サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大阪万博
www.tomokosensei.site
先日、友人(音楽やっていない方)と話していて、ピアノの先生って資格あるの?っていう話になりました。 大手(ヤマハ、カワイなど)の音楽教室は、その団体独自の指導者グレードというものがありますが、個人でやっている先生には特にないのではと思います。 極端な話、今日から「ピアノの先生です」と名乗って生徒さんがつけば成り立ってしまいます。 昔はそういう先生がいらっしゃいました(もちろん個々で勉強されていると思いますよ)。 でも、ピアノの先生飽和状態の今は、やはり専門の大学を出ている方が信用という面で有利と思われます。 では、音大出たら安泰かというとそうでもない。 何の仕事でもそうですが、自己研鑽は大事です。 「ピアノの先生」の資格はないけど、 各種講座を受けに行ったり、音楽に関連する資格をとったり、レッスンを受けたり、演奏活動したり、 と、目に見えない努力を続けている先生が多いです。 安定しない職業
先日、ストリートピアノを弾いていたときのこと。 そこは通路に面していて、通りすがりのお客さまもいらっしゃいます。 ある女性が目の前を通っていきました。 通りすがりに「ヘタクソ」とボソッとつぶやいていかれました。 ずっと聴いていたわけでなく、一瞬通っただけで、腕の善し悪しがわかるなんて神ですね。 きっとヨーロッパやロシアの音楽院出られたとか、有名コンクール優勝されたとか相当な腕前の方なのでしょう(皮肉)。 誰でも弾いて良いのがストリートピアノです。 ピアノを弾いている人が気にくわないなら、わざわざ近くを通らなければいいのに。 機嫌が悪いときもあるでしょう、ヘタクソって心の中で思ってればいいんです、口に出す必要があるのかな。 私へ対する抗議なら堂々と言えばいいのに、聞こえるか聞こえないかの声量で、平気で人を傷つけていく。 そんな姑息な心の汚い人が、まだいるのかと残念に思いました。 私の周りには
20代最後の演奏会でのこと。 私は高校1年まで関西で育ちました。 そこでずっと習っていた先生(私の礎を築いてくださった方、恩師ですね)と、引っ越し後も交流があり、20代最後の年に演奏会に呼んでいただきました。 今住んでいるところから高速で4時間強、なかなかの距離です。本番当日の朝、出発、主人の運転で向かいました。 新幹線なら、確実に時間が読めるのですが、とにかくドレスが大荷物で車を選択しました。 もうすぐ、会場に到着、時間ぎりぎり、着いたらすぐリハーサルだ!のシチュエーション。それだけでも、ドキドキものなのですが、こんなことがあったんです。 前を走っていた車が携帯電話で話しながら、ノロノロ運転しています。 気が急いているのに、早く行ってよと思っておりました。 あまりにも遅いので違う道で行こうと、右折レーンにその車を追い越すようなかたちで出ると、その車も右レーンに車線変更しようとしたものだか
以前、朗読とピアノという編成で、よく演奏していました。 最近、また、やりたい曲を見つけてしまいました。 やりたい曲が、次々出てくるので、やりかけのこと、同時進行のことが沢山あります。(飽き性ととらえず、好奇心旺盛ということにしておいてください、、) 今回は、ギリシャ神話を元にした曲集を見つけたのです。 朗読とピアノの対象となるお話って、童話や昔話など子ども向けのものが多いので、聴衆の傾向が大人の方が多いと、適したものがあまりないのですが・・・ ギリシャ神話なら、その点クリア! 手にいれた楽譜は、宮城純子さんの「ギリシャ神話の情景」という曲集。 付録に朗読とピアノのお話が3話入っているCDがついている、お得っぷり! その中でもエロスとプシューケのお話が素敵で、早速取り入れたいと思ったのでした。 エロスは美の女神アフロディーテの息子、恋の矢の使い手です。プシューケは人間、アフロディーテも凌ぐ、
1778年にパリで作曲されました。 「“ああ!お母さん聞いて”による12の変奏曲」が正式名です。 変奏曲とは、最初に主題があって、それを少しずつ装飾を施しながら、変奏していくスタイルの楽曲です。 モーツァルトの時代は、テーマと変奏が、和声的にもほとんど同じですが、時代が進むにつれ、変奏も自由になってきます。 なかには原曲とかなり違ってくることも。 この曲は、きらきら星(習ってすぐ必ず弾くであろう)という身近な曲をテーマにしているから、耳に馴染みやすいのが人気の理由かなと思います。 とは言え、きらきら星だから弾きやすいのかといえば、かなり難しいです。 ソナチネくらいの子が弾いてちょうどいいのかな、と思います。 あと、オクターブが届くようになってからが良いです。 また、長いんです、この曲。 繰り返しすると10分以上(!)かかります。 いろんな要素が詰まっており、練習曲としても秀逸。 ちょっとし
なんだか近年、とかく生きにくくなって、日本の将来、子どもたちの住み良い未来をいつも心配しています。 パブロ・カザルス(チェロの神様ともよばれる)の言葉を借りて、元気のない子どもたち若者たちへメッセージを贈りたいと思います。 (カザルスの言葉より) 子どもたち一人ひとりに言わねばならない 君はなんであるか知っているか 君は脅威なのだ 二人といない存在なのだ 世界中どこをさがしたって君にそっくりな子はいない 過ぎさった何百万年の昔から 君と同じ子はいたことがないのだ ほら君のからだを見てごらん 実に不思議ではないか 足、腕、器用に動く指、君のからだの動き方! 君はシェイクスピア、ミケランジェロ、 ベートーヴェンのような人物になれるのだ どんな人にもなれるのだ そうだ、君は奇跡なのだ だから大人になったとき、君と同じように奇跡である他人を 傷つけることができるだろうか 君たちは互いに大切にしあい
今日は、大学の先輩でもあり、友人でもあり、リトミック仲間でもある、声楽家のお友だちのコンサートです。 招待していただいたので、 ちょっとした品物用意して、それはそれは楽しみにしていたのに、私、夏風邪がひどくダウンしてしまいました。 コンサート中に、咳ゴホゴホ、鼻水ズルズルできないので、やむを得ず断念。 ここのところ、疲れがたまって、元気なかった私に「イタリア歌曲だから元気になるよ」って、チケット、直々に家まで持ってきてくださったのに。 元気になりそびれちゃったなあ。 イタリア歌曲、聴きたかったなあ。 器楽のコンサートももちろんいいのですが、 歌は、言霊もあるのかな、 ダイレクトにパワーを貰えるような気がします。 いただいたご厚意無駄にしないように、急きょ、知りあいに行ってもらうことにしました。 明日も、在籍中の通信制大学のクラス会、これも半年ぶりだから、すごく楽しみにしていたのに。行けるか
(前回の続き) ピアノのオーバーホール、決断しました。 これはもう一大プロジェクトです。 今度の調律師さんの薦めで部品はスタインウェイのものを使うことに。 弦はレスロー、ハンマーはレンナー、チューニングピンはディアマンテ製です。 その他もろもろ、すべてスタインウェイ採用の部品。 海外からの部品お取り寄せから始まり、納期は半年かかるとのこと。 その間、レッスンに支障が出ないように、ディアパソンのグランドを貸していただくことにしました。 (ディアパソン、初めて弾いたけど、これも良いピアノでした) 不安半分、期待半分の待ち時間。 半年後、戻ってきたピアノの弾き心地は・・・ “スタインウェイでした!” カワイの柔らかい温かみのある音、少し重めのタッチのイメージが覆されました。 ホールに置いてあるスタインウェイだ、コンサートグランドみたい。 ラクに華やかな音が出る、タッチも重くない。 調律師さんいわ
バッハのインベンションは、バッハお父さんが自分の息子たちの教育目的として、作曲したと言われています。バッハ一家は大所帯で音楽家も多かったです。 ぜひ、全曲勉強したいですね。インベンションに入る前にプレインベンションやこどものバッハなどの教材で前準備をしていると思いますが、全然違います。 対位法でかかれており、インベンション→シンフォニア→平均律と続く、バッハ道の入り口に立った、という段階です。 さて、インベンション10番をレガートで弾くかノンレガートで弾くか問題。 私が子どものころはレガートで弾いて丸をもらいました。 CDなどではノンレガートが主流ですね。 バッハの時代の楽器はレガートで弾けませんでしたから、それに倣ってノンレガートにしているのだと考えます。 ちなみに春秋社はノンレガートと楽語で明記してあります。 では、現代のピアノで弾く場合は? 現代のピアノはレガートで弾けるのだからノン
7月号の雑誌「ショパン」の“エディション迷子を脱出せよ!”という特集が大変面白く、ためになりました。 いわゆるピアニストがレパートリーにするような作品に取りかかるようになると問題になってくるのは何版をつかうかということです。 まず、作曲家の意図に一番近いものが原典版です。 それを使いやすいように校訂者がフレージングや運指などを書き加えたのが校訂版、実用版ともいいます。 ヘンレやパデレフスキ、ペータースなどは出版社の名前です。 迷ったら原典版が間違いないです。偉い先生に楽譜を買いかえなさい、とダメ出しされることも少ないです(笑) ただ、バッハなどはヒントが少ないので、ある程度、楽譜の奥に隠されたものを読み取る知識や経験が必要です。 その点、校訂版はあらかじめ校訂者が意訳(?)してくれていますから、わかりやすい。 信用がおけるかどうか、原典版と二冊で照らしあわせて使うと、よりベターだと思います
昭和のピアノの先生は総じて怖かった。 練習不足だったら、カミナリが落ちました。前回言われたことが直ってなかったら、こっぴどく叱られました。 今、そのような先生は、かなり少数派になってきたのではないでしょうか。 私も怒らない先生です(ただ、言う必要のあることは言いますよ)。上から押さえつけて萎縮させては良い演奏ができないと考えるからです。 それでも、間違うこと、できないこと、わからないことが苦手な生徒さんもいます。 弾く前に間違ってもいいかと尋ねたり、 1、2回挑戦しただけで「できない」と諦めたり、 わからないことを覚られるのが嫌で何度も当てずっぽうで答えたり。 (どれも素直な反応でそれ自体は否定していないです、念のため) 間違ったって、できなくったって、わからなくったっていいんです。そのためのレッスンなのですから。なぜそうなるのか、どうすれば良くなるのか、より良い方法を一緒に考えられますか
今日の午後、大学の試験受けてきます。 日頃から授業ごとにノートをまとめているので、試験前だからといってガリガリやらなくても大丈夫なのですが、あまり自信がないです。 課題提出問題も過去問も勉強しているのですが、イマイチ手応えがなくて・・・やることはやった感がないからかもしれない。 今期受講しているのは、「認知症と生きる」、「思春期青年期の心理臨床」、「死生学のフィールド」、「特別支援教育総論」です。音楽療法士の資格取得に向けての科目です。 今日は「認知症と生きる」の試験です。 認知症の患者さんにも音楽療法は大いに有効といわれていますね。このたびの教科書にもはっきり記述されていました。 デイサービスでも音楽をつかっての催しが多いです。 ただ、気を付けなくてはいけないのは音楽レクリエーションではなく、あくまでも音楽療法であるということ。 大人数であればあるほど、きめ細やかな個人個人への対応は難し
発表会の曲決めってピアノの先生にとっては、悩みどころです。 これを弾きたい、こんな曲がいい、とリクエストしてくれる生徒さんの意も汲みつつ、果たして期日までに(発表会当日までに)仕上げられそうかな?ただ弾くだけではないですから、魅力的に聴き手へ伝えられる演奏まで仕上げることができるかな? 予測をたて、弾き映えも考えて、ブログラム上のバランスも考えて(他の子たちとの兼ね合いとか)、 とにかくとても頭を使います。 曲決めで発表会の成功が決まるといっても過言でないくらい。 そんなとき救世主になってくれるのがギロック様です。アメリカの作曲家で標題のついた短い子ども向けの作品を沢山書いています。それもなんだか洒落ています。 習いはじめの子でもいっぱしの曲が弾けます。曲名もバラエティーに富んでいてプログラムがバエる! (一例→「はじめてのギロック」より、おばけの足あと、女王様のメヌエット、東洋の市場など
教育心理学の分野の理論です。 漢字が多くて難しそうですが、なるほどと理解できるシンプルな理論ですので最後までお読みくださいね。 達成目標理論とは、「学習することに関して、自分の持つ力を発揮すべき目標を何におくか、の違いに着目した理論」です。 目標のおき方4つをピアノを例にあげますと、 ①習得接近目標=ピアノが弾けるようになりたいから練習する ②習得回避目標=ピアノが下手なのは嫌だから練習する ③遂行接近目標=人よりピアノが弾けると示したいから練習する ④遂行回避目標=人よりピアノが下手と思われたくないから練習する となります。 一般に遂行目標より習得目標が、回避目標より接近目標が望ましいとされています。 ・・・とここまで大変お疲れさまでした。 結論! 要するに「他人軸より自分軸、負の強化子より正の強化子が良い」ということです。 先生やお母さんに怒られたくないから練習する、誰々ちゃんより教本
以前記事に書いたこともあるのですが、私はせっかちなところがありまして、夕飯の支度は時短、命であります。 ただでさえ、夕方はレッスンで忙しいので、ゆっくり料理していられません。 マルチタスクは当たり前、電子レンジしながら、コンロ2つ使いながら、グリルで魚を焼きながら、野菜を切る。もちろん炊飯器稼働中みたいな、同時進行での料理です。作業効率第一、無駄な動き一切ナシ、タイムイズマネーです(←?)。 そんなとき、気分を盛り上げてくれるのが、カプースチン作曲「8つの演奏会用エチュードop.40」です。(別にロッキーのテーマとかでもいいのでしょうけども、私にとってはこれ、です) カプースチン、今もご存命中で、ご本人自身の演奏も聴けます。この曲は、1、プレリュード、2、夢、3、トッカティーナ、4、想い出、5、冗談、6、パストラール、7、間奏曲、8、フィナーレの8曲からなります。 エチュードですからどれも
心理学用語に共感覚(シナスタジア)という言葉があります。音に色を感じたり、形に味を感じたりという特殊な感覚です。 著名な作曲家では、スクリャービンやリムスキー=コルサコフも音に色を感じていたそうです。 私は、特に音に色を感じることはありませんが、音符を色を使って覚える、という面で、教具として、くおん出版の「おんぷカード」を使っています。(古いものなので今はリニューアルしているかも) 表に五線の音符が書かれており、裏に色と絵で「ど」などと描かれています。 ど=黄色(どんぐり)、れ=オレンジ色(レモン)、み=赤(みかん)、ふぁ=ピンク(ファイト)、そ=青(ソフトクリーム)、ら=緑(ライオン)、し=黄緑(しか)、といった感じです。 ひらがながまだ上手に書けない幼児さんには、五線ノートにランダムに書いた音符を上記の色で塗るおけいこをしたりします。 こういった手法は、古くは、たなかすみこさんの「いろ
午前中の2時間あまり、自分の練習に充てることができました。 シューマンの幻想曲op.17の第2楽章、今日から第2楽章の練習です。 まずは余計な先入観を持たずに(と、言っても何度もCDなどでは聴いていますが)通し練習しました。 幸いモデラートで、そんなに速くない曲なので、ゆっくり譜読みしても曲のイメージが損なわれにくいです。 アナリーゼというほどもないですが、調性が変わるところでひとまとまりなのかなぁと、ぼんやり考えながら弾いておりました。いやどうやらロンド形式っぽいかな。 変ホ長調→変イ長調→変ホ長調と転調するところで、区切りながら練習することに決めて、最初の変ホ長調部分を集中して練習しました。 冒頭5小節めの付点のオクターブの上行形のところが、たまらない、心を鷲掴みにします。いい曲だなぁと感心しながら弾いていました。 また、付点に加え、中間部分あたりはシンコペーションが多く、シューマンら
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『www.tomokosensei.site』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く