ワールドコンで開かれたシンポジウムを収録した本であるが、この企画そのものがなかなか独特なものとなっている。 この本がどういう本であるかは、あとがきからそのまま引用しよう。 本書は2007年9月1日にパシフィコ横浜で開催したシンポジウム企画「サイエンスとサイエンスフィクションの最前線、そして未来へ!」の発表・討論内容を収録するとともに、参加した日本作家がアンサーソングのかたちで新たに書き下ろした短編・エッセイをもあわせて収録し、一冊のかたちで読者の皆様に提供するものである。ただの講演録でもなければふつうの小説アンソロジーでもない、世界的にもきわめてユニークな書籍に仕上がったのではないかと考えている。 ユニークすぎて、本屋に置いてありませんでした(泣)*1 瀬名の本というと、僕は未読なのだけど、『ロボット・オペラ』も小説と論文(解説記事)が併録された本だったはず。 こういう本は、本屋的には分類