外食の折、その日は週末だったので店内には家族連れが多かった。小さな子どもらと席に着いた若夫婦が「ほら!おいしいから食べなさい」などと言いながらわが子に料理を食べさせようとする。それはそれである意味微笑ましい風景なのだが、当の子どもたちはと言えば、コップを抱えて席を立ち通路を行き来すること多い。見ると奥には「ドリンクバー」のコーナーがあって、そこで思い思いにジュースを注いでいるのだ。 そうか、子どもらはドリンクバーが好きなのか。だからここは家族連れの客が多いとも言える。店としては支払単価の高い客を呼び込む一つのエサとしてドリンクバーを設けているんだろうし、また家族側とすれば、ともすれば駄々を捏ねがちな子どもをなだめる一つの方策として、好きなジュースを好きなだけ飲ませておくことができる。子どもにとって甘いものは至上の快楽である。ここで「店・親・子」の三者の利益は合致してるのだ。因みにこの店で私