大阪と京都・伏見を結ぶ淀川の「伏見航路」が13日、62年ぶりに復活し、観光船が航行する。古くから人や物資の輸送手段として重要な役割を果たしてきたが、陸上交通網の発展により途絶えた同航路。しかし外国人観光客の急増や2025年大阪・関西万博に向けた観光振興の観点から、淀川の舟運に再び注目が集まっており、将来の定期便の運航も期待されている。 平安時代に記された土佐日記にも記載があるなど、古くから発展してきた淀川の舟運。江戸時代には、現在の枚方市周辺を行き交う船に飲食物を販売する「くらわんか舟」が集まり、人流の増加とともに沿岸の街も栄えてきた。 しかし、昭和初期を境に鉄道や自動車など陸上交通網に取って代わられ、次第に衰退。昭和37年に貨物輸送が終了し、航路の歴史は途絶えた。 一方、平成7年の阪神大震災や30年の大阪北部地震では、船舶を活用した復旧工事、輸送手段としての重要性が再評価され、近畿地方整