サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
bungeishi.cocolog-nifty.com
kenzee「前回の続き。小沢健二さんの歌詞とはなんだったのかのその2。前回、村上春樹のデビュー時における日本語小説へのアプローチと実験の話で終わった。村上はデビュー作をまず、タイプライターで英語で書いた。それを原稿用紙と万年筆で自分で日本語訳していった。結果、今でも議論の分かれる「乾いた文体」が生まれたのである。まず、すでにアルフレッド・バーンバウムによって英訳されたデビュー作「Here The Wind Sing」から有名なチャプター11のシーンを読んでみよう。N・B・EポップステレフォンリクエストのDJのオープニングトークだ」 DJらしいカッコいい響きの英語であることがおわかりいただけるだろう。英語の優れた点は「Greatest Hits Request Show,~NEB Radio」のようにルーズな発音だとあまり意識しなくても簡単に韻が踏めるところだ。この英語の小説の作者は「カッ
kenzee「さて、今回はコーネリアスマラソンはお休みして、元相方の小沢健二さんの歌詞とはどういうものなのか。考えてみよう。前回までのコーネリアスアルバム「ファーストクエスションアワード」の小山田さん自身の手による歌詞はカメラ・トーク期の小沢さんのような語彙、文体、相対主義や諦念といった思想を模倣したものと考えられるが、まったく小沢さんに適うレベルになかった。ただ逆説的に言えば小山田詞の失敗とは、オシャレな語彙を「~だろう」に代表されるモラトリアム感でコーティングすれば誰でも小沢になれる、というものではない、ということの証左とも言える。それでは小沢詞とはどういうものなのか。まず、小沢健二とはどういうアーティストなのか。100年後の人類にもわかるように小沢を説明するとこうなる」 1990年代の日本の流行歌「J-POP」の象徴的なアーティスト。自身で作詞作曲編曲歌唱を担当するシンガーソングライ
9月10日はコーネリアス「ホリデイ・イン・ザ・サンe.p.」発売28周年です。初回限定ジャケのステッカーは昔のパソコンに貼っている。 kenzee「コーネリアスマラソン、今回はアルバム10曲目「The Love Parade」からです」 https://youtu.be/MOqQPqkxCe4 kenzee「一聴して元ネタがソフトロックの重要曲、ロジャーニコルズ&ザ・スモールサークルオブフレンズの「Don't Take Your Time('67)」とわかる」 https://youtu.be/shSp1DiFI_U kenzee「このアルバム中、もっともコーラスが分厚い一曲。コーラスには野宮真貴さんが参加。このアルバム中もっとも女子人気の高い一曲であろう。歌詞は当時の小山田さんらしい「決して変わらない何かとあきらめを乗せたパレード」という諦念と相対主義の歌。ただしラブパレードといえばドイ
(コレがファーストクエスチョンアワードだ!) kenzee「コーネリアスマラソンその5。今回は8曲目「The Back Door To Heaven」から。」 https://youtu.be/tAtVc0kbvZY kenzee「このFirst Question Awardアルバムはほぼマニュアルプレイ、つまりスタジオミュージシャンによる人力プレイのアルバムなのだが唯一、マシンのビートと小山田氏自身のアコギのみで構成、という6分半もある曲なのに基本EM7→AM7の2コードだけで突き進んでゆく異色の一曲。一応歌ものではあるのだが歌が始まるのが4分近くになってから、という内省的な曲。無論、この曲のアイデアはプライマル・スクリーム「ディキシーナーコEP('92)」収録の「Screamadelica」で間違いないであろうが、今聴くと元ネタがどうこうとかより後のコーネリアスを考えるうえで重要曲と思
kenzee「コーネリアスマラソン、その3。今回は4曲目「Perfect Rainbow」からです」 https://youtu.be/V9ytKaZ6uo0 kenzee「70年代のフォーク・ロック然としたアコースティックソウル。いかにもギター弾きながら鼻歌で作ったという感じのポップス。この曲のネタは有名なフリーソウル定番曲、Alzo&Udine「Hey Hey Hey,She's O.K.('68)」である」 https://youtu.be/W6evJsSYbBg 単純なメジャーセヴンスの2コードの小粋なヤングソウル、といった元曲だが小山田さんは「もっと歌ものらしい歌ものに展開できるのではないか?」と考えたに違いない。GM7→Am7onDのポップスの進行でスタートするがサビになると小山田さんにしては珍しく饒舌な展開となる。「なーなつーのーいーろーをー」の箇所だが、 GM7→F#m7-
kenzee「コーネリアスマラソン、2回目。リリース順に行くと今回は「ホリデイ・イン・ザ・サンep」から「Raise Your Hand Together」行って「Perfect Rainbow」に流れることになるのだが」 司会者「で、アルバム「The First Question Award」の前にシングル「What You Want」があって、アルバムの後にリカットシングル「Moon Light Story」と行くのが正しい流れ」 kenzee「その流れだと話がしにくい、ということが分かった。いきなり前言撤回するけどアルバム曲順に行こうと思う。幸い前回の「太陽は僕の敵」はアルバム1曲目なので都合がいい。なので今回はアルバム2曲目「You Can't Always Get)What You Want」からです」 https://youtu.be/TI4Gu1_JBN4 kenzee「小山
コーネリアスでマラソンを走ってみようと思う。(「太陽は僕の敵-The Sun is My Enemy」('93年)のみ) kenzee「フリッパーズ・ギター及び小山田圭吾さんのソロワーク、コーネリアス の音楽はボクの人格形成に強く影響を与えている。小山田さんが歌うのを聴いたのは高校入学の1990年、予備校ブギ主題歌であった。すでに中学時代から音楽好きではあった。時代はバンドブームであったがそういうのとは全然違う音楽。コレ、ジャズとかいうヤツかなよく知らないけど、という印象だった。当時15歳の田舎の子供の感想。それでも6歳上の姉がいたために普通の子より音楽には詳しかったのである。ジャズ風ということが珍しかったわけではない。佐野元春や大江千里の楽曲にもジャズ風に展開するものはある。それらとは何かが違う、と感じたのだ。こういう勘というのは子供のほうが鋭いもので「その手の上の世代とは違うポップス」
kenzee「音楽ライターのレジーさんが本を出された」 司会者「「夏フェス革命ー音楽が変わる、社会が変わる」(blueprint)」 kenzee「4年ぐらい前、彼が大阪に来られた際にメシ食ったことがある。その時はちょうどクイックジャパンやMUSICAなどの音楽誌にコラムを寄稿されはじめた頃だ。オイラもその時は多少、偉そうに先輩ヅラしていたものだが」 司会者「エライ水開けられましたナ~、センパ~イ(葉巻をくゆらせながら)」 kenzee「今、この夏フェス革命を読み終わって、静かな興奮を噛みしめている。夏フェス弱者のボクでもこんな面白いんだからたぶん、コレ面白い本なのだろう。この本の骨子はこうだ。著者のレジーさんは高校時代にフジロックでフェス初体験をしたが、まだまだフェス黎明期のこの時代、今ほどフェス環境が整備されていなかった時代の初体験はボロボロになったそうだ。そして2年後、大学生になって
kenzee「レジーさんがnoteでやっている90年代の私的音楽史がめっぽう評判だ」 司会者「「レジーが観た90年代プロジェクト・エッセイ部屋とYシャツと90年代」40000字エッセイ(有料)ですな」 kenzee「レジーさんのような、結構もう名前のある音楽ライターの人なのにとても素直なタイトル、アーティストばかりが登場する。これはとても挑戦的なエッセイだと思うのだ。たとえば従来的な90年代J-POP語りなら絶対外すことのないコーネリアス、電気グルーヴの名が登場しない。だから無論、ECDや藤原ヒロシや高木完なども登場しない。キングギドラやブッダもだ。しかし、ドラゴンアッシュは最重要バンドなのだ。でも、この時代の郊外育ちの少年が正直に語るとこうなるはずなのだ。ビーイングのアーティスト名まででてくるのは衝撃的だ。そんな誰も彼もがギドラやブッダやペイジャーにガツンとヤラれたわけはないのだ。最初に
kenzee「神野龍一さんとオノマトペ大臣(tofubeatsの「水星」でラップしてる人)の二人でやっている「関西ソーカル」というジンがある」 もうVol.3まででているのだが、ボクは3冊ともに寄稿させていただいている。ナゼか村上春樹の話ばかり書いていて、ミイラとりがミイラになるの要領で最近、村上春樹をよく読んでいる。そしてこの前(10月1日)に神野さんと大臣によるトークイベントがあったので観にいった。場所は梅田の隣町、中津のシカクさんというインディーマガジンなどを専門に扱う小さな書店だ。この2階のイベントスペースで行われた。イベントスペースといっても古い長屋の2階の8畳間で親戚の家にでも遊びに来たような感覚だ。中津は国内有数の大都会、梅田から歩いて10分ぐらいの隣町なのにビックリするぐらい庶民的な下町で、イケイケの梅田の中心地と対をなすように小ぢんまりした雑貨屋やカフェ、書店、レコードシ
kenzee「最近読んだフォン」 その1「ストリートダンサー列伝黒く踊れ!」江守藹(銀河出版) 60年代半ばから現在に至るまでのソウルダンスシーンを見つめ続けたイラストレーターの自伝。それがそのまま日本のブラックミュージック・ダンス史となっている。中古レコ好きなら一度はこの人のイラストを目にしたことがあるはずだ。こんなの。 小西康陽さんもこの特徴的な黒人のイラストのレコードジャケットについてコメントしている。 小西「ところでさ、このイラストレーターの方って江守藹さんという人?」 MURO「そうですよね。そうですね。すごくいろんなジャケでイラストを描いていますよね」 小西「昔はこのイラストが嫌いだったんだけどなあ(笑)今は全く違って見える」 MURO「その価値観の変化、わかります。カタカナにしてもそうだし」(「ドーナツ盤ジャケット美術館by MURO」リットーミュージック) 物語は1966年
kenzee「最近読んだ本」 司会者「日本語ラップ関係ね」 kenzee「ユリイカ6月号は「日本語ラップ特集」テレ朝「フリースタイルダンジョン」以降のラップブーム再燃が背景と思われる特集。とはいえ、KOHHのような新世代のアーティストやSEALDsのメンバーとKダブシャインの「ラップと社会運動」の対談もある。ラップの今のジャーナルだ。もうひとつはツイギーの自伝「十六小節」(ele-king books)マイクロフォン・ペイジャー、カミナリといった日本語ラップの黎明期からシーンを支える重要人物の半生の語りおろし。どちらも一気に読んでしまった。とくにツイギーのほうは上質な青春小説のような一冊。ラップに興味ない人でも充分に楽しめるハズだ。多数の若かりし日の秘蔵写真が掲載されているが、20歳ぐらいですでに超然としたオーラが漂っている。特別、ギャングスタ的にキメまくっているワケでもないのに、ていうか
kenzee「今さら「定本・風俗営業取締りー風営法と性・ダンス・カジノを規制するこの国のありかた」永井良和(河出ブックス)を読んだ。日本の風俗営業を取り締る風営法、正しくは「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」を巡る歴史と問題系を一冊にまとめたもの。無論、近年の「クラブ規制」問題にも触れている。法律にはマッタク無知はボクだけど、普通に「ラブホテルとシティホテルを分類する基準」とか近年、爆発的に増殖している無店舗型風俗、ホテヘルやデリヘルはナゼ認可制ではなく届出制なのかとか2015年の風営法改正で「ダンス」が法律の条文から消えたってんで音楽関係者快哉をあげたワケだけど、その代わり「遊興」というそれまで風俗取締りになかった概念がでてきて余計にどうなの的な状況のクラブ規制問題とかいろいろ面白い本でした。そこでね、ボク、新しいビジネスを考えたの! 聞いてくれる?」 司会者「(ハ、ウサン
この度の熊本地震により、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。一刻も早く余震が収束し、復興することをお祈り申し上げます。ところで、ここからさきの記事はかなりどうでもいいくだらないAVの話ですので興味ない方は読み飛ばしていただきますようお願いいたします。 kenzee「ホレ、ボクAV大好きじゃないですかア。で、こないだいつものようにAV観てたら衝撃的なAVに出会ったのですよ。どういう内容かというといわゆる素人企画モノです。ボクはこういうAV界のジャンク品みたいな底辺の企画モノが大好物なんだけど、これはちょっと「現代におけるエロとはなにか」を問う問題作でしたね。このジャンク界には「全裸モノ」と呼ばれる一切セックス的なカラミナシ、単に服を脱がせてハダカを接写で撮影するだけ、というジャンルがあります。一応、その辺の道でスカウトしてきた素人というテイで(たぶんみんななにかの事務所に入ってる)、
kenzee「さて、前回の続きで「バス停の別れの場面」について考えてみる。「別れを切りだす」のは切りだす方も気が重いはずで、マジメなモー子らしく、そのシチュエーションには細心の注意を払っていたのだと今となってはわかる。たとえばネットには「恋愛指南サイト」とでもいうべき西野カナ的な若年女性向けの恋愛の疑問に答えるインターネットサイトが溢れている。今回、当時の現場を検証するにあたって「恋愛 別れ 場所」「恋愛 別れかた 安全」「恋愛 上手に別れる」などの検索ワードでどのような指南がなされているのか調べてみた。すると不思議なことに「告白の仕方」とか「上手なデート」などの項目だとライターの主観でわりと好き勝手なこと書かれているのだが、「別れ方」だけはほとんど言うことが似ているのである。つまり、一歩間違うと重大な結果を招きかねない行為だけに先人の知恵と経験が蓄積されているのだろう。あらゆる恋愛サイト
kenzee「福岡の予備校生の刺殺事件あったじゃないですか。とにかく痛ましい事件で。亡くなった子は本当に無念だと思うのだけれども」 司会者「今のところだと、容疑者の少年(19歳)は両手に重傷を負っていて、やはり恋愛感情がこじれての事件だったみたいですな」 kenzee「ウチはあんまり時事的な話題を扱わない、を方針にやってきたのだけど、10年目にして時事ネタを取り上げようと思うのだ。10代の少年の恋愛、というテーマに」 司会者「「10代の恋愛っていうと、ユルフワ女子の恋ブログみたいだけども」 kenzee「もうちょっと暗い話です。福岡の事件とか、チャールズトーマスの事件とかニュースで見るたびにボクは凄く複雑な気持ちになるのだよ。ボクは今でこそ40のオッサンでウンコとかチンコとかホテヘルとか風俗の話ばかりしているが」 司会者「(エ? 音楽評論家は?)」 kenzee「ボクにもかつて高校生の頃が
kenzee「ボクは、世の中に怒ってるんだ!」 司会者「なんで?(メンドくさそうなイントロだなア)」 kenzee「この前ユーチューブをおすすめされるままにパラパラ観ていた。若手のバンドがイロイロでてきた。その中でね、20代ぐらいのワリと、V系なのかロックなのかわかりませんけど、コワイイメージがウリのようなバンドがコメントしていた。 リーダーさしきメンバー「今度、○月×日にニューシングルナニガシをリリースさせていただくことになりまして・・・・・・」 kenzee「オイラ(ワナワナワナ・・・)」 司会者「ハア、新曲の告知ね」 そのメンバー「iTunesさんでもイツイツから先行配信させていただくことになりまして・・・・・・」 kenzee「「新曲がでるんで、オマエラよくチェックしとけよ!」とかじゃダメなの? イヤ、だってロックでしょ? ナニ?そんな言い方したらSNSが炎上すんのか?」 司会者「
kenzee「最近、2冊の本を読んだ」 ・宇野維正「1998年の宇多田ヒカル」(新潮新書) ・スージー鈴木「1979年の歌謡曲」(彩流社) 司会者「どちらもある年代にフォーカスした歌謡曲の本」 kenzee「宇野さんの本はジャーナリスティックに「98年になにが起こったのか」と掘り起こしていくタイプなんだけど、スージー鈴木さんのほうは、結構オタク的に独善的に解釈していくところがあって、読み物としては「1979年」のほうが娯楽性が高い。むしろ、宇野さんは本の中でも言ってるように、「98年が、日本のポップ・ミュージック史において「特別な年」であることはあまりにも自明なのに、どうしてこれまでそのことについて真正面から考察した書籍や本格的な論考がなかったのだろう?」という疑問からスタートした、紙の本で残しておく、という記録としての意義が大きい本。ボクにとっても98年は他人事ではない年で、昨日買って一
kenzee「ボクは「飲んで食って、寝て、また飲んで食ってるだけ」のエッセイや小説とか漫画が大好き。思想性とかこだわりがなければなおよろし。ただ、日常から一歩でて、散歩して飲んで、食って、温泉旅館みたいなトコで寝て、朝になってまた温泉入って、みたいなことを繰り返してるだけの本というのがこの世にはある。しかも「とっておきの穴場」といったような企画性もなにもない、そんな本当にブラブラしたタダの無駄遣いみたいな行動をシタタメた随筆というのがあるんだね。なぎら健壱さんの一連の下町飲みのエッセイ、高田渡の「バーボン・ストリート・ブルース」、飲ん兵衛雑誌「酒とつまみ」編集長、大竹聡さんの一連のホロ苦エッセイも楽しいゾ。忘れちゃいけない太田和彦の飲み歩きエッセイ。椎名誠のアウトドア飲みのエッセイも忘れられない。久住昌之さんの「ふらっと朝湯酒」「昼のセント酒」といったブラブラ散歩して風呂入って適当な下町の
(前回までのあらすじ)kenzee、印税20万円を手に、大都会梅田へやってくる。普段立ち寄らないような場所で「検索ワードを探す旅」へ。最新型ショッピングモールなどでいろいろビックリする。でもまだ20万のうち、1万円も使えてないヨ・・・。 kenzee「珍しく歩き回ったので、まだ4時ぐらいだけどお腹も適当に減ってきた。オシャレモールはもうお腹いっぱい。フダンのボクらしく、大阪第一~第三ビルの地下街を探索する。 ここは・・・東京に喩えるとなにに該当するのだろう。中野ブロードウェイとかだろうか。イヤ、サブカルとかそういうことでもない。この大阪駅前ビルは1970年代にできた昔のオフィスビルである。とにかく地味だ。大阪最大の交通の要所たる梅田らしく金券ショップがやたら多い。日本最大の金券ショップ密集地らしい。空きテナントが目立つがそのシャッター店舗を縫うように喫茶店(カフェじゃないよ。キャラメルマキ
kenzee「ボク、去年、本だしたんですけど。アレ、知ってました? 本だすとオキャネが発生することを」 司会者「印税が発生しますワナ」 kenzee「この前銀行行ったらオキャネが振り込まれてマシテン。いうても知れてますヨ! そんな売れてないからネ! 仮に・・・そうねエ。仮にですよ、20万円としましょう。この20万円というのはスゴイお金なワケです。つまり、我々給料取りは収入が給料なわけで、そっから携帯代とか支払いで大体消えていくワケです。確かマルクスの資本論のなかでも「労働者は賃金を手にするやいなやたちまち質屋その他に奪われてしまうのだった」みたいなフレーズがあったと思うんだけど。ボクもアマゾンでの買い物は月1万円以内と決めているし。ところがこの20万円に限り、ソックリそのままの20万円なワケです。バーン使ってしまってもいい20万円なのです!」 司会者「どうせ本とかCD代に消えていくんでしょ
kenzee「チョリ~ス!」 司会者「ハ?(なんかムカツク)」 kenzee「ホレ、ボクぐらいの作家チャンともなると、CX系の仕事もジャンジャン入ってくるジャン」 司会者「この4月1日からスタートしたフジテレビ資本のネット放送、「ホウドウキョク24」。 http://www.houdoukyoku.jp/pc/ 報道番組専門のストリーミング放送。このチャンネル独自の番組を制作・放送していて、フジの地上波の再配信とかじゃないんだよね。ネット放送とはいえ、ちゃんとお台場のフジのスタジオで制作されている。このチャンネルの平日ゴールデンの時間帯に放送されているのが「あしたのコンパス」という番組でメインキャスターが速水健朗さん、古市憲寿さん、津田大介さん、佐々木俊尚さんという、「大人向けトークラジオLIFE」みたいな人選だ。昨日の金曜日は佐々木さんがメインキャスターの曜日でその中で佐々木さんが新刊本
kenzee「ビックリしたなア、もう」 司会者「ビックリするワなあ。そりゃ」 kenzee「メールチェックしてて「田中康夫です」ってメールきてたらソラ、ビビリますよね」 司会者「ハ!?って言うわね。アレでしょ、前回のウチの記事を読まれたんですよね。「33年後のなんとなく、クリスタル」を茶化したような。どうせこんな感じの反応だったんでしょ」 kenzeeさん。はじめまして。田中康夫です。オマエ知ってるゾ!「ネオ漂泊民の戦後」とかいうヘンな社会評論みたいな本の著者だな! で、その中でオイラのなんクリとか新刊とかを茶化して遊んでるヤツだろ!クビ洗って待ってろ! 元長野県知事、新党日本代表田中康夫。 ↑こんな感じでしょ?」 kenzee「違うよ! 田中氏のオフィシャルサイトの中に「33年後のなんとなく、クリスタル」の書評や番組情報だけを集めたコーナーがある。で、ウチの前回の「33年後」のフザけたよ
kenzee「いつものようにファミマでプレミアム肉まんやコーヒーを喫した後、こち亀とか文藝春秋とか立ち読みしていた。そしたらシャー」 司会者「(アレ? このフリ前にも見たことあるゾ。ハ! 2月に連合赤軍話するときのフリ!) kenzee「なんで文藝春秋を立ち読みするかというと今回は芥川賞発表号だから。選評だけ読もうと思っていたんだけど、(相変わらずのオヤジ雑誌な内容なので)なんとなくパラパラめくってたら最後のほうに桐野夏生さんの小説の連載があったのね。で、サーっと流し読みしてたら「永田洋子さんを偲ぶ会」とか「山岳ベースの生き残り」とかの言葉がポンポーンと飛び込んだきたのだよ。ナニコレ?コレナニ?桐野さんほどのビッグ作家がビッグ雑誌にナニ、ワシみたいな話してんの?」 司会者「それは小説「夜の谷を行く」の5回目ですね」 kenzee「なにしろ5回目だけをポーンとナナメ読みしたのでどんな話なのか
kenzee「皆さん、どんな手段で音楽を入手していますか? ボクは今でもレンタルCDという手段が7割以上を占めます。iTunesとか音楽配信も利用しますが、それは洋楽の新譜モノに限った話。さすがに発売から1年は待てないからネ。そもそも昔からボク、新譜にさほど執着ないんダ。昔CD屋だったのにネ」 司会者「コラコラそこの音楽評論家」 kenzee「今の若い子はYou Tubeとかニコ動とかネットラジオで満足してるそうだけど、ボクはこの2015年の今でもCDからリッピングしたmp3音源でないと「音楽を手に入れた」って気がしないんだよ。完全に趣味の話だけど、「CDからリッピングする」ていうひと手間ないと納得いかないんだ。だから配信すら「手に入れた」感が今でも希薄なのだよね。よく作家で「小説は手書きに限る。原稿用紙の升目をうめてこそ人間の文学なのだ」的なこという人、今でもいるじゃない。ほとんどそれに
kenzee「元旦といえば、毎年姉一家、つまり子供達もミャーっと我が家にやってくるのだった。ボクも大人なのでお年玉をあげたりするのだった。まあ、お年玉っていうか、妖怪ウォッチとか進撃の巨人とかのオマケのついてるお菓子類を大量にみたいなことなんだけど。で、カードだかステッカーだか入ってるのでひとしきり兄弟でミャーっとかなって、ごはんとなる。毎年のお正月の風景だ」 司会者「今の子供はみんな妖怪ウォッチ好きだからねえ」 kenzee「ところでみなさん、妖怪ウォッチのアニメってちゃんと観たことあります? 元旦に五話連続スペシャルをやっていたのでみんなで観てみました。ちなみにお姉ちゃんは「あまりよく知らない人」弟は「大好きっ子」」 司会者「アレですか。要するに妖怪とかオバケがいっぱいでてくる、水木しげるの現代版みたいなことですか」 kenzee「オイラもそういうことかと思ってナメていた。ねずみ男的な
司会者「今年もあと1ヶ月となったワケだけども」 kenzee「今年は本の執筆の思い出しかない。とにかくプレッシャーであった。書き下ろしといっても漠然と10万字も書き続けることはできないので、連載コラムの体で毎週末に数千字ずつ送信、というのを半年間続けたのだった。そうなると週末がだんだん怖くなってくるのだった。まだ土曜はいい。「今日一日で明日送信用のネタを考えよう」とか言いながらグイグイ飲んでてもいいのだ。しかし。皆さんも大体察しがつくだろうがグイグイ飲んでるうちに日曜になる。そしてあの恐ろしいサザエさんのエンディングもどこからか聞こえてくる。まだ一字も書いてないヨーン、という地獄のホリデイの瞬間だ」 司会者「でも、一回も「今週は高熱のため休載します」てのはなかったんでしょ? ボツテイクはあっても、半年間毎週送信し続けたらしいジャン」 kenzee「「次回はこのネタでこういう行きかたでいこう
司会者「ところで本の調子はどうなのかね?」 kenzee「オカンがイオンの本屋になかったって憤慨してましたヨ」 司会者「そんなトコで売ってるワケないだろう! ちゃんと人文書コーナーとか棚のある書店じゃないと」 kenzee「前回、ジュンク堂千日前店さんの様子をアップしましたが、東京はスゴイよ!」 司会者「2冊分占拠! こんなに面積を割いていただいて恐縮でゴザリマス!」 kenzee「展開していただいてること自体、嬉しいことなんだけど改めて「東京スゴイ、首都スゴイ」と思ったのはこの並べ方ネ! これ、ここ数カ月にでた新刊で構成してるワケだけど、並べ方がグラデーション状になってるのよ。まず、オイラの本がある。オイラの本は一応、現代アイドル論という側面があるので右隣に「アイドル国富論」がくる。これだけでもちゃんと内容を理解してくださっているなという感じなのだが、左隣が三浦展「新東京風景論」なのだ。
kenzee「アハハー!著者のボクでース」 司会者「ホントにあと2週間ぐらいで本、出ちゃうんでしょ? 今のうちに解説しとかないと」 kenzee「書影ももうできている」 司会者「これは・・・。ちゃんと内容を反映したデザインなの?」 kenzee「「ネオ漂泊民の戦後ーアイドル受容と日本人」ーアイドルと流行歌から見えてくる「ネオ漂泊民」の実像、日本社会の「成熟」と「喪失」後の”母”を探して、というタイトルとキャッチなのだが、コレをボクは今年の2月から8月まで半年かけて書いていたのだった。きっかけは本のあとがきにもあるように、ある日、花伝社の編集者の方からメールがきたのだ。内容をまとめると「あなたのブログのファンです。アレとかアレとか面白かったです」といった半ばファンレターのようなもので、ボクは「フムフム、この展開だと最後になにかの雑誌に2000字ぐらいのコラム書きませんか的な依頼、というオチに
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『kenzee観光第二レジャービル』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く