タグ

ブックマーク / traindusoir.hatenablog.jp (5)

  • 雇用の「質」は、なぜ改善しないのか? - 備忘録

    このところ景気は回復し、物価は上昇しているが、給与があまり増加せず、実質賃金の低下が問題視されている。景気が回復しても給与が思うように伸びないことの大きな要因は、「量」的な側面からみれば雇用は改善しているものの「質」的な側面が改善せず、非正規雇用比率が引き続き上昇していることである。例えば、総務省『労働力調査』の1月分の結果では「非正規雇用の割合は37.6%」「前年同月に比べ133万人増えた」ということが話題になった*1。 ではなぜ雇用の「質」は、景気が回復しデフレではない状況になりつつある現在も改善していないのか──その主たる理由は、デフレ下における企業行動に慣性が働いているためである。デフレ下では、期待インフレ率がマイナスであるため、将来にわたって名目値で支払う長期雇用者の人件費や債務の利子などの負担の現在価値が大きくなる。これらの負担を抑制するため、企業にとって、必要な労働力をできる

    雇用の「質」は、なぜ改善しないのか? - 備忘録
  • 「真の失業率」と労働力人口の変動 - 備忘録

    BI@Kでは、毎月、「真の失業率」なる試算値を掲載している。これは、(1)完全失業率の分母である労働力人口について、労働力人口比率が0.64(直近ピークの1992年)であると仮定し、これを15歳以上人口に乗じた値とする、(2)完全失業率の分子である失業者数を(1)より算出した労働力人口から、就業者数(公表値)を減じた値とする、として、これらから算出した完全失業率を「真の失業率」と呼んでいる。労働力人口(完全失業者数)には、労働市場環境に応じ、就業意欲を喪失した者が労働市場から退出することで、過小に評価される効果がある。一方、就業者数を経済規模(環境)に応じて決まる値と考えれば、上記の効果により過小評価される労働力人口と完全失業者数を基準年に固定し、当該経済規模(環境)だけに左右される完全失業率の推移をみることができ、これにあたるものが「真の失業率」であると考えることができる。 その結果、0

    「真の失業率」と労働力人口の変動 - 備忘録
  • 統計データ所在情報 - 備忘録

    総務省統計局(雇用・失業、消費者物価、家計消費、産業連関表、etc.) e-stat 政府統計の総合窓口 日銀行 日銀行作成統計(企業物価、企業向けサービス価格、短観、etc.) 時系列データ(金利、実効為替レート、etc.) アンケート調査 財務省 統計情報(貿易統計、国際収支、法人企業統計、etc.) 物価連動国債(BEI、etc.) 国税庁 統計情報(民間給与実態統計調査、etc.) 内閣府 統計情報・調査結果(景気動向指数、SNA統計、etc.) 世論調査 国民生活選好度調査 経済企画協会・ESPフォーキャスト調査 経済産業省・統計(鉱工業生産、etc.) 経済産業研究所・データベース・統計資料(海外直接投資、JIPデータベース、etc.) 社会経済生産性部・調査研究(労働生産性、etc.) 厚生労働省 厚生労働統計一覧(毎月勤労統計、etc.) 厚生労働省統計表データベース

    統計データ所在情報 - 備忘録
  • 完全失業率急上昇の「主犯」 - 備忘録

    ※注記を追加しました。(08/31/09) ※稿では、エコノミスト的な「お約束」を踏まえた論説に対し、エコノミスト的な「お約束」を踏まえた立場から批判を行ったつもりです。一方、一部のブックマーク・コメントや稿を引用したサイトの中には、こうした「お約束」を超えた立場からの意見があるようです。そうである以上、これらの意見に対しては、「そうも言えるかもね、で、それがどうしたの?」程度の感想しか持ち得ません。(09/02/09) ※関連して、田中先生のエントリーにコメントしました。(09/03/09) ※エントリーの一部を書き直しました。(11/13/09) 先日発表された完全失業率は5.7%となり、既往最高値となりました。特に注目されるのは完全失業者数の増加幅であり、2009年7月は前年同月差103万人の増加となりました。完全失業者の増加幅が100万人を超えたのは初めてであり、かつ、これまで

    完全失業率急上昇の「主犯」 - 備忘録
  • 鍋象=Bewaad方式「真の失業率」の補正(メソドロジー) - 備忘録

    (前回のエントリー) 田中秀臣「雇用大崩壊 失業率10%時代の到来」 さて、書の冒頭では、就業意欲喪失効果を考慮して来の失業率はいかなる水準にあるかを考えたとき、公表失業率を約2%程度超過する可能性を指摘しています。 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来 (生活人新書) 作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 日放送出版協会発売日: 2009/03メディア: 単行購入: 10人 クリック: 116回この商品を含むブログ (51件) を見る この意味での「来の失業率」としては、かつて、「真の失業率」としてid:bewaadさんが推計されていたものがあります。なお、ここではこれを「鍋象=Bewaad方式「真の失業率」」とよぶことにします。 鍋象=Bewaad方式「真の失業率」の最大の問題点は、人口構造の高齢化が考慮されていないことです。このため、その推計値は来の失業率よりもかなり高めのも

    鍋象=Bewaad方式「真の失業率」の補正(メソドロジー) - 備忘録
  • 1