ゲームやWebデザインで活用されていたUX（ユーザー体験）デザインの概念がリアルの商品・サービスの世界にも広がっている。UXデザイン発想で商品開発やブランディングに取り組むことで、何が変わるのか。日経デザイン11月号特集「拡張するUXデザイン」では、その本質を具体的な事例から解き明かす。 ゲームから学ぶUXデザイン まずUXデザインの最先端といえるのが、ゲームだろう。 そのUXデザインのリアルでの展開として特集第2回でピックアップしたのが、2024年10月2日にオープンした「ニンテンドーミュージアム」。任天堂が生み出した様々な製品が展示されている上、同社がゲームで培ってきたUXデザインを現在の技術で生まれ変わらせた遊びを楽しめる「体験展示」が特徴となっている。 その重要な役割を担うのが「入館証」だ。入館証は紙ではなく、クレジットカードのようなしっかりしたつくりをしている。表面には日付やマリ
