サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
kihiminhamame.hatenablog.com
『男色比翼鳥』巻1の2の続きだよ♪ 取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ! ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【翻刻】 折しなければうちすぎぬ我々三人かく浪(らう)人したる 事若道をすけるゆへ殿の御目をくらまし御小 性と不義(ふぎ)あらわれすてに御手討にも成べき所に 御情をもつて命をたすかりあるにかいなき浪人姿(すかた) さりとハ無念こつづいに通り今千日くゆれどかいなし 抑/\此おこりを考(かんがへ)見るに人にすぐれ衆道に浮身を なやまし昼夜(ちうや)大酒に我をわすれ人をないかしろ にし我まゝのふるまい立所に天ばつあたりし也さる によつて今改女道にかたむき妻もつて朝夕(ちやうせき)是を たのしむ然るに貴殿古しへにひとしく
【前回のあらすじ】 内蔵之助は、采女が好意を持っていることを、それとなく頼母に伝えてしまい、釆女に告白するよう促すのでした。 【初めての方へ】 原典の画像だけでなく、スクロールすると、ちゃんと活字の原文(可能な限り漢字に直し、送り仮名と振り仮名を補足しています)と現代語訳と解説がありますよヾ(๑╹◡╹)ノ" 【スマホでご覧の方へ】 諸事情により、PC版と同じデザインになっています。なるべくスマホでも読みやすいようにはしているのですが、もし、字が小さいと感じた場合は、スマホを横にして拡大すると読みやすいと思います。 別館も更新しています、見てね!ヾ(๑╹◡╹)ノ" kihimihamame.blog.jp 霞亭文庫 · 男色義理物語 · 東京大学学術資産等アーカイブズ共用サーバ 男色義理物語 : 4巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※赤字の書入れ等は筆者。 【原文】【現代語訳】 只
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! 僕にもバールのようなものちょうだい! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 民の小児を偸(ぬす)ミ。これを蒸(むし)て喫(くら)ひし 【原文】 持て強く撃[打](う)ちければ、大きに叫(さけ)んで、そこに倒る。 この音に主(あるじ)の嫗(うば)なる者、燈(あかし)を照(てら)し来るに見れば、若き女の打倒れてぞありける。 嫗(うば)、泣(な)く/\命を乞ふ。 如何(いかゞ)せん。 捨てて、其の家を出しが、其の後(のち)又、頼りに付きて、其の里を過ぎしに、田中に人多く集(つど)ひて物を見る。 僧も立ち寄りて「何なるぞ」と尋ねしに、里人言う、 「鬼(おに)に化(け)したる女を捉[捕](とら)へて、今、土に瘞[埋](うず)むなり」 と語りしとなり。 さ
北見花芽版妖怪カルタのまとめだよ! 例のごとく、ここをブックマークしておけば、見返すとき便利だよ♪ kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com そして、このカルタで実際に遊びたいという方のために、全画像をグーグルドライブにあげておきましたので、下記のリンクからどうぞ♪(001と002に分かれています) 妖怪カルタ001 - Google ドライブ 妖怪カルタ002 - Goog
四月一日に新しい元号が「令和(れいわ)」と発表されました。 「令和」の典拠が『万葉集』巻五「梅花歌三十二首并序」の「初春令月 気淑風和」だということで、古典文学を扱うこのブログでスルーするわけにはいかないかなと。 『万葉集』の原本はすでに存在せず、書き写された写本で現在に伝わっています。 このブログらしく、室町時代末に書かれた写本で該当箇所を見てみましょう♪ -------------------------------------------------------- -------------------------------------------------------- 万葉集 20巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 「初春今月氣(キ)淑(ヨ)ク風和ナリ」 「今月」??? あれ、新
玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 姫君帰らせ給ひぬれバ、狐も「かくて在るべき事ならず」と思ひて、我が塚へぞ帰りける。 つく/゛\と座禅して身の在様《ありさま》を観《くわん》ずるに、 「我、先の世に如何《いか》成る罪の報《むく》ひにて、かゝる獣《けだもの》と生まれけん。 美《いつく》しき人を見初《そ》め奉《たてまつ》りて、及バぬ恋路に身を窶《やつ》し、徒《いたづら》に消へ失せなんこそ悲しけれ」 と打ち案じ、さめ/゛\と打ち泣きて伏し思ひける程に、 「良き人に化けて此《こ》の姫君に逢《あ》ひ奉らバや」 と思ひけるが、また打ち返し思う様《よう》、 「我、此の君に逢ひ奉らば、必ず御身 徒《いたづら》に成り給ひぬべし。 父母《ちゝはゝ》の御嘆《おなげ》きと言ひ、世に類《たぐひ》無
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! すっかり更新の間が空いちゃったけど、ボクのこと覚えてる??? ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 院主(ゐんじゆ) 何をか歎(なげ)き給ふ。もし飢(うへ)給ふとならば野僧が肉(にく)に腹(はら)をミたし め給へ。 [くずし字クイズの補足説明] 【原文】 巡りて躍(をど)り狂ひ、遂(つひ)に疲(つか)れ伏して起き来らず。 夜明て朝日の差し出でぬれば、酒の醒(さめ)たるごとくにして、禅師が元の所に在(いま)すを見て、只呆(あき)れたる形(さま)に物さえ言はで、柱(はしら)にもたれ、長嘘[溜息](ためいき)を吐(つ)ぎて黙(もだ)し居たりける。 禅師、近く進み寄りて、 「院主(ゐんじゆ)、何をか歎(なげ)き給ふ。 もし飢(うへ)給ふとならば、野僧が
※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 和文教科書. 7之巻 宇治拾遺物語ぬきほ - 国立国会図書館デジタルコレクション 【現代語表記】 田舎の児《ちご》、櫻の散るを見て、泣く事、 これも、今は、昔、田舎の児《ちご》の、比叡の山へ、登りたりけるが、櫻の目出度《めでた》く咲きたりけるに、風の、烈しく、吹きけるを見て、この児《ちご》、さめ/゛\と泣きけるを見て、僧の、やはら寄りて、 「何《な》ど斯《か》うは、泣かせ給ふぞ、此《こ》の花の散るを、惜しう覚えさせ給ふか。 櫻は、儚《はかな》き物にて、斯《か》く程無く、移ろひ候ふなり。 然《さ》れども、然《さ》のみぞ候ふ」 と、慰めければ、 「桜の散らんは、強《あなが》ちに、如何《いかゞ》せん、苦しからず。 我が父《てゝ》の作りたる、麦の花、散りて、實の入らざらんを、思ふが、侘《わび》しき」 と、言ひて、
『男色比翼鳥』巻1の2の続きだよ♪ 取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ! ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【翻刻】 見へ番(ばん)太郎ハ家よりしるゝの道理貴殿家内と見て 案内(あんない)なしに立入ぬしかし両人ハ古(いに)しへの心(き)は引かへさる 方より桜(はな)と紅葉(もミじ)の色ざかり見せたらきしよもがを らんほどうつくしき女房もつかゝる目出度寶(たから)の女(きミ)と 新枕(にいまくら)かわせしより此かた若衆さらりとやめし也付て ハ何とやらかくいへばあらたまつた云分なれど貴殿 事ハ奥村次良左ェ門とて以前(いぜん)ハ少知(せうち)をもけがしたる 身の今浪(ろう)々のすまひかなしきとやいわん情なやし かし我々もさの
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! 北見花芽の中の人が、某出版社から出る某書の現代語訳の一部を担当してるらしくて、その締め切りが迫ってるみたいで、中々更新できないらしいよ! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 禿驢(とくろ)(くそぼうず)いづくに隠れけん。こゝもと にこそありつれ [くずし字クイズの補足説明] 【原文】 下らんも遥けし。只管(ひたすら)一宿[一夜](ひとよ)を貸し給へ」 主の僧言う。 「かく野らなる所は、良からぬ事もあなり。 強(し)ひて止め難し。 強(し)ひて行けとにもあらず。 僧の心に任せよ」 とて、復(ふたゝ)び物をも言はず。 こなたよりも一言(こと)を問はで、主の傍(かたはら)に座を占むる。 看(ミ)る/\日は入り果て、宵闇(よひやミ)の夜のいと暗きに、
次はどの作品を取り上げるか、みなさまからのリクエスト一覧を眺めながらウンウン考えております。 とりあえず、繋ぎとして、こないだも取り上げました『金草鞋』の「黒谷光明寺」のページでも。 kihiminhamame.hatenablog.com 『方言修行 金草鞋(むだしゅぎょう かねのわらじ)』三編(文化10[1813]年、喜多川月麿画) ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 金草鞋. 3編 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 今日は右のページを読んでみる事にします。 【原文】 それより真如堂《しんによどう》に参りて、田舎道を辿《たど》り/\、黒谷《くろだに》ゝ到りける。 こゝハ紫雲山《しうんざん》光明寺《くハうめうじ》と言ふ。 境内を回り見るに、熊谷堂《くまがへどう》と言ふあり。 色黒き法師の居たり
というわけで、豆腐小僧を調べているうちに集まった、江戸時代(一部明治)の豆腐小僧及び類似の妖怪を一気にご覧いただこうと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" たぶん、これ以外にも豆腐小僧の画像はあると思うので、見つけ次第、追加していきたいと思いますヾ(๑╹◡╹)ノ" オリジナルの画像がここに貼れないものに関しては、イメージ画像で代用しましたので、ご容赦くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" どうしてもオリジナル画像がご覧になりたい方は、オリジナル画像が見れるサイトのリンクは可能な限り貼りましたのでヾ(๑╹◡╹)ノ" あ、今回は長めですw 記事を書くのに結構、時間がかかりましたヾ(๑╹◡╹)ノ" ◆『妖怪仕内評判記《ばけものしうちひょうばんき》』 (恋川春町作画、安永八[1779]年刊、黄表紙) 妖怪仕内評判記 : 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクションkihiminhamame.hatenablog.c
今回も小ネタをヾ(๑╹◡╹)ノ" 徳川綱吉といえば天下の悪法(最近は評価が変わってきています)の生類憐みの令を出したことで有名ですが、綱吉の悪法には鶴字法度《かくじはっと》というものもあります。 鶴字法度とは、貞享五(一六八八)年に出された、綱吉が娘の鶴姫を溺愛するあまり、庶民が名前に「鶴」の字を使う事を禁じた法令です。 このブログによく登場する浮世草子作家井原西鶴は綱吉と同時代の人です。 はい、思いっきり名前に「鶴」を使ってしまっています。 さて、鶴字法度が出されてしまい、西鶴はどうしたでしょうか? シンキングタイム!!! 正解は、どん! 新可笑記 5巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション 『新可笑記』[元祿元(一六八八)年刊]より 「西鵬《さいほう》」に改名したでしたヾ(๑╹◡╹)ノ" ただ、元禄五(一六九二)年刊の『世間胸算用』では、名前がもう西鶴に戻っているので、鶴字
はい、またもや久しぶりの更新になってしまいました! いやあ、パソコンが不調で更新に支障が出ましてな。。。 要は成功したと思ったパソコンの改造が、地味に失敗してたのが原因なのですが(笑) 【改造した時の記事】 myougirl.hatenablog.commyougirl.hatenablog.com なんとか復調しましたが、さすがにそろそろ買い替えを検討しなければならないかもです。。。 玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【原文】 有りけるや、いまだ見ず」 とて愛《め》で悦《よころ》ぶ事限りなし。 「外《ほか》よりも数多《あまた》奉らせ給え共、是に並ぶや有るべき。扨《さて》、面/\に紅葉に哥を付けらるべしと有りしかバ、同じくハ哥を玉水讀みて付け給へ」 との給ふ[宣ふ]。 「たゞ遊ば
『男色比翼鳥』巻1の2の続きだよ♪ 奥村幸手軒の男色バンザイトークの続きだよ! ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【前回のくずし字クイズの答え】 抑男色の始りといつは天竺 にてハ釈尊(しやくそん)やしゆだらのびたついたるぬれをきろふ て 【原文】 咎(とが)めかし。 何(いずれ)も程(ほど)の器量仁[人]、古(いにしへ)ハ、我に等しき少年(せうねん)の好き人、斯程(かほど)の事暗きにハ非(あら)ねど、若道の有り難き諸分け咄し申さん。 抑(そもそも)男色の始まりと言つぱ、天竺にてハ釈尊(しやくそん)、耶輸陀羅(やしゆだら)のびたついたる濡れを嫌(きろ)ふて、灵鷲山(りやうじゆせん)に分(ハ)け入り、曠仙人(あらゝせんにん)に仕へ、昼夜
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! ねえ、ねえ、早く誰か、僕にも青頭巾を被せてよ! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 ミづから帔(かづ)き給ふ紺染(あをぞめ)の巾を脱(ぬぎ)て 僧が頭(かうべ)に帔(かづか)しめ。 [くずし字クイズの補足説明] 【原文】 とも哀(かな)しとも、試(ためし)さえ稀(まれ)悪因(あくいん)なり。 夜々[宵々](よひ/\)里に出て、人を害[禍](わざわひ)する故に、近き里人ハ安き心なし。 我これを聞て、捨つるに忍びず。 特[態々](わざ/\)来りて教化(けうげ)し、本源[元](もと)の心に返らしめんとなるを、汝(なんじ)、我が教へを聞くや否(いな)や」 主(あるじ)の僧言う。 「師ハ真(まこと)に仏なり。 かく浅ましき悪業(あくごう)を頓(とミ)に
Googleマップの埋め込みの方法が分かったので、本所七不思議の舞台が、現在どうなっているか見ていきましょう。 いっぱい埋め込んだんで、重かったり表示されなかったりしたらすいません。。。 【追記】すいません、スマホだと重くて全く表示されなかったので、記事を分割しました。 kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kihiminhamame.hatenablog.com kih
『醒睡笑《せいすいしょう》』[寛永五[1628]年成立か]は、京都の僧侶の安楽庵策伝《あんらくあんさくでん》作の笑話集[小話集]、要するに小咄[小噺][こばなし]をまとめた本です。 これが後に落語へと発展していくので、安楽庵策伝は「落語の祖」とも言われます。 で、あっちの方のブログのこのお方から、 「いつになったらミョウガの話を取り上げるの!」 としつこく言われているので、今回は、『醒睡笑』から「ミョウガ」のお話をピックアップいたしました! 画像は、万治元[1658]年の刊本からです! 国立国会図書館デジタルコレクション - 醒睡笑 8巻. [2] ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【翻刻】 醒睡笑巻之六 児《ちご》の噂《うハさ》 ▲振舞《ふるまひ》の菜《さい》に茗荷《めうが》のさしミありし を。人ありて小児《こちご》にむかひ。是《これ》
久々の更新になりました! また、とある原稿の締め切りに追われて、なかなかこちらに手を付けれていないだけです! ちょっと、亀更新になるかもしれませんが、私は元気ですので、ご安心くださいませ! 玉水物語 2巻 | 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ ※この記事では、京都大学貴重資料デジタルアーカイブの画像を、適宜改変して使用しています。 【予習の答え】 扨かの兄おとゝハ山へ入て 紅葉を尋けり 【原文】 からん。 移れバ変ハる習ひ成れば、必ず思ひ捨てられん」 と戯れ給へバ、忝《かたじけな》く、「嬉し、いミじ」と思いて、 「あな、傍《かたハ》ら痛や。 世に有るまじき人と言ふ共、御側を立ち離れて、異《こと》人に添ふべき心地はし侍らんものを」 と申せバ、 「知れ難き事」 と打ち笑ミ給へるを見奉れバ、身に染む心地して、いと味気《あじき》なし。 扨、かの兄弟《あにおとゝ》は山へ入りて、紅葉を尋ねけり。 中
前回のろくろ首の記事、みなさんの反応が思いのほか良かったのでビックリしました(笑) kihiminhamame.hatenablog.com 紹介してくださいましたヾ(๑╹◡╹)ノ" 46taishokusita.hatenablog.com このお話が収録されている『化物年中行状記』、まだあんまり紹介されていない作品みたいなんで、リクエストが多かったら、読み始めるかもしれませんし、読まないかもしれません(笑) もちろん、ろくろ首の子どもの遊びのお話はこのページだけで、続きはありません。 だから、ちぎれた首はちぎれたままです(笑) その代わりと言っては何ですが、『化物年中行状記』と同じ十返舎一九の作品の『信有奇怪会《たのみありばけもののまじわり》』の、江戸の絵本の中でも屈指のスプラッタシーンをご覧くださいヾ(๑╹◡╹)ノ" 信有奇怪会 - 国立国会図書館デジタルコレクション ろくろ首が坂田
『和漢三才図会』から「和尚魚」だよ! 頭に毛が無いから、なんか親近感沸いちゃうな♪ ↑前回のくずし字クイズの答え♪ 国立国会図書館デジタルコレクション - 倭漢三才図会 : 105巻首1巻尾1巻. [32] 【書き下し文】 (おしょういお) (うみぼうず)(俗に云[言]う海坊主なり) 和尚魚 (ホウシャンイェイ) 『三才図会』に云う、 「東洋大海の中に、和尚魚有り。 状ち[かたち]は鱉[べつ]のごとく、其の身は紅赤色なり。 潮汐[ちょうせき]に従いて至る。」と。 △按ずるに、西海大洋の中に、海坊主と云う者有り。 鱉(すっぽん)の身に、人の面[つら]で、頭に毛髪無く、大なる者は五・六尺なり。 漁人が之[これ]を見る寸[時]は、則ち[すなわち]以て不祥と為す。 漁罟[こ]に、利あらず。 偶(たま/\)捕り得ること有らば、則ち[すなわち]将に[まさに]之[これ]を殺さんとす時、此の物は手を拱[こ
『曽呂里物語』巻四の四「万の物年を経ては必ず化くる事」には、三本足の蛙がでてきましたが、この話ではザコキャラであっさりとやっつけられてしまいました。 kihiminhamame.hatenablog.comkihiminhamame.hatenablog.com なんだか、これでは三本足の蛙がかわいそうなので、三本足の蛙が活躍する話を取り上げたいと思います。 今回紹介するのは、『金玉ねじぶくさ』七の二「蛙も蛇を取る事」です。 え?キン〇マ??? キン〇マ袋がねじれたの??? ヾ(๑╹◡╹)ノ" んもう、こういう人がいるから困るのよねえ。何でこういうタイトルなのか序文に書いてあるから、本文を読む前にまず序文を見て行きましょう。 霞亭文庫書誌詳細 ※この記事では霞亭文庫の画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 「金玉《きんぎょく》捻《ね》ぢ袱紗《ぶくさ》序」 儒佛《じゆぶつ》教へ異なれ共
うつろ舟は、江戸時代のUFOとして、ちょこちょこ話題になっているので、目にされた方もおられるのではないでしょうか。 うつろ舟の記事は様々な書物に見られるのですが、それらのほとんどが手書き(写本)で残されたものです。 やはりここでは、写本よりも多くの人の目に触れたと思われる、印刷物として世に出たうつろ舟の資料、瓦版(当時の新聞のようなもの)の記事を読んでみたいと思います。 ※wikipediaより 【原文】 △王◌干◌△ 此《かく》の如くの文字、舩の中に有り。 一 去る亥二月中、此の如くの舟、沖に相見へ申し候所、又 暫《しばら》く見へ申さず候。 然《しか》るに、此《こ》の度《たび》、小笠原越中守様《をがさはらゑつちゆうのかみさま》御知行所《ごちぎやうしよ》、常陸国《ひたちのくに》京舎ヶ濱へ、同八月の嵐にて吹き付け申し候。 虚舟《うつろぶね》、其の内ニ、女壱人、年の頃十九 廿《にじふ》才程にて
今回でラストですヾ(๑╹◡╹)ノ" 果たしてうんいちは、けいじゅんの幽霊から逃れることができるのでしょうか? おなじみのシーンがでてきますよ~ヾ(๑╹◡╹)ノ" 前回同様、『曽呂里物語』は、ここに載せれる画像が無かったので、オリジナルをご覧になりたい方は、下のリンク先でご確認くださいね。 www.wul.waseda.ac.jp 【翻刻】 一つハけいじゆんとふらひのため。又ハうんいち かをんねんをはらハんためとて。寺中よりあひ百万べん の念仏をしゆ行しける。をの/\かねうちならしじゆ経し ける時にいつく共なく。けいじゆんかたちをあらハしいてきたり。 うんいちがひざをまくらにしてふしぬ。念仏のくりきによ りてひたねいりにねいり。性躰《しやうだい》もなかりけれハ。かゝるひま にうんいちまくらをはづし。はや国にかへり候へとて。馬を用《よう》いし てをくりぬ。道すがらいかにも身のけよだちあとよりと
あけましておめでとうございますヾ(๑╹◡╹)ノ" 本年もよろしくお願い申し上げますヾ(๑╹◡╹)ノ" 寅年だから、寅さんのコスプレをしたよヾ(๑╹◡╹)ノ" 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (2編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon 方言修行金草鞋(ムダシユギヨウカネノワラジ) (初編) (江戸戯作文庫) 作者:十返舎 一九 河出書房新社 Amazon ◆インフォメーション 西鶴と浮世草子研究〈第2号〉特集・怪異―闇の叫びを追究する 笠間書院 Amazon ※北見花芽の中の人も少しだけ付録CDで担当しています。 ※付録CDに『武太夫物語絵巻』(『稲生物怪録』)が収録されています。 くずし字解読辞典 普及版 東京堂出版 Amazon 北見花芽愛用のくずし字辞典です。 ◆北見花芽のほしい物リストです♪ いただいた商品のレビューはこちら♪ ◆北見花芽
『男色比翼鳥』巻1の2の続きだよ♪ 取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ! ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【翻刻】 きらぬに奥村にがひ皃していやはやとぼけたるわか ものそうした心底にて念頃ハ成がたし御恩をかう むりほうげたをやしなふ三代相恩(そうをん)の主人におもひかへ し若衆ずき今更(さら)牢(らう)人の身なればとてさやうに 心かわらんやいでや若道の根元(こんげん)いち/\咄侍らん 抑(そも/\)女若(によじやく)二道は恋の両輪(りやうわ)とへだつれどおつればをなじ ぬれのさたぬれかたまつて色のひとつ色の根元本 男色よりおこりしを當世の若人(わかふど)そのたへなるをし らで女色にミだれ若死(わかじに)するこそかなし
『男色比翼鳥』巻1の2の続きだよ♪ 取り上げて欲しい作品やテーマは引き続き募集中だよ! ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しております。 男色比翼鳥 6巻. [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※画像はクリックすると拡大します。 【翻刻】 頭痛(づつう)こらへがたく塩(しほ)水をうち家内清(きよめ)殊に女の物 いふ聲聞もうるさくきよゆうにあらねど耳(ミゝ)あらふ されば女の縫(ぬい)たる着類(きるい)にハのミしらみわき出此 身をくらふ近しき友だち来りけいせい遊女の咄 にハびんぼう神がのぞきくれるかげま野良(やらう)のうわさに ハ七難(なん)八苦(く)のうれいものがれ家内に福神市(いち)をなすかる がゆへに此家(や)においてかりそめにも女のはなしハならず衆道 の分にハ春の日もみじかく秋の夜の長きも知(しれ)ずい つ迄も若道程美なる楽しミなし
アクセス数稼ぎのために煽《あお》ったタイトルにしてますが、「驚愕《きょうがく》の真実」と言うほどの内容ではないことを最初にお詫び申し上げます(笑)ヾ(๑╹◡╹)ノ" さて、『曽呂里物語』巻四の九「耳切れうんいちが事」を読んだわけですが、一つ気になったことがあります、それは主人公の名前です。kihiminhamame.hatenablog.comkihiminhamame.hatenablog.comkihiminhamame.hatenablog.com 主人公の名前「うんいち」は漢字で書くと「運一」「運市」「雲一」「雲市」といったところでしょうか。 ちょっと変わった名前ですよね。 もちろん、実際にそういう名前も存在するわけなのですが、なんか違和感を覚えたんです。 ※ちなみに「けいじゅん」は漢字で書くと「恵順」とか「慶順」でしょう。 なぜなら、「耳きれうんいち」より少し後に書かれた類似作品
「青頭巾」[『雨月物語』より]の続きだよ! 誰か僕も愛してよ! ※この記事では、霞亭文庫の画像を適宜改変して利用しています。 霞亭文庫書誌詳細 ※画像はクリックすると拡大します。 【くずし字クイズの答え】 其童児(わらハ)をやしなはざらましかば。あハれよき法師なるべき ものを。 【原文】 徳(とく)の賢こかりしハ、仏に仕ふる事に志誠[真心](まごゝろ)を尽(つ)くせしなれば、其の童児(わらハ)を養ハざらましかば、哀れ良き法師なるべきものを、一度(たび)愛慾(あいよく)の迷路(めいろ)に入りて、無明(むめう)の業火(ごうくハ)の熾[盛](さか)んなるより鬼と化したるも、偏(ひとへ)に直(なほ)く逞(たくま)しき性(さが)の為す所なるぞかし。 心放[許](ゆる)せば妖魔(ようま)となり、収[修](をさ)むる則[時](とき)は仏果(ふつくハ)を得るとはハ、此の法師が例(ためし)なりける。 老納(
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く