サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
コーヒー沼
www.kumikomi.net
組み込み分野向けのRuby処理系(実装)であるmruby(eMbeddable Ruby)は,オープン・ソースなので,自前でビルドする必要がある.当初のmrubyはビルドにGNU makeを用いていたが,2012年の秋ごろからはRakeというビルド・ツールを用いるようになり,組み込みソフトウェア開発に必要なクロス・コンパイル環境も充実してきた.本連載では,機器に組み込むことを目的とした際に必要となる,mruby のビルド環境について解説する.(筆者) ●mrubyのビルド・ツールの変遷 mrubyは,2012年4月20日に公開された若いソフトウェアです.しかし,オープン・ソース開発の気流に乗り,めまぐるしく進化しました.ビルドするためのツールも,当初はGNU makeでしたし,一時期はCMakeの採用が検討されたこともありました.そして,2012年の秋ごろからはRakeが採用され,現在に
ここでは,組み込みシステムの基礎や開発環境,リアルタイムOSの基礎,プリント基板の組み立て工程など,フレッシャーズの皆さんに役立つ記事をまとめました.ロジカル・シンキングや開発文書作成術などについても紹介しています.
FPGA(Field Programmable Gate Array)は,ユーザが所望の処理をハードウェア・ロジックとして構築できる,プログラム可能なハードウェア・デバイス(LSIチップ)です.大規模LSIの機能検証や高速伝送装置のデータ転送処理,画像処理機器のフロントエンド処理など,特定の演算処理を高速化するハードウェア・コンポーネントとして活用されています. しかし近年,半導体プロセスの微細化に伴って,一つのFPGAチップ上に実装可能な回路規模が増大し(図1),また最高動作周波数も上昇しています.そのため,従来はOS上で動作するソフトウェア・プログラムとして記述されてきたアプリケーション処理を,まるごとFPGA上に実装することが可能となってきました. 図1 FPGAの回路規模の増大 編集部注:「Xilinx Virtex-8?」の部分は,あくまでも筆者の推測です. FPGAはプログラム
●特定用途のための特別なLSIから汎用コンポーネントへ ここまで,IT系システムの中心的な処理をFPGA上のハードウェア・ロジックとして構成する事例を紹介しました.従来,FPGAは特定の処理を高速化する演算コンポーネントとして利用されることが多かったのですが,このような従来の使い方とは明らかに異なります. FPGAのシリコン上の回路構成は,非常に規則正しい構造になっています.そのためFPGAには,製造プロセスの進化の恩恵を比較的享受しやすい,というメリットがあります.例えば2013年2月25日には,FPGA大手の米国Altera社が次世代FPGAの製造について,米国Intel社の14nmプロセスを利用するという発表がありました.今後もFPGAは最先端の微細化と低消費電力化という方向で進化を続け,応用領域が広がっていくと考えられます. ただし,FPGAがより多くの応用領域で利用可能となるため
エンジニアが初めて外に出てみたときの体験談,第3回である.プライベート優先で過ごしてきた筆者が危機感を覚えて試行錯誤し,外に飛び出してからの7カ月間を語る.(編集部) 筆者は,出向エンジニアとして8年過ごしてきましたが,外に飛び出してからはまだ7カ月の新参者です.それまでは「おいしいものを食べるために仕事をしている」なんて名乗るくらい,食べ歩きが大好き&プライベート優先の日々を送っていました.文系未経験からこの業界に入り,最初に携わったプロジェクトに6年.プロジェクト内では「テストの自動化」に携わっていました.6年もいるとプロジェクト内のその分野ではある程度名前を覚えてもらうことができ,携わっている仕事に満足していました.それ以外のスキルは,何もありませんでした. ●スキルアップを試みるも... スキルの幅が狭いことに全く焦りがなかったわけではありません.社内の有志で勉強会を立ち上げたこ
クリティカル・システムに使う市販ソフトウェアの検証方法(1) ―― ソフトウェア品質論の推移とシステムの安全性確保の考え方 酒井 由夫 ソフトウェアに対する安全対策の要求は,航空宇宙産業や軍事産業に始まり,医療機器,自動車など,今や多くの電子機器へと広がっている.これらのクリティカル・システムの開発においては,製品が要求される安全レベルを満たしていることを証明するため,システムの検証結果の提出や,適合証明が求められるようになってきている.そのような中で,システムに組み込むOSやプロトコル・スタック,ファイル・システムなどに市販ソフトウェアやオープン・ソース・ソフトウェアが含まれる場合,これらに危険がないことをどのように確認すればよいのだろうか? 本連載では,市販ソフトウェアの使用に際して求められるリスク分析や検証作業,市販ソフトウェアの検証記録の作り方について解説する.第1回となる今回は,
エンジニアが「初めて外に出てみた」ときの体験談の第2回である.今回の筆者は「行動を起こせば,人は性格だって変えられる」と断言する.その言葉は,筆者自身の体験に基づいている.(編集部) もうすぐ入社3年目が終わろうとしています.筆者のしごとは,ERPパッケージのコンサルタントおよび開発エンジニアです.業務の忙しさには波がありますが,行き帰り共に通勤ラッシュにぶつかる程度の労働時間で済んでいます.19時以降はプライベートの時間にするよう努力しています. ●初参加の勉強会で全身が沸き立つ 筆者が参加した最初の社外活動は,「ソフトウェアテスト技法ドリル」という書籍を章ごとに輪講していく勉強会でした.先輩から誘われて,ちょうど興味のある分野だったため,参加を決めました.参加する前は,どちらかというと緩い空気が漂う環境をイメージしていました.「どうせ参加するのなら,何かしら面白い収穫を得て帰ろう」,
FPGAマガジンNo.20 発売中断のお知らせ 2018年1月25日に発売を予定していたFPGAマガジンNo.20は都合により発売をとり止めることになりました.楽しみにしていただいていた皆さんにご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません. 今後の予定は未定ですが,決まり次第ホームページ等でお知らせいたします.ご質問等がありましたら,CQ出版社までお問合せください. FPGAマガジンでメール・マガジンを始めます! ・弊社のメール・マガジンをすでにご購読のかた(購読の追加)はコチラから… (CQ connectにログインして「会員情報を更新する」でメール・マガジンを追加してください) ・弊社のメール・マガジンを初めて購読されるかた(新規購読の申し込み)はコチラから… (CQ connectへの会員登録をお願いいたします) 抽選で読者プレゼント(各種評価ボード)が当たる!! ・FPGAマガジン N
●創刊主旨 FPGAが世の中に登場して20数年が経ちました.当初は価格も高くゲート規模も小さかったものが,半導体製造技術の進歩により,低価格化,大容量化,高機能化が進みました. 従来,ASICなどの試作開発やCPU周辺のグルーロジックをまとめる用途で使われていたFPGAは,大容量化により周辺機能をどんどん取り込み,SoC(System on a chip)を実現できるレベルに達しました. そして今日,ARMコアを内蔵したFPGAが登場しました.デュアルコア/800MHzというハイパワー・プロセッサを内蔵し,ユーザの手元でSoCが1個からでも実現できる夢のデバイスとなりました. 2013年は個人レベルで,量産メーカに負けない高性能な機器を設計できる時代になります.FPGAマガジンは,ユニークでオリジナリティのある機器を設計するエンジニアを全面的に支援することを目的に,大容量化,高機能化した
ものづくり系技術者やWeb系プログラマ,製品デザイナなどを集めたワークショップ・イベント「ものアプリハッカソン」の1日目は,参加者が10チームに分かれてオリジナル・ガジェット(電子機器)のアイデアを出し,コンセプト・モデルを作成した.そして,1次審査を通過した以下の5チームに,通過できなかったチームのメンバがそれぞれ加わって,7~8人のチームとして再編成された. チーム「ディスコミュ」:冷蔵庫のたまご「親こっこ」チーム「GeeWii」:旅を楽しくするプリンタチーム「KodoQ」:怒りのイカチーム「独りじゃない」:プラネタリウムチーム「ちい」:おばあちゃんのチーン 新チーム体制で,再度,コンセプトやアイデアのブラッシュアップ,実装に向けてのハードウェアの検討などを深夜まで行った(写真1).なお,ここまでは前回のレポート記事で報告済みである. 写真1 7~8人構成の新チームで作業 今回は,ワー
エンジニアの「外に出てみた」体験記(1) ―― Web系やエンタープライズ系など,さまざまな分野のエンジニアといっしょに考える 山田 謙輔 しごとは忙しいし,プライベートの時間も確保したい.「社外でスキルアップしよう!」と言われても,なかなかそんな機会を持てないでいる方も多いだろう.しかし,外に出てみることには,想像以上にさまざまなメリットがある.また,自分がワークショップやカンファレンスなどの運営側に回ってみると得るものがさらに増えることを,体験した人たちは知っている.ここでは,そんなエンジニアの「初めて外に出てみた」ときの体験を,連載コラムとしてお届けする.(編集部) 筆者は入社11年目の組み込みソフトウェア技術者です.主に通信機器関連のソフトウェア開発に携わっており,現在は,主にOSやドライバをハードウェア上で動作させるためのカスタマイズを行うしごとをしています.まずは,5年前の,筆
自動化し,空いた時間で設計改善 ―― モデリング手法やプロダクト・ライン開発などを社内展開している島 敏博氏に聞く Tech Village編集部 品質保証部としてではなく,設計部の一員として,ソフトウェア開発の改善活動を進めている人物がいる.セイコーエプソン 商業プリンター事業部 商業プリンター企画設計部の島 敏博氏である(写真1).島氏は,社内の事業所を渡り歩きながら,それぞれの製品開発を改善しているほか,組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会(SESSAME)などの講師も務めている.同氏に,活動の概要と現在に至る経緯,改善活動に取り組む動機などについて伺った. 写真1 セイコーエプソン 商業プリンター事業部 商業プリンター企画設計部の島 敏博氏 ●チームを渡り歩いて内側から品質改善 ―― ふだん,どのような業務を行っていますか. 島氏:組み込み製品向けソフトウェアを開発しています
Ethernetケーブルを家電に転用,家庭内ネットワークの新方式「HDBaseT」に注目 ―― 2013 International CES 松本 信幸 2013年1月6日~11日,米国ネバダ州Las Vegasにて,家電機器に関する技術展示会「2013 International CES」 が開催された.International CESでは毎年,家電機器間を接続する家庭内ネットワークとその対応製品によるデモンストレーションが行われ,注目を集めている.ここでは家庭内ネットワークの新技術として広まりつつある「HDBaseT」に関する展示を紹介する(写真1). 写真1 2013 International CESにおけるHDBaseTの展示 ※ 以下の写真をマウスでクリックすると拡大します ●HDBaseTはプロトコルの名前ではなく商標 「HDBaseT」という名称を見たときに最初に思い浮か
エンジニアに必要なのは現状理解と判断力 ―― 人材育成の小集団活動「清水塾」を主宰する清水 洋治氏に聞く Tech Village編集部 日本経済の立て直しが声高に叫ばれる中,開発エンジニアにとっても厳しい時期が続いている.しかし,このようなときだからこそ,自分の殻に閉じこもらず,視野を広げたりスキルを高めたりといった自己研さんが欠かせない.ここでは,若手エンジニアを対象とした人材育成の小集団活動「清水塾」を主宰しているルネサス エレクトロニクス 技術開発本部 システムコア開発統括部 CPU開発第一部 主管技師の清水 洋治氏に,これからの時代を生きるエンジニアに必要な考え方について伺った.(編集部) 写真1 ルネサス エレクトロニクス 技術開発本部 システムコア開発統括部 CPU開発第一部 主管技師の清水 洋治氏 ―― これからのエンジニアに必要なスキルや考え方は,ずばり,何だと思いますか
アジャイル開発におけるドキュメンテーションの実際(1) ―― 本当に必要ですか? そのドキュメント 細谷 泰夫 機器の設定を行う画面は,エンド・ユーザが使用する「機器の顔」とも言える重要な部分です.従来は,画面仕様書に画面イメージ,各表示項目の表示形式や説明,データの例などを詳細に記述していました(図3).10画面あるとすると,10画面全てに対して,これらの詳細な記述を行います.そして,そうやって作成した画面仕様書をしっかりとレビューを重ねた後に,ソフトウェアの設計を行うことにより,手戻りを削減していました. 図3 画面レイアウトの表記例 出典:独立行政法人 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター;発注者ビューガイドライン(画面編)ver.1.0,2008年7月. アジャイル開発だと,以下のようなやり方になります. (1)全体を分析する 「アジャイルはイテレーションご
本連載では,主にC言語で開発している組み込みプログラマを対象に,Rubyおよびmrubyについて解説している.今回は,mrubyをアプリケーションに組み込む方法について概要を説明する.また,組み込みJavaなどの類似技術との違いについても述べる.(編集部) 技術解説・連載「組み込みC言語プログラマのためのmruby入門」 バック・ナンバ 前編 Rubyとmruby,何が違う? どう違う? 中編 mrubyをお手軽に体験する! 3.mrubyの組み込み方 mrubyのコアはバイトコード処理系です.前回は,対話的にmrubyのプログラミングができるアプリケーションmirb.exeを使いましたが,mirbは文を入力するたびに内部でバイトコード・コンパイラが実行され,バイトコード・インタプリタにより実行されています.mruby.exeも同様の機能を持っていますが,同時に事前コンパイルされたバイトコ
4.mrubyバイトコードとJavaバイトコード バイトコードを用いた言語VM(仮想マシン)にはさまざまなものがありますが,それらのうち,組み込みをはじめ幅広い分野で応用されているものの代表格としてJavaバイトコードがあります.ここで,mrubyバイトコードの特徴をあぶり出すために,Javaバイトコードとの比較を試みてみます.Javaの詳細をご存じない方のために,Javaについても軽く解説を加えてみました. ●mrubyバイトコードは「Write Once, Run Everywhere」ではない Java言語は,携帯電話や小型情報端末などといった組み込みエンジニアにとってなじみの深い製品から,銀行の基幹システムのような大規模なものまで,広く用いられています.使用できるライブラリは,それぞれの応用分野で若干異なっています.また,同じ応用分野でも,デスクトップGUIのツールキットとしてAW
1チップで多様なセンサの前処理を実現するプログラマブル・アナログICを開発 ―― 「ETアワード2012」受賞企業インタビュー(4) ルネサス エレクトロニクス Tech Village編集部 一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)は,「ETアワード2012」の受賞者を発表した. ETアワード2012の「委員会特別賞」として,ルネサス エレクトロニクスの「Smart Analogによるセンサ・システム向けアナログ回路開発プラットフォーム」が選ばれた.ここでは,この製品の開発にたずさわった同社の平井 正人氏(写真1)に話をうかがった. 写真1 ルネサス エレクトロニクス MCU事業本部 MCU第三事業部 スマートアナログ企画部 部長の平井 正人氏 ―― ETアワード2012 委員会特別賞を受賞された製品の概要をお聞かせください.平井氏:今回,受賞の対象となった「Smart Ana
組み込みC言語プログラマのためのmruby入門(中編) ―― mrubyをお手軽に体験する! 邑中 雅樹 mruby(eMbeddable Ruby)は,まつもと ゆきひろ氏が開発したプログラミング言語Rubyの処理系の一つであり,組み込み分野への適用をねらっている.まだ発展途上の部分もあるが,組み込みシステムへの適用やアプリケーションに組み込むソフトウェア部品の開発手法として,今後,急速に広まる可能性がある.本連載では,主にC言語で開発している組み込みプログラマを対象に,Rubyおよびmrubyについて解説する.今回は,実際にWindows環境でmrubyを動作させながら,mrubyによるプログラミングを体験していただこう.(編集部) 技術解説・連載「組み込みC言語プログラマのためのmruby入門」 バック・ナンバ 前編 Rubyとmruby,何が違う? どう違う? 2.Windows環
本連載では,アジャイル開発とウォータ・フォール開発の両方を経験している筆者が,アジャイル開発におけるドキュメントの位置づけや作成方法について解説する.今回は,開発において作成するべき「必要最低限のドキュメント」について考える.(編集部) 技術解説・連載「アジャイル開発におけるドキュメンテーションの実際」 バック・ナンバ 第1回 本当に必要ですか? そのドキュメント 前回は,アジャイル開発におけるドキュメンテーションの考え方として以下の点を説明しました. アジャイル開発では必要最低限のドキュメントを作成する. 必要最低限を決めるために,それぞれのドキュメントについて「いつ」,「誰が」,「何のために」利用するのかをよく考える. Face To Faceがもっとも強力なコミュニケーション手段であり,ドキュメントはそれを支援する目的で用いられることが多い. そうは言っても,「何が必要最低限なのか
シリアル通信の代表的な規格であるUART / I2C / SPIの特集です.通信規格を理解するにあたり,ラズベリー・パイPicoのビット・バンギング(GPIOの操作)によって各プロトコルを模擬します.また,PicoとPC用GUIソフトウェアでプロトコル・アナライザを作ります. さらにシリアル通信にまつわるトラブル集,特設記事としてCANを取り上げます.
組み込みC言語プログラマのためのmruby入門(前編) ―― Rubyとmruby,何が違う? どう違う? 邑中 雅樹 ●制約の緩いMITライセンスを採用 MRIでは,バージョンによってライセンスが異なり,1.9.2まではGPL(GNU General Public License)と独自のライセンスのどちらかを,1.9.3以降ではBSDL(BSD License)と独自ライセンスのどちらかを選べるようになっています. mrubyでは,Open Source Initiativeが認めるオープン・ソース・ライセンスの一つである,MITライセンス(MIT License)が採用されています.mrubyでは独自ライセンスの設定がなくなりました.オープン・ソース・ライセンスの中でも比較的制約の緩いMITライセンスが採用された背景には,mrubyがほかのソフトウェアに組み込まれるということが深く
組み込みC言語プログラマのためのmruby入門(前編) ―― Rubyとmruby,何が違う? どう違う? 邑中 雅樹 Rubyは,まつもと ゆきひろ氏(通称Matz)が開発したプログラミング言語です.Rubyは2004年に発表されたWebアプリケーションのためのフレームワーク「Ruby On Rails」の爆発的ヒットによって,広く知られるようになりました.Rubyは,日本で開発された言語としては初めてISO規格となり,最近では経済紙でもRubyへの言及を見かけるようになりました. Rubyは,「純粋オブジェクト指向」注1というパラダイムを取りつつも,プログラマのストレスを軽減することを第一として設計されています.そのため,ワン・ライナ(コマンド・ライン1行で済ませる作業)から,twitter.comのような大規模なWebアプリケーションまで,幅広い分野で活用されています. 注1:純粋オ
LSIマルチコア時代のソフトウェア開発の落とし穴とその対策 ―― 電力や性能が改善しない,まさにデスマーチのこの状態にどう対処するか 山下 浩一郎 パソコンやサーバと同じように,組み込み機器においてもマルチコア技術が使われ始めている.しかし実際のところ,マルチコアを導入して,期待どおりの成果は上がっているのだろうか? 実はマルチコア・システムの場合,ソフトウェアを正攻法で開発してもうまくいかないケースが珍しくない.ここでは,組み込み機器向けマルチコア対応ソフトウェア開発の課題とその改善策について解説する.(Tech Village編集部) 携帯電話などの情報系組み込み機器において,マルチコア構成のプロセッサ・アーキテクチャが一般的に用いられるようになりました.マルチコアを導入した組み込み機器にはさまざまなものがありますが,ここでは汎用OSを組み込み,多くのアプリケーションが動作する携帯端末
人間を支援するツールとしてプロセスを導入する ―― ソフトウェア品質シンポジウム 2012(SQiP 2012)(2) Tech Village編集部 2012年9月12日~14日,東洋大学 白山キャンパス(東京都文京区)にて,「ソフトウェア品質シンポジウム 2012(SQiP 2012)」が開催された(概要および基調講演のレポートはこちら).ここでは,技術セッションの内容について,いくつか紹介する. ●再利用しやすさを判別できるメトリクスを究明 早稲田大学の鷲崎 弘宜氏は,「組込みソフトウェアの派生開発におけるソースコードメトリクスによる再利用性測定」について発表した.組み込みソフトウェア開発では,既存のソース・コードを改変して新しい製品を開発する派生開発の割合が高い.ところが,派生開発でも大幅な改変が必要になって苦労するプロジェクトと,スムーズに再利用を行えるプロジェクトがある.そこ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『組み込みネット - 組み込みシステム開発にたずさわるエンジニアの方々や,ビジネス...』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く