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肝臓の病気というと、一般にB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどの肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎やお酒の飲み過ぎによるアルコール性肝障害などを考えますが、最近、それらに関係なく発症する肝臓病として、非アルコール性脂肪性肝疾患(Nonalcoholic fatty liver disease、それぞれの頭文字を取ってNAFLD、ナッフルドやナッフルディーと呼ばれています)や非アルコール性脂肪肝炎(Nonalcoholic steatohepatitis、それぞれの頭文字を取ってNASH、ナッシュと呼ばれています)が注目されています。それらは、進行すると肝硬変や肝がんになる恐れがあります。2023年に欧米の学会や日本肝臓学会で、NAFLDやNASHの病名を「MASLD」「MASH」に変更することが合意されました。これはNAFLDやNASHに含まれる「fatty」や「alcoholic」という
アルコール依存症への 理解を深める 独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 木村 充 少量の飲酒は体に良い? 1日の平均アルコール消費量と死亡率との関係 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 男性 女性 相 対 危 険 率 0 0-9 10-19 30-39 40-49 50-59 60- 20-29 (g) 1日平均アルコール消費量 多量飲酒とは 1日平均60グラム(純アルコール換算) 以上の飲酒 アルコールにまつわる問題のほとんどは、 多量飲酒者が引き起こしている 60グラムとは: ビール中びん(またはロングカン) 3本 チュウハイ(350mLカン) 3本 日本酒 3合 焼酎(25度) 300mL(1.7合) 節度ある適度な飲酒 1日20グラム (日本酒1合弱またはビール中ビン1本相当) 以下の飲酒 女性はこの量より少なくする(10グラム程度) 飲酒後顔の
肝炎ウイルス感染者(B型肝炎、C型肝炎)は日本で210~280万人いると推測されていますが、その3割の人は自分が感染していることに気づいていないと考えられています。肝炎ウイルスに感染していても、肝臓は「沈黙の臓器」と称されるように自覚症状がないため、肝硬変や肝がんに進行している人が少なくありません。一般にB型およびC型肝炎ウイルスは、血液や体液を介して感染するので1992年以前の輸血歴、不衛生なピアス処置や麻薬の回し打ちなどが感染リスクと考えられますが、感染機会が明らかでない場合も多々あります。(*詳しい感染経路については、ウイルス性肝炎の基礎知識もご参照ください) 最近のウイルス性肝炎の治療は進歩しており、例え肝炎ウイルスに感染していても、医療機関で適切な治療を受けることで、深刻な症状に進行するのを防ぐことができます。現在、ウイルス性肝炎は治る、もしくはコントロールできる病気になっていま
肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される病態です。その原因には、ウイルス、アルコール、自己免疫等がありますが、日本においては、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルス感染による肝炎がその多くを占めています。 慢性肝炎ウイルス感染者(B型肝炎、C型肝炎)は日本で210〜280万人いると推測されています(2011年時点)。また、肝炎ウイルスに感染している人は40歳以上の方が9割以上を占めていますが、最近B型肝炎において若い人の感染も増加しています。 肝炎ウイルスに感染していても検査をできるだけ早く受けて感染を知り医療機関で適切な治療を受けることで肝硬変や肝がんといった深刻な症状に進行するのを防ぐことができます。現在、ウイルス性肝炎は治る、もしくはコントロールできる病気になっています。ウイルス性肝炎についての正しい知識を得て、早期発見・早期治療に結びつけましょう。 ※当サイトでは、B
2016年4月1日以降に生まれた全ての0歳児にHBVのワクチンが接種されるようになりました。ワクチンを打って抗体が陽性になればHBVに感染することはありません。これにより、性的な交渉による感染も阻止することができます。また、HBVにはジェノタイプ(genotype)という、少しずつ違うタイプのウイルスがあります。日本に多いのはジェノタイプC、次いでジェノタイプBでしたが、最近欧米で多いジェノタイプAの感染が増えてきています。このジェノタイプAのHBVは成人が感染しても持続感染になる率が少し高いことが知られています。抗体が陽性になればどのタイプのウイルスも感染することはありません。 B型肝炎は、急性肝炎と慢性肝炎の大きく2つに分けられます。 B型急性肝炎 感染して1~6ヶ月の潜伏期間を経て、全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、褐色尿、黄疸などが出現します。典型的な症状の症例では、尿の色は濃いウ
B型肝炎に関する最新の話題 平成23年度 肝疾患診療連携拠点病院 相談員向け研修会 2012.3.17. 虎の門病院 肝疾患相談センター 鈴木 義之 Contents • B型慢性肝疾患における問題点 • 治療の現状 • drug freeにむけての治療とは (1) HBs抗原を消失させるためのアプローチ (2) 核酸アナログ中止を目指したSequential療法 • De novo型肝炎とその対策 B型慢性肝疾患における問題点 B型肝炎は減少しているのか? B型肝炎の治療適応とは? B型肝炎治療の最終目標は? B型肝炎は減少しているのか? 母子感染予防法が施行されて25年を経過し、 新たな感染拡大は抑えられたのか 近年指摘されている外来種(genotypeA)の B型肝炎は増加しているのか 非B非C型、 自己免疫性肝炎 ほか C型 約70% 慢性肝炎 約150万人 約10% B型 約20
B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって肝臓に炎症が生じますが、その炎症を修復するときにできる「線維(コラーゲン)」というタンパク質が増加して肝臓全体に拡がった状態のことです。肉眼的には肝臓全体がごつごつして硬くなり、大きさも小さくなってきます。顕微鏡でみると肝臓の細胞が線維によって周囲を取り囲まれている様子が観察できます。そこで肝硬変になると、肝臓が硬いために起こる腹水や食道静脈瘤と、肝臓の機能が低下するために起こる肝性脳症や黄疸、こむらがえりなどが問題となります。 肝硬変をきたす病気には次のようなものがあります。 ウイルス性 B型肝炎ウイルス C型肝炎ウイルス 自己免疫性 自己免疫性肝炎(AIH) 原発性胆汁性胆管炎(PBC) 注:平成28年より原発性胆汁性肝硬変から原発性胆汁性胆管炎に病名が変更となりました。 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) ア
C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により起こる肝臓の病気です。HCVに感染すると約70%の人が持続感染者となり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行する場合があります。現在日本では約100万人程度のHCV感染者がいると考えられています。その中には感染がわかっていない人やわかっていても通院されていない人が多いのが現状です。慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の約60%がHCV感染者であり、抗ウイルス療法が進歩した現在においても、未だに年間2万5千人が肝がんにより亡くなっているため、多くの人にC型肝炎についての正しい情報を知っていただくことが大切です。 肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、肝炎になっても自覚症状はほとんどありません。そのため、気づかないままおよそ 20~30年で肝がんへと病気が進んでいきます。進むスピードは個人差があり、60歳をこえると肝がんになる確率が高くなります。病気が進むと治療も
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