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衆院選
morita1100.hatenablog.com
「通俗的民俗学イメージ」に沿って創作された作品(ドラマ・漫画・ゲームなど)に登場する民俗学者たちは、妖怪を研究テーマとしている場合が多いが、実際の民俗学で妖怪を専門としている研究者は少ない。にもかかわらず、妖怪を研究したいからと民俗学を志望する学生が多く、現場の教員が頭を悩ませていることは、研究者仲間でよく話題になる。 (伊藤龍平『ネットロア ウェブ時代の「ハナシ」の伝承』青弓社、2016年、66~67頁) ネットロア: ウェブ時代の「ハナシ」の伝承 作者:龍平, 伊藤 青弓社 Amazon 民俗学っぽいマンガと民俗学っぽい映画 今回は、以下の記事の続き。 民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ - 猫は太陽の夢を見るか:番外地 前回の記事を書いたとき、マンガのほかにアニメやゲーム、ドラマには触れつつも、映画についてはほとんど言及しなかった。 なぜかといえば、民俗学
しかし、世間では「妖怪は民俗学が扱うものだ」と考えるのがどうも一般的な捉え方のようです。翻って、「民俗学は妖怪を研究する学問だ」と考えている人までいるようです。 これは、明らかな誤解というよりありません。 (京極夏彦『文庫版 妖怪の理 妖怪の檻』角川文庫、角川書店、2011年、32頁) 「独断と偏見で選ぶ〝民俗学っぽいマンガ〟」を選ぶために このように思ったことはないだろうか。 「ホラーとかオカルト系のマンガって、たいてい民俗学者っぽいキャラが出てくるよね」 わかる。 でもじゃあ、実際、民俗学者が出てくるマンガってどんなものがあって、それってどれくらいあるのだろうか? そもそも、ホラーとかオカルトとか伝奇とか妖怪とかのマンガには、どうしてよく民俗学者が出てくるのだろうか? しかし、その問いに答えることは、実は容易ではない。 なぜか。 たとえば、考古学には、櫻井準也『考古学とポピュラー・カル
思いつきメモ。 “大化の改新 645年中大兄皇子が中臣鎌足らの協力をえて蘇我氏を打倒して開始した政治改革。孝徳天皇のもとで中大兄が皇太子として実権をにぎり、大化の年号の制定、難波宮への遷都、646年の改新の詔の発布を行った。皇族・豪族による土地・人民の私有と氏姓制度による官職の世襲を打破して、唐の律令制度を模範とする公地公民の中央集権国家をめざした。” (日本史用語研究会『四訂 必携日本史用語』実況出版,2009年,29頁) 2ちゃんねるやTwitterで『走れメロス』や『山月記』がしばしばコピペ的にパロディになるように、ライトノベルにおいても、学校の授業に出てくる内容というのはネタにされやすい。 だいたいどの教科書にも載っていて、かつ学校の試験によく出るたぐいの知識というのは多くのひとの(とくにその主要読者である中高生の)共通の了解が得られやすいからだ。 たとえば日本史を習えば必ず出てく
あやかしそはなにものぞ 「妖」と書いて「あやかし」と読む。 そして「あやかし」とは、「妖怪」と限りなく近い概念でありながら、単純にイコールで結ばれる存在ではないらしい。 しかもその使用されるフィールドはかなり限定されているという。 じゃあその「あやかし」ってなんなの? あの海の妖怪とは違うの? とかなんとか今回はそういう話です。 「あやかし」と読まれる/呼ばれるものが、最近一部で急速にジャンルを形成しつつある――というのは、特にマンガや小説の分野に関してしばしばいわれるところですけれども(どこでいわれているのだろうというと筆者の脳内の一角だったりするのですが)、でもだからといって怪異妖怪全般を指して「あやかし」と呼ぶことは、別に昨今の流行に限ったものというわけではなくてですね、というあたりのことはついつい問題がごっちゃになりがちなので留意しておきたいというか自戒したい――、と、そんな感じの
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