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ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)とは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)又はその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法である。LCAについては、ISO(国際標準化機構)による環境マネジメントの国際規格の中で、ISO規格が作成されており、こうした流れを受けて、わが国の企業でもCSR報告書などでLCAが取り入れられている。 下図は、機能が同じ製品AとBに関連するCO2排出量を、LCAを用いて比較した例である。生産段階のみに着目すると製品Bの方がAよりCO2排出量が少ないが、ライフサイクル全体を通してみると、逆に製品Aの方がCO2排出量が少ない。このようにして、LCAは、製品・サービスのライフサイクル全体での環境負荷を明らかにすることにより、より環境に配慮した製品・サービスを
北陸電力(株)は、富山新港火力発電所石炭1号機をリプレースし、LNG(液化天然ガス)を燃料とするコンバインドサイクル発電を導入すると発表した。同発電所石炭1号機は、同社で一番古い石炭火力ユニットであり、熱効率が劣るという課題があった。一方、コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた(コンバインド)発電設備で、LNGを燃焼させたガスでガスタービンを回して発電するとともに、ガスタービンからの高温排熱を回収して発生させた蒸気で蒸気タービンを回して発電することで、従来の蒸気タービンでの発電に比べて熱効率を高め、エネルギーを有効活用することができる。また、硫黄酸化物(SOx)・ばいじんが発生せず、窒素酸化物(NOx)やCO2の排出量も低減できる。そこで同社は、エネルギーセキュリティ、環境特性、経済性などを総合的に評価し、LNGコンバインドサイクル発電を導入することとした。こ
2024-02-16 「一般廃棄物:1人1日当たり排出量、最終処分量、リサイクル率、売電量」をストーリーマップ形式で公開 2023-09-05 「日本の大気環境 Light版」2021年度データ追加 2023-07-31 「ダイオキシン類調査結果 Light版」2021年度データ追加
「生態系」とは、食物連鎖などの生物間の相互関係と、生物とそれをとりまく無機的環境(水、大気、光など)の間の相互関係を総合的にとらえた生物社会のまとまりのことを示す概念である。生態系には、広大な森林から小さな池まで様々な大きさのものがあり、時として地球全体を一つの生態系と見ることもある。 世界の陸地の30%を占める森林は、光合成によって二酸化炭素を吸収し、有機物を蓄積することから、地球の炭素循環の上で大きな役割を果たしている。また、森林の内部は、高さの異なる樹木や草によって階層的な空間構造となっており、多様な生物の生息地となっている。さらに、人間にとって有用な資源(木材、医薬品成分など)を供給するほか、植物や土壌が水分を保持することで、水資源を保全する機能なども備えている。 食物連鎖に着目すると、「生産者」である植物をはじめ、「消費者」としての草食性生物(昆虫、小型の鳥類・ほ乳類など)や肉食
家庭内で多くのエネルギーを消費するエアコンや給湯器を中心に、照明や情報家電まで含め、エネルギー消費量を可視化しつつ積極的な制御を行うことで、省エネやピークカットの効果を狙う仕組みが「HEMS(ヘムス、Home Energy Management System)」です。 民生部門における地球温暖化対策を、ユーザーにコストメリットを提示しつつ実現する仕組みとして期待が集まり、多くの商品やシステムが市場に投入されています。さらに、家電機器をネットワークする統一の通信規格が制定され、「スマートハウス」「IoT(Internet of Things)」「みまもり機能」「電力小売全面自由化」など新たなキーワードとともに、次の展開も広がっています。なぜHEMSが重要で、普及はどう進むのか。現状と課題を展望します。 1. なぜHEMSは重要なのか 2. HEMSの2つの側面 3. HEMSを知るための関連
温室効果ガスの代表格であるCO2(二酸化炭素)は、世界で年間約326億トン(2012年)が排出されています。太陽光や風力などの代替エネルギーの開発やエネルギー利用の効率化でCO2排出量を減らす努力が進められる一方で、化石燃料由来のCO2を大気に放出するのではなく、地中や海底などの別の場所に隔離し閉じ込める「CO2回収・貯留」(以下、CCS =Carbon dioxide Capture and Storage)に関心が集まっています。 2006年に改正された海洋汚染の防止を定めた国際条約「ロンドン条約96年議定書」では、CO2が廃棄物等の海洋投棄の例外とされ、日本も2007年に海洋汚染防止法を改正して、この条約を批准しました。 2008年のG8北海道洞爺湖サミットの首脳宣言でも、「2010年までに世界的に20の大規模なCCSの実証プロジェクトが開始されることを強く支持する」と重要性が強調さ
2024/09/11 新着熱中症発生数(救急搬送)の2023年度データを「熱中症発生数(救急搬送)」および「環境GIS+」に追加しました。
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