システムイメージの作成に関わる人々、特にデザイナー諸氏は、情報感度を上げ、理解力を深め、正義感をもってユーザに対して適切なシステムイメージを提供し、そのメンタルモデルが的確に構成され、技術の誤用や悪用が防止されるような社会を作ることに責任があるといえる。 黒須教授 2019年7月30日 グランドチャレンジについてのHCIIの考え方の解説が滞っているが、そこで示されるHCD 2.0の時代においても今回の話は重要なことなのでご容赦いただきたい。 原田論文について HCIの問題に関心を持ちながら認知心理学の分野で活躍しておられる筑波大学の原田悦子氏が、ヒューマンインタフェース学会誌, 21(2), 2019に「社会的受容という幻想とヒューマンインタフェース研究の役割」という論文を発表された。今回は、これに触発されて考えたことを書きたいと思う。この論文は、技術なりそれを利用した製品やシステムが社会