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都知事選
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雑記 | 2009-10年にかけて最も売れたアニメのうちのひとつ、『化物語』。この商品がヒットした理由を考えるといくつかの特徴が浮き出てくる。それが単なる一ヒット作品というポジションを越えて興味深いのは、こうした特徴がアニメのビデオソフトにおいて新しい潮流を作った点である。これだけの作品を他社メーカーがどのように分析し、追随していったのか、後続の商品から推測してみたい。まず、この作品がヒットした要素を例示する。 (1)西尾維新原作(2)シャフト制作 ここまでは、目新しいものではないが、現時点まで(1)と(2)のシナジーを達成し得たのは現時点では本作のみ。(1)については、本作が氏の著作における初めてのアニメ化、近い時期に「西尾維新アニメ化プロジェクト」として『刀語』をアニプレックスが打ち立てているので、交渉を含め他社が立ち入る隙は難しい。(2)のシャフトブランドについては、ファンを含めた多
アニメ | (筆者はアニメ媒体を主な活動場所とするフリーライターで、文化庁およびJAniCAとは一切関係がない。また、この企画に自体についての意見は本稿では記載しない) 先日、文化庁の発表を朝日新聞が報じたことで一部に知られた「若手アニメーター育成プロジェクト」。それを巡っていくつか意見が出たが、プロジェクトの事務を担当する(社)日本アニメーター・演出協会(JAniCA)の監事で弁護士の桶田大介氏によると、記事には誤解を招く書き方があったようで、氏のブログに説明がされている。その時のtwitterの模様を一部まとめておいたので、リンクを含め参照してほしい。(http://togetter.com/li/18839) JAniCAの発表から9日、朝日の報道から3日にもかかわらず、会場には30数社、50名近くが集まった。まずは、文化庁芸術文化課・芸術文化調査官の佐伯知紀氏が挨拶した。今回の事業
雑記 | 第7回全国フィルムコミッション・コンベンション「ヒットアニメに学ぶロケハン術!」司会 岡本美津子(東京芸大大学院映像研究科教授・アニメーション専攻/元NHKデジスタプロデューサー)登壇者 細田守監督 / 原悟(信州上田フィルムコミッション) 上記のイベントに行ってきた。取材ではないので、手元のメモのみから簡単に。これまで、公式ガイドやNHKトップランナー等で語られたものについては省いて、(自分としては)この壇上から新しく知った情報のみを記載。細かな言い回しなどについてはご容赦。正確な議事録については、昨年の例が踏襲されるなら「第六回文化庁映画週間・報告書」として、2010年3月末に文化庁から発行される(非売品・会場配布)。 設定陣内家の造形上のモデルは上田城(真田城)。場所的には砥石城の地点。上田城の場所からは上田市を一望できない。上田城の東虎口櫓門は上田の人は誰もが知っている。
仕事 | 最初は何の気無しにつぶやいた一言。AKIYOSHI00ここの「神谷氏 キャラグッズ的にすると、持っていて恥ずかしい」という認識が、なるほどなと思った。ヱヴァ新劇の怒濤のファッションコラボとコスパ文脈(コス衣装でなくTシャツ方面の商品)の対比と交えて、詳しい人と話をしたい。http://bit.ly/GUG2G そうしたらまさかの反応。(このときfollow関係にないので検索して見つけてくれたのだろうか) cospa@AKIYOSHI00 取材も大歓迎ですよー 機会があればぜひに だもんで、こうお返事をした。 AKIYOSHI00@cospa まさかのお返事に驚きました。媒体見つけてできればと思います。(以前御社にはキュアメイドリニューアルで取材させていただきました) それを、やっぱりtwitter上で見ていた編集者(id非公表)が「面白そうですね!是非お願いいたします。●●にも軽
アニメ | サマーウォーズ絵コンテ・細田守―ANIMESTYLE ARCHIVEお馴染み、アニメスタイルの書籍。公式ガイドでもストーリーは追えるのですが、監督によるプリミティブな画面を楽しみたい人は絵コンテを。作画監督さんに取材をした際にみなさん口々に、迷ったら絵コンテを、というように細田監督の絵コンテを基準点としている様子で仰っていました。分厚いので下記通販でどうぞ(笑)サマーウォーズ絵コンテ・細田守―ANIMESTYLE ARCHIVE アニメスタイル編集部 スタイル 2009-08 by G-Tools PLUS MADHOUSE 3 細田守こちらも定番となるマッドハウスで活躍する監督の仕事をまとめた「プラスマッドハウス」シリーズ。待望の(とはいえマッドでは本作で2本目か)細田守号。詳細は分からないのですが、映画パンフにあった関連書籍紹介には「サマーウォーズができるまでを関係者の証言
ゲーム | トーセというゲーム開発会社をご存知だろうか。私はゲーム業界にそれほど詳しくないので、有名だったらこんなことを書いて恥ずかしいのだが、非常に変わった会社である。創業30年間、これまでに手がけたゲームは1680本超。単純に割って毎年50本以上(ゲームの市場規模からすると近年は100本近くなるのでは?)これだけの本数を出していながら、ゲーム雑誌には出てこないという裏方の開発会社である。さらに自社でコピーライトを持たず、クレジットにも極力名前を出さないというのだから徹底している。 たしかにゲーム業界は、引き抜きを防ぐためなのか、開発者名をあまり表に出すことはなかったというのはあるが、それでもPS時代以降は有名クリエイターとされる人が相応に表に出るようになった(ただ、ごく一部のリーダーのみで開発の本質をメディアに晒しているわけではない)。それなのに、ここは会社ぐるみで隠れようとする。さら
アニメ | 先日のエントリ 「制作」会社は動画共有を怒らない のコメント欄に、「製作」サイドを名乗る方が、匿名でお返事を残してくれた。興味深いので、こちらに再掲する。 なお、書いて下さったご本人には申し訳ないが、確証がないため、「自称」製作サイドということにさせて頂きます。*1 文面から察するに放送局の方ではない模様…?出資者側の立場として 『制作サイドの視点として書かれているが出資者側企業の立場として匿名でコメント。公の立場としては怒らざるを得ないが実際は出資者側も裏では凄いありがたかったりする。かけた広告宣伝費よりDVD等の売上が実際に伸びてくれたりするし極端な話、自分達がプロモーション活動をしなくても勝手に広めてくれるから凄い楽。アニメという品物は基本一度っきりの放送だからDVDを買ってくれる人間というのはリアルタイムで視聴していたファンぐらいしかいない。新規層を開拓しようと多額
雑記 | 先日、知人の女性がMAD動画を作っているというのを知って大変驚かされた。自分の周りのオタクはほとんど男性ばかりというせいもあり、MAD制作者についても当然、男性のオタクが作っているという先入観があった。というよりも女性が作るということを全く念頭においていなかった。偏狭な体験で申し訳ないが、学生の時に所属していた放送系のサークルの女性部員は、ピンケーブルをモニターに繋ぐのすら覚束ない様子だったので、ましてや映像編集なぞ女性がするものではないと思い込んでいた節があったことは否めない。今にしてみれば狭窄した視野を恥じ入るばかりだ。 考えてもみれば、MAD動画の規模は角川が宣伝に使うほど大きなものになっているのだから、比率としてはまだまだ少なくとも、絶対数としてある程度女性によるものだとしても、少しもおかしなことではない。ただし、女性は元来、同人活動でも表に出たがらず、ひっそりと仲間
ゲーム, 雑記 | ゲーセンノート文化を振り返る - この先、しばらく道なりです こちらのエントリで書かれていた「ゲーセンノート全盛期」の話が、同時期にゲーセンに入り浸っていた者として、またノートに書き込んでいた者として非常に興味深い内容だった。そこで思い出したのが当時地元にあった「ゲーセンパソ通」の「N//i」だ。検索したのだがネット上にはこちらぐらいにしか記録が残っていないので、記述してみようと思う。 「N//i」は、1996年2月7日に津田沼のプリッズサンペデック店(既に閉店)とナムコ(当時)本部に開通したパソコン通信で、3月末にプレイシティキャロット巣鴨店(以下PC巣鴨)、年末にはワンダータワー京都店の3店に繋がった。ちなみに96〜7年の時代背景は以下のような状況。・ポケベル全盛期で、女子高生が休み時間に学校の公衆電話に行列することが話題となっていた(一方、筆者の通っていた都内
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アニメ | (前回はこちらhttp://d.hatena.ne.jp/AKIYOSHI/20081008#p1) リストアップしていくと、意外にもこうしたメタなアニメ制作ネタが、午前中や夕方放送の子ども向けタイトルに多いことに気づかされる。アニメ制作方法を熟知したマニアがニヤニヤしながら見るというよりも、純粋に子どもたちに、アニメがどんな風に作られているのかを垣間見せるつもり……にしては盛り込んでいる毒が強すぎるのは気のせいだろうか。また、どの作品も作中でキャラクターが自己を描いているのも特徴だ。 ドラえもん#162(84回)「アニメ制作なんてわけないよ」(2007年/原作24巻収録)http://jp.youtube.com/watch?v=myLn8JIXepohttp://jp.youtube.com/watch?v=v2-ki7nT90I 原作の普及度・知名度からいって、最も知ら
同人, ゲーム | 日本デジタルゲーム学会 同人ゲームの潮流1 「同人ゲームの過去、現在、未来」(2008年9月公開講座)講師:井上明人(国際大学GLOCOM 研究員/助教)七邊信重(東京大学大学院情報学環 特任助教)http://www.igda.jp/modules/news/article.php?storyid=1471 今でこそ、東大は大学院情報学環でコンテンツ文化なんて開講しているが、1996年に岡田斗司夫氏が「オタク文化論ゼミ」を開講した時は衝撃をもって迎えられた。東大でオタク、オタクを文化なんて呼ぶこと自体が物笑いの種であった。現在の状況がすべて岡田氏の功績という訳ではないが、それでも最初の扉を開いたという認識は持っておきたい。(なお、当時の講義は「東大オタク学講座」に収録されている。現在でもオタク初学者向けには十分すぎる内容なので、/現在の岡田氏とは切り離して/読んでみる
雑記 | 前編 http://d.hatena.ne.jp/AKIYOSHI/20080513 の続き 私がその編集者を知ったのは、Newtype誌の2006年2月号に掲載された「NTと21人目のクリエイター」という記事だった。それまで、NTでは「NTと20人のクリエイター」という、ベテラン監督たちの記事を掲載しており、本記事はその続きということで「21世紀のアニメ界を担う”21人目”のクリエイター」を特集したものだった。 その記事で取り上げられていたのは、山本沙代(サムライチャンプルー:演出)、平尾隆之(フタコイオルタナティブ:チーフディレクター)、荒木哲郎(おとぎ銃士赤ずきん:監督)、すしお(トップをねらえ2!:原画)、竹内哲也(よみがえる空:キャラデザ・総作画監督)、工藤昌史(BKEACH:キャラデザ)、倉田亜由美(ラーゼフォン:原画)である(以上敬称略)。 括弧内は記事中のプロフィ
雑記 | アニメの先進的な視聴者(その質はひとまず問わない)が、最も情報を得ているのは、何のメディアだろうか? その答えとして、ネットを挙げることに同意は得られると思う。一般的な情報は公式サイトから、未公開の情報などは2chなどのタレコミ系、ストーリー展開についてはキャプチャサイト、演出を語るのはブログ、作画情報は作画wikiである。ほとんどのアニメ情報はネットにあるといっても過言ではない。 もちろんアニメ雑誌という答えもある。2chの噂を裏付けるのはいつだって、早売りアニメ誌のキャプチャ画像である。その他のメディアの解禁日は10日売りの3大アニメ雑誌掲載に合わせて決められている。しかし、それとて悲しいかな、キャプチャ対策だか何だか知らないが、最近では公式サイトが7日あたりに最新の情報を更新するようになった。 つまるところ、アニメ誌は業界との強いコネクションのある情報以外、特に読む価値は無
オタクは『ペンギン娘 はぁと』を盛り上げる義務を持つ 雑記 | 先日発表が行われた「ニコニコアニメチャンネル」が面白い。詳細は下記の記事を参考にしてほしい ニコニコ動画で「ペンギン娘」など、新作アニメが4月から無料配信 (impress AV watch) 同アニメチャンネルには様々なコンテンツがあるが、ここでは中核をなすであろう『ペンギン娘 はぁと』について触れたい。 同作の製作委員会「南極財閥」はドワンゴ、文化放送、日本アドシステムズ(NAS)、グッドスマイルカンパニーで構成される。 これまでアニメの製作に関わる企業の定番としては、テレビ局・DVDメーカー・レコード会社・広告代理店というのが定番であった。それらの企業は自社の分野で収益を出し、出資比率に応じて利益を分け合う形である。今回の作品で、それに該当するのはNASのみである*1。 これが何を表すかというと、アニメ作品に対する収益
アニメ | ここ数日、製作ネタが多く書かれていて、嬉しい限り。はてブで補足されている分は全て読んでいるが、玉石混淆といった感じ。気になるエントリは、私のはてブに入れてある。 ただ、今回のエントリはそれらとは直接関係しない。私の過去のエントリに類似のエントリがあるので、よかったら見て欲しい。→動画共有時代のアニメ広告ビジネス(中編) なお、今回のエントリでは制作会社についてはほとんど触れない。製作会社・製作委員会がビジネスを回すのと、制作会社に潤沢な予算を与えるのは、また別の話だからだ。ビジネスの成功と因果関係がないとは言わないが、近頃のエントリではあまりに混然した意見が見うけられた。 関連する前エントリはこちら:灼眼のシャナ』2期の放送局変更のビジネス的な重要性についてアバン終了 U局にアニメが「流れる」理由 先月から立て続けにアニメ製作会社や制作会社のプロデューサーや社長の講演な
アニメ | 2007年秋の新番組で、製作系アニオタとして注目なのが『灼眼のシャナII (Second) 』(以下、2期と略す)である。 特に関東と中部地方の視聴者は気づいていることだが、放送局が1期と変わったことである。関東ならUHF各局からTBSに、中部ならテレビ愛知から中部日本放送に変更した。 これは、毎日放送(MBS)が、1期の時は「幹事局」だったのが、「製作」に関与したことによる関係で、系列局で揃える必要があったと推測される。 ほとんどの深夜アニメの場合、作品の収益方法はDVDやフィギュアなどの高価格かつ少ロットの商品に限られている。このため、テレビ局が制作費を出すことは稀で、製作委員会自身がスポンサーになっている。この「製作委員会方式」で当たり前になっていることは、バラエティなど他のテレビコンテンツと比べると異例である。 そもそも、テレビ局が媒体として広告価値を持っている
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