飽食を生きる現代、生活習慣病は世界でも深刻な健康問題として取り上げられています。 国際糖尿病連合(International Diabetes Federation;IDF)による調査をまとめた“Diabetes Atlas第10版(2021年版)”では、2021年時点での糖尿病人口は5億3,700万人(成人の10人に1人)となり、2045年までには7億8,300万人にまで増加すると見込まれています。 その9割以上が、食生活の乱れや運動不足などを原因とする二型糖尿病です。 二型糖尿病は、高糖質、高脂質の食品を避けることや定期的な運動などの予防に努めることで糖尿病の発症を抑えることが可能なだけでなく、健康的な習慣を続けることでその他の病気を防ぐことにも繋がります。 ここで問題なのは一型糖尿病です。 一型糖尿病は、生まれつきの膵臓が機能不全や免疫異常によって膵臓の機能が正常に働かない病気です。