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Twitter上で、「キラキラネームで悩む子へ。そろそろSNSを始めた頃だろうから。私は2年前に下の名前を改名しました」というツイートが話題になりました。キラキラネームをはじめ、何らかの理由で自身の名前に違和感を覚えるなど、改名を望む人は少なくないようです。 でも名前って、簡単に変えられるのでしょうか? 「インターネット上では、『改名なんて、簡単に許可されるわけがない』という情報が多く見られます。だから、相談に来られた方へ『大丈夫ですよ』と言うと、みなさん安心されますね」と話すのは、司法書士・吉越清顕さん。「改名・改姓相談.com」を運営し、年間100件の相談を受けている改名の専門家です。 いったいどのような理由なら許可されるのか? 中高生でも変えられるのか? 今回は名字ではなく、下の名前の変更に注目し、具体的な準備や注意点をお伺いしました。 15歳以上なら改名の手続きは自分でできる ――
「実は、私が関わった生徒のなかにも、自殺してしまった子どもがいます」――本のあとがきに書かれている一節だ。小学校教師を16年勤め、現在は市教育委員会で指導主事として活躍している荒井隆一さん。クリスクぷらすでは以前にも、荒井さんへのインタビュー(自分をさらけ出せば、子どもはかならず向き合ってくれる)を掲載した。 荒井さんが2018年12月に上梓した『いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~』(愛育出版)には、長年教育現場に携わることで見えてきた、リアルないじめの課題と提言が込められている。 いま、いじめをなくすには、どうすればいいのだろうか。 「いじめの法律」はある、けれど現実には浸透していない 滋賀県大津市で起こったいじめ自殺をきっかけに、2013年に「いじめ防止対策推進法」が制定された。これが、いわゆる「いじめの法律」だ。同法律の第11条には、「文部科学大臣が『国や都道府県、学校が、いじ
多様性に関する話題が絶えない近年。LGBTQなどの性的マイノリティや発達障がいがある人々など、これまで注目されにくかった存在にもスポットライトが当たるようになってきました。 とはいえ、学校や職場など社会の中で、多様性が当たり前に尊重されている状況とはまだまだ言えません。周りの人々の無意識の行動が誰かを傷つけてしまうこともあります。その1つが「言葉」。私たちが何気なく使っている言葉の中には、人を傷つけたり、生きづらくさせたりするものも……。 いったいどんな言葉が思いがけず相手を傷つけてしまうのか、どうすれば気付くための「アンテナ」を持てるのか、「その言葉はちょっと……」と思ったときにどう対応したらいいのか。学校の先生に向けた「言葉」のワークショップに取り組んでいる教育コーディネーターの武田緑さんに、こういった疑問の数々を投げかけてみました。 「多様性に配慮した言葉」を使えているか? ――学校
通信制高校ナビTOP 当事者インタビュー・調査 専門家に聞く 「日本史は親友、世界史は恋人」――公立高校教師YouTuberムンディ先生が説く、歴史を学ぶ本当の意義 動画の累計再生回数850万回、チャンネル登録者2万5000人超。Historia Mundi(ヒストリア・ムンディ)名義で活動し、ネットでは「ムンディ先生」の愛称で呼ばれる人気YouTuberがいる。その正体は、福岡県立の定時制・通信制高校の社会科教員の山崎圭一さんだ。 2014年からYouTubeで世界史の授業動画の配信を開始し、2018年8月には「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」を出版。現在は日本史や地理の動画も配信し、そのわかりやすい動画授業は高校生たちから高く支持されている。 なぜ私たちは中学校、高校で世界の歴史を学ばなければいけないのだろうか。山崎さんの活動の背景に迫りつつ、世界史を学ぶ意義や学習方法につい
通信制高校ナビTOP 当事者インタビュー・調査 先輩に聞く あなたはプロフェッショナルとアーティストどっち? 好きなことは仕事にするべきか――DJと会社員を19年間両立するBUBBLE-Bさんインタビュー あなたはプロフェッショナルとアーティストどっち? 好きなことは仕事にするべきか――DJと会社員を19年間両立するBUBBLE-Bさんインタビュー 進路を考える時に「好きなことを仕事にできたらいいな」と考える人は少なからずいるだろう。しかし、自分の好きなことで人からお金をもらう生活が、具体的にどういうものなのか、考えたことはあるだろうか。 会社員でありながら音楽活動を19年間続けてきたBUBBLE-B(バブル・ビー)さんに話を聞いた。 東京での音楽活動は、追い風になる BUBBLE-Bさんは1976年生まれの41歳。新卒で就職してから、ずっと会社員として働きながらDJやDTMによる作曲とい
「フォルケホイスコーレ」は、デンマークで生まれた全寮制の成人教育機関である。原則として17歳半以上であれば、国籍・人種・宗教を問わず誰でも入学でき、試験や成績評価などは一切ない。 哲学や政治、音楽、アート、デザイン、スポーツなど学べる内容はフォルケホイスコーレごとに異なるが、民主主義的思考を育み、知の欲求を満たすための場であることは、どのフォルケホイスコーレにも共通している。 デンマークは毎年実施される国連の「World Happiness Report(幸福度調査)」で、過去3度も1位になっている。そんな「世界一幸福な国」で生まれたフォルケホイスコーレではどんなことをするのか。 私は留学生の受け入れを積極的に行うフォルケホイスコーレの1つである「クローロップホイスコーレ(krogerup højskole)」に訪れることにした。 豊かな自然と交通の便に恵まれたフォルケホイスコーレ クロー
クリエイティブな発想力がほしい、デザインの知識をつけたい――。そんな芸術への憧れをもちつつも、いざ学校で専門的に学ぶとなると金銭面や時間的なハードルを感じてはいないだろうか。 そんな中、通学は一切不要で、在学生はパソコンやスマートフォンを使って知識を深め、卒業後には芸術学士の資格を取得できる大学がある。京都造形芸術大学通信教育学部が提供する動画を使った通信教育課程 芸術教養学科、通称「手のひら芸大」だ。 全国各地に住む10代から70代までの学生たちが、オンライン上で切磋琢磨しながら学んでいるという。手のひら芸大とは、一体どのような場なのか。芸術教養学科学科長を務める早川克美先生にお話を伺った。 完全インターネット学習「手のひら芸大」とは ――手のひら芸大では何をどのような形で学ぶのでしょうか? 手のひら芸大では、世界中の芸術の歴史や先人たちの知恵や伝統を理解し、現在進行形のデザインを通して
最近なんだか調子が悪い。もしかしたら、うつ病? そんな時のために手元に置いておきたい本を5冊ご紹介します。 『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(田中圭一/KADOKAWA) 自身もうつ病を患い快復した経験を持つ著者が、同じくうつ経験者たちにインタビューを重ねたドキュメンタリーコミック。登場するのは、大槻ケンヂ、宮内悠介、内田樹といった有名人から、OL、編集者、教師と多様な顔ぶれです。 うつ病を患っていると、文字を読むこともままならない人もいるでしょう。しかし、マンガエッセイである本作は、活字ばかりが並ぶ専門書よりも読みやすく、内容が頭に入ってきやすいところもうれしいですね。 ▼『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(Amazon) http://amzn.asia/9tzvqdU 『身近な人がうつかなと思ったら読む本』(和田秀樹/小学館) うつ病患者の家族に向けた本。著名な精神科医
Photo by Greg Rakozy on Unsplash 高校時代、進路に関する三者面談で「大学に行きたい」と口にできず、笑顔で「就職したい」と言ったときの悔しさを今でも強く覚えています。 私は石垣島という日本の南の南、沖縄本島よりも水平線の向こうに見える台湾のほうが近いような場所に生まれ、その日の食事にいつも事欠くほど、経済的にあまり恵まれていない母子家庭で育ちました。 同級生が次々と進学を決めていく中、家の抱えている借金や姉弟の学費など、経済的な事情で卒業後の進路に就職を選んだ私ではありましたが、内心では進学できない悔しさと、進学を決めた同級生達への嫉妬が深く渦巻き、それは若い私の意気や自尊心をきつく縛り付け、呪詛のように苦しめ続けました。 よく「経済的に恵まれてなくて大学へ行けなかった」と言うと、「日本には奨学金がある。それは甘えだ」と安易なことを口にする人もいますが、そうい
通信制高校ナビTOP 当事者インタビュー・調査 先輩に聞く なぜ辞書を作る人に?「漫画家になりたかった」――Twitterフォロワー48,000人の辞書編纂者・飯間浩明さんインタビュー 「辞書を作る人」と聞くと、私たちからは遠い存在であるように感じる。 しかし辞書編纂者の飯間浩明さんは、Twitterで日本語について解説してくれたり、「その言葉遣い、間違いではないですよ」と肯定してくれたりして、多くの支持を集めている。 なぜ国語辞典の編纂者になったのか? 飯間さんに話を聞いた。 テレビの話題に興味が持てなかった子ども時代。友達が少ないことを恥じていた ――飯間さんのお仕事について教えてください。 私の肩書は、一言でまとめると「フリーランスの国語辞典編纂者」です。メインは三省堂国語辞典の編集委員で、現在は数年後に発売を予定している第8版の作業に取り掛かっています。 その他、新聞や雑誌の連載、
周りの友達や家族に、自分が作ったものや考えたことを見せるのは恥ずかしいもの。仲がいいからこそ、気を使って本音をぶつけにくいというのは当然のことかもしれない。 「だから、僕はリアルとは断ち切られたインターネットの世界が居心地良かったんです」と話すのは、本当っぽいけど実は嘘のニュースを伝えるサイト「虚構新聞」社主のUKさん。 インターネットがUKさんにとってどんな存在だったのか、話を聞いた。 ネットはリアルとは違う、いい距離感だった ――虚構新聞について教えてください。 虚構新聞は2004年、僕が24歳のときに立ち上げたサイトです。記事はひとりで書いています。今の更新頻度は週2、3くらいですね。誰にやれと言われるものではないので、自分で書きたいネタがあるときだけ更新しています。 ▼「10桁で終了」 円周率ついに割り切れる http://kyoko-np.net/2005020901.html
4月のこの時期といえば、日本全国のあらゆる学校で新学期が始まっている時期ですね。 ところで、学校はなぜ4月に始まるのでしょう? 学生の頃は「当たり前」だと特に気にしていなかったその理由。意外に知らない人が多いのではないでしょうか。 4月に新学期が始まるようになったのはいつから? さかのぼること江戸時代。子どもたちの学びの場所となっていた寺子屋、藩校、私塾、などは、入学時期は決まっておらず、いつでも入学できたそうです。 その後、明治維新によって日本に西洋化がもたらさらました。こうして明治時代のはじめころから、西洋にならって9月入学が主流になったようです。 さらに西洋に追いつけ追いこせと、国の経済力や軍事力を高めようとする富国強兵政策の影響から、政府の会計年度が4~3月になったことや、軍隊の入隊届開始が4月になったことによって、小学校や師範学校の入学時期も4月へと変わっていきました。 大正時代
逃げたい、つらい、苦しい、嫌なことばかり起こる、もうすべてを終わりにしてしまいたい……。 そんなふうに思う時、ありますよね。 私もあります。これまで何度もそう思いました。 でも、死にたいと思うことはありませんでした。それは何故なのか、これからお話します。 私はフリーランスのライターです。働いていた会社の上司とどうしても馬が合わず、勢いで退職したあと、ライターになりました。 主に、昔から好きだった自動車関係のライティングをして生活しています。札束風呂に入るほど儲かっている……なんてわけなく、月末のいろいろな支払いに四苦八苦して、ガクガクブルブルしているのが毎月のお約束、そんな大人です。 皆さんが「死にたい」と思うときって、どんなときでしょうか。友達に裏切られた、そもそも友達がいない、悪口を言われた、家族とうまくいかない……。いろいろな嫌なことがありますよね。 こういうときに激しく落ち込んで、
学校や職場になじめず、家から出たくない。でもいつかは外に出ないといけない。怖い。毎日登校・出社しているけど、楽しいわけではない。将来に漠然とした不安を感じている……。 将来、自分がどうしたいかの展望が持てず、虚無感を覚えている人もいるかもしれない。そんなモヤモヤを抱えているとき、一体どう自分の道を切り拓いていくきっかけを得られるのか。 『おとなの進路教室。』(河出書房新社)などの著者でコミュニケーションインストラクターの山田ズーニーさんによれば、「やりたいことがない人はいない」という。それはどういうことなのか。ズーニーさんに話を聞いた。 自分が何に対して不安を覚えているのかもわからない恐怖 ――ズーニーさんは38歳で独立し、「これから自分はどうやって生きていったらいいのか」という不安に押しつぶされそうだったと著書にありました。その当時のことを教えてください。 私は16年間勤めていた会社を2
勉強をする意味がわからなくなったり、学校を休んでいるうちに授業についていけなくなったり……ちょっとしたきっかけで勉強を苦手に感じてしまうことは少なくないだろう。自分だけではどうしていいかわからないけど、塾に行ったり家庭教師をつけてもらうのはお金もかかるし親に相談が必要だし……。 そんな君にオススメなのがYouTubeのチャンネル【とある男が授業をしてみた】だ。教育ユーチューバー葉一(はいち)さんが、小学3年生~高校生までの勉強内容の授業を動画で配信している。 「教え方がわかりやすい!」「私にとって家庭教師みたいな存在」と中高生に大人気だ。現在チャンネル登録者は20万人以上、視聴回数は7000万回を超えている(2017年1月現在)。 葉一さんはなぜYouTubeで授業を始めたのか? 話を聞いてきた。 学校や先生が嫌いだった中学生時代 【中3数学】中3-1 式の乗法・除法 ――教育ユーチューバ
JASDAQ史上最年少上場を記録した連続起業家の家入一真氏は、元“引きこもり”という経歴で有名だ。 学校に行かなくなったのは中学2年生のとき。「行ってきます」と家を出て、そのまま家の敷地内に隠れていたという。高校も入学してすぐに行かなくなり、数年後に就職した会社も休みがちだった。 学校に、社会に“適合できなかった”。そんな家入氏が考える「教育」とは――。 ――家入さんが立ち上げた多くの事業の中には、「studygift」や「リバ邸」など、子どもたちや教育に関わるプロジェクトもありますよね。 「studygiftは、学びたいけどお金がない人にクラウドファンディングで資金を集めるサービス。リバ邸は、学校でも家でも会社でもない“居場所”をつくろうと思って始めました」 ▼現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」 http://liverty-house.com/concept/ 「僕ができることって
体調や学力に関する理由が目立ちます。気になる点として、「先生とうまくいかない」という項目を約4割の生徒が選択しており、文科省の統計データとは大きな差異が発生しています。 また、文科省のデータでは家庭環境を不登校の理由のうち最も多いとしていますが、日本財団のデータでは、上位10位中に家庭環境という理由は挙がってきていません。 この差異が生まれる要因として、文科省の統計は「学級担任など当該児童生徒の状況を最も把握することができる教職員」が、「保護者の意見を踏まえ、スクールカウンセラー等の専門家を交えたアセスメント(同意)を行った上で」報告しています。 そのため、本音を話せない、自分でも分からないという不登校者の実情が本当に反映されているとは限りません。 中学生の不登校のきっかけに限っては、日本財団の統計データが実際の心情に近いと考えることが自然と言えるでしょう。こうした傾向は現在も少なからずあ
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