学生実験のレポートは,基本的には自然科学(なかでも実験科学)の論文と同じスタイルをとります.これは,このスタイルが実験を行ない,その結果わかったことを他人に報告するのに最も適したものだからです. といっても,実際には物理学,化学,地学,生物学はそれぞれに長い歴史を持ち,独自の学問スタイルを持っています.もちろん,医学,工学,農学,薬学などの応用科学の分野も,基礎科学以上に長い歴史を持ちそれぞれの作法があります.したがって課題ごとにレポートの書き方は少しずつ変わってきますので,その点はそれぞれの課題における説明に注意してレポートを作成してください. レポートの章立て 実験のレポート(や実験科学の論文)は以下の章からなります. 目的 実験の原理 実験の方法 結果 考察 目的 この章は,何を知るためにその実験をするのかを記述します. これが論文であれば,あるテーマについてどのような先行研究があり