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感染症を病理学的に診断する際、プレパラート上で病変と関連するような細菌を見つけたら、グラム染色という細菌を染めるための染色をします。 あるいは標本上に細菌が見えなった場合でも細菌がいると思われる病変のときは、細菌をよく観察するためにグラム染色以外の染色をすることもあります。 レフレルのメチレンブルー染色、抗酸菌染色、ワルチンスターリー染色、ギムザ染色など。 細菌はグラム染色による染め上がりによって、グラム陽性菌とグラム陰性菌に分けられます。グラム染色で青く染まるのがグラム陽性、赤く染まるのがグラム陰性です。 実際にはグラム陽性菌は濃い紫や紺、グラム陰性菌は淡い赤やピンク、橙色っぽく染まることが多いです。 詳しくは書きませんが、この染色性の違いは細菌の表面構造の違いによってもたらされています。 さらに、細菌は形によっていくつかに分けられます。 丸いのが球菌、長いのが桿菌、くねくねしていたり、
新型コロナウイルスの影響で学会や出張がほとんどなくなった分、3月は暇になるかと思っていましたが、病理解剖が立て続けにあって意外と忙しくしています。 目が突出して死亡した魚、お腹に水分が溜まって死亡したサンショウウオ、沈鬱状態が続いて衰弱死したインコ、肺炎を起こしたヘビ、卵が詰まったカメ、下痢が続いて死亡した有袋類、分娩後に急死したサル、神経症状で死亡したハリネズミなど。 獣医病理学は、亡くなった動物を病理解剖して、死因や病気のメカニズムを明らかにすることを目的としています。 タコのような無脊椎動物からアフリカゾウまで、私は依頼があればどのような動物も病理解剖して死因を調べています。病理解剖してきた動物の種類や数に関しては、かなり豊富な経験があると自負しています。 今までだいたいの動物は解剖したことがありますが、それでも初めての動物種を解剖することが時々あります。そのようなときには、その動物
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