パビリオンなどの建設が進む大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)の万博会場予定地=1日、大阪市此花区(本社ヘリから、南雲都撮影) 2025年大阪・関西万博の会場建設で、参加各国が独自で設計、建設する「タイプA」パビリオンの外観部分の完成時期を巡り、少なくとも半数の国で、日本国際博覧会協会が要請していた10月中旬に間に合わない可能性が高いことが10日、分かった。協会は来年4月の開幕までの内外装を含む全体の完成を求めているが、工期を圧縮して外観を簡素化するなどの事例もあるとみられ、万博の魅力が薄れることが懸念される。 事情に詳しい建設業界関係者が明かした。タイプAの建設を巡り協会は、会場内の通路などの整備工事などに支障をきたさないよう、各国に10月中旬までに重機を使った外観工事の完了を求めていた。最終的な完成が困難な場合は敷地返還を要請する方針も示し、実際にタイプAを希望していた国は当初60カ国だっ