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大谷翔平
thinkcopyright.org
※2008年10月30日に公表された81名による提言はこちら。 現在、著作権保護期間の延長問題は、文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」での審議が大詰めを迎えています。think Cでは、今後の延長問題の決着に向けての意見とともに、仮に保護期間を延長しない場合、より実効的な創作・流通支援策は何か、あるべき姿を検討して来ました。 第6回公開トーク以後、別掲のメンバーによるプロジェクトチームを発足し、4ヶ月にわたって議論を重ねて参りましたが、この程、「保護期間延長問題と創作・流通支援策に関するthink C-PT 提言案」を公表し、フォーラム内外の皆さまの意見をお伺いすることになりました。まだ議論途上のものですが、ご高覧いただき皆さまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。 皆さまのコメントを参考に、プロジェクトチームで最終的な提言を確定し、賛同者を募った上で公表する予定
すでに、原則として作品がパブリックドメイン(公有)であると考えられるクリエイター(20世紀以降没の人物のみ)
著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム 公開トークイベント vol.6 シンポジウム「著作権には何が欠けているのか -創造の円環(サイクル)を廻しつづけるために」 各界から異論も相次いでいる著作権の保護期間延長論ですが、延長の論拠に、「延長が創作を促進する」との主張があります。これに対して、「作品の適時なパブリックドメイン化、流通の円滑化こそが創作を促進する」という指摘も根強いところです。目指すところは同じ創作促進のはずなのに、意見は容易に一致しません。 一方、目を著作権全体に転ずれば、「著作権リフォーム」などのテーマで著作権制度全般の再構築を検討するイベントや研究活動、提言も国内外で相次いでいます。その背景には、デジタル時代を迎えて著作権の重要性が高まる一方、著作権と表現活動・ユーザー活動の衝突が増えたことへの社会各層の苛立ちともいえる思いがあるようです。 「壮大な社会実験」(福井健策
●報告・スピーチ予定者(敬称略・一部打診中です) ■総合司会:生貝直人(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局員)ほか <活動報告> ■フォーラム活動報告:福井健策(世話人、弁護士・ニューヨーク州弁護士) ■文化審議会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会委員による活動報告: 津田大介(世話人、ジャーナリスト) 久保田裕(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会専務理事) 常世田良(社団法人図書館協会) 平田オリザ(劇作家・演出家) 金正勲(慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授) <スピーチ> ■富田倫生(電子図書館「青空文庫」呼びかけ人)[青空文庫寄贈計画ほか] ■田中辰雄(慶應義塾大学経済学部准教授) + ? [延長の経済効果研究と今後のプロジェクト] ■寮美千子(童話作家、小説家)[日本文藝家協会での議論] ■小寺信良(文筆家、AV機器ジャーナリスト)
著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム 公開トークイベント vol.5 シンポジウム「著作権保護期間延長の経済効果 - 事実が語るもの」 著作権保護期間の延長の是非を考えるとき、議論の前提条件として確かめておくべきことがある。著作権保護期間を延長するとどれくらい著作者の収益が増えるだろうか。パブリックドメイン化したときの利益はどれくらいあるのだろうか。 保護期間を伸ばすかどうかの二者択一以外の解決方法はないのだろうか。これらの問いは賛成にしろ反対にしろ確かめておくべきことである。そうした問いに対し、できるだけ客観的な資料と論理を踏まえて議論することを試みる。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム think C メールマガジン vol. 15 http://thinkcopyright.org/ 【秋の拡大版・公開トーク、の15号】 2007.9.18 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■第5回「秋の拡大版・公開トーク」が10月12日(金)で決定しました 今回は総勢12名の論客が、堂々4時間30分のシンポジウムで経済学の視点から 著作権の徹底分析と制度設計に挑みます。フォーラムの秋は、アカデミック一 色です。 トークセッション vol.5 シンポジウム「著作権保護期間延長の経済効果 - 事実が語るもの」(仮題) <趣旨> 著作権保護期間の延長の是非を考えるとき、議論の前提条件として確かめてお くべきことがある。著作権保護期間を延長するとどれくらい
公開トークイベント vol.1 動画 画面内にある再生ボタンをクリックすることで動画を観ることができます(動画サイズが大きく、環境によって再生ボタンをクリックしてから数秒~数十秒待たされることがあります。読み込みが終わるまでパソコンの操作は行わないでください)。 トークイベントの動画を再生する ※ストリーミング動画コンテンツは株式会社Jストリームのご協力により、配信しています。
媒体:白田の情報法研究報告(2006年12月8日公開) 著者:白田秀彰(法政大学社会学部助教授) Abstract 知的財産権の強弱とその是非を巡る論争において、権利者と利用者の間の利益配分の社会的・経済的妥当性が論点になりがちである。本論では、知的財産制度が、議会制民主主義政体と自由市場経済体制に緊密に結合していることを指摘し、知的財産制度がそれら政体と体制の公正さfairnessを担保する背景的環境であることを確認する。 ここから論争点となるべきは、利益配分の妥当性ではなく、知識や情報の流通を支える制度としての知的財産制度の副作用である排他的独占、すなわち情報や知識への制御支配controlの強弱の問題であることを主張する。 上記の論点から見た場合、すでに情報や知識への制御支配は、法的保護と情報技術との結合によって危険な段階にまで強化されており、これを看過するならば議会制民主主義と自由
媒体:白田の情報法研究報告(2007年1月15日作成、2007年1月16日公開) 著者:白田秀彰(法政大学社会学部助教授) Abstract 著作権保護期間の延長を主張する側の主張の根拠は、創作者の遺族の幸福と安寧であった。 そこで本論は、著作権保護期間の長短よりも先んじて解決せねばならない、より直接に創作者本人、家族そして遺族の利益にかかわる諸問題について論じ、改善策を提案する。 ただし著者は、それら改善策が実現されるべきことを主張するのではなく、さらに考察をすすめ、本質的な創作者の利益が自由な創作活動の保障にあることを指摘する。そして、情報時代においてその自由を保障する手段について提案する。 1 はじめに 先日、「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議*1」の第一回シンポジウムが開かれたそうです。そこには、保護期間の延長について賛成している皆さんや反対している皆さんが多数あつまり*2
第1回公開シンポジウム来場者アンケート結果 集計結果(来場者約250名、有効回答数:88通) 著作権保護期間の延長に 賛成 6名(6.8%) 保留 20名(22.7%) 反対 61名(69.3%) アンケートコメントより抜粋 (1)立場:反対 例えば、それ以上存続させると社会発展を妨げる特許は20年ですが、これはそれ位であれば初期投資は回収できるという前提だと理解しています。同様の創作活動である著作権が芸実的であるという理由ゆえにインセンティブの主体たる本人の死後も初期投資の回収後も長期間存続するというのは、社会の発展を(産業財産権と異なり)妨げないとしても、50年もあれば充分だと考えます。また、レコードの貸与権的な考え方もあると思います。 (2)立場:保留 理由というよりは今日の感想を書きたいと思います。来るときは白田秀彰さんの文章を読んで反対だと決めて話を聞きに来ましたが、今日のシンポ
【論点】「著作権の保護期間延長」を問う 「知財立国」とは逆方向 媒体:毎日新聞2006年9月23日朝刊 著者:津田大介(IT・音楽ジャーナリスト) つだ・だいすけ 1973年生まれ。早大卒。06年から文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会専門委員。著書に「だれが『音楽』を殺すのか?」など。 著作者のインセンティブにはならない 死蔵作品が増えて創作サイクルつぶす 音楽家や作家などの「著作権者」で構成される団体が欧米の保護期間が70年であることや、著作者の創作インセンティブ(意欲)を高めるといった理由で保護期間の延長を求めている。しかし、この問題の本質は著作者や作品の保護というよりも、著作者が創り出した作品の権利を預かってビジネスを行っている「著作権者」の権利保護にあるということをまず踏まえておきたい。 そもそも現状の著作権法で作品の著作権は著作者の死後50年間保護される。これが70年に延
【論点】「著作権の保護期間延長」を問う 世界標準に合わそう 媒体:毎日新聞2006年9月23日朝刊 著者:三田誠広(作家) みた・まさひろ 1948年生まれ。早大卒。77年、「僕って何」で芥川賞。他に「帰郷」「日常」「永遠の放課後」など。今春から日本文芸家協会副理事長。 期間50年据え置きは20年分の権利剥奪 著作権こそ芸術生み出すパワーの源泉 著作権は作家の死後も保護される。ベルヌ条約では五十年となっており、日本でもこれを採用しているが、欧米先進国を始め、多くの国ではすでに七十年になっていて、いまや七十年が世界標準といっていい。先進諸国の中で、日本だけが五十年にしていることで、困った事態が生じている。それぞれの国ではまだ保護されている作品が、日本では著作権フリーになって、無許諾無償で出版されることになる。もちろん、芸術作品は人類全体の共有財産であるから、一定期間を経過すればフリーにすべき
【論点】「著作権の保護期間延長」を問う 国民一人一人が意見を 媒体:毎日新聞2006年9月23日朝刊 著者:岡本薫(政策研究大学院大学教授(著作権)) おかもと・かおる 1955年生まれ。東大卒。80年旧文部省入省。文化庁国際著作権課長などを経て同著作権課長。著書に「著作権の考え方」など。 他の先進国では全国民的な政治課題 断片的主張に惑わず、多数決で決定を あらゆる法制は手段にすぎず、価値を持つのは「人々の生活をより良くする」という目的の方だ。著作権保護も、それ自体に価値があるのではなく、「誰にどんな特権を与えることが国民全体にとって良いのか」という観点から、国民全体が考えるべきだ。 特に著作権という分野は、「民主主義の学校」とも言われる。その理由は、(1)パソコン・インターネットなど創作手段・利用手段の爆発的普及により、著作権に関係する人々が「一部業界のプロ」から「国民全体」に拡大した
媒体:朝日新聞2005年9月15日夕刊 著者:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士) 著作権をはじめとして知的財産権が話題にのぼることが増えている。こうした知的財産権には保護の期間がそれぞれあって、著作権でいえばわが国では著作者の死後50年間が原則だ。それが過ぎれば著作権は消滅し、作品はだれでも自由に利用できるようになる。世界最初の著作権法といわれるイギリス「アン女王法」の誕生当時、保護期間は作品の発行からわずか14~28年間だった。国によってばらつきはあるが、著作権の保護期間はそれから次第に延長を繰り返され、90年代には日本をのぞく欧米先進国は軒並み死後70年時代に突入した。仮に30歳で作品を創作した作家が80歳で死去したならば、生前50年に死後70年を加えて120年間の保護。一般的な特許の存続期間の6倍にあたる。日本でも著作権の保護期間を欧米並みに再延長するか否かが、文化審議会で今後
媒体:中央公論2006年10月号 著者:福井健策(弁護士・ニューヨーク州弁護士) 廉価版DVDよりもっと大きな戦いが進行している 著作権の保護期間が脚光を浴びている。きっかけになったのは、オードリー・ヘップバーンの名作「ローマの休日」などの廉価版DVDの販売が許されるか、裁判で争われた事件。去る七月一一日、東京地裁は「ローマの休日」の著作権の保護期間は切れているので、DVDの販売は誰でも自由にできるという決定を下した(上級審で係争中)。 映画・音楽・小説などの著作権には法律で決められた期間がある。保護期間中は権利者の許可なく、作品をDVD化したりその他勝手に利用はできない。他方、期間が終われば原則として誰でも自由に作品を利用できる。これを「パブリックドメイン」という。昨年、「星の王子さま」(原題:Le Petite Prince)の保護期間が切れたことをきっかけに、出版界が新訳刊行ラッシュ
参考記事・保護期間延長問題に関する各種情報 新聞・雑誌・インターネットなど、各メディアでこの著作権保護期間延長問題について触れた記事へのリンクです。 保護期間延長問題と創作・流通促進に関する共同提言 発起人によるコメント・ブログエントリなど 転載記事 ネットで読める延長問題関連記事 フォーラム(旧:国民会議)に対するネット上の反応 第1回公開シンポジウムに対するネット上の反応 公開トークイベントvol.1に対するネット上の対応 「創作者団体協議会」による期間延長を求める新聞広告への、ネット上の反応 公開トークイベントvol.2に対するネット上の対応 公開トークイベントvol.3に対するネット上の対応
2013/9/17・富田倫生さんの追悼シンポジウム「青空文庫の夢:著作権と文化の未来」と「本の未来基金」創設のお知らせです。 2013/8/12・内閣官房TPP政府対策本部に「TPP交渉参加に関する意見」を提出しました。 2013/6/17・6月29日(土)19:00~21:00、TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム(thinkTPPIP)緊急公開シンポジウム『日本はTPPをどう交渉すべきか 〜「死後70年」「非親告罪化」は文化を豊かに、経済を強靭にするのか?』を開催します。 2012/12/10・12月12日(水)18:00~20:30、TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム(thinkTPPIP)キックオフ・公開シンポジウム「TPPの交渉透明化と、日本の知財・情報政策へのインパクトを問う!」を開催します。 2012/04/17・4月30日(祝)15:00~17
保護延長が、創作者にとって新たな創造の意欲を高める。目先の金銭よりも、「長く評価される作品を作りたい」という思いが、偉大な創作につながる。 すでに死後50年後まで守られているものをさらに延ばしても、創造の意欲は高まらない。生前の助成・振興こそ充実させるべきだ。作品を長く残したいなら、流通を害するのは逆効果のはずだ。 作家は創作のため心血を注ぎ、自分のため、家族のために頑張るもの。作家が全生命をかけた作品の保護期間が短くていいはずはない。70年ですら短い。作品に込められた創作者の思いは永遠に尊重されるべきだ。
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン事務局員、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構研究員(RA)
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