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買ってよかったもの
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スーパーで買ってきた鶏もも肉を焼く〜チキンソテーのレシピ〜 今日はチキンソテーをつくります。肉の焼き方では「牛肉のステーキ」を何度かこのサイトでも紹介しましたが鶏肉の場合はちょっと考え方が違います。目指すのは「皮はカリっとしていてなかはジューシーな仕上がり」です。 チキンソテー 鶏もも肉 300g相当 塩 重量の1%相当 レモン汁 小さじ1 EVオリーブオイル 小さじ1 opinion ディジョンマスタード 適量 まずはスーパーで鶏もも肉を買ってきました。 こんな風にトレイに入って売られている一般的な若鶏(ブロイラー)です。 買ってきたらすぐにパックから出しましょう。家に持ち帰るまでのあいだに結露もしますし、スーパーで売られている鶏肉は水分が付着しています。この水分は細菌が繁殖する原因にもなりますし、皮がカリッと仕上がらない原因にもなります。 そもそも、日本の鶏肉は毛を抜くためにお湯
ジンジャーシロップの作り方 ショウガの時期になりました。今日はジンジャーシロップを手作りします。 この時期に出回るショウガは辛味が少なく、爽やかな香りが特徴。 ジンジャーシロップ ショウガ 450g 砂糖 500g ローリエ 1枚 シナモン 1本 クローブ 6粒 レモン汁 半個分 材料はシンプルですが、ポイントはちゃんとあります。 ショウガはたわしでよく洗い、スライスしていきます。皮は剥きません。ショウガの香り成分などは皮に集中して含まれているからです。1mm以下の厚さにしますが、あまり薄くしすぎないように注意。 ここで最初のポイント。3分の1量のショウガは生で使いますが、残りのショウガはオーブンで乾燥させてから使います。ショウガは乾燥させることによって、味が良くなるからです。ただ香り成分は揮発してしまいますから、失われてしまいます。そこで3分の1量のショウガを生で使うことで香り成分も
豚バラ肉は安価ですが料理をするのはなかなか難しいもの。今日はフランスの郷土料理の一つ「リヨン」をご紹介します。ロワール地方を代表する料理の一つです。フランス風の豚の角煮といった風合いの料理です。 上の動画を見れば作り方が大まかにわかりますが、リヨンは豚の胸肉(日本ではバラ肉)をラードで煮た保存食。大量の香辛料とカラメル(フランスのスーパーでは普通に売られているArome Patrelleという着色料だと思われます)が入ることがわかりますが、今回はあくまで「リヨン風」というか、簡略化したバージョンで作ります。それでも充分においしいですよ。 豚バラ肉のリヨン 豚バラ肉 600g相当 塩 肉の重量の0.5% 白ワイン(辛口) 150cc 水 500cc ローズマリー 材料はシンプル。 スーパーで肉を買えば重量が書いてあるはず。塩の重量はこれを目安にします。 100gを目安に適当な大き
アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(にんにくと唐辛子のパスタ)はオイル系パスタソースの基本です。パスタ料理をマスターするには避けて通れない料理。こだわる人が多い料理でもあり、新書一冊分を解説に費やした『男のパスタ道』(土屋敦著)という名著もあります。じゃあ、ペペロンチーノについてはその本を読んでもらえばOK……といいたいところですが、食育通信online風のトマトソースに続いてペペロンチーノも解説します。 (過去エントリ) 基本のトマトソースの作り方〜プロはなにが違う?〜 まずはプロのレシピの分析から。ペペロンチーノの主要な材料は『パスタ』『オリーブオイル』『にんにく』の三種類です。(唐辛子は好みなので除外します)またパスタの味付けをするための茹で汁の塩分濃度にもそれぞれの作り手の個性が表れます。 いきなりの最初のコツになってしまいますが『 パスタの量は一人前80g』 にしましょう 。 今
今更、聞けないお米の炊き方 さて、今日はいつもより丁寧にお米を炊いてみるとしましょう。 ご飯 米 二合(300g) 水 360cc まずはお米の計り方から。 お米は普通、1合、2合という具合に計ります。普通、米専用の計量カップを使いますが、丁寧にするなら計りを使ったほうが正確です。試しに一カップの米を計ってみたところ、151gでした。誤差は1gが五合炊くと5gの誤差になります。 軽くすくってしまうと、ほらこの通り、143gです。この場合の誤差は7g。五合炊くとなると35gもの誤差になってしまいます。正確な計量は料理の基本です。 米を研ぎます。昔は表面を削るほど研ぎましたが、現在はそこまでする必要はありません。しかし、研ぐ工程が重要な事は変わりません。ボウルに水を溜めて、米を洗います。 米を研ぐときにはザルを使います。目の細かいザルか、あるいはプラスチック製を使うと安心です。米がザルにぶつか
「特別牛乳(とくべつぎゅうにゅう)」は、とりわけ優れた飼育環境や衛生的に非常にレベルの高い牛乳処理施設が必要とされる無調整牛乳です。2016年8月現在、許可を持つ施設は日本全国に4か所のみと非常に稀少性が高いという特徴もあります。この特別牛乳が渋谷駅からも横浜駅からも電車なら約50分の「こどもの国」で作られて販売されています。行ってみたら牛と触れ合える牧場もあり、搾乳見学や牛乳の勉強もできて子どもから大人まで楽しめる施設でした。特別牛乳は売り切れには注意が必要です。ソフトクリームはバターやチーズを思わせる濃厚なフレーバーで印象に残る味わいですよ・・・という話しです。 一般に牛乳と言ってもその種類は牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、成分調整牛乳、加工乳、乳飲料、そして今回取り上げる特別牛乳と七種類あります。大きく分けて牛乳と特別牛乳は、生乳100%で水や他の原料を加えたり、成分を減らすことは一切
今日はじゃがいものガレットをつくります。フランス語でpommes paillasson(ポムパイヤソン)と呼ばれる料理です。ちなみにパイヤソンとは藁(パイユ)でつくった靴ふきマットのこと。 このじゃがいものガレット、なかにオイルサーディンを入れたり、コンビーフを入れたりと色々と応用が利きます。 今回、あわせたセージはじゃがいもと相性がいいハーブ。イタリア料理でもじゃがいものニョッキにセージバターは定番の組み合わせですね。 じゃがいものガレット じゃがいも 500g セージ 半パック にんにく 1片 バター 30g オリーブオイル 少々 じゃがいもはよく洗い、皮を剥きます。 それを千切りにしていきましょう。じゃがいもは水に晒したりせず、そのまま使います。表面のデンプンが接着剤の役割を果たすからです。 丁寧にするならセージの葉脈を取り除きます。半分に折り曲げて切ると上手に除去できます
なぜか美味しい料理に喫茶店のナポリタンがあります。作家の片岡義男さんは「ナポリへの道」という本のなかで、こんな風に言っています。 スパゲッティ・ナポリタンとう日本の料理に対して、自分がきわめて強力に日本を感じるのはなぜだろうか、とずっと以前から僕は不思議に思ってきた。日本古来のものとされている和食の最たるものはいまの日本にいくらでもあるかと思うが、そうした日本そのものと言っていい和食とはかなり位相の異なったかたちと内容とで、僕はスパゲッティ・ナポリタンに日本を感じてきた。 片岡氏が看破したように米軍が持ち込んだケチャップによって、日本で生まれたスパゲッティナポリタンは敗戦から占領、そして戦後の日本を体現した料理。食育通信onlineでは基本的にいつも元祖の形に近いレシピを紹介しているので、発祥の地とされるホテルニューグランドのレシピはを探して再現してみましたが、、、食べてみると、美味しすぎ
カポナータについての考察(ラタトゥイユとの違いとは) カポナータとラタトゥイユは似て非なるもの、と前回、書きました。今回のテーマはカポナータ。 日本のイタリア料理店に行くと大抵、トマトソースで煮込んだ(あるいは和えた)揚げ野菜(あるいは炒めた野菜)がでてきます。使われている材料はトマト、ナス、ズッキーニ、セロリといったところ。 ネットにも様々な情報が飛び交っています。そもそもイタリアとフランスという違いはありますが、例えば ずばり解説 というサイトにはカポナータは酢、砂糖を使い、ナスを揚げるという違いがあると説明されています。この情報は本当なのでしょうか? カポナータについて基本的な情報をまとめておきましょう。カポナータはシチリアの料理。発祥や語源については不明瞭な部分が多く(イタリア料理の性質ですね)ちょっと調べただけではなかなかわかりません。 料理について困ったら歴史に当たれ、というわ
水っぽくならないコールスローのレシピ マヨネーズで味付けしたコールスローの歴史は18世紀、アメリカのニューアムステルダム(今のニューヨーク)までさかのぼることができるでしょう。オランダの移民たちがそこでマヨネーズで和える方式を発明した……とか。 ところで家でコールスローをつくると水気が出てしまって失敗したりします。そこで今回はコールスロー研究の結果をご紹介します。今回もまた暫定版です。 さて、キャベツですが、写真のような結球のゆるい春キャベツと寒キャベツの二種類が市場には出回っています。今回のコールスローには春キャベツを使うと格別柔らかで美味しいものができます。 【コールスローのポイント 水分をあらかじめ除去する】 キャベツを千切りにしてマヨネーズを和えただけだと、時間が経つにつれ水っぽく残念な結果に終わります。コールスローのポイントはキャベツの水分をあらかじめ除去することです。またこの工
iPhoneやスマートフォンのカメラを400倍の顕微鏡にするというプロジェクトがKickstarterに登場したのでbackerとして参加して入手しました。開封して、ちょっとだけ使ってみたレポートです。これまでもiPhoneのカメラ機能を拡張するレンズキットなどはありましたがミクロの世界に飛び込めるこのカメラの実力に驚きました。 入手したのはnurugo micro。iPhoneをはじめスマートフォンのカメラに取り付けると最大400倍の顕微鏡になるという外部レンズです。Kickstarterで「The Smallest 400X Microscope for Smartphone」ということで呼びかけがあり、興味深かったのでBackerとして39ドルで参加しました。到着したのが以下の箱。 箱裏面にはこんな人に使ってくださいというような呼びかけがあります。 箱側面には400倍の顕微鏡で、手軽
アスパラガスは茹でずに焼くべし アスパラガスのお話の続きです。さて、前回はアスパラガスを茹でるという選択は合理的ではないということでした。そう語るのはイギリスのシェフ、ヘストン・ブルメンタールさん。分子料理学の見地から料理にアプローチしているシェフです。 前回、茹で湯の味を見てもらいましたが、かなりの量の香りと旨味が茹でる湯のなかに流出していることがわかったかと思います。 これはアスパラガスの風味化合物が『水溶性』だから、とヘストンさんは言います。 というわけで今回は分子料理学的な見地から導き出されたアスパラガスの調理法をご紹介。といっても調理は簡単。ヘストンさんが勧める方法はバターで焼くことです。 分子料理学に詳しいフードライターのハロルド・マギーさんは少し鮮度が落ちたアスパラガスは200ccの水に対して10gの砂糖を溶かした水溶液に二十分ほどつけることで、失った糖質を補うことができる、
今日はティラミスのレシピをご紹介します。火を使わないので暑い時期にも作りやすいレシピですね。 ところでこのティラミスは様々なレシピが存在します。オリジナルを考えだしたのはトレヴィーゾの有名リストランテ、レ・ベッケリーエとされています。(異論もあるようなのですが、とりあえず一番有力とされる説です) ワシントン・ポストの 記事には信頼性のある話として「子供が生まれた女性(とその子供)に元気をつけるために考案した」という風に書かれています。店で出されたの1970年代のはじめのこと。歴史のない新しいデザートがあっという間に世界に広まったのですからすごいものです。 ところでオリジナルレシピは1981年に料理ジャーナリストのジュゼッペ・マッフィオーリという人によって 公表されています 。 卵黄 12個 12 egg yolks 砂糖 500g 1 lb 2 oz (½ kg) sugar マ
人参は焼くのが旨い〜ニンジンのローストのレシピ〜 以前、『 アスパラガスは茹でずに焼くべし 』という記事を紹介しました。なぜ、アスパラガスは茹でずに焼いたほうが美味しいのか。それは風味化合物が水溶性だから、という理由でした。 他に代表的な水溶性の野菜にニンジンがあります。ニンジンの旨味が水に溶けやすいのは、ストックなどをとるさいに玉ねぎと一緒に加える事からもおわかりのことでしょう。つまりニンジンも茹でずに焼いたほうがおいしいのです。 土付きのニンジンはよく洗います。ちなみに常温でほっておかれることも多いニンジンの保存は冷蔵庫のチルド室が一番です。野菜室の温度は5〜7度なのでニンジンが発芽してしまいます。発芽してしまうと糖分を消費し、味が落ちてしまうのです。チルド室の0度では凍ってしまうのでは? と心配かもしれませんが、ニンジンは糖分が多いため凍ったりはしません。 乾燥を避けるためにビニール
メロンやスイカのシーズンになってきましたので、今日はメロンモッツァレラの作り方をご紹介します。 メロンは前菜に度々、登場する果物。生ハムもあいますし、よく熟したメロンにポルトワインをかけるのもおすすめです。 食前にフルーツを食べると消化にもいいですし、果糖が血糖値を上昇させるため食べ過ぎを防ぐことができる、というメリットも。 メロンは櫛型に切って、種とわたをとりのぞきます。 適当な大きさにカットしましょう。 お皿に上質なエキストラヴァージンオリーブを小さじ2分の1ほど塗ります。 切ったメロンを並べていきます。 モッツァレラチーズをカットします。スライスして二等分するくらいがいいでしょう。チーズをスライスする際には都度、ナイフをキッチンペーパーや布巾で拭くようにします。 好きなだけ載せましょう。 青いタッチを加えたいので青唐辛子をスライスします。青唐辛子は辛くない種類です。ピーマンでもOKで
以前、本格的なラタトゥイユの作り方をご紹介しましたが( 夏野菜料理の王様『ラタトゥイユ! 失敗しないコツ』 )今回はピクサーの名作『レミーのおいしいレストラン』に登場するラタトゥイユをご紹介します。 映画『 レミーのおいしいレストラン 』についての説明は省略しますが、この映画で料理を監修したのはアメリカの三ツ星シェフ、トーマス・ケラー。映画のプロデューサーは二日間彼の店、フレンチ・ランドリーに入って研修も積んだそうです。 『料理人誕生』などの著作で知られるマイケル・ルールマンとの共著、フレンチ・ランドリークックブックはフランス料理を学ぶなら是非参照しておきたい一冊 ケラーのラタトゥイユはとびきりエレガント。元ネタは『バヤルディ風コンフィConfit byaldi』というミッシェルゲラールの料理です。byaldiというのは茄子を使ったトルコ料理ですが、ゲラールは縞剥きにしたズッキーニと茄子を
イギリスはノッティンガムシャー州に拠点に25年以上にわたりキッチン家電量販店の「Ship it Aappliances」が自社ブログで食べにくい食べ物のステップバイステップガイドのインフォグラフィックスをリリースしていますが、これがオモシロわかりやすいのでご紹介します。 紹介されているのはアボカド、ロブスター、タコス、魚一尾、ココナツ、寿司、アーティチョーク、スイカ、カップケーキの9種類。どれもシンプルでまるで公共標識のようにわかりやすいイラストです。食べ物や道具の輪郭だけで表現してあるインフォグラフィックスを眺めると、写真だと視覚に入る情報が多くなってわかりにくくなっていることもあるのではと思わされますね。 わかりやすいとはいえ、6番目の寿司の食べ方のインフォグラフィックスを見ると「え、大丈夫?」と突っ込みたくなる部分もありますし、クリームがたっぷり乗せられたカップケーキは上手に食べるの
今回は唐揚げの作り方のご紹介。唐揚げに関してはみなさんそれぞれのおいしい作り方を持っているでしょう。おさらいの意味も含めて考察していきます。 鶏の唐揚げ4人前 鶏もも肉 2枚 調味液 昆布だし 40g(大さじ4) 醤油 30g(大さじ2) 塩 小さじ1(濃い目の味付けです。小さじ2分の1まで減らすことができます。塩を減らしすぎるとジューシー感が損なわれます) 酒 10g(大さじ1) ニンニクのすりおろし 一かけら(2g) もしくはショウガのすりおろし(4g) 小麦粉 54g(大さじ6) 片栗粉 90g(大さじ10) 鶏肉はもも肉を使います。好みで胸肉でも。胸肉の場合は繊維の方向が複雑なのでカットにコツがありますので、それは次回ご紹介します。 ポイントはただひとつ。だいたい同じ大きさになるように切ることです。まずは中心に身が薄い部分がありますので半分にカット
筍のアク抜きは大根おろしで 八百屋さんに行くと筍が山積みになって売られています。 よほど新鮮なものならともかく、筍はそのままでは食べることができません。独特のアクがあるからです。筍に含まれるアクの正体はホモゲンチジン酸。里芋にも含まれている成分ですが、量が多いのでこれをなんとかしないことには美味しくありません。 筍は掘る前に湯を沸かせ、とよく言われるのは、掘った筍が酵素によってホモゲンチジン酸が生成されていくから。ですからなるべく早く加熱をして、この酵素を失活させる必要があるのです。また、ホモゲンチジン酸は水に溶けやすいため茹でるのが一番有効です。さらにアルカリ性の湯で茹でるとより多くのアクが抜けると言われています。 さて、一般的には米のとぎ汁や糠と一緒に茹でる方法が広く知られていますが、実際にどのような効果があるのでしょう? 一つは米のとぎ汁や糠を入れることで、湯に澱粉が溶けます。このコ
日本のオリーブのメッカと言えば、香川県は小豆島。 私たちの住むここ香川県では、オリーブは県花・県木。その香川県でオリーブの生産をしながら、高松市内でオリーブオイル専門店を構えてイタリアからの良質なオリーブオイルの輸入販売も手掛けています。 日本にイタリアンブームが広まって以来、着実に浸透してきたオリーブオイル。健康に良いということで人気が高まる一方で、偽装の問題や品質のバラツキから、消費者が混乱してるのが現実です。 よく 「オリーブオイルって独特の匂いがするわよね」 「オリーブオイルのちょっとあのクセのある匂いが苦手で・・・」 なんて話を聞くことがありますが、たいていの場合その独特の匂いというのは「デフェット」といわれるオリーブオイルの欠陥の匂いなんです。 デフェットといいうのは、オリーブオイル鑑定士が欠陥のあるオリーブオイルの香りに対して使う言葉で、いろいろなデフェットがあります。 エク
オリーブオイルが辛い? あー、チリオイルのことね。 違うんです、正真正銘の搾りたてエクストラバージンオリーブオイルのこと。前回はオリーブオイルのデフェット(欠陥)のお話をしましたが、今回取り上げるこの「辛み」はその反対、良質なオリーブオイルの証の一つなんです。 良質なオリーブオイルには多かれすくなかれ、飲み込んだあとに喉の奥の方でピリリとした刺激のある辛みを感じるんです。実はこの辛みの正体はオリーブに含まれているポリフェノール成分「オレウロペイン」、強い抗酸化作用を持ち、健康にいいといわれる成分です。 え?オリーブオイルにそんな辛み感じたことないって? それも無理はありません、この辛み成分のオレウロペインは、本当に良質なオリーブオイルにしか入っていないものなんです。オレウロペインは、オリーブの実がまだ若く青い状態の時に最もたくさん入っているんです。秋から冬にかけて実が黒く熟していくにしたが
当サイトで オリーブオイルに関する連載 がはじまりました。それにちなんで、というわけではないのですが、今回はオリーブオイルケーキのレシピをご紹介します。カロリーが高めのため、禁断のレシピです。オリーブオイル好きの方には「こんな使い方をするなんて」と怒られそうな気もしますが(笑) オリーブオイルケーキ A バニラ 2g A グラニュー糖 80g(甘さ控えめが好きなら60g) A 卵黄 2個(38g) A レモン汁 25g A レモンの皮 1g(少々) EV オリーブオイル 160g 小麦粉(薄力) 110g 卵白 110g(4個分) グラニュー糖 50g 〈仕上げ用〉 グラニュー糖(細粒) 15g 塩 3g お菓子作りが趣味の方はオイルの量に驚かれると思います。通常のケーキに使う油脂の量は小麦粉にたいしてパウンドケーキで100%、スポンジケーキで20〜40%が限界です
洋食の定番として人気のあるポテトサラダ。日本やスペインでは普通、マヨネーズで味付けしますが、ジャガイモをよく食べるドイツやフランスではじゃがいもは潰さずオイルやビネガーで和える方式をよく見かけます。 この料理、なかなか奥深く満足いくレシピに至っていません。今回、ご紹介するレシピも暫定的といったところ。しかし、分量的にはなかなか自信がありますので、是非、そのまま作ってみてください。 じゃがいものサラダ じゃがいも 300g相当(正味) オリーブオイル 大匙3 酢(米酢) 大匙1 塩 小さじ二分の一(好みで4分の1に減らしてもOK) たまねぎのみじんぎり 大匙山盛り2〜 スプラウト(クレスやブロッコリーなど) 1パック スモークサーモンまたはハム 4枚(適当な大きさに切る) 今回つくる料理の元ネタは明治43年に出版された『西洋料理教科書』です。この本では茹でたジャガイモの輪切
二度揚げいらずの揚げ物のコツ「簡単フライドポテトのレシピ」 夏に揚げ物の記事というのもちょっと季節外れの印象がありますが、今日のレシピは『フライドポテト』 フレンチフライという呼び方はアメリカ風で、フランスの核実験が問題になったときは連邦議会で『フリーダムフライ』と呼ぶようにという意見も出ましたが、定着はしませんでしたね。フレンチとつきますが、元々はベルギー料理です。フライドポテトのポイント、二度揚げを発明したのはベルギー人という話もあります。 さて、この二度揚げにはどのような効果があるのでしょうか。フライドポテトの大きさに切ったじゃがいもを190度の油で揚げてみればわかります。表面はこんがりと焦げたところで取り出すとなかは生っぽいはずです。これはジャガイモの熱慣性が非常に強いから。 それを防ぐためには低い温度でじっくりと火を通してから、次に高温の油で火を通す二度揚げが効果的。同じ理由で中
世界一シンプルなグリーンサラダの作り方 世界的にも人気のあるシェフ、ジェイミー・オリヴァーはこんな風に言っています。「レストランに行くと、グリーンサラダを注文することにしている。メニューにもなくてもたいていはつくってくれる。この料理が美味しいのは、いい店だという証拠だからだ」 おいしいグリーンサラダがどうしていいレストランの指標になるのでしょうか。それはグリーンサラダをつくるのには丁寧な下処理が欠かせないからです。 世界一シンプルなグリーンサラダ 葉物野菜 適量 レモン汁 大さじ1 オリーブオイル 大さじ3 塩、胡椒 それでは作り方をご紹介します。最初のポイントは野菜をよく洗う、ということです。 葉物は小さく切ってボウルに張った水に落としていきます。 この際、ステンレスの包丁があるなら、こんな風にして野菜を切ってください。手でちぎるよりも切断面がきれいになり、そこから味が落ちるのを防ぐこ
夏を迎える前こそお米の炊き方を勉強! 大阪、堺市にある『銀しゃり屋げこ亭』 飯炊き仙人と呼ばれる村嶋さんが開いた名店です。残念ながら仙人は引退されましたが、その志を引きついだ方々が今は店に携わり、味を守っています。 なかはオープンキッチンの定食屋さん。自由におかずをとって席で食べるスタイルです。 この店の名物はなんといっても白いご飯。やや柔らかめに炊きあげたご飯は銀しゃりと呼ぶにふさわしい逸品で、某炊飯器メーカーはここの炊飯方式を参考にして商品開発を進めたことでも有名です。関東の人間からするとやや柔らかすぎるような気もしますが、一昔前は白くて柔らかいご飯は贅沢品でした。 さて、このげこ亭、夏場は店を閉めてしまいます。その理由は『夏は水が悪くなるからご飯が上手に炊けないから』というのです。 〈水が悪くなる、とはどういうことか?〉 たしかに夏場になるとご飯が美味しく炊けなくなる、という方は多い
さすがに12月、寒くなってきましたね。こんな季節にはホットチョコレートが美味しいです。似た飲み物にココアがありますが、ココアはココアパウダーに砂糖、乳製品などを加えて煮溶かしたもの。脂肪分が少ないためあっさりとしていますが、粉っぽさがたまにキズ。対するホットチョコレート(ショコラ・ショー)はチョコレートが入るのでカカオバターなどの脂肪分のおかげでリッチでなめらかに仕上がります。手作りする価値あり、です。 まずはチョコレートを選ぶところから。クーベルチュールという加工用のチョコレートを選びます。メーカーはヴァローナやカカオバリーなどがおすすめ。カカオ分は70%か66%を選びます。ビターが好みなら70%、甘めが好きなら66%です。 さて、レシピです。 ホットチョコレート(二人前) チョコレート 65g 水 150cc 牛乳 100cc 砂糖(グラニュー糖) 25g ココアパウダー
ホウレン草や小松菜などの葉野菜を茹でる時、おおかたの料理本にはこんな風に書かれています。 沸騰した湯に塩、少々を加え、ホウレン草を茹でましょう。塩を加えないで茹でると色が悪くなります。 しかし、試しに塩を加えない湯で青菜を茹でてみても、色はまったくあせることなく、鮮やかなまま。これは一体、どういうことでしょうか? 青菜を茹でるとき、塩を加える理由はそもそもなんでしょう。 どうやら様々な意見があるようです。 「塩を加えると沸点が上がり、野菜が早く茹で上がります」 よく聞く説明ですが、残念ながら迷信です。例えば3リットルの水に10グラムの塩を加えて上昇する沸点の温度は、0.0004度ほどです。どれだけ塩を入れても上昇する沸点はわずかに1度ほど。それを言うなら暑い夏と寒い冬、それから気圧が沸点に与える影響のほうがずっと大きいです。 ちなみに中華料理の人が茹で湯に塩と一緒に少々の油を入れて「沸点
流行りそうで流行らない。でも人気の料理、エッグベネディクト。発祥には諸説あるようで、イングリッシュマフィンにポーチドエッグを載せ、そこにベーコン(またはハム)、オランデーズソースをかけた料理です。ベーコンの代わりに茹でた蟹やスモークサーモンのバージョンもあって、そちらも美味しそうです。 食育通信online的なエッグベネディクトの作り方はオランデーズソースのレシピにポイントがあります。それでは材料の紹介から エッグベネディクト(二人前) マフィン 2個 ベーコン 2枚 卵 2個 ピンクペッパー 適量 〈オランデーズソース〉 卵黄 一個 バター 150g(有塩でもOK) レモン汁 大さじ1 お湯 大さじ1 塩、白胡椒 適量 料理に必要なのは段取り。 通常の作り方ではまずオランデーズソースからつくりはじめますが、ソースを保温したりとなかなか面倒。なので、今回はポーチドエ
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