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こんにちは。発端は以下のツイートです。需要があるようなので書きます。 税理士でも弁護士でもないけど分散型組織の発展を阻害する日本の税制法制みたいな記事かけそうな気がするくらいこの手の問題に専門性ついてきた 需要ある? — 木村優/Kimura Yu (@KimuraYu45z) December 3, 2021 この記事を読むための前提知識として、分散型組織DAOについて軽く概念を把握していることとします。 少なくとも、DAOってなに?部下への権限委譲マネジメントのこと?ホラクラシー組織?とか言ってるレベルではこの記事は読んでも面白くありません。 ツイートのとおり税理士でも弁護士でもありませんが、本記事の内容はDAOに関する日々の活動を通じて当事者として得た知見をもとに書かれた記事だということをあらかじめ断っておきます。 論点整理1:STO まず、日本の税制法制がDAOに向いてないという話
こんにちは。 今日はMMTの主張の中の一つ「国債廃止論」について考察をまとめていき、その途中で主流派経済学との違いを主流派経済学を知っている人にわかりやすい表現で整理していきます。 国債廃止論とは まず国債廃止論を説明しましょう。 「スペンディングファースト」という見方に立つと、政府支出の流れは以下のようになります。 まず実物資源を民間から徴収する(オプショナル。例えば補助金)対価として、発行した貨幣(会計的に負債)を渡す事後的に税金としてそのお金を回収する 「実物資源を民間から徴収する」この表現は、実物の資源制約式 [latex]Y_t=C_t+I_t+G_t+{NX}_t[/latex] を思い浮かべれば、主流派経済学の人にはイメージは湧くと思います。 イメージが湧きづらいというかニュアンスが伝わりにくいのは「事後的に税金としてそのお金を回収する」というところでしょう。 主流派経済学を
“ポストケインジアンのストック・フロー・一貫モデル(Stock Flow Consistency Model; SFC model)”に従って、バランスシートっぽく貸借関係を表記すると上のような図になります。 確かに”バランスシート上では政府の負債は国民の資産”です。さすがにこれに反対する人はいないでしょう。これに反対する人はさすがに会計原則が違う世界で生きてるのだと思います。。。 しかし世の中で論争があるということは、こんな単純な話では解決しないなにか問題があるからにほかなりません。 それはなにかというと、”国民の資産の残高が指数関数的に増加してったらどうすんの?”という話です。 というのも、[latex]i_t[/latex]はゼロより大きな値ですから、一切政府債務(国民資産)を減らす行動を採らなかった場合、雪だるま式に増えていくことになります。 いくら資産といえども、指数関数的に増加
政治家のMMT「解釈」が混迷を極めていて、以下のように賛否はともかくとしてMMTをまったく理解していないような意見もチラホラ散見されています(なにがおかしいかは後ほど)。 なるほどね。 皆様のおかげでよくわかりました。 MMT的理屈が「超低金利かつ中央銀行が政府の言いなりになっている現在の特殊状況」を基盤に成り立っているということを。 信用不安は世界のどこで、いつ起こってもおかしくありませんよ。 それで国債の長期金利が上昇したら、誰が責任を取るのですか? — 中妻じょうた りっけん 板橋区議会議員 (@nakatsuma) January 2, 2020 なのでMMTの解釈を整理する記事を書いておきたいと思います。 予め筆者のスタンスを説明しておくと、 デフレにおける緊縮財政には否定的MMTの事実解明的な主張には否定的でないMMTを根拠とする規範的な主張(~すべきだという主張)をするのであ
ご無沙汰しております。仕事納めされた方も多いのではないでしょうか。 私は仕事納めとかいう概念関係なくいつもどおり情報収集・学習・研究・開発とやっておりますが、一息ついて本記事を書こうかと思います。 題して、「総合コンサルバブルとITエンジニアバブルは当分終わらない説」。 本記事を書いております私は22歳でして、大学院の同年代には就活真っ盛りな人が多いほか、同年代に学部卒で就職した人も当然ながら多数おります(私はソフトウェア技術をすでに持っていて、起業して日々活動しているタチなので、現在就活とは無縁な生活を送っていますが。) これら私の観測範囲の中で、「総合コンサル」の就活生からの人気っぷりは凄まじいものがあります。アクセンチュア、デロイトトーマツ、PwC、とかとか。 一言で言えばバブルの様相を呈しています。これは私の観測範囲内だけではないでしょう。おそらく同年代の方ほとんどが同様の光景を見
Angular Advent Calendar 2019 12/13の記事です。誠に勝手ながらQiitaではなく個人ブログに執筆させていただきます。 誠に勝手ながら自己紹介しておくと、22歳の大学院生やりつつ、LCNEMのCEO,CTOです。Angularが大好きでフロントに多用しつつ、Firebaseでサクッと開発したり、Golangでブロックチェーン「そのもの」を開発したり、案件をいただいたりもしています。ブロックチェーンに限らず、開発の依頼や、採用についてお気軽にご連絡ください。 私個人の是非Twitterもぜひご覧ください。 今回のテーマは、AngularでChrome拡張の開発を完結させる、です。 「Orbit」という、SLIP44の規格をもとに、ブロックチェーンに利用する秘密鍵をチョー簡単に管理するChrome拡張を開発中です(というか完成)。(もともとCosmos用になにか作
こんにちは。 昨日はMonetary Theory of the Price Levelに対してミクロ的基礎づけを強化する更新をしました。 https://ssrn.com/abstract=3429565 MTPLは純粋にマクロ経済学としてもインパクトは大きいです。 例えば、 https://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2019/08/mmt6.php 野口旭さんという方がMMTに対して批判的検討をされていますが、既存の主流派経済学と数式化したMMTを融合させたMTPLをベースに考えれば、この野口さんのMMT批判的検討シリーズの内容全てに簡潔に説明がつきます。 大事なポイント MTPLは野口旭さんの記事すべてに説明がつく 個人的な懸念材料としては、主流派経済学にとってはポストケインジアン(MMT)の主張が既存の経済学からすればラディカル(まあ一部は既存のが間
みなさんこんにちは。 昨日、Facebook主導の仮想通貨・ブロックチェーンLibraが発表されました。 Libra's mission is to enable a simple global currency and financial infrastructure that empowers billions of people. Learn more https://t.co/RNxaNB800J #Libra #FinancialInclusion #blockchain #cryptocurrency pic.twitter.com/VvTPD90lD5 — Libra (@Libra_) June 18, 2019 (ツイッターアカウントの最後にアンダーバーが付いてるの、@Libraを買い取れなかったんやな…) さて、Libraに関する事実解明はtwitter等でそれなりに進
こんな言説聞いたことありませんか? ステーブルコインはペッグが外れるというのはアジア通貨危機のように歴史が証明している Pegging problems By definition, pegging creates an artificial economic environment that cannot be sustained in the wider unconstrained market over a long period. Past examples of fiat currency pegging prove that while it may act as a short-term solution, the inevitable unpegging creates serious instability. Stablecoins: A Lesson in Market
チケット転売の経済学的考察という記事にそれなりに反響があったのですが、少し説明が足りないかもと思うところがあったので補足的に書きたいと思います。 余剰についてです。 この記事の前提知識として、 チケット転売の経済学的考察を読んでいることとします。 消費者余剰(しょうひしゃよじょう)とは、消費者の最大留保価格から取引価格を引いたもので、取引から消費者が得る便益を指す。 消費者余剰 – Wikipedia 生産者余剰(せいさんしゃよじょう,英: producer surplus)とは、取引価格と生産者の限界費用との差額の和で、取引から得られる企業の便益を指す。 生産者余剰 – Wikipedia 各人が合理的に振る舞う自由経済は消費者余剰と生産者余剰が最大化されることがわかっているため、各人が合理的に振る舞うことは正義(=社会厚生を最も高めること)となります。 そこでチケット転売に際する各フェ
ちけっとピアツーピア開発して業界の方とお話させてもらうまでは自分も転売問題はチケットの供給増やせばええやんと思ってました が、会場の物理的制約でそれはむりなんだと — 木村優/Yu Kimura (@YuKimura45z) November 30, 2018 で、値段上げると短期的には需給均衡にはなるけど、ファンの裾野がどんどん細ってしまって長期的には非合理なんだと 長期視点に立つと過少供給が合理的になる市場の失敗の一種なんだと思うようになった — 木村優/Yu Kimura (@YuKimura45z) November 30, 2018 今日はこれに関して詳しく解説する話を書きます。 以下の前提を置きます。 チケットは差別化財であり、チケット販売者の独占市場である これは妥当でしょう。アーティストはたった一人もしくは一組だからです。 需要と供給 以下より、上記のようなシンプルな需要と
LCNEM、『転売防止』チケットシステム「Ticket Peer to Peer」を公開。 https://t.co/rs0DSqRaN3 @PRTIMES_JPから — LCNEM 日本語 (@lcnem_ja) September 20, 2018 奇抜な発想でシステム作り上げました。 ステーブルコインとも絡ませていき、ブロックチェーンのマスアダプションを狙っていきます! https://t.co/SN4SRNHM0E — 木村優/Yu Kimura (@YuKimura45z) September 20, 2018 これはもともとBlockChainJam2018のためにサイト埋め込み型のチケットシステムを作る目的で始まったのですが、アイデアがよさげだったので一般化しました。 これの仕組みを少し詳しく解説しておきます。 2/11追記 チケットだけでなく課金ゲームアカウントの転売防止に
ご存知かとはおもいますが私はLCNEMという日本発のステーブルコイン(法定通貨担保型)のプロジェクトをやっていまして、それに関する金融庁への法令適用事前確認手続き(ノーアクションレター)をしていました。 それに対する返答が来ましたのでここに報告します。 1.法令の名称及び条項 資金決済に関する法律第二条 2.将来自らが行おうとする行為に係る個別具体的な事実 米国のTether社に代表されるような、法定通貨の裏付けがある資産の取引をブロックチェーンに記録することによる低コストな送金システムを、日本でも実現しようとしている。 現在は、自家型前払式支払手段として換金に対応せずに大手ECサイトの商品券との交換にとどめることで実験的に稼働している(ただし未使用残高が1000万円をまだこえていないため、弊社はまだ自家型前払式支払手段発行業者の届出はしていない)。今後は第三者型前払式支払手段に移行して加
トークンエコノミーとの関係性から考える cryptoeconomics 良記事であり、本筋に賛同です。 ただ文の難易度が高めなのでめちゃめちゃわかりやすく砕いていうと 「プラットフォームをつくるトークンエコノミーは盛り上がってるけど、プロトコルレベルの経済インセンティブ設計を考えるプレイヤーも増やしていこうぜ」ってことですね(間違ってたらごめんなさい)。 そこで「プラットフォームを作るトークンエコノミー」と「プロトコルレベルの経済インセンティブ設計」の違いを説明する記事があるといいなと思い、書いてみます。 前者をトークンエコノミー、後者をBFTエコノミーと呼んでおきます。(CryptoeconomicsはBFTエコノミーを研究する分野といったほうが正しく、トークンエコノミーとの対比はできない気がする BFTとはByzantine Fault Tolerantつまりビザンチン障害に耐性がある
[mathjax] モナコインでセルフィッシュマイニングがあったようです。 モナコインへの攻撃から、ブロックチェーンへの攻撃やマイニングを深掘りする 上記サイトが網羅的でわかりやすいので説明はしません。 今回はセルフィッシュマイニングに関して、ハッシュレート、承認数、送金額と不正するインセンティブの関わりを見ていこうと思います。 モデル 内生変数である自身のハッシュレートを\(h\)、外生変数である自分以外のマイナー全体のハッシュレートを\(H\)、ブロックタイムを\(T\)、マイニング報酬を\(R\)、1ブロックマイニングチャレンジするのにかかる電気代を\(W\)とします。 自身がマイニングに成功する確率は $$ p = \frac{hT}{\left(H+h\right)T} $$ マイニングの期待利得は、 $$ pR – W $$ とできます。 高校数学の重複組み合わせの考え方を使っ
非中央集権って言うけど、結局中心となる開発チームがあり、そこには中心人物がいるわけだよね。システムやプロダクトは非中央集権の設計がされているけど、コントロールする側、利益を得る側はバリバリの中央集権。そいう考えるとBTCもリップル社も対して違いはなさそうだけど。 — 澤亜澄 Sawa Azumi (@SawaAzumi) 2018年2月18日 地球を非中央集権的な物体と思うと、この現象を理解するのはけっこう簡単かも。 https://t.co/2CjaGdmK3Y — トレスト(D+) (@TrendStream) 2018年2月18日 中央集権のなにがメリットで非中央集権のなにがメリットなのか、これをまとめたいと思います。 まずは中央集権のメリットから。 中央集権のメリット 意思決定が迅速 責任の所在が明確 これの裏返しがそのまま非中央集権のデメリットになります。 非中央集権のデメリット
[mathjax] nem2-docs NEM catapultのドキュメントが出ましたね。ここにこんな記述があります。 How many XEM costs announcing the transaction. The higher the fee, the higher the priority of the transaction. Transactions with high priority get included in a block before transactions with lower priority. ビットコインのように、高い手数料を設定して送金すると優先的に承認されるということですね。 これは一刻もはやくやめ、手数料は固定制にすべきです。理由を書きます。 経済学的な数理モデルで厳密に説明するのも良いんですが、多くの人に理解してもらいたいので、言葉で説明しま
木村優のブログです!
[mathjax] コインチェックからのNEM流出事件が発生し、ネットは大騒ぎです。 ビットコイン取引所「コインチェック」で620億円以上が不正に引き出される被害が発生(追記あり) 「NEM」は、中国製チャットアプリ「WeChat」や中国での取引所で兌換できる仕組みを有しており、もともと中華圏からの不正なアクセスが多い暗号通貨のひとつとされてきました。 このような非常に質の低い記事が「識者」から出てくる始末です。 さて、事件が発生した一因として、コインチェックはNEMをコールドウォレットではなくホットウォレットに保管していた、ということがよく言われます。 ではホットウォレットとはなんなのか、コールドウォレットとはなんなのか。調べても曖昧な説明が多かったので、ご紹介したいと思います。 ホットウォレット まずはホットウォレットから。ホットウォレットとは、インターネットに接続されている環境に秘密
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