拷問。それをアルゼンチンの軍事独裁政権下で自ら体験したフアン・メンデス氏は、生涯を拷問の撲滅に捧げる決心をした。 現在、国連人権理事会(UNHRC)の拷問に関する特別報告者として活躍るするメンデス氏に、6月26日の「拷問の犠牲者支援国際デー」にインタビューした。 swissinfo.ch : シリアの状況をどう思われますか。 メンデス : ひどい状況だ。非合法的に死刑が実行され、行方不明者も続出している。拷問も当然のように行われている。一般市民に対する抑圧もあまりにも野蛮な方法でなされており、拷問だと言ってもよいくらいだ。 現在、我々の働きかけに対し、シリア政府は何の反応も返してこない。 swissinfo.ch : 「アラブの春」以降、こうした国々の中で特に指摘すべきことがありますか。 メンデス : リビアは心配だ。なぜならリビアには国家指揮下にない多くの義勇兵がおり、こうした兵士が非公