沖縄芝居役者で映画などでも活躍した平良進(たいら・すすむ)さんが27日午後5時20分、老衰のため宜野湾市宜野湾の自宅で死去した。89歳。旧平良町(現宮古島市)出身。通夜は30日午後2時から8時、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で執り行われる。告別式は2月2日午後4時から4時45分、サンレー那覇北紫雲閣で。喪主は長男勉(つとむ)さん。 1934年生まれ。10代で翁長小次郎一座に入団。故真喜志康忠さんの率いたときわ座、劇団潮を経て自身の率いる劇団綾船を立ち上げた。同じく役者で妻の故平良とみさんと二人三脚で活躍した。舞踊家の故宮城美能留さんが率いた沖縄歌舞団にも参加し、国内外を回った。 ベテランの味わいと独特の軽やかさがある芸風で二枚目からコミカルな役、貫禄のある役まで幅広くこなした。沖縄芝居だけでなく映画や現代劇、シェークスピア作品にも挑戦した。飾らない人柄で周囲の人々に慕われていた。