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現在、日本の賃金労働者のうち非正規雇用(契約・派遣・嘱託・パート・アルバイト)は約4割を占める。人数でいえば1990年の2倍以上の約2000万人にまで増えた。その非正規雇用の7割は女性で、逆に正規雇用の7割は男性である。賃金カーブ(年齢による賃金の推移を示す折れ線グラフ)のピークで比べると女性の賃金は男性の約6割にとどまるが、こうした男女の賃金格差はこの正規・非正規の格差が影響している。 性、年齢階級別賃金 (出所)平成29年賃金構造基本調査 また過労死や過労自死につながる恐れのある長時間労働も喫緊の課題である。2018年、長時間労働の是正、多様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保等のための措置を講ずるという「働き方改革関連法案」が成立したが、これが労働環境を本当に「改革」することになるのか、今後も注視してゆかねばならない。 さて、アートの世界はどうだろう。まず参考
アール・ヌーヴォーとアールデコをまたいで活躍した偉大なアーティスト“ルネ・ラリック“。クルマのボンネットに配す「カーマスコット」の名作を多く手掛けたことでも知られています。ジュエリー作家だったラリックはなぜガラス工芸へ、そしてカーマスコットづくりへと傾倒したのか? その背景にある芸術やクルマをとりまく変化とは? 有識者とともに社会や文化、歴史的観点からモビリティを考えるリレーコラム。最終回の今回は6月30日に開催されたトヨタ博物館開館30周年記念トークでの、日本ガラス工芸学会理事の池田まゆみ氏による「ルネ・ラリックとカーマスコット」を紹介します。 時代がラリックをガラス工芸作家にした。 勝利の女神(1928年) ルネ・ラリックは1860年にフランスで生まれたジュエリー作家で、ガラス工芸作家です。 1860年という時代は、日本でいうと江戸末期の万延元年。そしてラリックが亡くなったのは1945
早熟な少年時代 さまざまなメディアにご登場されていて、ご活躍ぶりが目覚ましい真鍋さんですが、そんな中で複数のインタビュー記事を拝見していると、ご両親が音楽にかかわる仕事をしていたというお話をされています。それは現在の真鍋さん、ライゾマティクスにも大きな影響を与えていると思いますか? 真鍋:そうですね。父がベーシストで、母がヤマハでシンセサイザーの開発にかかわっていたこともあり、家に音楽機材がたくさんあって。それを遊び道具にして、小学2年生くらいのころから簡単な音づくりをしていました。 それと、アメリカに住んでいたときに、Atari VCS(1977年にアメリカで発売した最初期の家庭用ゲーム機)で『フロッガー』というアクションゲームに出会って、それ以来ビデオゲームの虜になってしまって。日本に帰国した後も、習いごとの行き帰りに渋谷東急(現在のヒカリエにあった商業ビル)のゲームセンターに通っては
心に引っかかっている言葉がある。 おばちゃん、結構頑張ってやってきたつもりやねんけど、印刷屋さんせな食べていかれへんねん 2003年に惜しまれて亡くなった、京都の名物演劇プロデューサー、遠藤寿美子さんの言葉である。天衣無縫で世話好きで、おしゃべりが大好きだった遠藤さんには、たくさんの名言や忘れられない言葉があるが、今日はこれを紹介しておく。 遠藤さんは、1984年には京都の小劇場・アートスペース無門館(現アトリエ劇研)の同人の一人として設立に参加。無門館がアトリエ劇研として生まれ変わったのを機に、フリーランスへ。その後は京都市が主催する「芸術祭典・京」演劇部門のプロデューサー、伝統芸能の海外公演などを手がける。とりわけ遠藤さんの仕事の中でも際立ったものとしては、ダムタイプを世界に送り出したこと、読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した『月の岬』(作:松田正隆、演出:平田オリザ)をプロデュースした
僕は、国内外で多様な人と協働/共同による展覧会やアートプロジェクトにキュレーターとして参加しています。この10年は、山口に3年半、青森に6年半拠点を置きアートセンターで学芸員として勤務しながら、同時に国内外のさまざまな土地でのプロジェクトにかかわってきました。現在は、名古屋を主な拠点として、月の半分くらいを名古屋で過ごし、あとの半分はその他の地域での活動に従事しています。今でこそ、アートの仕事を続けてきたと言えるのですが、もともとは少し異なったモチベーションから現在のような活動に至りました。 建築からアートへ 東京の大学で建築を学んでいた90年代後半から2000年代前半は、六本木ヒルズやミッドタウン建設に代表される六本木の再開発や、丸の内再生のような大規模再開発がたくさん起こっていました。多くの建物が崩され、巨大な超高層ビルへと変貌していきました。もちろん経済合理性や不動産価値の向上、人口
リスボン建築トリエンナーレ2007 前回は芸術祭的なるものの始まりについて振り返ったので、今回は筆者が企画にかかわった事例を通じて、どのような現場なのかを紹介しよう。 初めて参加したのは、第1回のリスボン建築トリエンナーレ2007だった。日本セクションのキュレーションを担当してほしいという1通のメールが舞い込んできたことから、プロジェクトは始まった。しかし、会場は当然無償で割り当てられた場所を使えるにしても、展示や渡航の予算は一切、先方からは出ない。こちらからファンドレイジングしないと、展覧会は成立しない。それでも参加しようと思った理由の一つは、アルヴァロ・シザが1998年のリスボン万博のときに設計したポルトガル館が会場だったからである。建築系の人間にとって、尊敬できる地元の巨匠の作品で展示できることは大きな動機になった。ともあれ、小額のお金を集めながら、参加者は自腹になるのは見えていたの
経済効果に期待の膨らむ2020年 2020年、東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決定した。長らく閉塞感の漂っていた日本に新たな活力をもたらしてくれるのではないか? 各方面からその効果に期待が高まっている。 一昨年6月、招致委員会は経済波及効果3兆円、雇用効果15万人という試算結果を発表した。招致決定後、民間研究機関の試算ではそれをはるかに上回る数字が示されている。競技場や選手村などの施設や都市インフラの整備、五輪開催に伴う消費支出の拡大、海外からの旅行者の増大などに限らず、オリンピック・パラリンピック開催の経済効果はきわめて幅広い産業に及ぶ。 1964年の五輪の際には、東京は都市の骨格を一変させた。競技場の整備や交通基盤整備に投下された資本、競技大会の開催経費や関連産業も含めた投資、さらにオリンピックの開催によって誘発された消費支出を考えると、前回の東京五輪も莫大な経済効果をもたら
アートプロジェクトってなに? アートプロジェクトという言葉、最近時々見かけるような気がしませんか?メディアなどでは、ちょっとアートっぽい企画を呼ぶときに便利に使われていたりして、あれもこれも「アートプロジェクト」。ウィキペディアで検索しても、全国の数多くの文化事業らしきものがヒットするばかりで、誰も定義を書いてはいません。どうも、誰もが勝手に使っている、現在成長中の言葉のようです。 とはいえ、ネットTAMの読者のみなさんなら、「だからその、ウィキにたくさん出てきた、全国各地で行われている、地域型芸術祭のことじゃないの?」、と突っ込んでくださるかもしれません。はい、私、実はここ数年、地域型芸術祭を中心に、いったい何がアートのプロジェクトなのか、「プロジェクト」という言葉に、各地の活動がどのような想いを反映させようとしているのか、考えてみました。全国でおもしろい活動をしている方々を20数名東京
近年、地域密着型のアートプロジェクトが全国各地で数多く実施されるなど、アートが社会に出ていく機会が増えています。ますます多様化していく社会のあり方に呼応するように、アートと社会をつなぐアートマネジメントも多種多様になり、アートの世界だけではなく、つながる先のことをよく知ることや状況に対応していくことが、いまアートマネージャーに求められています。 今回取材に伺った「takram design engineering」は、エンジニアおよびデザイナーとしてのバックグラウンドを持ち、両分野を掛け合わせたものづくりをされると同時に、自らが架け橋となって異なる業種や人をつなぎ、その独特な発想のもとに全員参加型プロジェクトを体現しているような企業です。異分野のつなぎ手としても注目されているtakram design engineeringさんの思想やものづくりの姿勢、そしてこれまで生み出してこられた数多
はじめに 寄付税制とは、寄付をすることで社会に貢献したいと考えている人の活動を後押しするために、一定の法人に寄付をした人に税制上の優遇を与える制度です。 税制上の優遇措置は、具体的には (1)個人が寄付をした場合の税制上の優遇措置 (2)法人が寄付をした場合の税制上の優遇措置 (3)相続人が相続により取得した財産を寄付した場合の優遇措置 の3つからなっています。 第1回と第2回では税制上の優遇措置の内容を、第3回と第4回では、税制上の優遇措置を受けることができる法人として、認定NPO法人になるための要件を見ていくことにします。 まず、第1回は、個人が寄付をした場合の具体例として、ある作曲家が、被災地のために楽曲を提供し、その著作権収入の全額を被災地のアート系のNPOへ寄付するという例で、個人が寄付をした場合の税制上の優遇措置を考えてみましょう。 1.税制上の優遇措置がない場合 この作曲家は
自己紹介は、すべての基本 人と話をするとき、よく知っている人と知らない人とでは、当然緊張のレベルや親近感が違います。たとえ短い時間の会話でも、その人のことをよく知っていれば、その人が何を言いたいのか、なぜ今そんなことを考えているのかが、よく分かることでしょう。初めての人に対して、そういう親しい雰囲気をつくるためには、上手な「自己紹介」が効果的です。 では、ここで初対面の人を想定して、 「30秒であなたの自己紹介をしてみてください。」 上手にできましたか。15年、20年、30年と自分の長い人生で獲得した多くの資質の中から、自分という人間の特徴や性格や魅力を端的に伝えるのは、そう簡単なことではありません。実はこの、たった30秒の中に、コミュニケーションが上手になるための最も重要な「コツ」が隠されているのです。 30秒しかないからと、早口に自分のいろんな性格をまくしたてた人がいるとしてみましょう
私の仕事のテーマは、アート制作者の地位向上と専門職化である。 トヨタ・アートマネジメント講座を立ち上げたときは、アートマネジメントという用語がようやく日本に入ってきて、その用語を日本に定着させることが私には大きな関心事となっていた。と、同時にアート界と企業をどう結びつけるかも大きな課題だった。ちょうど企業メセナ協議会が発足して数年後の話である。少しは努力をしたような気もするが、かといって現在の状況がそれほどよくなっているとも思えない。今希望がもてるのは、アートマネジメント界の世代が交代していったことと、それにつれ30代の女性たちのイニシアティブが確立していったことだろう。ほとんどそれだけが未来を照らす灯りだ。 トヨタ・アートマネジメント講座を始めて数年経ったときに、実は深刻な問題につきあたっていた。私は、アートの専門家という職能をつくり出したかったのだけれど、どうもマネジメントの専門家をつ
● 現在の話。2013年2月吉日、僕は今ファミレスでMacBookProを開き、Jedit Xというソフトでこのテキストを書いている。テーブルの左脇にはイヤフォンに接続されたiPhoneがありMaltine Records Appで曲をランダムにストリーミング再生している。右脇には好物の蟹のアメリカンソーススパゲティの食べかけがある。モニタに微かに映り込む自分の姿は、小さいころの自分が想像していた将来像とは随分と違う。そもそも自分が現在想像している自分とも違う。自分は今の自分のことも、将来の自分のことも、何もわかっていないのだろう。 ● わかっているのは今までいろんな場所で、いろんな思いを抱いて生きてきたということ。人生のある時からはそれがすべてアートに繋がっていたということくらいだ。人が星座をつくり、それを語るように、散在する光を繋げて物語を重ねることがプレゼンテーションに求められるとし
「クリエイティブ・インダストリー」事始め 「クリエイティブ・インダストリー」という用語は、1994年にオーストラリア政府の文化政策に関するレポート「Creative Nation」[*1]において使用されたものが、世界で最初の事例のようです[*2]。ただし、同報告書において「クリエイティブ・インダストリー」という用語は、「マルチメディア産業」の説明の中で「映像およびコンテンツの生産」という意味で使用されています。 「クリエイティブ産業」という用語が別の文脈で、より広範に露出するようになるのは、1997年8月に、英国の独立系シンクタンク「DEMOS」の研究員マーク・レナード(Mark Leonard)が発表した「Britain TM;Renewing our Identity」[*3]という政策提言を契機としています。同書においてレナードは、「音楽、デザイン、建築等のクリエイティブ・インダス
(1)準公的機関による資源の配分や調整 「入門」と掲げながらも、どうもわかりくいという声が聞こえてきそうな「アーツカウンシル入門」ですが、アーツカウンシルとは、芸術文化の振興を目的とし、高い専門性を有するスタッフが、事業助成のほか精細な評価を行いつつ、その評価内容を助成プログラムに反映させるなど、表現の現場に即した仕組みづくりを行うことにより、芸術の振興に役立てていく公民協働による文化事業の推進組織のことです。第1回ではアーツカウンシルが「組織への補助ではなく事業への助成」を行う組織として、「専門家による評価機能」による「財政の透明化」と「経営感覚の強化」をもたらすことについて整理しました。続いて第2回では、アーツカウンシルには文化行政を担う国や自治体からの「独立性」と、文化政策や施策とアーツプロジェクトなどの事業が効果的に連動するような「計画性」が担保されることが重要であると述べてきまし
(1)アーツカウンシル、それはアーツの議会 「アーツカウンシル」。またカタカナ、横文字か、と感じる方も多いことでしょう。今後、詳しく述べていくことになりますが、昨今「日本版アーツカウンシル」の動きが起こってきているものの、残念ながら英国が発祥で、「日本版」の名が掲げられているとおり、日本にはなかった概念です。そこでまず、この言葉を二つに解体して、アーツカウンシルとは何か、ひもといていくことにしましょう。 アーツカウンシルとは文字通り、アーツのカウンシルなのですが、ここで重要なのは「arts」と複数形になっていることと、そこに会議を意味する「conference」ではなく、討議や評議という意味合いの「council」という語が続いていることです。まず、なぜ複数形になっていることに意味があるのか、それはアーツカウンシルが扱うアートの範疇はきわめて広い、ということを表しています(参考:図1)。一
(1)文化政策の担い手のあいだの緊張関係 前回はアーツカウンシルについて、アーツとカウンシルの2語に解体し、その概念に迫りました。そこでは、アーツカウンシルが文化振興のための公共政策の推進役としてアーツカウンシルが果たす効果を大きく4点で整理しました。まずは「組織から事業への観点の変更と、補助から助成への前提の転換がもたらされる」こと、そのために「助成対象と内容を評価できる専門家集団の組織化が必要となる」こと、それらによって「資金を拠出する行政側も、資金が提供されるアーツ団体側も、財政の透明化がもたらされる」こと、ゆえに今後は「プレーヤーに対してマネージャーの役割が重要となる」ことについて取り上げました。ちょうどそれは、国や自治体がすべてを担うのではなく、現場に権限が委譲されたうえで多様な主体によって多彩な事業が展開されていくという点において、EUにおける「補完性原則(subsidiari
また、もうひとつのプラットフォームとして、行政機関はもとより、NPOなどによってもなされる大小さまざまな支援活動をフォローする発信と、さまざまな事態、現象を市民自らが記録していくための「3がつ11にちをわすれないためにセンター(通称:わすれン!)」を開設しました。2012年5月現在、100余名が参加、およそ500本近い映像、8,500枚を越える画像が仙台市に寄贈されました。 せんだいメディアテークは、アートを扱いますが、いわゆる美術館とは異なる「生涯学習施設」として2001年に開設されています。つまり、ここでなされるすべての事業に、いわゆる「学び」にまつわるしかけ、デザインが必要となります。ただし、ここでいう「学び」とは、学校教育の現場にある「あらかじめ学ぶべき事柄が提示され、それを享受する機会」のことをさすのではありません。個々が、主体的にそれぞれの関心に沿って活動すること自体が、学校で
あれから1年経った。どんな1年だったかと問われれば、大きなことと小さなことについて、特に小さなことの大切さについての想いを確かにした1年だった。とにかくこの1年、さまざまな大きな物事に振り回されて、大きな意思や、大きな方針に頭を抱えてきた。大きな決定や大きな方針の悪いところは、一体誰が決めてそうなったのか、現実を生きる者同士にはどうにもわからないことである。スタインベックの「怒りの葡萄」じゃないが、怒りの矛先をどこに向けてよいのかさっぱりわからないのだ。 では、大きなもののよさは何だろう。1ついえるのは、インパクトだと思う。インパクトにもよし悪しあるが、とにかく大きなものにはインパクトがある。これは、小さなものにとってはなかなかに実現しがたいことである。 抽象的な話が続いた。すこし、現実的なことも書こう。 私の働くいわきアリオスは大きなモノである。この施設でマーケティングを担当すべく単身い
この「クリエイティブ・インダストリー」に関しては国際機関も注目しており、下記のような大規模な政策が既に推進されています。 世界における市場規模 UNCTAD(国連貿易開発会議)とUNDP Special Unit for South-South Cooperation(国連開発計画・南南協力部)とのパートナーシップによって、「Creative Economy Report 2008」[*1]が同年2月に発行されていますが、同レポートはクリエイティブ・インダストリーについて、国連の見解を紹介する最初の報告書となりました。 同レポートによると、クリエイティブな製品やサービスの世界貿易額は、2005年には4,244億ドルに達し、世界貿易全体の3.4%を占めました。また、2000年から2005年の間に、クリエイティブな製品やサービスの国際貿易は、年平均8.7%もの成長率を記録しました。 そして、ヨ
探す 募集する お仕事図鑑 「キャリアバンク」は、芸術文化分野の求人情報を集積する掲示板です。求人情報を集積し広く公開することで、アートマネジメント分野における人材の流動性を高め、全国各地の芸術文化活動を人材面から活性化することを目標に設置しました。 多くの方々にご活用いただくことにより、芸術文化の基盤整備、人材育成の一助となることを願っております。 ご利用にあたっては、注意事項をご一読の上、ルールを守ってご活用ください。
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現代アートに携わるひとなら、「肩書き」という項目に記入する時、いつも困ってしまう。みんな迷わず記入することができているのだろうか? と思うことがある。私の場合を例にとって考えてみると、一応「美術展企画・写真家」という肩書きを用いているが、これでは何も伝わらず、もどかしい気持ちが何時もある。 1974年というLive Houseの黎明期に、岡山でLive Houseを立ち上げ今日まで活動を続けてきた。当時はエクスパンデッド・シネマが映像の世界に影響を与え始め、東京では「国際サイテック・アート ELECTROMAGICA'69」展が1969年に開催され、翌70年にはジュリー・マーティンとビリー・クルーヴァーがアーティストたちとコラボレートしたE.A.T.が大阪万博でパフォーマンスを繰り広げた時期でもあった。そのような前衛的というより、実験的な表現がフルクサスの余韻のなかでまさぐられていた時代を
アートの魅力ってなんだろう。 どうして病院と同じように美術館や劇場が必要なの? ほんとうにアートでまちづくりができるの? なぜ、いまアートなの? ——言葉にして説明できるだろうか?アートにまったく関心のない人々の心にも届くように。 アートはいま、日本社会でどのような状況に置かれているのでしょうか。人々はアートを必要としているのでしょうか?フォーラム全プログラムを通して、総合テーマ〈アートの力、社会的価値〉について考え、アートの可能性を多様な切り口で可視化・言語化することを試みます。 アートマネジメントの出発点です。
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