サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
anmintei.blog.fc2.com
今日、映画館ラピュタ阿佐ヶ谷にある劇場ザムザ阿佐ヶ谷で、新宿区議の依田花蓮さんとお話した。そのなかで、私の考えがまとまったので、ご報告する。 最初に、要旨をまとめておこう。 ・存在するのは、差別という暴力である。 ・被害者がその暴力を内在化すると、自傷あるいは他傷が生じる。 ・この暴力から生じる傷は実在する。 ・この傷から生じる痛みは実在する。 ・この傷がコミュニケーション的に治癒し得ないのであれば、医学的治療(ホルモン投与や性器変形手術)を施すしかない。 ・社会的暴力によって発生した傷の治療には、当然、保険が適用されるべきである。 ★私が参議院議員になれば、戸籍の性別変更の暴力的条項の改正を目指す。 ★私が参議院議員になれば、この傷の治療の保険適用を目指す。 ========= 以前から私は、LGBTなど存在しない、と主張してきた。存在するのは、性自認や性的指向を口実にした差別だけだ、と
日本では、長い年月にわたって人類と共に暮らしてきた馬を、モータリゼーションによって徹底的に暮らしから排除してしまった。欧米先進国では、その数は限られているとはいえ、馬が暮らしと繋がっており、いろいろな場面で目にすることができる。 現代の都市は徹底的に記号化されている。先に人間の頭で記号操作が行われ、それに応じてコンクリートで固められおり、あらゆる場所が綿密に覆われている。それゆえ、我々は記号に取り囲まれて暮らしている。その状況が我々を苦しめており、さまざまな社会的問題の根源になっている。 馬は、私たちのこの問題を照らし出し、その状況を変革する力を持つ動物である。せめて欧米諸国くらいには、馬を生活に取り戻して良いのではなかろうか。その馬の力を活用する社会をもう一度志向してはどうだろうか。 このことを人々に知ってもらうために、私は馬を用いた選挙を構想した。 <馬に頼って社会を立て直そう> 馬は
私は偶然にも、関係者を事件の前から全員知っている。社長の清水有高氏から、何度も事情を聞いたが、一方から聞いてもわからぬことが多々あるなと思っていた。今回、原告の主張に基づいた報道に接し、ようやく立体的にものが見られるようになったが、それでも真実はつかみきれていないと感じる。 ところが。 一方から聞いた断片的情報に基づく情報で、弁護士やら、何かの専門家が、したり顔で解説するのを見て、よくやるなぁ、と呆れてしまう。彼らは、何の根拠があって、こんなことをできるのだろうか。 また、ビ・ハイアの社内のことは知らないが、関係者を事件前から知っているので、この事件に心を痛め、色々考えてきて、それでも何が起きたのかよくわからない、と思う者にとって、原告からの断片的情報に基づく報道を見て、一斉にビ・ハイアと清水有高氏への攻撃に出る人々を見ると、誠に暴力的な恐ろしい社会にいるんだな、とつくづく思う。 この暴力
ここでこの報道に関する私の考えを書いておきたい。要点は以下である。 =============== ・報道は、原告が流した話を一方的にまとめたものに過ぎないので、このまま事実とみなすのは、不適切である。 ・特に、大山氏を直接知っており、彼女が生前に残した親子関係に関する記事や証言を見た私には、これが「社長から意図的に表現させられたものだ」という父親の主張は、信じがたい。 ・この事件と、ビ・ハイアのあり方とは、無関係ではないが、原告の主張のような直接的で単純なものではない、と私は考えている。 ・大山氏の死の真の原因の総合的解明は、以前から私が清水氏に提案し、事態が落ち着いたらそれに着手しようと相談していた。思いもかけず、今回の裁判で、それが強制的に実現されることになった。 =============== 一連の報道で私が一番衝撃を受けたのは、以下の記述である。 「父親は、娘がネット上で両親へ
最近の政治家の発言は、驚かないことが少ないくらいハチャメチャになっている。もはや「東大話法」などという一見整っていながら中身はハチャメチャ、というレベルではなく、安倍政権になって、言葉の底が抜けてしまっている。 それでも、小池百合子東京都知事のこの発言は、その衝撃力が飛び抜けている。 ======== 「2つ目のご質問でございますけれども、情報というか、文書が不存在であると、それはAIだからです。私があちこち、それぞれ外部の顧問から、それからこれまでの市場のあり方戦略本部、専門家会議、いろいろと考え方を聞いてまいりました。いくら金目がかかるかということについては、関係局長が集まった会議で、既にA案、B案、C案、D案と各種の数字が出てきております。よって、試算については既に公表されているものがあります。最後の決めはどうかというと、人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決
1930年。日本の国際的地位は絶頂にあった。 たとえば、日米英の三カ国の結ぶ軍縮条約が、世界平和を担保すると信じられていた。 中国もまた繁栄の入り口に立っていた。1911年の清朝崩壊以降続いた混乱がようやく収束し、中華民国が1928年に全土を統合した。中国東北部・満洲は、日本軍が張作霖を爆殺するというテロを働いたにもかかわらず、その息子の張学良という英明な指導者を得ていた。中国で最強の軍事力を持つ張学良が易幟によって中華民国に参加したことで、統合が果たされたのである。当時、日本企業は上海を中心として巨額の投資を行い、「在華紡」とよばれる紡績工場群を作り出していた。 これによって、東アジアは、日本を中核として、空前の繁栄を迎える直前にあった。 しかし。1931年9月18日。 愚かな日本軍は、満洲事件を引き起こし、すべてをぶちこわしてしまった。満洲国をつくるだけならまだしも、首謀者の石原莞爾が
私も忙しいのだから、かんべんして欲しいのだが、これは飛びつかずに居られない格好のサンプルなので、解析しておく。 =========== なお、以下のことは最低限おさえておかねばなりません。箇条書きで記しておきます。 こうやって「最低限」と頭から押さえつけるように言うのである。これは 【東大話法規則】12 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。 の変形である。 *今回の殺害予告・身代金要求では、日本の中東諸国への経済援助をもって十字軍の一部でありジハードの対象であると明確に主張し、行動に移している。これは従来からも潜在的にはそのようにみなされていたと考えられるが、今回のように日本の対中東経済支援のみを特定して問題視した事例は少なかった。 何を言いたいのかよくわからないが、少なくとも、 【東大話法規則】16 わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。 という専門
これは実に奇妙な文章である。「東京大学における軍事研究の禁止について」というタイトルであるから、そのまま見れば、軍事研究を禁止する文章に見える。しかも第一段落では、 「学術における軍事研究の禁止は…東京大学の教育研究のもっとも重要な基本原則の一つである。」(0) と明記されているので、つまり、軍事研究禁止の原則を確認しているわけである。 ところがそこから話が徐々にズレていく。第二段落で、 「日本国民の安心と安全に、東京大学も大きな責任を持つことは言うまでもない。」(1) というが、そんな責任を東京大学が持つ、という話は聞いたことがない。たとえば東大憲章にはそのようなことは一言も書かれていない。そこには、 国籍、民族、言語等のあらゆる境を超えた人類普遍の真理と真実を追究し、世界の平和と人類の福祉、人類と自然の共存、安全な環境の創造、諸地域の均衡のとれた持続的な発展、科学・技術の進歩、および文
http://mainichi.jp/select/news/20141109k0000m040029000c.html 昨日、牧野植物園に行った。すばらしい植物園だった。 しかし、驚いたことに、ゆるキャラの菊人形というのをやっていた。 そりゃ変だな〜と思ってパスしようとしたが、なにか厳かな雰囲気が漂っていた。 この日は、ミクロネシアの大統領が植物園を訪問されていたそうなので、大統領がおられるのかと思って入って行ったら、中にいたのは、しんじょうくんという高知県須崎市のゆるキャラだった。 その雰囲気に私は、 「大統領がいるみたいだ!」 と思った。いや正確には、 「王様がいるみたいだ!」 と思ったのだ。そしてその瞬間に、なぜ日本各地の自治体がゆるキャラに熱狂しているのか、その理由が理解できた。 日本人は、殿様が好きなのだ。殿様がいないと寂しいのだ。市長とか知事とかは、ぜんぜん好きになれないオヤ
2014年7月25日に、私にとって画期的な出来事があった。 東京藝術大学の毛利嘉孝准教授の主催で、「特別研究会 暴力の音楽と音楽の暴力」が開かれたのである。毛利准教授の司会で、安冨歩×烏賀陽弘道(ジャーナリスト)×片岡祐介(打楽器奏者・作曲家)が登壇した。このなかで、玉田兵吾作詞、安冨歩作曲、片岡祐介採譜「サリエリの歌(あるいは、立場の音楽)」を学内試演した。 この曲の歌詞は下記のとおりであり、 https://drive.google.com/file/d/0Byujdzu7HWhYRnVEbWZqWTZmVmVJU3N1QzNBaWZlSDdlNVVn/edit?usp=sharing ↑ここから楽譜をダウンロードできる。これは、自由に演奏あるいは改変できるが、その際には、作詞作曲・採譜者を明記する必要がある。 音源はこちら→ https://drive.google.com/file
今年になって『ジャパン・イズ・バック』(明石書店)と『ドラッカーと論語』(東洋経済新報社)とを出版したが、これらはそれぞれ、ながたかずひさ氏、窪田順生氏にライターとして協力して頂いて書いたものだった。だから純粋な単著は昨年の4月に出た『合理的な神秘主義』以来である。 この本は、『星の王子さま』についての文学書であるが、同時にモラル・ハラスメントの本でもある。イルゴイエンヌ(普通に読めばイルゴワイヤンのはずだが、訳書がなぜかこうなっている)の『モラル・ハラスメント』をもとにしてハラスメント論を構成し、その角度から『星の王子さま』を読解している。 こういう風に言うと、「ああ、また例の王子さま本かよ」と思うかもしれないが、そんなことはない。本書の「解題」でれっきとしたフランス文学研究者で、サン=テグジュペリ研究を専門とする大谷大学文学部准教授の藤田義孝博士が、 『星の王子さま』研究とサン・テグジ
この本の著者は、 ・性虐待のサバイバー ・元タカラジェンヌ ・レズビアンのカップルで、ディズニーランドで最初に結婚式を挙げた人 という方で、この本は、その3つの体験を描いている。最初の二つはおそろしいハラスメントの物語であり、最後がそこからの脱出の過程である。 性虐待に関する記述は、読者が衝撃を受けないように、できるだけ抑制的に書かれてある。しかしそれでも、起きている事実は衝撃的である。簡単にいえば、 ・父親は、地元で広く知られ、尊敬されているナレーターであったが、 ・その父親に、幼児期から風呂で性器を弄ばれ、 ・小学校二年生から「挿入」され、 ・中学校二年生で初潮が来るまで風呂場で強姦され続け、 ・母親は、知ってて、知らないフリを続け、 ・本人は解離を起こしてその記憶を忘却し続け、 ・父親が死んでから、カウンセリングでようやく思い出し、 ・母親にカウンセラーの前で告白したが、母親は、そん
【必見!菅原伝授手習鑑】 国立文楽劇場(大阪)の菅原伝授手習鑑を見た。全部で10時間くらいかかるのだがまったく退屈することも疲れることもない。日本社会の疎外が克明に描かれ、そこに対する無言の痛烈な批判に貫かれた、恐るべき作品であることがわかった。 http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2014/4114.html <大阪人の恥> 私は、文楽を実は今まで真剣に見たことがなかったのだ!大阪生まれなのに恥ずかしい。そして、こんなものすごいものを、見ないでいる、ということが、大阪人にとって大変な浪費、大変な恥であることを知った。絶対に見に行くべき。 <住大夫の芸> 今回の菅原伝授手習鑑の通し狂言は、国立文楽劇場開場30周年記念・七世竹本住大夫引退公演という重要なもの。住大夫の語りはものすごい迫力だ。橋下の嫌がらせで脳梗塞を起こされたが、リハビリで復活。
http://www.amazon.co.jp/dp/4480094253/ref=cm_sw_r_tw_dp_vMA.sb172D6G8 こんな凄い論文が16世紀に、しかも十代の少年によって書かれていたとは。。。 人間社会の隷従と圧政とのポジティブフィードバック機構が、明瞭に示されている。人間が自ら自由を放棄するのは「慣習」による。「国民が隷従に合意しないかぎり、その者はみずから破滅するのだ。なにかを奪う必要などない、ただなにも与えなければよい。」 ラ・ボエシは、「哀れでみじめな、愚かな民衆よ、みずからの悪にしがみつき、善には盲目な人々よ!」「その敵がもつ特権とは言えば・・・あなたがた自身が彼に授けたものにほかならないのだ。」(21-2頁)と明言している。「自発的隷従」は、「愚かな民衆」の態度のことで、これが「圧制」を維持する「薪」となるのだ。明らかに民衆こそは圧政の共犯者である。共犯者
深尾葉子著『日本の男を喰らい尽くすタガメ女の正体』(講談社+α新書)は既に騒然たる反響を呼んでいる。その出版前後のツイッター上の騒動については以下をご覧いただきたい。 出版前 http://togetter.com/li/491036 出版直後 http://togetter.com/li/492269 同書については既に、ながたかずひさ氏による書評が出ている。 http://rakken.sblo.jp/article/65710385.html これつづいて、法社会学者の福井康太・大阪大学大学院法学研究科教授の書評が出た。深尾氏への手紙の形式をとっているが、公表を前提に書かれたもので、福井教授の許可を得てここに掲載する。 ===== 深尾先生 福井です。『日本の男を喰らい尽くすタガメ女の正体』(講談社+α新書)[以下タガメ本]を一気に読み上げました。タガメ本は、「タガメ女」というキーワ
ようやく出版にこぎつけた。 難産したのは、 (1)内容が巨大化しそうになった。 (2)スリムにしようとしたら、思想辞典みたいになった。 (3)それをなんとかしようとして、「オプショナル・ツアー」を企画するのが大変だった。 (4)たくさんの見取り図を入れたり、導入をつけたりした。 という理由である。 本書は二部構成になっていて、第一部は、以下の図に出ている24人の思想家の「合理的な神秘主義」の系譜をたどっている。第二部は、それらを踏まえた上で、「合理的な神秘主義」という戦略を説明している。どういう戦略かというと、我々の命や地球が、神秘的な力に支えられていることを受け入れた上で、その発揮を阻害しあるいは破壊する暴力について、合理的に考察し、それを排除するための学問を構築しよう、ということである。 本書の第一部は、元来、私が複雑系科学を研究していた頃に構想した『複雑系学説史』を起点とする。学問分
出版記念シンポジウム アカデミズムは原発災害にどう向き合うのか 2013年2月11日(月) 於: 東大本郷キャンパス、法文2号館 主催)福島大学原発災害支援フォーラム(FGF) +東京大学原発災害支援フォーラム(TGF) について、早くもメモをアップされた方がいる。 いたちまる雑記: 【Nuke】FGF+TGFシンポ http://itacim.blogspot.jp/2013/02/nuketgffgf.html この中で私が 安冨: 福島の農家の方は、恐ろしい目にあっている。それなのに「痛くないふり」をしている。多くの福島の方は、農民の方も一般市民の方も「痛くないふり」を強制されている、あるいは強制されてもいないのに「痛くないふり」をしておられる。そのふりをしている限りは何も起きない。子どもも「痛くないふり」をしろ、というメッセージになってしまう。福島の農民が(早川さんの言葉に)怒ると
先日、小出裕章さんと初めてお会いした。明石書店から出版を計画している対談集のためである。今のところ、明通寺住職の中嶌哲演さん、衆議院議員の平智之さん、それから小出裕章さんとの対話をまとめる予定である。お楽しみに。 それで小出さんには『原発危機と「東大話法」』の初版をお送りしてコメントを頂いた。 http://anmintei.blog.fc2.com/blog-entry-780.html とても嬉しかったばかりか、それを二刷り以降の帯に使わせていただいて、それで売上が伸びたのだと思う。それで、『幻影からの脱出:原発危機と東大話法を越えて』 http://www.akashi.co.jp/book/b102950.html もお送りしたら、ありがたいことに、それも読んでくださっていた。 『幻影からの脱出』についての小出さんのコメントは、対談集に出るのでお楽しみに!! それであとから 『生き
アサザ基金という優れたNPO法人がある。 http://www.kasumigaura.net/asaza/ このNPOの代表理事である飯島博氏の思想と戦略と実践とから、私はどれだけのことを学んだかわからない。『複雑さを生きる』という本を書いてから、アサザ基金のことを知ったのだが、私が研究に研究を重ねて到達したことを、十年以上前から<実践>しておられるのを知って、のけぞってしまった。前人未到の山頂を制覇したと思ったら、そこに山小屋があって、人が楽しく住んでいた、という感じだった。 そのNPOに対して、東京大学の山室真澄という教授が、罵詈雑言、ブログに書きまくっている。一見したところ「科学的」であるかのように見えるところもあるが、根本的に考えの筋が狂っている。2010年の10月に、私はこれは問題だと思って、この人物と膨大なメールのやりとりをして、やめるように諭したが、無駄だった。話が、まった
平さんとははじめてお目にかかった。こんなに重要なご発言が得られるとは思っておらなかった。46分から始まります。 Video streaming by Ustream =============【必ず読め】=================== 今日はこの場所にお招きをいただきありがとうございました。衆議院議員の平智之です。 選挙区は京都一区でお隣なんですけれども、京都の鴨川沿いのちょっと西側のところ、まっすぐ北区上京区中京区下京区南区と、京都の方はご存知でしょうが、縦にズドーンと上から下まで。 私自身も、そこで生まれ育って、京都人として生きてきて、もちろん京都ですから、自然に囲まれて生きてきたわけです。ところが、3・11のあの事故で、まったく自然には存在しない放射能というもので私たちの土地が、ものすごく汚されて、人々の生活も、完全にもう人間らしい生活ができない。自然を奪われて、実は多くの方
日経ビジネスというネット雑誌に小田嶋隆氏の記事が出ていた。読んでなんともいえない不快感を感じたので、その理由を考えてみた。これはかなり複雑で嫌な構造をした詭弁だと思う。 ============ 月末に福島を訪問しようと思っている。 ・・・ 大丈夫に決まっている。福島の人たちは毎日そこで暮らしている。外から出かける人間が、2日か3日現地の空気を吸って土地の食べ物を食べたからといって何が危険だというのだ? もちろん、「大丈夫なのか」と尋ねた知人も、本気であぶないと思ってそう言ったのではない。「福島」という言葉を聞いて、反射的にそういう反応をしてしまったというだけのことだ。 ============ ここが最初のポイントだ。 「反射的にそういう反応をしてしまったというだけのことだ」 この文章では「反射的な反応は無意味で間違っている」という前提が置かれていることがこれでわかる。果たしてそうなのか
「東大話法」は単なる“批判”のためのロジックなのか? http://www.cyzo.com/2012/03/post_10208.html という記事が出ていた。これが面白い研究材料だったので、分析してみた。 =================== 『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店) 「東大話法」なる造語が注目を集めている。この言葉を発案したのは、東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授だ。安冨教授は今年初めに出版された『原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―』(明石書店)の中で、「東大話法」なる欺瞞的な物言いを20項目に分類、批判的に分析している。 安冨教授がこの話法を発案したきっかけは、福島第一原子力発電所事故での学者や官僚たちの安全性を強調する発言だ。中でも安冨氏が「欺瞞的」と批判するのは、東京大学大学院の原子力工学の専門家・関村直人教授。関村
<「魂の脱植民地化」を考えるコンポジジウム> 「原発事故で何が吹き飛んだか? ~日本社会の隠蔽構造とその露呈~」 ≪開催趣旨≫ 福島第1原子力発電所の事故から一年が経過しました。あの事故は何だったのか。あの事故によって何が明らかになったのか、を考えるコンポジウムを行うこととしました。この形式は、私たちの研究会で過去、何年も行っているもので、「コンポジウム」=「コンサート」+「シンポジウム」という意味で、音楽と学術との融合を目指すものです。ここで展開する議論の目的は、なんらかの「合意」を形成することではなく、参加した者、一人一人が、なんらかなの新たな気づきを得て、それぞれに考えを発展させることです。このコンポジウムを通じて、この事故のもつ意味と、これからの道を、それぞれに考えたいと思います。 日時:2012年3月28日:午後13時開場・13時30分開始・17時終了 場所:東京大学・本郷キャン
「格納容器は一億年に一回しか壊れない」「プルトニウムは飲んでも大丈夫」で有名な大橋弘忠教授が、「プルサーマル公開討論会に関する経緯について」という凄い文書を出した。こんなものを書いて、何がおかしいのか、わからない、そういう人物が東大教授をやっていて、原子力を弄んでいる、ということを、広く国民に知っていただく意味で、非常に貴重な文書なので、魚拓をとっておいた。まぁ、本人がどこがどうおかしいのか、わからないのだから、削らないとは思うが、周囲から圧力が掛かると削るかもしれないので、念のため。 以下、東大話法のサンプルとして、解析しておく。 何よりも、格納容器は壊れない、など、いわゆる原発推進トークを連発しておいて、それが事実によって否定された、という点を、完全に無視していることが、この文書の恐ろしいところである。そういうことが、認識から自動的に排除されるようになっているのである。これは、大橋氏が
池田信夫氏が、「『集団線量』というナンセンス」という記事を書かれた。要は、私が、クルクルパーだ、ということなのだが、どこをどう読んでも、何を批判されているのか、全くわからなかった。 池田氏は、私の記事を「安冨氏は、東大教授のくせに中学の理科レベルの計算もできないらしい。彼の計算は、重量ベースに変換するとこういうことだ」とこき下ろして、以下のようにその「変換」をしてみせる。 ============ 暫定規制値の野菜をどれぐらい食えば死ぬかは、 総摂取量=人×摂取量 で計算しないといけない。何人・kgで一人死ぬか、という係数をαとするとα=15000だから、一人が年間15tの野菜を食うと死ぬので、1000人が年間15kgの野菜を食うと一人が死ぬ。 ============ 私がわからないのは、これで、どこが間違ってるのか、全くわからないのである。線形閾値なし仮説を前提とすれば、これで何ら問題
私が、池田信夫氏の「反論」を分析している時に、水俣病に詳しい協立クリニックの高岡滋院長のツイートが流れていた。拝見すると、驚くほど的確である。 彼が私への「反論」の冒頭で仕掛けた、印象悪化作戦は、原発に反対する人々に対して恒常的に行なっている工作の一環だったわけである。また、この方の言葉の使い方と、池田氏とを比べてみれば、後者のどこがどう欺瞞的なのか、よくわかると思う。 ===============高岡医師のツイートの引用============== st7q 高岡滋 1月9日 ①池田信夫さんの放射線関連コメントは、御用学者でさえ言えない、本来の医学、公衆衛生学の基礎を踏まえない滅茶苦茶なものですから、反論する価値もない(すみません)と思っているのですが、問題は、彼を信じる人、好む人、利用する人が多数存在するということです。 ②社会心理現象として、広告業界が利用する手法の一つですが、ウソ
【丑三ツ大学 コロナ廃スクール 日本近代史講義シリーズ】 ・近代国民国家は、国民戦争を戦う、国民軍をつくるためにできた。 ・やがてそれは、国民戦争から、総力戦へと発展した。 ・総力戦のなかから核兵器が生まれ、核戦争(とテロ・ゲリラ戦争)へと発展した。 この観点から、日本近代史を語ってみました。 ・江戸時代は、家制度の完成期であり、十分に安定していた。 ・しかし、世界資本主義システムに取り込まれるなかで再編が起きた。これが明治維新。 ・明治政府は、家制度を変形した立場主義の上に形成し、擬似的国民国家の形成に成功した。それが日清・日露戦争。 ・しかし、国民戦争が総力戦へと発展したことに、対応できず、自滅した。それが第二次世界大戦での敗北。 といういうように理解しています。 ついでにいえば、 ・核戦争などできもしないのに、核戦争をできる国家であろうとしていること。 ・立場主義が崩壊しつつあるのに
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『マイケル・ジャクソンの思想』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く