JWSTの近赤外線分光器で得られた131億年から133億年前の6個の銀河の画像。これらの銀河では酸素の存在比が少ないことが明確に示された。131億年前までの銀河での酸素の存在比は、現在と大きく変わらないことから、宇宙の最初の5億年から7億年で酸素が急激に増えたことが明らかになりました。(クレジット:NASA, ESA, CSA, K. Nakajima et al.) ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の大規模観測データを用い、宇宙誕生から5億年後にあたる133億年前の宇宙まで遡って酸素の存在比を調べました。その結果、宇宙の最初の5億年から7億年の銀河の中で、酸素が急激に増えたことが明らかになりました。地球や生命に欠かせない酸素が、宇宙の始まりから現在までに作られた過程を解明する上で、たいへん重要な研究結果です。 ビッグバンで誕生したばかりの宇宙には、水素、ヘリウム、そして微量のリ