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衆院選
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⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「ええと、今度はチークの色、何にしようかな?あたしは肌の色的に、青みがかったピンクかな?でもなぁ。微妙そもそも似合う色と好きな色が違う人って、みんなどっち優先して買ってるのかしら?あ、そうだ。コスメだけじゃなく、アクセも欲しいんだった。ルームウェアも新しいの欲しいしなぁ…あぁ、節約しなくっちゃだわ」 まゆさんはUSAさん宅で、彼女の荷物を受け取るため、お留守番中。買い物に行っているUSAさんの代わりに、にゃこさんといっしょに帰りを待っているのです。 2019年10月1日からスタートした軽減税率制度。 今回は、その少し前のお話となります。 「USAおかえり。荷物受け取っといたよ…って何?その大荷物」 「買い溜めよ、買い溜め。消費税が上がる前にね。節約して買いたいものがあるからさぁ。欲しい物ってどうしてこう
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 自分の体型が気になり始めたあかりさん。でもダイエットは簡単にできるものじゃない。そのため、内臓脂肪減少薬に頼ろうとするが、ぽっちゃりの母親に諫められてしまう。 あかり家宅 「おかあさん、痩せ薬ほしいの?」 「あかりが欲しがる薬がなんなのかは、よく分からないけど…そもそもあんた!その体型で痩せたいって、ほんとのぽっちゃりの苦しみ知らないでしょう?好きな服も着られないし、汗もかくし、靴下も履きづらい。階段は上りたくないし、いびきもかくし、狭い場所を通るのにだって躊躇する」 「おかあさん?」 「混んでるエレベーターに乗るときは体重制限がかかりはしないかひやひやするんだから!」 「た、たいへんだね」 「そうよ。あんたそんなこと気にして暮らしたことないでしょう!」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 英会話を勉強中のあかりさん。最近自分の体型が気になってきていた。それなのに学生時代の同級生、藤島恭平に「丸くなったな」と言われ、落ち込んでしまう。あかりさんの後輩、小林柚月も人の注目を集めたいため、細くきれいになろうと薬の力を借りる。 職場 「え?あ…」 「藤島さん」 藤島さんが外国の方の対応に戸惑ってる。どうしよう、あたしも対応できない。あたしが助けてあげられるとしたら人を呼んでくることくらい。このお客さま、よく見かける外資系のお得意さまだよね。えっと、どこの課が担当なんだっけ? あ、佐藤さん。 担当の人、誰か知ってるかな。 え? 薬局 「でもさ、まゆちゃん。メイク変えたり爪をきれいにしたのを気づいてくれるのはうれしくない?」 「そうだね、せっかく可愛く
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 体型を気にし始めたあかりさん。内臓脂肪減少薬の存在を知り、手に入れたいと思い始める。夢の中で、ねこさんたちにダイエットを反対されるが、あかりさんは何を言われても納得しなかった。 あかり家宅 「あー、今日もあんまりダイエットできなかったなぁ」 そういえば、変な夢見た気がする。 もうちょっとで痩せた自分が手に入りそうな夢… ーーー ーーー。 「ちょっともー、はなしてよー」 「それはにゃこのにゃ。にゃこのっ、にゃこのっ!」 「違うよ、あたしのだよ。きれいになって見返したいんだよ。痩せる薬って本当は色々あるんでしょ?調べたんだから。知ってるんだから。薬局で処方してもらえないなら、美容クリニックでも何でも行ってやるんだからー」 「だめにゃ!絶対だめにゃ!そのやる気を
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 外見を磨くのに命をかけているあかりさんの後輩、小林柚月は内臓脂肪減少薬を母親に買ってもらい手に入れていた。 そんな中、困っている様子のまゆさんとてんまさん。 「どしたのにゃ?」 「このままじゃ本当に薬が必要な人に、処方できないんだよ」 「ダイエットしたい人、多いんだね。だから薬を制限されちゃうんだよね」 「それ、にゃこが解決してあげられることにゃろか?」 あかり家宅 「使えそうにない…」 屈辱の一言 くっそー痩せたいなぁ。悔しいなぁ。でもご飯食べたいなぁ。やっぱり腹巻巻いてやせ薬買いに行こうかな? 「ねぇ、ねこロボットのエルトンさん。あたしにチャチャっとやせ薬出してくれたりしない?」 エルトンをじっと見ていたら、服に何かカードのようなものが挟まっていること
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 体型を気にし始めたあかりさん。しかしダイエットはつらいので、同僚のひかりさんに相談。「肥満症治療薬っていうのがあるんだって」「知らなかった。上記の条件を満たしている方?18歳以上、腹囲女性90センチ以上?」 「あたし、腹囲90センチ以上あるように見えてる?」 「厚着していけばいいじゃん」 「今の時期に?」 「じゃあ、腹巻」 「うん。ちゃんと”あなたが買っちゃだめですよ”って、指導してもらいな」 「なにそれー、結局楽して痩せられないってこと?」 「痩せる必要ないってことじゃない?」 内臓脂肪減少薬「アライ」 【購入条件】 18歳以上の成人 腹囲:男性85センチ以上、女子90センチ以上 普段から食事改善、運動など生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る。服
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 少しおなかが出てきたことを気にしているあかりさん。そんなあかりさんの職場に学生時代の同級生、藤島恭平が中途入社でやってくる。彼には「将来、まん丸になってんだろうな」という嫌味な予言をされていた。 藤島恭平はあたしを見て面白そうに笑っている。 「まんじゅう似合うよな」 「はい?」 「お前さ、昼飯だけじゃ飽き足らず、サンドイッチまで食うつもりだったわけ?あと昆布のおにぎり。どういう組み合わせのセンス?」 「…」 「ほんっとーに…」 「…」 「丸くなったな」 はい? あかり家 母の一言でより勉強を頑張ろうと思った。藤島恭平の一言でダイエットをやってやろうと思った。 言った方は何気ない一言のつもりかもしれないけれど、その一言に人を変える力を持っていたりする。 って
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 少しおなかが出てきたことを気にしているあかりさん。そんなあかりさんの職場に学生時代の同級生、藤島恭平が中途入社でやってくる。 彼には昔… という嫌味な予言をされていた。 「では、みなさんも藤島さんに挨拶を…」 「川本です。よろしくおねがいします」 「坂田です。おねがいします」 挨拶…大丈夫。あたしの名字は日本で一、二を争うほどのよくあるやつだ。 「さ、佐藤です。よろしくおねがいします」 「佐藤さん。今後ともよろしくおねがいします」 「…」 ん? 「山下です。よろしくおねがいします」「阿川です。よろしくおねがいします」 別にあたしが最後に挨拶した人ではないのに、急に返事をしてくる藤島恭平。特に意味がなくても小林柚月がこっち見てくるじゃん。余計な行動はやめてく
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 平日のお昼休み「お土産を渡したい」というあかりさんの母から連絡が入る。「いつもぐうたらしてるんだから」と娘に対し率直にモノを言う母にうんざりしている様子。 「おかあさん、あたし仕事辞めるかも」 「何それ、うそでしょ?」 「…」 「入社してまだ3年しかたってないのに、何言ってるのよ。あんな大企業に奇跡的に入れたのに。馬鹿なこと言ってこの子は」 奇跡だと思ってたんだ。。。 「やりたいことがあるから」 「何よ、やりたいことって。聞いたことないわよ。仕事辞めたいからって適当なこと言ってるんじゃないでしょうね」 「あくまでやめる”かも”だから。決定じゃないよ」 「もう!思い付きで変なこと言わないでよね。簡単にほかの会社に中途入社なんて、できるわけないんだから」 その
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) ぽっこりとおなかが出てきたことを気にしているあかりさん。職場では今日から中途採用の男性が入社。そのため可愛らしい見た目の後輩女子、小林柚月は気合を入れていた。 小林柚月はあたしのことをチラ見した後、他の女性社員のことも眺めていた。特にひかりのことは全身しっかりとチェックしている。髪型、メイク、洋服、足元、爪の先。 ”ひかりはけっこうきれいだからね” 小林柚月にとってひかりは、尊敬する先輩というより身近なライバルのような存在らしい。 一方あたしはダボっとしたシャツにパンツルック。おなかが出ていることは多少隠せているけれど、小林柚月のライバルには全くならないみたいだった。 ブブッ。 ”メール?おかあさんだ” ”誤変換あり、改行と句読点なし”の母親からの読みづら
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) ちょっとだけ太ってきたことを気にしているあかりさん。外見重視の人が多い世の中、体型が気になるようです。 ”見た目で判断しないで”って言っていたギャルが「イケメン大好きー、付き合うならイケメン限定」とか平気で言ってる。それを見た目で判断してるって言うんじゃないんだろうか、といつも思う。 錯視とかってのがあるけど、人って見て感じたものを、そのまま受け入れて飲み込んじゃうんだよね。あたしだって人を見た目だけでは判断したくないし、されるのも嫌だけど、見た目の好みってのはやっぱりある。イケメンといわれる部類の人でも、濃すぎる顔の人は苦手とか、マッチョすぎはちょっと怖いとか。 「ちょっぴり出てきた、あたしのおなか」 醜くなりつつあるおなか。ダイエット…ダイエットかぁ。
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 (内臓脂肪減少薬 その1はこちら) 洋画や洋楽が好きで英会話に興味のある女子、あかりさん。彼女に後輩の愚痴を送信してきていた同僚のひかりさんから、電話がきました。 「どうしたの?」 「だって今、あかりが呪いの言葉を送ってきたじゃん!だから怖くなったんじゃん!なにあれ?」 「呪いの言葉?」 「へー、洋書なんか読もうとしてたの?ぐうたらしているようで、けっこう勉強熱心だよね」 「どんな人間にもいろんな面があるものだよ」 「英語の本はさすがにだけど、あたしもさっきまでアリアナなら聴いてた」 「いいよね。あたしはテイラー聴いてたけど」 「ゴージャス美女」 「彼女の詩を聞いているとさぁ、女子やってるなぁって思うんだよね」 「あたしたちだってまだ25歳なんだから女子やればいいじゃん。服装とかさ、もっと女
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 2024年、4月。 海外旅行きたーいっ。 「にゃ」 本当は本物のねこちゃんと暮らしたかったあたしの名前はあかり。そして大事な相棒、ねこロボットの名前はエルトン。 「にゃ」 この子は一人暮らしのあたしを癒し、慰めてくれている。いつかはお金を貯めて、本物のぬくもりを与えてくれるねこと暮らしたいとは思っているけど。 「よしよし、おいで。抱っこしてあげる」 こんなあたしは社会人三年目。 同期のひかりからだ。名前が似ていて親近感が湧いたのを覚えている。 「ああ…あの子ね、小林柚月」 見た目がかわいい子は性格がかわいくなくても、やっぱり男性社員に可愛がられるんだと実感した。ずるいよね。そう思うよ、あたしも。 「エルトンもスタイルの良いきれいな人が好き?」 「にゃ」 「やっぱり。動物ってさ、若くて可愛らしいぶりっ子系
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 ポにゃちゃん起床後、早朝から旅行のため出かけて行ったポあねが、いなくなっていることに気が付く。これまでずっとポあねだけと暮らしてきたポにゃちゃん。どこを探してもポあねがおらず不安なようです。 しまいにはポいもの部屋にまで、ポあねを探しに来ました。 でももちろんポいもの部屋にもポあねはいません。 ”ポにゃ覗いてる…” てぽてぽ。 どっか行った。 …。 また来た。 ”ポにゃ覗いてる…” てぽてぽてぽ。 どっか行った。 …。 う、また? ”ポにゃ覗いてる…” てぽぽ… どっか行った。 なんだかポいもさん、タイムリープをしている気がする。 時間が全然進まない。 さっきから、ポにゃちゃんが覗きに来るシーンにばかり時間が戻っている。 というかこのポにゃちゃん。 大袈裟じゃなくほんとに、30秒に一度は人の
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 朝から何度もポいもの部屋を覗きに来るねこ。 確かにねこさんというものは、トイレやお風呂などを覗きたがる習性がある。 ポにゃちゃんもたまにしか開けないクローゼットや、シンク下の収納部分などを開けると、一緒になって覗き込んでいます。覗いたあとは、中に入りたがる。 靴箱とかも覗いては、入りたがりますね。 外出するから靴箱を開けているのに、すたすたと靴箱に入っていかれると正直困ります。 ポにゃちゃんが邪魔で靴、取り出せないんですよね。 なにしろ無理やり取ろうとすると、爪を出したねこの手がちょこちょこと伸びてくる。 猫型ロボットのように、靴箱から未来にでも行こうとしているのでしょうか。 ねこさんたちが狭い所に入ろうとするのを見ていると、その先に秘密の通路があるような気がしてなりません。もしあるなら秘密にしないで、
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら みなさんは写真、好きですか? 両親というのは基本、子どもの写真を撮りたがるものですよね。 やはり成長していく姿を収めておきたいのでしょう。 ポいもも物心つく前から出かけるたびに写真を撮られていたため、幼い頃の写真を見返しても私自身、撮られることを嫌がっている様子はありませんでした。 当時は撮られることが当たり前だったのです。 気になることがあるとすれば”兄弟あるある”で、妹である私の写真の方が、ポあねよりも少ないことくらいですかね。 しかし幼い頃はいつも撮っていた写真も、小学校高学年くらいになるとその数は激減。 激減というかもう、全く撮られなくなりました。 それにより写真を撮られることに対する照れがいつの間にか生じ、私は写真を撮られることが苦手になってしまいました。 若い頃はね、プリクラも嫌でしたね。
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 今日はマメチュー先生、トビーくん、クラゲさん、ヤマオというメンバーでポ村の鉱物を採取しに来ました。 この鉱物は加工により薬になったり、ライトになったりするという、優れものなのだそうです。 そんな時、ポ村にカゲが現れる。 カゲとは、負の感情のカタマリの化け物。 その存在をまともに目撃すると、心にマイナスの影響を及ぼすと言われています。 御神木のそばにある大きな十字架を使って、マメチュー先生はヤマオと協力し、カゲを倒そうと思ったのですが… 「ヤマオさん?」 ヤマオはすでにカゲにやられたのか、ショボンしてます。 どうやらカゲが現れる直前、トビーくんに噛んだガムを腹巻きに入れられていたのも原因の一つようです。 「ヤマオさん!?」 「…」 「仕方ありませんね。今回は屋内に避難しましょう」 ヤマオは元々
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 今日はマメチュー先生、トビーくん、クラゲさん、ヤマオというメンバーでポ村の鉱物を採取しに来ました。 この鉱物は加工により薬になったり、ライトになったりするという、優れものなのだそうです。 「トビーさん、危ない遊びはだめですよ」クラゲクッションが代わりとして待機中 「マメー、ガムでふうせん出来たー。上手ー?」 「すごいすごい!一番上手です」 「あのね、お友だちのペンネ君はふうせん作れないんだってー」 「じゃあトビーさん、今度教えてあげて下さいね」 「うん」 「ふうせん割れちゃった」 そのとき、突然不穏な空気が辺りを包み込んでいるように感じたマメチュー先生。 「なんか、暗くなりましたね」 「真っくろくろの雲。雨ふるかな?」 チリン、チリン。 「マメッ。そんちょーの鈴だっ!」 村長がポ村で警戒すべ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 子どものころ”白線から落ちたらワニに食べられるごっこ”なる遊びをやったことがある、なんて人もいるかと思います。 ポ村に住む子どもさんのトビーくんもそれと似たような遊びを、ポ村の出入り口にある鳥居の前で行っています。 邪悪なものからポ村を守ってくれるお地蔵さまと鳥居 「ほらほら。トビーくんはここだよ」 トビーくんがからかっているのは、ポ村の外をウロつくワニ、ではなく”悪しきもの” 小さきモノ? 鳥居から出たらワニ(悪しきもの)に喰われるごっこ、ポ村バージョンのお遊びをしているようです。 腐ったものから発生した悪しきものは、良質な土壌を腐らせ、悪臭漂う泥団子を投げてきます。 なので”白線落下後、ワニに捕食されるごっこ”と違って、下手をすると実際に泥団子を投げられてしまいます。 しかし、ほとんどの悪しきものは
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら ※ポにゃちゃんと暮らしていた頃のお話 「ポにゃちゃんやー?」 ポにゃちゃん、行方不明。 どこで行方不明になったかというと、もちろん家の中。 ねこさんとは目を離すとすぐ、行方不明になるものなのです。 いつもポにゃちゃんがいるベッド、トイレ、お食事処を確認したのですが見当たりません。 「なぜいない…」 家にはいるだろうとは思うのですが、長い間見かけないと心配になってきます。 というかしばらく顔を見ていないと無性に会いたくなってくる。 そんなポにゃちゃん、というかねこさんが好んで行きそうなところ… 所詮、高い所か狭い所ってとこ。 でもそれこそが、ねこさんを家の中で見失ってしまう理由でもある。 我が家のおじいちゃんねこさんは、高い所には一切いきません。したがってポにゃちゃんがいるのは、おそらく狭い所。 机の下か
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら ポ村、初冬。 この村では冬、外出が出来なくなるくらい雪が降ることもあるので、年末は冬眠する人が多い。冬眠といっても本当に寝ている人もいれば、食料を備蓄して家の中にずっとこもっている人もいるようです。 早めに冬の準備を始めておかないと、雪が積もってからではそれなりに大変。 ポ村の村人たちは大丈夫でしょうか? 「やっば!」 「しょうがないにゃわ。まゆちゃんも一緒に、にゃこのご飯食べるのにゃ」 「えー、いいの?にゃこ。じゃあカリカリじゃなくて、ウェッティーの方を貰ってもいい?」 「いいにゃよ。まゆちゃんとにゃこは何でも一緒にゃ」 ”ぴんぽーんっ” 「まゆ、おとうさんが来たぞ」 「とうちゃん、急にどうしたの?」 「ほら、これ」 「え?何これ?」 「桑の実だよ。ちゃんと冬にむけての準備をしてるか、気になってな。こ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら てんまさんは、マメチュー先生にこんな風に言われたことがありました。 「マメチュー先生?」 「患者さんの言うことを、信じてはいけないのです」 「信じては…いけない?」 「そうです。決して信じないでください」 「マンマー、ママママー。まだかなぁ?マンマー♪」 「てんまちゃん?ぼくねー。美容院に行ってるママを待ってるんだー。大人しく待ってるのー」 「そうなんだ、いい子だね」 「ねーえっ。なにか、お話して。おはなしー」 「お話?」 「うん」 「ええと、じゃあね。アホウドリって知ってる?」 「うん」 「英語でアルバトロスとも言うんだけどね。これはゴルフ用語でもあってホールインワンを出すよりも、難しい終了のさせ方なんだって」 「どうしてアルバトロスってお名前をつけたの?」 「飛翔力…ええとね、お空を飛ぶのがすっごく
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 妖精の少女であるシルプさんは、絶賛片思い中。そんな彼女の思い人は美容師のハイエさん。 シルプさんはまるでストーカーのように、美容室の窓からハイエさんのことを見つめています。 なんか疲れてるみたい… お仕事大変なんだろうなぁ 私が癒してあげられたらなぁ。 必要として貰えたらなぁ。 だいたい、あの女の髪の毛なんて雑草を切るみたいに、鎌でぶった切ってやればいいのに。ちょっと待って、近づいて欲しくないから高枝切りバサミの方がいいかな。 「ひっ出た村長」 「まゆさん?」 突然何かに驚くまゆさんの声。 「絵?」 「俺その人の絵、好きなんですよ」 「一瞬、村長に憧れてんのかと思った」 「ははっ。村長も好きですけどね」 「知ってます?ポ村に住んでるっていう有名な画家の人。今、都会の人にも人気らしいですよ」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「よし!」 もじもじしたり、真っ赤になったり、気合を入れたり、先ほどから百面相をしている彼女は人見知りの妖精シルプさん。 関連記事:花占い 人間に対し警戒心があるからか、マメチュー先生に対してさえ、心に壁があるようです。 妖精の少女、シルプさんにはどうやら好きな人がいるみたい。 「ああああーやっぱりだめー」 何かを覚悟したような仕草の後、今度は枯葉にまみれゴロゴロしながら悶えているようです。 好きな人を思い、悩ましい日々が続いている様子。 そんな彼女が好きな人はどんな人なのでしょう。 ドコッ 「ひゃっ!」 その直後の衝撃! 誰かがシルプさんを、突き飛ばしてきました。 「道の真ん中で邪魔だなぁ」 そんな事をする人間は… やっぱりまゆさん。 シルプさんは、慌てて木の陰に隠れます。 「いやぁ私もさー、ちょっと
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 少々治安が悪い街に異動になったポいも。それでも可愛らしいハトを見て癒されていました。しかし自宅マンションへ戻ると… 1階の掲示板にこんな張り紙が張られていました。 ⚫︎騒音注意 ⚫︎タバコのポイ捨て禁止 本当はこういうマンションの悪い部分って、引っ越し前の内見時に確認しとかないとなんですよね。 我が家のマンション、未だに治安悪め。でもまぁ、この程度はどこのマンションでもあるのかな? 他にも ⚫︎これポいもの住むフロア ⚫︎ポいもは見たことありません そんなことがあったとは!見た人びっくりしたでしょうね。 実はこの張り紙のあと、しばらくして。 その辺の紙に書きなぐったと思われるなぞの張り紙。 「髪の毛?」 なんなんだろう、意味が分からないことって、より怖い。一番怖い。この”捨てるな”という張り
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 少々治安が悪い街に異動になったポいも。 ここは治安悪げな街ではありますが、出勤時も帰宅時も人通りは多いし、道も広いので怖い感じはしません。特に帰宅時には、警察の方がよくパトロールをしてくれているため、もめ事を見かけたことも今のところはなし。 ただ、帰宅する時間帯に 「〇〇警察署です。客引き行為は条例で禁止されています!ただちにやめなさいっ!!」 という客引きたちに向けた放送が男性の命令口調で、ずっと流れているのは気になる。 通行人に向けては 「客引きによる甘い言葉は全て嘘です。騙されないでください」 的なことを女性の声で放送。 「分かった、気を付けます。世間知らずなのでけっこう騙されやすいのです」 とはいえポいもは客引きを一度も見かけてはいません。きっと以前は多かったのでしょうね。 そんな街
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前にポいもは、ちょっぴり治安が良くない町に住んでいるという記事を書きました。 記事:町の治安 実は最近、勤務地が少々変わって、歩いて行ける近所の職場から、ちょっと都会にある本社へと部署ごと異動になったのです。 異動になった場所は、ポいもが住んでいるところより、プラス2、3くらい治安が悪いところ。 そこはとても大きな駅なのですが、勤務地がある場所は華やかなメインの方ではなく、イメージとしては駅の裏側みたいな方向にあります。裏側方面の駅前は夜の雰囲気が漂い、実際にその手のお店がいくつか点在している。 有名な居酒屋のチェーン店もたくさんあるけれど、ガールズバーやコンカフェ、風俗店なども見かけます。ポいもは物珍しく、つい通勤中にきょろきょろと眺めてしまう。 「こういうお店って、こんな朝からやってるんだ」 若い女
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら みなさん、好きな匂いはありますか? 私は常に何かが匂っているのは、あまり好きではありません。 香水とかスタイリング剤等、ずっと周囲で匂いっぱなしだと気持ち悪くなってしまうのです。 でもたまに嗅ぐ、虫刺され薬であるキンカンの匂いは好き。 実家にいた時、キンカンを使っては、なんかちょっとだけスーハーしちゃってました。 そして食材の中では甘い香りがする、メープルの匂いが好きです。 もちろん味も大好き。 カナダのメープルクッキー、あるじゃないですか? 楓の葉の形をしたクッキーの間に、クリームが挟まっているやつ。 知ってます? あの袋なんかは、開けるとしばらくメープルの香りを楽しんでしまう。 パンケーキも生クリームやフルーツたっぷりの華やかなものより、メープルシロップとバターだけのシンプルなパンケーキを頼んでしま
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 我が家のねこさんが、相当高齢になったころ。 うちにはポあねが買った猫タワーがありました。 おねにゃんが爪研ぎを買ってくれたにゃ おじいちゃんだからなのかな、ポにゃちゃんはあまり高いところが好きではない様子。 せっかくポあねが猫タワーを買ってあげても、遊ぼうとはしません。 『ポにゃちゃん、そんな高い所に登っちゃったの?ねこさんってほんと高所好きだよね』 みたいなのを言ってみたかったんですけれど、世の中そう上手くはいかないものです。 無理に乗っけると嫌がりますしね。 ねこさんだけでなく、無理強いはだれでもいやなものです。 でもせっかく素晴らしい身体能力が備わっているのに、使わずにいるのは勿体無い気がしますけどね。 日向ぼっこして、お昼寝して…そんな生活を若い頃からしているねこさんたち。 そんなのは老後にやれ
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