江戸時代から現代までのひな人形を集めた「おひなさま展」が、大館市の大館郷土博物館(板橋範芳館長)で開かれ、由緒あるひな人形が華やかな雰囲気を醸し出している。3月22日まで。 同市内で料亭を経営する石川家の先々代は1915年、慶応元年(1865年)の作とされる5段飾りの古今びなを購入・所蔵していた。しかし、石川家が「市民によき時代の人形を見てもらいたい」と同館に寄贈。同展はこれを受けて始まった。今回で13回目。ひな人形や五月人形、着物類など約600点を展示している。 会場にはほかに明治時代の人形で、紙と布の間に綿を入れるという庶民の技法を取り入れた、立体感が特徴の「押し絵びな」などが展示され春の情緒でいっぱい。3月1日午前10時からはおひなさま茶会がある。 入館料は大人300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。問い合わせは同博物館(電話0186・48・2119)へ。【村川幸夫】