(カードボックス)メソッドらしい。ルーマンは多作で知られたが、その秘密は彼が書きためた情報カードにあったそうな。 自分の生産性の秘密は、ブナ材でできた24区画の分類記号のないボックス、ビーレフェルトのカードボックスである、とルーマンは説明していた。 30年以上にわたって、ルーマンはこのボックスを使って仕事をした。彼はすべてを書き留めた。詩、中世貴族の宣誓書、専門論文の参照情報。彼は文献が「カードにとれる」かどうかを確かめ、理論の一部、関連づけの可能性を書き留め、八つ折り版のカードに文字数字併用の略記法で分類記号を書き、さまざまな順序に並べた。世界の在庫目録である。 実のところいろいろ読んでも、ルーマンが大量にカードを書いてユニークなID番号を振っていたことまで
「藁人形(straw man)論法」という言葉があるが、日本では「議論において相手の主張を歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論するという誤った論法」というような説明がされることが多いようだ。これは必ずしも間違いではないが、相手の主張を「歪曲する」というところに主眼を置くと若干ニュアンスがずれるというか、なぜ「藁人形」や「カカシ」になぞらえるのかが分かりにくくなるような気がする。 歪曲といっても、相手が白と言っているのを黒だとねじ曲げる、実際には言っていないことを捏造するということだけを問題としているのではない(そういうのも含まれるけれど)。むしろある主張のうち、いちばんトンマなバージョンを選んで攻撃することで、本当の意味では論破できていないのだが、論破したような気になる、というやり口が主眼だ。それが、生身の人間ではなくニセモノのカカシを撃っていい気分になるというたとえとつながる。
日本学術会議と日本学士院は同じものだと思っていた程度の情弱なので、全く偉そうなことは言えないのだが、昨今の騒動も含め私が眺めている限りでは、科学や学問全般、あるいは知的エリートというようなものに対し(少なくとも潜在的に)反感を抱く層が、一昔前に比べ明らかに増えているように思われる。この風潮は、日本だけではなくアメリカやヨーロッパでも見られる傾向のように思えて興味深い。 現時点での私のあまり根拠のない説は、おそらく科学や学問、知的エリートなどの「分かりやすいありがたみ」のようなものが、近年見えにくくなったからではないか、というものである。 学者になるような人は、元々科学や学問が好きだからなるわけで、その分野の価値を疑うということはあまりないだろう。しかし一般の人にとっては、科学や学問そのものの価値というのは分かりようがないのではないか。これは別に科学等に限った話ではなく、例えば最近の話で言え
新型コロナウイルスの問題はまだ先が見えないが、それでもパンデミック収束後の世界について様々な議論が始まっている。 経済学者のタイラー・コーエンが最近、World 2.0というニューノーマルの一覧表をブログに載せていた。多分に思いつきをただ列挙しただけというところもあるが、議論のとっかかりというか、変化するリアリティの大雑把な把握としてはなかなか良いと思うので訳出してみた。原文そのままだとよくわからないところもあるので、適当に意訳や補足を入れている。 世界1.0 世界2.0
漫画やアニメ等の表現規制派の旗頭の一人で、東京都青少年問題協議会委員等の公職にも就いていたメディア学者、渡辺真由子氏の著書「『創作子どもポルノ』と子どもの人権」に、剽窃があるとのことで出版社が回収する騒ぎとなった。そのおかげで、というのも妙な話だが、渡辺が言うところの「創作子どもポルノ」、一般的には非実在児童ポルノとか準児童ポルノと呼ばれていると思うが、そうしたものの表現規制に関する議論が再浮上した感がある。 私が関わるMIAUは、2008年に起きた日本ユニセフ協会による準児童ポルノ騒動以来、長年に渡ってこの問題に深くコミットしてきたが、正直言って私自身はこの手の問題に専門的知見があるわけではない。そんなわけで、自分の頭の整理を兼ねて児童ポルノの表現規制に関する考え方をまとめてみた。似たようなことはすでに多くの人が書いているので、ようは個人的なメモである。 表現規制は結局法規制の問題に帰着
シリアで長年武装勢力の人質になっていたジャーナリスト、安田純平氏が解放されたというニュースを受けて、日本のマスメディアでは様々な論評が出ているようだ。個人的には、毎日新聞の記事「<安田さん解放>『自己責任論』に海外経験者ら反論投稿」に違和感を感じた。 というのも、記事に「識者は『海外では唱えられることのない自己責任論が蔓延している状況を懸念」とあるのだが、拘束された戦場ジャーナリストに対し、自己責任の観点から批判が浴びせられることは海外でも決して珍しくないと思われるからである。ついでに言えば、この記事に出てくる人々は別にそんなこと言ってないような…。 例えば、アフガニスタン紛争では多くの欧米ジャーナリストが拉致、拘束されたが、2009年9月には、ニューヨーク・タイムズ紙に所属するイギリス人ジャーナリスト、スティーヴン・ファレルがタリバーン兵士に拘束されるという事件があった。4日後、イギリス
先日の記事でもちらっと書いたが、 Cask は実装がEmacs Lispで完結しておらず、 Cask 自体のインストールにPythonが必要だった。最近では大概のシステムにPythonが入っているので、ある意味どうでもいいとは言えるのだが、Windowsなどではひと手間増えてしまうのは間違いない。一方 straight.el はパッケージの管理にGitが必要だが、インストールそのものは ~/.emacs.d/init.el に以下を書いてEmacsを起動するだけである(これは el-get も同じだが)。 ;; straight.el のインストール (defvar bootstrap-version) (let ((bootstrap-file (expand-file-name "straight/repos/straight.el/bootstrap.el" user-emacs-d
もくじ TODOの管理 キーワードの追加 TODOの追加 プロジェクト管理 タイムスタンプの基本 GTDぽい運用 TODOの管理 Org modeには、強力なTODO管理機能が備わっている。 なんでアウトライン・プロセッサにTODO管理機能が付いてんだ、という疑問は当然あると思うが、確かにやるべきことというのは大体書き仕事をしているときに思いつくもので、そういう意味では文章執筆支援が本業のOrg modeにTODO機能があるというのはそんなにおかしくはない。実際、非常に便利である。 TODOを書くのは簡単で、とにかく見出しに続けて TODO と内容を書けばよい。 * TODO ゴミを出す 手でTODOと書いてもよいが、見出しの上で C-c C-t と打つと自動的に挿入される。さらに、何度か C-c C-t と打つとTODOとDONE(済み)、そしてただの見出しという風に切り替わるはずである
コメントにするとエクスポートで出力されなくなる。 なお、段落は前後の空行で分けられる。強制的に改行したければ文末に2つ半角スペースを入れる。このへんもMarkdownと同じである。水平線はダッシュを最低5つ、 すなわち ----- である。3つ以上で良いMarkdownとは若干違う。 また、 = のようなマークアップに使われる文字の前後には、半角スペースを一つ入れないとうまく解釈されないことがある。Emacs上で色が変わっているか確認すると良い。全角カンマやピリオドの後などが要注意である。 リスト Org modeのリスト(箇条書き)の扱いはなかなか優秀だ。文中の好きなところで、とにかく行頭から始めるかインデントを合わせ、 - や + といったいかにもブレットになりそうな文字を書き並べてそれっぽくすれば、箇条書きとして扱ってくれる。 - 項目1 - 子項目1 - 子項目2 - 項目2 1)
もくじ 追加の設定 アウトラインの操作 Org-refileの設定 具体的なワークフロー 前回も書いたように、Org modeは機能が増えすぎて今やなんだか訳のわからないものになっているが、本業はあくまでアウトライン・プロセッサ(英語圏ではアウトライナーと言うらしい)であって、アウトラインで構造化された文章を書くための道具として開発されたのである。 アウトラインとは、大ざっぱに言ってしまえば見出しのことで、大見出しで大まかな話、中見出しで少し細かい話、小見出しで詳細…という具合に、見出しの階層と内容の細かさを対応させて整理された文章を書く、というのがアウトライン・ライティングの狙いであった。Org modeには、このための支援機能が大量に備わっている。 追加の設定 Org modeは、.orgというという拡張子のついたファイルを開くと自動的に有効になる。まあ、M-x org-modeを実行
もくじ Org modeとは Emacsのインストール Emacsの本当に最低限の設定 Org modeのアップデート Org modeの本当に最低限の設定 メモを取る メモを見る まとめ Org modeとは わたくしは元々EmacsもVimも、Visual Studio Codeすらも使う(GNU/Linux上でも案外ちゃんと動くので)いい加減な人間なのだが、最近ではEmacsを使う頻度が上がっている。というか、最近はEmacsしか使っていない。それは主にOrg modeのせいである。 Org modeというのは、もともとアウトラインプロセッサを提供するEmacsの拡張機能のようなものとして開発されたらしいのだが、その後建て増しに建て増しを重ねた違法建築みたいなことになっていて、本業のアウトラインプロセッシングはもとより、メモ取り(本記事)も日記もTODO管理もスケジュール管理も進捗管
前回の話の続き。 民主主義においては有権者が意志決定を行うわけだが、その肝心の有権者が有する政治的知識は非常に乏しく、まあそんなことは大昔から皆うすうす気づいていたわけだが、最近の米国ではそれがデータで実証されてしまった、というのが先の話の結論の一つである。また、有権者の知識が乏しいのは必ずしも知的能力が低いからということではなく、合理的と言うか常識的に考えれば、何の得もないのにわざわざ面倒な思いをして政治のことなんか勉強しないよね、というのが「合理的無知」の概念であった。有権者が政治に無知や無関心なのは民主主義のバグではなく仕様、ということだ。 ところで、著者のブレナンが有権者をホビット、フーリガン、バルカンに大別するとき、バルカンは基本的に存在しないものと考えられている。バルカンは想像の産物であって、この世にはホビットとフーリガンしかいない。しかも、政治的に影響力があるのはフーリガンの
先日のフェイクニュースの話の続き。 米国におけるトランプの当選や英国におけるブレグジット(EU離脱)への賛成が象徴するように、いわゆる先進国でこのところ、民主主義の機能不全が表面化してきた。こう書くと、いやトランプの当選は当然だとかブレグジットの何が悪いんだと言う人もいると思うのだが、私のようなヒラリー・クリントンや米民主党の政策にかなり批判的な人間から見ても、やはりトランプには大統領としての能力が全然無いと思うし、ブレグジットについても、英国が得をすることはほとんど無いというのがコンセンサスだと思う。お世辞にも、賢い選択をしたとは言えない。 トランプやブレグジットは目立つ例だが、ドイツやフランス、イタリアのような他の先進諸国においても、いわゆるポピュリスト(大衆迎合主義者)たちが力を増してきている。米国にしろEUにしろエリートの腐敗というのはあるわけで、反エリートの主張にも一定の意味はあ
下馬評を覆しドナルド・トランプの勝利で幕を閉じた2016年の米国大統領選挙や、これまた事前の予想を覆すブレグジット(EU離脱)賛成という結論が出た英国の国民投票において、主にネット上でばらまかれる虚偽情報、いわゆる「フェイクニュース」が大きな役割を果たした、ということになり、洋の内外を問わず様々なところでフェイクニュースを巡る議論が盛んに行われるようになった。私もいくつかカンファレンス等に参加したのだが、率直に言って、個人的には違和感のある議論が多かったように思う。 なぜ違和を感じたのか自分なりに考えてみたのだが、フェイクニュースについて発言する論者の多くがメディア関係者のせいか、どうもフェイクニュースの供給側に偏った議論が多いせいではないかと思われる。供給側の議論とは、ようするにフェイクニュースをばらまくメディアの側に問題があるということで、例えば業界団体による自主規制であるとか、ファク
三菱鉛筆 ボールペン替芯 ジェットストリームプライム 0.5 単色用 黒 SXR60005.24 ジェットストリームのパーカータイプ替芯が出たというので、大喜びして買った。 三菱鉛筆が開発した低粘度油性ボールペンであるジェットストリームについては以前も少し書いたことがあるが、割と最近まで独自規格といいますか、三菱のボールペンでしか使えない替芯しか販売されていなかった。それが2013年にいわゆる4C芯(多色ペンなどで使われる短くて細いやつ)のバージョンが出て、今回はパーカータイプが出たということになる。パーカータイプというのは元々パーカー社のボールペンの替え芯の規格だったことから普及した俗称で、今ではISO 12757で標準化されている。そこでの規格記号から、G2替芯と呼ばれることも多い。で、この芯ならば別にパーカーに限らず様々なメーカーの高級ボールペンで使えるのである。 油性ボールペンは不
AndroidタブレットでEmacsが使いたかったのだが、ネットで調べてみるとどうも情報が錯綜というか、古い情報が多くて困る。例えばGoogle Playアプリストアで検索すると、EmacsをAndroidに移植したemacs-androidが見つかるのだが、不安定だし日本語使えないしそもそも2012年から更新されていない。SSHで外のサーバに接続し、そこでEmacsを起動するという手もあるが、当然オフラインでは使えない。 そんなわけでしばらく試行錯誤した結果、2017年8月現在それなりに(というかほぼ完璧に)使い物になると私が思うEmacs on Androidの運用環境は以下の通りである。 Termuxを入れる TermuxはAndroid上で動く端末エミュレータ(root不要)だが、APTベースのパッケージ管理システムを備えていて、大概のものはパッケージ化されている。zshもあるしs
Debianを入れているマシンで何の気無しにapt-get upgradeしたら、次回から突然起動しなくなってしまった。BIOSのブート画面までは行くんだが、そこから先に進まない感じ。 やや古い上、ビルド用に酷使しているマシンなので、HDD等ハードウェア的にぶっ壊れた可能性もあれば、sidなのでソフトウェア的に何か地雷を踏んだという可能性も考えられ、原因を絞り込めないので途方に暮れたのだが、とりあえずSuper Grub2 DiskをUSBスティックに入れてUSB経由でブートすると、ちゃんと起動したのである。 というわけで、HDDの中身やそれ自体が壊れたわけではなく、ブートローダのGRUB2がおかしくなったんだろうなと当たりを付けたのだが、grub-installを実行しようとすると、「efibootmgr could not prepare boot variable: no such
マイケル・ムーアがこの本の一節をツイートで引用していたので、興味を持って読んでみたのだが、一読して驚いた。タイトルが「笑顔のファシズム」なので、今後ソフトなファシズムが流行りますよーというくらいのありがちな内容を予想していたのだが、それどころではなかった(まあそれだけの話で数百ページも書けるわけがないのだが)。1980年に書かれた本なのだが、「笑顔のファシズム」と言うべきものが広く受け入れられる素地とはどのようなもので、その担い手は誰なのか(貧乏白人だけではない)を明確に指摘していて、それが気味が悪いくらいに現在のアメリカの状況と合致している。今は時間がないのでとりあえず目次を書き抜いておくが、目次を見るだけでも面白さはだいたい分かると思うんですよ。一応邦訳は出ている(とても読みやすい訳)なのだが、とうの昔に絶版のようだ。電子書籍でもいいから再版されんもんかねえ(原著 Friendly F
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