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ノーベル賞
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フジイユウジさんが経営している agend.jp というメディアで、1on1が取り上げられた。とても面白いので読んでいない方はぜひご一読を。 agend.jp わたしはこの記事のインタビュアーであるフジイさんと 1on1 を定期的にしているので、自然とこの記事の話になった。わたしも部下としてあるいは上司として 10 年以上 1on1 をやり続けているので、この件について臆見を述べるとすれば、それは「1on1は、お互いに人間に戻るための場所である」というものだ。 資本主義が生み出した制度である会社で働いている我々は可換的存在である。別にこの仕事それ自体はわたしでなければできないものではない。仕事というものはマクロで見れば資本主義においては半ば自然と発生するものだ。わたしが充しているニッチは、わたしがいなくともいずれ誰かが埋めるだろう。われわれは仕事という文脈においては人間ではなく単なるその運
実を言うとTwitterはもうだめです。突然こんなこと言ってごめんね。 でも本当です。近いうちにサーバーが不安定になり、あらゆる機能がバグりはじめます。 それが終わりの合図です。 実際どうなるかはわかりませんが、SREチームが大幅縮小され、解雇されずに残っていた、Trust & Safety チームの実質的トップ、 Yoel Roth が離職しました。他にも運用系のチームが解雇や離職によって縮小の一途を辿っているようです。 前のブログポストにも「エンジニアリング企業へ」と書きました。さらに言えば、Elonが目指しているのは迅速な「Dev」、つまり「機能の新規開発」であって、極端な「Ops」、運用の軽視があるようです。なので、「Elonが欲しいと思ったアイデアを迅速にリリースする」ことは引き続き行われますが、いわゆる「Reliability」目線での運用にはほぼコストが割かれないことが予測さ
まだ Twitter の一斉解雇をめぐる混乱は続いているようですが、この解雇を通じて見えてくる Elon Musk の意図を考えてみたいと思います。これは公開されている情報に基づく長山個人の推測に基づいた分析であって、正しさはいっさい保証されていません。 個人的な所感としては以下です。 まず第一に、Musk は、Twitter をメディア企業からエンジニアリング企業へと変質させようとしているんじゃないかと考えています。これは、「どの部署がレイオフ対象になったか」から見えてくることです。TechCrunch の記事によれば、米国でレイオフ対象になった主要なチームは、アクセシビリティ、機械学習倫理 (META: ML Ethics, Transparency & Accountability)、人権、キュレーション、PR (Comms)、SRE (Site Reliability Eng) な
Twitter #OneTeam の皆さん、こんにちは。昨年まで Twitter (Scaled Enforcement Heuristics, Health Engineering) で Data Scientist として働いていた Kazushi と言います。 Elon Musk によって解雇された皆さん、おつかれさまでした。これから転職先を探す方もいらっしゃると思います。しかしその前に、まだ自分以外にこの点について公に言及されている方がいらっしゃらないようなので、簡単にブログに書いておきます。これは不当解雇であり、法廷で争うべきことです。労働者の庇護が日本ほど手厚くないアメリカでも、訴訟が起こっています。戦いましょう。 今日解雇された Twitter 日本法人社員も不当解雇として法廷で争って欲しい。整理解雇要件を満たすのは難しいはず。 https://t.co/mscQURXi70
長山です。最近 Twitter 凍結屋の話が盛り上がっていますね。自分は Twitter でデータ・サイエンティストとしてスパム対策チーム (Twitter Health Engineering) に在籍していたことがあるので、少しこの件に関連して、スパム対策の苦労について書いておきたいと思います。 ここでしている話は基本的に「プラットフォームのスパム対策における一般論」であって、Twitter 的に Confidential な話はしていません。自分は Google Search、Google Play のスパム対策チームにも在籍したことがあるので、大規模プラットフォームにおけるスパム対策という観点で書いておきたいと思います。 今北産業 スパム対策は結構難しく、報われない仕事。 陰謀論的に語られることが多いが、単に難しい仕事に能力が追いついていないだけ。 一般ユーザーは、被害に遭ったら積
長山です。お元気ですか?自分はこの2ヶ月、膝栗毛に失敗したり叔父が急逝したり、諸々ばたばたしつつも、久々に吸う日本の春の空気を楽しんでおりました。これからも日本に住むことを楽しみにしています。住みなれし花のみやこの初雪をことしは見むと思ふたのしさ、という想いです。 Google を退職したことは既に前のエントリで書きました。その中で書いた「これからやること」リストの中で、回顧録のこと、ミルクハニーのこと、膝栗毛のことは既に色々動いていますし、ひょっとしたら Twitter などでフォローしてくれたいた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、「インターネットをよくする」ということに関しては、リストの中で唯一具体性のないものとして浮いている状態になっていました。 それをきちんと具体性のある形で実現するため、株式会社JADEという会社を立ち上げました。自分、長山一石が代表取締役社長 / Chief
長山です。2019 年 3 月 29 日付けで 7.5 年勤めた Google を退職しました。 わたしは SWE ではなくアナリストとしてエンジニアリングの組織にいました。検索や Play といったプロダクトで、スパム対策の戦略やフィルタを作ったり、データ分析を通じてプロダクトの改善点を見出したり、アウトリーチを行ったりと、様々なプロジェクトに興味のままに関わっていました。ちょうど今日退職したので、入社エントリのビッグウェーブのついでに、自分が Google で何をしていたのかをまとめておこうと思います。 そもそも、なぜ Google に入社したのか 2011 年当時、わたしはイギリスの London School of Economics and Political Science (通称 LSE) という大学で、社会人類学の修士号を取得している最中でした。先行研究を読んだり論文を書い
この記事は、米国 Department of Homeland Security の Cybersecurity and Infrastructure Security Agency によって投稿された Emergency Directive 19-01: Mitigate DNS Infrastructure Tampering の私訳である。正確性は保証しない。 このページは、国土安全保障省 Cybersecurity and Infrastructure Security Agency の緊急指令 19-01 『DNSインフラ改竄の軽減』の電脳網版である。また、長官によるブログポストも参考にされたい。 44 U.S.C. 3553 (h) 項によって、国土安全保障省は、ある政府機関の情報セキュリティに対して明確な脅威を呈する、既知のあるいは十分に疑わしい情報セキュリティ上の脅威、脆弱
あれから18年経つ。わたしは36歳になった。 今年から、今まで京都に帰っていたのをやめ、東京の墓に参ることにした。 少し思っていた。そして時代は変わるんじゃないかって。あの日に囚われることから解放されるんじゃないかって。 昔は、いつか父の死を乗り越えることはできるだろうって思ってた。 新しい時代を迎えて、父の死は過去のものになって、そして前を向いて生きていくことができるって思ってた。 でも残念ながらそうではなかった。 父の死は今でも昨日のことのようだ。 今でも冗談であって欲しいって思ってる。 今でもひょっこり帰ってきて欲しいって思ってる。 なんだカズ、お前本当に俺が死んだと思ってたのか?俺は長山だぞ、そんな簡単に死ぬわけなかろう、って言って欲しいって思ってる。 そんなことがあるはずもないのに。 わたしには、父の死を乗り換えることはできなかった。 一生このトラウマを抱えて生きていくしかないの
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