千葉県柏市・鎌ケ谷市・白井市にまたがる地域で、水路や井戸水などから有機フッ素化合物「PFAS」のうち、有害性が指摘されている物質の検出が相次いでいます。 この地域、実は井戸水を飲み水として利用している住民が少なくありません。 生活にどのような影響が出ているのか、自治体の対応はどうなっているのか、原因はどのように把握していくのか、現場からお伝えします。 (千葉放送局成田支局・武田智成) 「PFAS」とは 「PFAS」は、数千種類の物質を含む有機フッ素化合物の総称です。 水や油をはじき、熱に強い特性を持つことから、20世紀半ば以降、テフロン加工のフライパンや食品のパッケージ、防水服などさまざまな製品に使われてきました。 PFAS また、航空機の火災などで使われる泡消火剤にも活用され、アメリカ軍基地の中ではジェット機事故や訓練などでPFASが含まれる泡消火剤が使われてきたことがわかっています。