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『キングダム』が愛されるために超えなければいけなかったハードル キングダムは中国の春秋戦国時代を舞台にしたマンガです。古代中国史をテーマにしたコンテンツはもはや飽和状態にあるといえます。古くは『三国志』『封神演義』『水滸伝』などに始まり、現代に至るまで、小説、マンガ、アニメ、ゲーム、映画と、さまざまな形態で数え切れないほどの新たなコンテンツが生まれてきました。新旧の競合する作品が多くある中でヒット作となるのは並大抵のことではありません。 競合が多いだけではなく、キングダムには他にも幾つかの超えるべきハードルがあります。まず1つは、結末があらかじめ決まっていることです。歴史物語をベースにしている以上、物語の流れを変えることはできません。人気キャラだからといって、殺される者を生かしておくこともできませんし、勝手に復活させることもできません。 次に画のタッチです。キングダムは、決して万人受けする
「Netflix」が2015年9月2日に日本でもローンチしました。2015年は映像や音楽における「サブスクリプションサービス元年」ともいえる年になったと思います。 映像や音楽は、マーケティングテクノロジーの進化も含め、デジタルへの移行が進んでいます。これはネット環境やデバイスの発達によりテクノロジーが生活の中心へと融合されていく中では不可逆の流れです。 その中で、今回Netflixがローンチした前後の展開を見ていくと、今の時代にマッチしたマーケティングの手法が見て取れます。今回は、Netflixのマーケティング戦術を分析してみます。 見放題も月額料金も訴求しないNetflix 一般的なデジタルサブスクリプションサービスのマーケティングメッセージはおおむねどこもこれに限られます。それは「見放題と価格を全面に押し出す」ことです。 「何万というコンテンツがこのサービスなら見放題です」 「費用は月
ついにApple Musicがスタートしました。AWA、LINE MUSIC、KKBOX、うたパス、レコチョクBestと役者は揃いつつある中で、さらにYouTube Music KeyやSpotifyが控えている状況となり、いよいよ音楽サブスクリプションサービスが仲間ゴト、もしくは業界ゴトを超えて世の中ゴト化へと変異するタイミングが来たと言えるかもしれません。 しかしながら、音楽オタクか音楽を仕事にしている人以外は、多くのユーザーが使用する音楽サブスクリプションサービスは基本「ひとつ」です。よって、当たり前ですが、いかにして「選ばれる」かがどのサービスもチカラを注ぐポイントになります。 その際にユーザーに選ばれるポイントは「プロダクトクオリティ」と「マーケティングクオリティ」の2点です。「プロダクトクオリティ」の中には「楽曲数」「UI/UX」「価格」「機能」が含まれ、「マーケティングクオリ
潮目が変わりつつあります。音楽サブスクリプションサービスは、AWA、LINE MUSICを初めとしてKKBOX、レコチョクbest、Apple Music、Google、Spotifyなどいよいよ群雄割拠の時代を迎えつつあります。 そういったサービス群の中に必ず語られるワードとして、「ミュージックディスカバリー」があります。つまり、新しい音楽に出会う価値や体験がより一層、音楽への関与度を高め、音楽の流通量(データ含め)を増やすことができるという考え方です。 この「ミュージックディスカバリー」を語る際に、「ミュージックディスカバリー」の価値=新しい音楽に出会えることを語られることは数あれど、「ミュージックディスカバリー」=新しい音楽に出会う、出会いたいという物語をどのように作っていくのかという議論はほとんどされません。 もちろん、それはテクノロジーやビックデータを活用したリコメンドシステムで
THE NOVEMBERSが4月2日から全国クアトロツアーを始めます。 それにあたり今の時代ならではのスピード感とオープン性で決まった企画がありました。 『Handwriting of beauty』と題されたこの企画は、クアトロツアーにおいて ファンの方々から「Instagram」で「手書き」のリクエストを募集する企画です。 もともとは、フロントマンの小林祐介とマネージャーの舐太(なめた)と僕がTwitter上で公開リプライをやっているところが発端でした。 ◆企画を見える化して、ファンと一緒に過程を見守る 始まりは、マネージャー舐太がつぶやいたことがきっかけでした。 (以前こんなやりとりを見ていて個犬的にとても嬉しかったです。 →https://t.co/197n9lvHgc keep me〜は私も聴きたい曲の1つ。) — THE NOVEMBERS info (@NOVEMBERS_I
僕らが物事を何か選択するとき、何を基準にするでしょうか。 例えば、レストランなら美味しい料理や空間、内装、ホスピタリティだったりするでしょう。PCならスペックやデザイン、価格といった具合にです。しかし、それはかなり画一化されてきて、差別化を見出すことがとても難しくなりました。だからこそ、クチコミの有効性が高まっているのが今です。音楽も同じかもしれません。 提供側はそうなってくると、やはりプロダクトであれ、マーケティングであれ差別化を生み出そうと考えます。しかし、それは往々にして消費者や生活者と大きなギャップがあることがあります。例えば、はさみの新商品があったとして、あなたはこうプレゼンされるわけです。 「このはさみは特別な刃を使っていて、それは世界でも希少なものです。切れ味は従来より10%も向上しています」 もし、こう言われたとしてもぶっちゃけ僕らには違いがわかりません。 ある程度問題なく
ライブへの機会損失というのは、意外にも多いのではないでしょうか。 「気づいたらライブが終わってた」「チケットぴあの買い方がわからない」 「ID,PASSを忘れた」「そもそも買うのがめんどくさい」といった具合にです。 (僕の周りでも結構いたりします) コアファンは自分の好きなアーティストのライブタイミングを逃さず スケジュールにも組み込んでしまうほど念入りにチェックをしているはずです。 多くの場合、コアファンがライトファンを巻き込むことは音楽マーケティングにおいて重要なポイントであるわけですが、その「巻き込み方法」というのは何も音源だけではありません。 ◆ライブへ誘導する「サウンドシェアコード」 ポストロック、エレクトロ、クラシカル、ミニマル、プログレ、サイケ、民族音楽などを通過した奥深いサウンドを奏でる6人組のバンド「Aureole」が今回彼らと一緒に仕掛けたのは 「サウンドシェアコード」
ディズニー映画「アナと雪の女王」の勢いが止まりません。興行収入は120億円を超え、動員数は1000万以上の人が映画館に足を運んでいます。加えてサントラや「Let It Go」も大きく売上を伸ばしています。 まさに「アナと雪の女王」はブームとなり、「世の中ゴト化」を達成しました。「アナと雪の女王」から見る音楽マーケティングは多くの示唆を与えてくれます。 ◆ 終わらないニュースと二次創作 「アナと雪の女王」がここまで大きなうねりになったのは、まさしく「終わらないニュース」と二次創作が核となっています。「終わらないニュース」とはPRからのニュースが各メディアを通して連続して起こることであり、かつその内容は主題を維持しながらも、多面的な内容が展開されることです。 「アナと雪の女王」で言えば、映画自体のニュース、興行収入のニュース、ソーシャルメディア上での「歌ってみた」や替え歌、風立ちぬを超えるか
今の時代、音楽にお金を落としてもらうことは並大抵のことではありません。 特に若い世代を中心に音楽にお金を払うという意識や行動は減少しています。 しかし、多くの人は音楽を聴いているのです。お金を払う払わない関係なく。 昔から言っているように、音楽にお金を支払ってもらう前に、いかに音楽への関与度を引き上げるかが重要だと述べてきました。 それは音楽にお金を支払うという習慣づくりではありません。習慣づくりは生活者に対してとても上から目線になります。習慣づくりではなく、きっかけづくりを生み出すことが大切だと思います。それが生まれた果てに「やっぱりこれがあってよかった」と思える満足度を提供する必要があります。 そういった意味では音楽における価格帯のあり方というのは大きく変わっていく必要性を感じますし、そこに可能性もあるのではないでしょうか。 ◆Spotifyの大学生マーケティング Spotifyは大学
世の中は情報やコンテンツに溢れています。 好きなもの、好きじゃないもの、興味があるもの、興味がないもの。 それらがときに仕組み的に、ときに唐突に届けられます。 どの企業であれ(主にBtoC)は可処分時間をいかに獲得するか。限られた可処分所得の中で自社を選んでもらうかにしのぎを削っています。 今後、重 […]
2000万人以上のユーザーを抱える世界最大手音楽サブスクリプションサービスのSpotifyは、まさしく現在進行形でムーヴメントを起こしています。日本でもいよいよと言われ、2月のソーシャルメディアウィークではスポンサーを務め、ハッカソンなどを開催するなど待望論が生まれつつあります。 2014年1月現在、世界展開を55ヶ国に拡大し、音楽サブスクリプション市場を牽引している存在といっても過言ではありません。 ◆なぜ、Spotifyだけが注目されるのか? 新しい音楽配信サービスの未来や海賊版撲滅などSpotifyはローンチ当初から際立った存在として、音楽、IT業界を中心に話題を生み出してきました。Spotifyだけが実行している「武器」の正体は、ニュースです。 Spotifyとその他の競合サービスとの差別性として、圧倒的なニュース量の違いが挙げられます。ここが決定的に他の競合サービスと異なる点です
音楽の共通言語を生み出すためには、個別の楽曲やアーティストの戦略、戦術を検討する上でも可能ですが、もう少し大きなレイヤーで物事を俯瞰してみると、前回の記事「日本で権威ある音楽アワードが必要な2つの理由」でも言及しましたが、音楽アワードの存在は確実にキーポイントになります。 もしも日本で音楽アワードが生まれ変わるとしたら、グラミー賞のような専門家のキュレーションだとしても、Youtube Music Awardsのようなユーザーが決めるものだったとしても結局、生活者にとって「聴くべき、聴いておくべき曲」となる信頼性を担保したアワードである必要があります。そして、何よりアワードと併せてランキングも、もはや変わらざるをえません。 音楽ランキングの仕組みは変化している 現にドイツでは公式音楽チャートにおいて音楽ストリーミングサービスの再生回数データを集計対象に加えるとドイツの音楽産業連邦協会(BV
音楽ではなくエンターテインメントをつなげ、可視化するエンタメキュレーションアプリ『KOLA』がリリース 1月14日にリクルート・ホールディングスがエンタメキュレーションアプリ『KOLA』をローンチしました。『KOLA』は従来の音楽アプリではなく、音楽を内包したエンターテインメントアプリです。今回、『KOLA』のローンチにあたって、企画アドバイザー、アーティストブッキング、PRサポートといった形でちょろっとお手伝いをさせて頂きました。デザインやUIには今回は関わっていません。中心メンバーはリクルート・ホールディングスの白石耕介さんです。今日は、宣伝も兼ねてご紹介させてください。 『KOLA』の概要 『KOLA』は、ユーザーの好きなアーティストの動画やニュースといったエンタメコンテンツを、 ウェブ上から集めてお届けするコンテンツキュレーションアプリです。��特徴は、ただ単に情報を集めるだけでは
日本で音楽が90年代のように個別のアーティスト単位ではなく、もっと大きな括りの「音楽」が共通言語として機能するために、音楽アワードの存在は決して無視できません。そこで、今回は権威ある音楽アワードが必要な2つの理由を考えてみます。 ① 「誰もが聴くべき、聴いておくべき曲」をつくる土壌の欠如 語弊があるかもしれませんが、日本には権威ある音楽アワードが存在しないと思います。 日本有線大賞も日本レコード大賞もその他の賞も正直に言って「権威ある」とはもはや言いがたいのではないでしょうか。ここでいう権威とは、主催者ではありません。生活者にとって「聴くべき、聴いておくべき曲」となる信頼性を担保した賞ということを指します。残念ながら日本有線大賞も日本レコード大賞も明らかに昔に比べてその権威は変化したと言わざるを得ないでしょう。 唯一、「誰もが聴くべき、聴いておくべき曲を作り出す」状態に近いのは紅白歌合戦
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