ドイツ近世史については三十年戦争後をメインに書くことにする。この記事ではそれ以前の歴史をかいつまんで書いていく。 帝国を変えた男、マクシミリアン1世 「婚姻政策」 「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」 帝国改造 帝国を変えた男、マクシミリアン1世 マクシミリアン1世はオーストリア大公ハプスブルク家6人目のローマ王(ドイツ王、在位:1486年 - 1493年)[注釈 1]、そして1508年からは神聖ローマ帝国史上初めてローマで戴冠式を挙げることなく選ばれしローマ皇帝を名乗り以後のローマ王もこれに倣い皇帝を称した[注釈 2]。また諸侯の要請を受け帝国を領邦国家連邦として法制化し、帝国の範囲を「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」という国号でドイツに限定した[注釈 3]。治世を通して皇帝と帝国の権威は縮小したが、一方で一諸侯としては自身と子・孫の結婚政策で成功をおさめてハプスブルク家の隆盛の基礎を築きマクシミ