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ドラクエ3
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●わかりやすさのわりに説明は難しい病気 今回は、統合失調症とはどういう病気であるかを具体的に説明してゆきます。しかし、ぱっと見た目に非常にわかりやすい病気であるにもかかわらず、統合失調症とはこういう病気ですよと一言でいうのは、意外に難しい病気です。 一見して服装、身なりが奇異で、独り言などいったり、わけのわからないこと急に言ってきたり、自分の殻に閉じこもってしまったり、非常にわかりやすい病気です。典型的な場合は、街ですれちがっただけでわかります。べつに、私だけが精神科医になって修練積んだからわかるのではなく、子どものころからわかりました。私だけではなく、ほとんどの人が、この病気の人をみると「何かが変、おかしい」と感じると思います。 ●クレペリンの早発性痴呆という考え ところが、この病気を言い表そうと、多くの学者が、いろんな言い方をしました。たとえば、この病気を最初に報告したドイツのクレペリ
●名症変更と差別 統合失調症は、2002年まで、精神分裂病と呼ばれてきた疾患です。しかし、あたかも人間性そのものまでもが分裂、解体してしまっているような印象を聞く人に与えるため、いろいろな立場の人がこの名称の変更を問題提起してきました。特に、患者会、家族会の皆さんの名称変更に対する要望から、精神科の学会として、日本で一番大規模で包括的な日本精神神経学会が、苦労を重ねて統合失調症という呼び方に変えるよう決議しました。ですから、厚生労働省が決めたというような性質の名称変更ではありません。また、これは日本だけの名称変更で、欧米圏で名づけられたschizophreniaという原語のほうが変わったわけでもありません。この変更の是非については、かなり論議がありましたが、いまでは、ほとんどの医療機関や行政機関でひろくこの名称が使われ、その使用が推奨されています。 このような、議論を巻き起こしたのは、まぎ
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