水曜日の授業終了後,某機関の記者さんとお話しました。雇用の崩壊,暮らしの破壊の問題を追いかけておられる,「アツイ」お方です。 働く人間のワーキングプア化が社会全体にどういう問題をもたらしているかについて語り合ったのですが,そこで聞いたところによると,最近の高卒者の進路に変化がみられるのだそうです。どういう変化かというと,大学進学者の減少,就職者の増加です。 親世代の所得が低下していますから,進学はさせられない,早く就職してくれ,ということなのかもしれません。なるほど。親世代の収入減(ワープア化)による,子どもの教育機会の剥奪という問題に通じます。 興味を持ったので,文科省の『学校基本調査』の統計にあたってみました。下表は,最近3年間の高卒者の進路統計です。①卒業生数,②大学等進学者数,③専修学校進学者数,および④就職者数の推移が示されています。②には短大進学者,③には職業訓練機関等への進学