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パリ五輪
shomotsugura.hatenablog.com
オレ著作権法の話、キライなんよ(。・_・。)ノ だって図書館業界にちゃんと議論できる人、いないんだもん(へんてこな形でなら山本順一の問題提起がオモシロではあるが)。 でもつい見かけちゃたったもんだから、書く(-∀-;) なんか数日前から「森の図書室」(渋谷)をめぐって法律論議があるみたいね。じつはこの業者を知った時から、ああこりゃあかん、貸出しは著作権切れの名作だけにするとか、なんとかせにゃあとは思ってた。 http://b.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/%E8%B2%B8%E4%B8%8E%E6%A8%A9/ でもだまってた。 さいしょに言ったように、著作権法のいまの議論が嫌いだからである。 法というのは厳密に正しく守りきれるものでは、本来ない 何年かまへ、文書館にかかわる著作権法の一部改正があったでしょ。文書にいっしょにまぜこぜである著作物だったら、見せたりして
ユクノキたんに、渋谷国忠はレファレンスサービスを「参考調査」と訳した人かと問われ、うーん(゜〜゜ )その問題意識イタダキ(゚∀゚ )アヒャと思うたことぢゃったo(^-^)o とゆーのも、渋谷はたしかに戦前期、当該サービスを議論した数少ない識者ではあったが、大正期から使われていた「参考事務」という当時の業界言葉を使っていた。 さて、では「参考調査」なる訳語を創ったのは誰かということになる。単行本レベルでタイトルに採用したのはどうやら長沢雅男が最初らしい(ってまだご健在だから誰か聞くべきか)。その『参考調査活動序講』(慶応義塾大学文学部図書館学科,1964)を見ると、記載内容は慶応の「資料情報調査*1」なる科目名のものを本にしたものとあり、この科目は「いわゆる「レファレンス・ワーク」を中核とし」たもので、その教科書として編まれたとある。してみると、慶応でそれまで――少なくとも科目名としては――
わちきの影響でか日本図書館本を読むやうになってすまったネットの友は二人をる。そのうちのひとり、ピラミッドの友ならぬオタどんがかやうにつぶやく… 奥泉和久『図書館史の書き方・学び方』半分読了。誰ぞはどこが気にいらんのかのう。 https://twitter.com/jyunku/status/504471789099954177 なんとわちきが8/12に「新しい幹線にて、図書館史本に憤激(^-^;)」などと書いたがために、どっかで入手して読んどるらすぃ〜(@_@;) 図書館史の書き方・学び方―図書館の現在と明日を考えるために (JLA図書館実践シリーズ 24) 作者: 奥泉和久出版社/メーカー: 日本図書館協会発売日: 2014/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る うん。この本、まとまってて価格、束ともに手頃で、意図は悪くないんだけど、結果がマズイ。 (マイナスの)
オタどんが、お盆なのに図書館省が開いてるとか、本省の課長さんがコミケに行ってるとかチュンチュンするので、わちきも気になってコミケ行って来た(ウソ。ほんとは予定の行動)。 オタどんが 誰ぞはレイヤーより資料かのう(^_^;) などと、興味があるやうなので、ちと紹介(。・_・。)ノ いま拙ブログの過去記事を見たら、図書館もの出版ものなどを入手しに、2006年ごろからコミケに行っとるね(^-^;) コミケはもと、エロパロなどマンガ・アニメのファンジンの交換会だったんだけど、現在では巨大化したせいか、「評論・情報系」といふくくりで、マニアックな事物についてのマニアックなコピー本なども陳列されていたりする( -Д-)ノ ん?(・ω・。) やっぱ、これらの主題はメイニアックなのかすら(^-^;) いや実際、過去記事からもわかるやうに、国立マンガ図書館になる可能性がある国会図書館ネタといふのは、連綿とつ
けふ、臨海副都心駅にて貰ふたウチワをパタパタしながら拾ふた「評論・情報」系同人誌。 なかでも「同人誌即売会史研究」には感心した。 同人誌即売会史研究 / 国里コクリ. -- [東京] : よつばの。, 2014.8. -- 26p. ; 22cm 失敗の歴史・衰退の歴史 わちきが昔から興味がある歴史の論じ方に、「失敗史」「廃止史」がある。もともとギボンよろしく、偉大なローマ文明の衰退史に興味があったからなんだけどね。 上手く行っていたはずのものが失敗する。営々と続いていたはずのものがいつのまにかなくなる、廃止される。しかしそーゆーことが、意外とわからない。 ローマ文明を形成しとった都市のネットワーク。ゲルマン人がやってきたり、なにやかやで、都市が消滅していく(国家という枠は残るのに)。けどその消滅史*1って、実は最近進んだのよん҉٩(*´︶`*)۶҉ 即売会史=コミケ史…にゃのか(。´・ω
月曜に神保町へコミケ・カタログを買いに行ったをり、ふと立ち寄りたる八木書店卸部の出入り口。というのはここに復刻や資料ものの内容見本が多品種おいてあり、おそらく歴史学や各学問学説史などに興味あるむきには非常に勉強になるコーナーであるからぢゃが。 そこで拾ふた大空社「こと典百科叢書」の内容見本に、これは、と思ふやうな書目が挙がってをった。 「こと典百科叢書」の第2巻(2010.6)が次の本の復刻であったといふ。 通俗文具発達史 / 野口茂樹 著. -- 紙工界社, 1934. -- 211, 101p ; 23cm. ハテ、文房具の歴史とな。わちきの既存知識では、日本における西洋文具の歴史につき、端著を一度さがしたれど、見当たらんかったが。。。 とて、別のをり、その本を閲してみたれバ、なんと! 結構、まさしく 日本における西洋文具の歴史 が載ってをる好著。 著者が自序にいふやう、 然るに従来文
曝書の歴史を最近2度読んだ。 さっきとこのまへ。 このまへはどっかの学術誌だった。 で。 両方とも結局は次に転載された「曝書史考」の流れなんだけど。 沓掛伊左吉著作集 : 書物文化史考 / 沓掛伊佐吉著 ; 池田孝 [ほか] 編. -- 立川 : 八潮書店 , 1982.6. -- 506p : 図版 ; 22cm. -- 沓掛伊左吉の肖像あり ; 沓掛伊左吉著作(紙誌掲載論文等)年譜:p489-506 ; 沓掛伊佐吉略年譜:巻末. -- (BN01248528) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN01248528 この『曝書史稿 : 書籍保存の歴史』って1970年のものよ。 まがりなりにも1980年代に酸性紙問題で資料保存論が盛り上がったんだから、そこいらの話がまるでない時代なんよ。まあわちきに言わせりゃ1980年代資料保存論も結局、個別技術からでやうとしてでられ
最近、ツイッターの学術関係でちと話題のやう。 https://twitter.com/sat_osawa/status/491047899975802880 あたかもよし、けふ午後、Mさんから架電でこのリストのリストにつき相当のつっこみ(σ^〜^) いろいろ弁解す(^-^;) ん?(・ω・。) なして(。´・ω・)? まあ、このlibrary pathfinderが置いてある国会さんの「リサーチ・ナビ」は、ある種の乞食嚢で、役立つもんもガラクタもいっしょにぐっちゃぐちゃに入ってをるといふ、なかなかにラビリンス。わちきが見るところ、pathfinderと、人文リンク集、国会さん独自開発のDBのみが役に立ち、それらをどのやうにノイズを排除しながら――残念ながらレファ協の個々のエントリはこの場ではノイズとならん――釣り出してくるかっちゅーのが館界レベルでの課題とならむ(゜〜゜ ) それはともかく
秘密は司書を自由にす by 書物蔵 「自由が大切だ」「図書館の自由だ」なんて 大声でがなりたてていた人たちはどこへ行っちゃったんだらう じいさんたちからは、まるでわがままなガキと思はれていたやうな人々 ビラや機関誌に残る、どこかで見たようなゲバ文字たち 勇んで書いた革命戦士たち 政治の季節はとっくにおはったけれど いや、だからこそ大出世 ○×長やら司書官やら、はたまたナントカ長やらに チンとすまして座ってる 学府で修めたナントカ学やらカントカ思想 これぢゃテンから知らないほうが まだ言ひわけが立つってもん ほれ、実際にこのやうに目に一丁字もなくっても おんなじことが言へるぢゃないの あれはダメ、これはダメ 何がダメかも教へちゃダメ ナルホドそりゃ一貫しとる こいつはとんだ自由な図書館 秘密は司書を自由にす これぢゃあ今日び悪徳な 貸本屋さんが自由の女神 でもほんとーにそーなのか わちきゃと
出版・出版物史 つづきね(〃⌒∇⌒)ゞ 年鑑とは何か 日本における「年鑑」成立の歴史 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20110630 2000年前後からは皆、ファクト系の調べものをする際にはインターネットを検索するのがデフォぢゃが、ではその前は? といふと、そりゃー「年鑑」に決まってた。しかしてその年鑑、英語で云ふアルマナックなるものは、日本でいつごろからあったのか、といふ話。実はこれ、今の文献どこにも書いてない(σ^〜^) 雑誌概念成立事始?:書籍ト新聞トノ中間ナル小冊とはナニそ http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120530/p1 明治初めから昭和前期まで、日本の出版法制は基本、2つの法律、出版法と新聞紙法で、わかりやすくいえば、モノグラフ→出版法、シリアル→新聞紙法なんだけど正確にはnewspaper
十全外人さんやそのフォロアーの方々に、ちょと誤解を生みそうなので、拙ブログについて一応の交通整理。 十全外人さんらの会話↓ https://twitter.com/gamayauber01/status/490444358831726592 >本についてのものすごく面白いブログ うーん(゜〜゜ )どこいらへんがオモシロだったかがムズイですのぅ。自分のことって、わからんもんなんよ。最初、2005年ごろは古い図書館本(いはゆる、library & information science)の古本を手に入れては、それの感想を書いてたブログだったんだけど、むかし古本屋にならうかと思ったこともあって、古本本or古本屋本(古本流通についての本)も集めてるんで話が古本の話一般にひろがったんだった。 わちきがなにがしかオモシロなエントリを挙げとるのならば、そりゃあ、図書館論に古本屋の知識をあてはめ、古本論に
ん?(・ω・。) わちきのことばぢゃない(・∀・`;) かの上森シテツの言葉。 上森子鐵「映畫法廢棄の提唱」『新映画』2(4)pp2〜4(1945-09) 〜いまやわれらが日本帝国は、武器なき国家として、祖国の興隆は民族の英知によって、仁愛と信義に生きもって世界人類の平和と進歩に貢献して、国の誉れと民族の精粋を発揮すべき大道闊歩の天運にある。このときになほ、創造の英知を固縛するがごとき、芸術の分野における日本唯一の単独法、創造の自由への干渉法規たる映画法を撤廃することは、芸術への尊敬でもあり、ポツダム宣言履行の国家信義、民主主義への道の表現であると断ずるに躊躇するものでない。〜 (九月十七日) 3ページにもわたって、あまり具体的な言葉がないのも、上森らしくってイイo(^-^)o それよか問題は分析書誌的なところにあって 表紙 表紙の印刷は次のようになっている。 新映画9 日本映画出版株式会
河野書店さんのブログで知った。 洋書ばかりで、ほんとにちゃんと読みこまれとるので、売り物としては、ということだったらしい。 http://konoshoten.livedoor.biz/archives/52292705.html 日本の読書史がいまだ前田愛批判から始まらねばならん、というぐらい前田, 愛, 1932-1987 || マエダ, アイ は重要。 わちきも、いまを去ることン十年まへ、授業で、 日本の読書史は、前田愛の「明治メディア考」で と、某先生にいはれたことを憶えているなぁ(*゜-゜) まあ、彌吉のみっちゃんなんかも読書史はやってたんだけどね。司書の研究だから(σ^〜^)
『20世紀エディトリアル・オデッセイ』を出した共著者の片方、赤田祐一氏が次のように。 彼ら〔若者〕にとって古本は『終わったもの』なのかもしれない。でも昔のものであれ、自分が初めて見たのなら『新しいもの』です。歴史は繰り返す。単なるノスタルジーではなく、古本はものすごい武器になると思います。 とのこと。 20世紀エディトリアル・オデッセイ: 時代を創った雑誌たち 作者: 赤田祐一,ばるぼら出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 2014/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見るこの本は、戦後サブカル雑誌を総覧する解題書誌のごときもの。できれば雑誌タイトル索引をつけてほしかったところぢゃが。 戦後の日本は変態的文化ぐらいしか世界に貢献したものはあるまいに、その文化の揺籃(ゆりかご)、ふ卵器となった「雑誌」なるメディアについて総覧するものが実はなかったといふ。。。『
いやサ、いはゆる所蔵調査といふヤツ(σ・∀・)σ じつはさる昭和10年の出版調査録をばネットで言及さるるを見つけ、 どこにもない(*ω*;)´´ なれど、 でも見たいo(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ とて、たうとう言及者にまで問ひ合はせをしてしまったのであった(^-^;) そしたら思ひの外、近場に――といふか毎週末いくとこの近くに――別に特別コレクションということでもなく一般書の定位置にあるといふことがわかり、かなりはぢかしかったc(≧∇≦*)ゝアチャー なれど… わちきが、まさかCiniiに不参加とは、と思ふてをったところぢゃった。 2013年、所蔵調査の相場 とりあへず戦前期から戦争直後の日本の本を探すということで。 むかしの、それこそ福島じゅろうさんなどが活躍してをったころは、先に求める本の性格から持ってそうな図書館や特別コレクションを想定して、それらの冊子目録を引くなり、現場へ行っ
かういった文章を読みたかったのだ。 高橋, 益代「<レファレンス・ブックス> 近代日本経済関係2次文献 経済統計資料−戦前(1)」『経済資料研究』15: 22-37(1981-01-31) http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/79738/1/ade_15_22.pdf たかはしますよは、一橋大学経済研究所日本経済統計文献センターと欄外注記にある。1959年4月から1995年3月までいたという(http://rcisss.ier.hit-u.ac.jp/Japanese/introduction/tss/tss070.pdf)。 4.索引 残念ながら戦前期については索引として独立して作成されたものはないのが現状である。 ただ, (1) 内閣統計局:統計資料解題 全国経済調査機関聯合会 1936 571,46,
こんな記事を読んだら、図書館の自由に直結する図書分類排架の話とおんなじことが書かれていて「電撃ショック」 菊池壮一「書店:Twitter の暴走・日本人の心は何処へ」『出版ニュース』2014年4月上旬号 リブロが霊言本で大批判をくらった件 本屋のリブロが、大川隆法による堤清二の霊言本「渋谷をつくった男」をリブロ棚に並べたところ、ツイッターで大批判をくらったという。つぎのまとめにあるやつ(σ・∀・)σ リブロ池袋店がセゾン創設者の故・堤氏の「守護霊本」を特設コーナーで販売→批判殺到 http://matome.naver.jp/odai/2138893363731097101 渋谷をつくった男 (OR books) 作者: 大川隆法出版社/メーカー: 幸福の科学出版発売日: 2013/12/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見るでもリブロ池袋本店の菊池壮一はこういう。 率先して大川
図書が貴重だった戦前においてハ、図書は書庫にしまはれ、自由に手に取ってみるといふことはでけんかった、ちゅーのは、司書課程の図書館概論や図書・図書館史で必ずおそはることぢゃ。 けど、戦後、図書の価格が下がり、亡くなること(亡失)や、破かれたりすること(毀損)は話題にならんやうになった。昨今では本てふ商品はマケプレやブコフで105円や1円でかへるやうになったねぇ。 しかるに先週だか、都内の区立図書館でアンネの日記が連続して(亡くなるのではなく)破かれるという事件が明らかになった。 発生してたのは年末かららしいけど、それがネットの話題になり、取材が入ったのが最近といふこと。 ネットではさっそく、ネトウヨがやったんだ、いや左翼がネトウヨを陥れようとした陰謀だといった風評がながれてたが、わちきは、 まーた、変な人がやったんだろー と、あまりニュース性を感じんかった。といふのも、図書館の本は戦前から戦
この記事で、レファ協とQ&Aサイトが比較されとる(´・ω・)ノ 「図書館の質問サイト、信頼性強み、アクセス倍増(活字の海で)」『日本経済新聞』(2014.2.16朝)p.21 「大手検索エンジンなどが運営する一般的な質問サイトは回答者の多くが匿名や仮名で、情報の典拠も明記していない場合が多い」とて、「「廻転鳥」の読み」の事例に質問サイトだとまちがってて、レファ協だとあってそうな事例が紹介されとる。 質問サイトだと「ふしちょう」という答えがベストアンサーとなっとるが、一方でレファ協だと「「難訓辞典」(東京堂出版)に基づいて「うぐいす」と」回答しているさうで、「レファ協は根拠となる文献の出典情報を明示するのが特徴」だと。 まあ、出版物とて間違い・トンデモ情報はあれど、レファは原理的に司書でなく出版物に責任を預けちゃふし、回答の当否や適否は、質問者自身が示された出版物を見て考へるといふことになら
あるところでのやりとり(秘密)(σ^〜^)σ > だから筑波の辻慶太先生などはつぎのような宣伝をついったーでしてました。 【klis の新入生の皆様】TLで大学院が話題になっていますが,院を出て司書課程の教員になるというのは本当にお勧めです。私大の教員になると年収1千万ですからね。友人Aは都内に3階建ての豪邸を建てました。友人Bは今日は天ぷら懐石,明日はフランス料理と贅沢に食べ歩いています。 【klis の新入生の皆様】というわけで大学院での授業料なんてあっという間に回収できます。そして前も書いたように大学院は3つしかないのに司書課程は300 個もあるのでどんな人でも就職できます。オーバードクターというのは図書館情報学に限ってはあり得ません。 > http://favotter.net/user/cumulus_excel?mode=new&threshold=2 まあ、日本の図書館情報学
さういへば、オタどんが、この雑誌読んどったなぁとて不図てにとりたる雑誌(といっても、半分は古書目録)をぱらぱらしていたら、かようなる一節が目にとびこんできた。 そもそも図書館で重要なものは、いわゆる図書ではなく雑誌である。雑誌は個人で管理することが不可能だからである。 佐藤卓己「メディア研究者の古雑誌論」『京古本や往来』(97)p.1-2(H15.4) さすが佐藤たくみ先生、いいこといふなぁ。 これは佐藤先生がつとめてた同志社大学に、戦前キングの揃いがあったのをふまえての発言。その戦前分大揃いがあったので『キングの時代』てふ著書も刊行できたとのこと。 同志社大学の蔵書はカストリ雑誌研究でも優れた仕事をされた故山本明先生が、古本屋で見つけ(本来なら高額図書は学科会議の承認が必要なはずだが)その場で即決されたと聞いている。 画像は故山本明先生 「会議の承認が〜」とか「会社の公印が〜」とか言って
最初、このエントリ「カード式目録の歴史」と題したけど、よく考えたら、もっと広くって、「カード式情報処理の歴史」としてみた。 また、このエントリは次のエントリを受けて書いたもの。 カードを使えば、ありとあらゆることが可能だ!`・ω・´)o クライェフスキーのカードの世界史 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20140202/p1 〜〜〜 日本におけるカード式情報処理の発展史を書くとしたらこんな感じになるかのー(σ・∀・)σ (明治半ば)図書館界へのカード目録普及 クライェフスキーのカード史本でも、カード式情報処理の最初に、本のメタデータ処理(=図書カタログ)を挙げてたけど、近代日本でカード式を最初にまじめにやろうとしたのは図書館業界ぢゃった(。・_・。)ノ つぎの本に、ごく初期のカード事例が挙げられとる。 圖書館管理法 / 西村竹間編. -- 東京 :
小野田さんが死んだ(@_@;) 16日に亡くなった小野田寛郎さんは陸軍中野学校が生んだ「残置諜者」なれば、永遠に死なぬなどと思ふてゐたが…(;^ω^) わちき、幼少のみぎり、近くの公園で「小野田さんごっこ」をして遊んだことを思い出す(*゜-゜) 「残置」→ざんち→「暫置」 小野田さんと図書館は直接の関係はまったくない。 なれど、わちきが数年まへ、ある人から聞いた話と関係があるんだなぁこれが(σ^〜^)σ 小野田さんはルバング島でどんな任務を30年間遂行していたかといへば、「残置諜者」だったことは、こりゃあ皆知っておる話。敵占領地に残ってゲリラ戦をやるという役割。 これとは全然別に、ある図書館でいはゆる「滞貨」がたくさんあった。「滞貨」というものは、短期的には忌み嫌われるが、長期的には実は健全な図書館経営では必要ですらあるもの。 ところが「滞貨」というは、あまりにもネガチブな表現形である。
これ、きのふヤンヨーステンさんところで買ふてきて、ざっと読了。 つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書) 作者: 猪谷千香出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/01/07メディア: 新書この商品を含むブログ (39件) を見る概要といえば、すでに次のブログ主のいふてをるとほりである。 http://d.hatena.ne.jp/nozomimatsui/20140111 まあ、1970年代の「市民の図書館」の貸出優先経営が硬直化し、直そう直そうと一部でいはれだしたのが1990年代でといふ図式は業界内部の改革派には常識の類ではあるが、外からは見えづらいからね。 あれもこれも図書館 武雄市立図書館の記述が、ちと多いかなぁ。まあ話題を呼んだことは確かだけど。ちなみにわちきは武雄市立のような方向性もありと思ふてをる。この本、あとがきで、糸賀まさる先生にいろいろ聞いた
「今年の執筆予定」『出版ニュース』(2333) p.20-57(2014.1上中旬)から気になったものをメモφ(..) 紀田, 順一郎, 1935- || キダ, ジュンイチロウ - 『日本人の蔵書志向』→「自己の蔵書を基礎に読書、研究活動を維持してきた日本の知的伝統の崩壊について」 『ミステリ・幻想文学の六十年』→「回想録」とのこと。 植田, 康夫, 1939- || ウエダ, ヤスオ - 連載「大衆的出版物による日本精神史(仮題)」『ふどの(文殿fudono)』勉誠出版PR誌 2月創刊 「ベストセラーと雑誌の歴史および出版社史を合体」したもの 川崎, 賢子, 1956- || カワサキ, ケンコ - 「GHQ占領と検閲、メディア政策と文学概念の変客〔ママ:容か〕について研究を」 武藤, 康史, 1958- || ムトウ, ヤスシ - 『国語辞典の歴史』→「草稿を連載中」 『「三田文学」
ふと覗いたウチダ先生がおもしろいことを言っている。 現代日本のシステムがことごとく機能不全に陥っているのは、私の見るところ、この病的なマニュアル主義のせいである。 コミュニケーション能力とは何か?. -- 内田樹の研究室 http://blog.tatsuru.com/2013/12/29_1149.php おほむかし、図書館界で悪いマニュアル主義は整理系の目録規則の杓子定規適用者ぐらいだった。でもそれは直接、コレクション蒐集や利用者に悪影響をあたえる図式にはなっておらなんだ。目録に採れようがとれまいがブツとして収集はされ、蔵書目録がアホでも、気の利いたレファレンス・ライブラリアンが居れば(別にリストを作るなどで)利用者にもなんとかなった。 当節の図書館界では著作権法厨かなぁ該当するのは 昨今、跋扈しとるのは著作権がらみのマニュアル主義者。これは実は利用者に直接の悪影響を与える。コマッタこ
こんなん読んだ(。・_・。)ノ 久津間一雄「図書館間の貸出し、文献提供へのファクシミリの利用」『カレントアウェアネス』p.5-6(1987) しかしファクシミリってずいぶん長い技術ですの。 それはともかく、上記の記事は、カナダ国立図書館が1986年に行った実験の概要報告で、FAXを使うと、郵送だと11日かかるものが、2日半、ただ金額が数十倍かかるとのことだった。「コミュニケーション手段としては電子メイルの方が有効」などと、もう初期の「電子メイル」(いまは「電子メール」、あるいはただ「メール」とかいうやつ)が紹介されてんのもご愛嬌なれど。 でもちと、ん?(・ω・。) と思うたのは、報告概要のまえふり。 ファクシミリは情報化社会、オフィスオートメーションのエースとして急速に普及し、全国でその数1万5000台を数えると言われている。図書館業務においても、事務文書の受け渡し、文献提供、レファレンス
つぎの文が追悼文であると知った。 大場利康「『青本外題張込集』―朝倉治彦さんと『参考書誌研究』」『日本古書通信』 次のようなものもある。 朝倉治彦先生 さようなら 朝倉治彦先生と私 http://d.hatena.ne.jp/fuaki/20130919/ このほかに追悼文がでなさそうなので、拙ブログの過去記事をひっぱりだしてみた(。・_・。)ノ 鈴木重三,朝倉治彦,石山洋,丸山昭二郎,稲村徹元,などの話をする。 酒を飲みながら http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050816/p4 ハテ(。´・ω・)? これはもう8年もまへのことなれバ、誰と話したのか思ひだせぬ(゜〜゜ ) 国会図書館の趣味人時代ということか? でもまあ、丸昭先生は、趣味人とふより研究者だわなぁ(´∀` ) ん?(・ω・。) いやサ、石山ひろし氏は、これはモウ、趣味人の類型ぢゃ(σ
松浦晋也さんのネット連載をフト読んで、我が意を得たりと思ふたことである。 (略)本末転倒の結果、為すべきことが為されなくなり、組織や国家が衰退に向かうなら、そもそもコンプライアンス強化などしない方がいい。 コンプライアンスの強化は、単に現場を締め付けることではない。コンプライアンスは守るべき規則と表裏一体であって、特に「守らないことが前提になっている規則」が一杯ある日本では、規則を実質的に守れるものに変えていく作業が不可欠だ。その2つがそろって初めてコンプライアンスは意味を持つ。 松浦晋也「人と技術と情報の界面を探る」コンプライアンス強化と「守れる規則」は表裏一体であるhttp://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20131203/1114048/ タイトルの「コンプライアンス強化と「守れる規則」は表裏一体である」というのは、ちょっと舌足らずで、むしろ、
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