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インタビュー
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⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「あたしね。毎日クリスマス当日が来る日を楽しみにしながら、シュトーレンを少しずつ食べてるの」 USAさんが言うシュトーレンは、日持ちするドイツのお菓子です。 「あれ、おいしい?」 「おいしいわよー。まぁ実はあたしもクリスマスケーキの方が好きだけど、シュトーレンはクリスマスを盛り上げるのに一役買ってくれてるの」 「ふーん」 「この時期はお店に行くのも楽しいわよね。クリスマス用のグッズがたくさん並んでてさ。どれも可愛くって全部欲しくなっちゃう。そんで買ったものを並べるのがまた楽しくって!街がクリスマスっぽくなるのって、昔より早くなったじゃない?だから長い間ウキウキ出来ちゃうのよね」 クリスマスが近づくと、USAさんは都会の方へよく散策に行くらしい。 クリスマスツリーやイルミネーションを見て、クリスマスの雰囲
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 資格を取得するためお勉強で忙しいまゆさんに、遊んでもらえず拗ねていたにゃこさん。 小学一年生の男の子、トビーくんと遊んでもらう約束をしたのですが、どうやら熱を出してしまったようです。 数日後、熱は下がったようなのですが、咳と痰が続いているトビーくん。 マメチュー先生は処方された粉薬の飲み方を変更するよう、トビーくんに提案することにしました。 「トビーくん、もうお兄ちゃんになったじゃないですか?そろそろお薬、大人の飲み方してみませんか?」 「おとなの飲み方?してみるっ!おにいちゃんだもの!」 「お兄ちゃんねぇ。ならトイレも一人で行ける?真夜中に起きちゃったときのトイレ」 薬剤師だというのに、まゆさんはトビーくんにチャチャを入れています。 「トイレ、一人…行けるっ!行けるねー!!」 「今ちょっと
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 資格を取得するためお勉強で忙しいまゆさんに、遊んでもらえず拗ねていたにゃこさん。小学一年生の男の子、トビーくんと遊んでもらう約束をしたのですが、どうやら熱を出してしまったようです。それを知ったにゃこさんは、トビーくんの周囲をうろちょろ。困ったねこさんです。 トビーが気になっただけにゃのに。 一方、マメチュー先生から服薬指導を受けているトビーママ。 ”熱が出たらすぐにお薬を飲ませなくては!”と思っていたというトビーくんママ。 「子どものお熱が下がらないとすっごく不安で、心配で。そんなに高くなくても、熱があったら薬を飲ませた方が良いのかと…」 「平熱まで無理やり下げる必要はありません。安静にして、脇や足の付け根を冷やしてあげると良いと思います」 「そうだったんですね。分かりました。ありがとうござ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「今は忙しいって言ったでしょ」 人が忙しい時ほど、周囲をちょろちょろする生き物、それがねこさん。 「ああああー、にゃこさん寂しいにゃぁ。誰もあそんでくれないにゃぁ。ひとりぼっちにゃわあぁ」 「大げさなんだから。試験が終わったら、たくさん遊んであげるってば」 まゆさんは現在、資格を取得するため勉強中。 薬剤師には認定薬剤師、専門薬剤師など様々な資格があります。 これらは働く上で必須ではないけれど、よりスキルを磨きたいという人にはとても役に立つ資格。 薬のプロとしてより高い知識を得るため、マメチュー先生もたくさんの資格を保有しています。 まゆさんもすでに漢方薬・生薬認定薬剤師の資格は持っている。 そしてさらに今、まゆさんが資格を取得しようとしているのが、在宅の患者さんをサポートするための資格、在宅療養支援薬
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 イチイさんとにゃこさんの元に突然現れたトビーくん。彼は見知らぬイチイさんを見て警戒しているようです。「何者だっ」 「ショッカーの一味か?それともばいきんまんかっ?!」 「その黒縛り何?」 「それともゴキブリかぁっ?!」 「嫌な”黒”持ってきたな。大人も泣くやつだぞそれ。……でさぁ」 先程の悪しきものが腐らせた土から、再び悪しきものが生まれそうになっています。 「むむっ、悪しきもの!」 「悪しきもの?そう言われてんのか」 「こいつ、こんなところにっ」 悪しきものはポ村の農家、ケイヒさんをいつも困らせています。 「農薬撒けばOkなやつ?薬って言っても農薬はうちの薬局には置いて無いけど」 「薬局?のうやくってそれ、オマエがかかったら死んじゃうやつか?」 「どういう意味?俺ゴキブリ決定ってこと?言っ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 都会で数十店舗の調剤薬局を経営する、社長の息子のイチイさん。 とある薬剤師会で知り合ったポ村の村長に、薬剤師の指導をするよう頼まれていました。 「すいません。今日は出勤すると聞いていたんですけど…」 「ではちょっと一人で村を見学してから帰ります」 「そうですか。分かりました。ではまた今度」 一人でポ村を散策するイチイさん。 薬局ではマメチュー先生やクラゲさんにしか会うことがなく、指導の必要性を特に感じていないイチイさんですが、ポ村に訪問するのが好きなので村長に頼まれるたびに一応薬局を視察。 そしてマメチュー先生の仕事ぶりを見るたび、感心していました。 「村長は誰の指導をして欲しいっていうんだろうか…ん!?」 「初めて見る花。ポ村固有?」 「なんだこれ、急に枯れそう…この花の特徴かな?」 「…なんだこれ」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎ 物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 冬を迎えたポ村。妖精の少女シルプさんは美容師のハイエさんに片思い中。遠くから見つめているだけで精いっぱいです。それなのにそんな彼女の元に、ハイエさんが村の子供たちと一緒に突然の登場。さらにはハイエさんにリンゴのスイーツを差し入れるために、マメチュー先生までやって来ました。 差し入れはたくさんあるとのことで、お言葉に甘えてその場にいたみんなで頂くことにしました。 「マメチュー先生、このアップルパイ。クランブルがサクサクしてすっごくおいしーです」 「ほんとですか?よかったです」 「ヨーグルトも甘酸っぱくてりんごがいいアクセントに。朝から元気出ました。ありがとうございます」 「どういたしましてです」 みの虫というのは、ミノガの赤ちゃんです。 「ミノガの赤ちゃんはね、男の子だけが大人になって空を飛
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 冬を迎えたポ村の朝。元気な子どもトビーくんとペンネくんは、美容師のハイエさんを連れてお散歩をしていました。彼らの近くではてんまさんと、ハイエさんに片思い中の妖精の少女シルプさんがおしゃべりをしています。 「ねぇ、てんま。女の子同士のおしゃべりっていいよね。なんかおちつく」 女子同士のおしゃべりセラピー。 村人各々が心を癒す術を持つ、それはセルフメディケーションを進めている村長がすごく喜ぶことだと思います。 「あーそんでーごはんたべー、よーくねむるー♪」 お散歩中のハイエさん、トビーくん、ペンネくんたちが、美容室近くにいたシルプさんたちの元に向かって歩いてきたようです。 「あー、てんまちゃんだ」 「おはよう」 「妖精さんもいるー」 「…」 「ほんとだ、一緒にあそぼー」 人見知りの妖精の少女シル
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら ここはポ村。 現在、冬を迎えています。 トビーくんと、お友だちのペンネくん。 冬の早朝から、お外で元気に遊んでいます。 朝いちばん、まだ誰も歩いていない場所の霜柱を踏んであるくのが、冬の楽しみ。 「あらあら、おはよう」 まだ眠っていたところに、突然声を掛けられてびっくりしつつも、きちんと挨拶を返してくれました。 ハイエ美容室。 「あっ、やだ。ハイエさん、こっち来る」 人見知りの妖精の少女、シルプさんは今日も片思い中の彼、美容師のハイエさんを見つめていたようです。 関連記事:妖精の恋 好きな人のことは、何度も何度も出来る限りずっと見つめていたい。 でも家に帰って一人になるとあんなに見つめていたのに、なぜだか好きな人の顔がぼんやりとしてはっきりと思い出せなくなってしまう。 これってなぜなのでしょう。 「ハイ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「ごめん、後でな」 「なんでにゃ?」 「うーん」 「なんで?」 「…」 「ああ、にゃこ…」 大好きなにゃこさんに泣かれてしまい困ってしまうケイヒさん。 でも… ケイヒさんは、先ほどからぼんやりと薬箱を眺めていました。薬を飲むのは苦手なくせに不安な気持ちからつい、色んな市販薬を買い置きしたくなる 安心のためだけに購入しているから、1・2回使って…もしくは1回も使わないまま使用期限が過ぎてしまう薬も多いようです。 実はケイヒさん、ちょっとしたストレスで、今日もまた胃が痛い。でも薬を飲むかどうか迷っている様子です。 ケイヒさんは、可愛いにゃこさんに泣かれると本当に困ってしまう。 「分かった、分かったよにゃこ」 「にゃむ?」 「ちょっと調子が悪かったんだけど、今さ、薬飲むから…薬が効くまでもう少し待ってな?」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「うう、胃がいてぇ」 ポ村で農家を営むケイヒさん。 不安症なところがあるからか、彼は胃を痛めてしまうことが多いようです。なのですが、ケイヒさんは薬を飲むのが大の苦手。 関連記事:花粉症の季節 「最近、飯もあんま食ってないなぁ。このままだと冷蔵庫のもやし、腐っちゃうだろうなぁ。だからって捨てるのは、いやだなぁ。仕方ない、炒めてたべるか」 ・・・。 「いや、違う。痛くない、痛くない。気のせい気のせい。もやし捨てるなんて作った人に悪いし」 (もやしは購入品) ”薬飲むかなぁ” 「ああ、あの胃薬。飲むといつも喉に違和感を感じるから、飲みたくないんだよなー。やだなー。なんで違和感を感じるんだろう。一緒に飲む時の水の量とか関係してんのかな?」 こんな風に薬で困った時は… そうです、あの先生に相談しましょう。 「マメ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら ご近所のねこさん同士で行うとされているねこの集会。 なんでそんな可愛いことをしているのでしょう。 会話の内容等、ちっとも可愛くないことをしている可能性もありますけれど、それでもやっぱり可愛く思えてしまいます。 ねこさんのすることですからね。 こちらはポあねと住んでいた頃のご近所ねこ、ぷーちゃん。 どうやら地域ねこのようです。 当時はポあねの職場に近い、お茶が有名な地方都市に住んでいたので、近所に茶畑がありました。 初めてぷーちゃんと出会った時、かわいいねこさんがいると思い、この町に引っ越してきた旨、挨拶をしようと近くに寄って行きました。 すると近所のおばあさんに「お姉さんに可愛がって貰えて、よかったわねぇ」とぷーちゃんは、話しかけられている。このねこさんはご近所の方に可愛がられているのだと、そう思いまし
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 夏、おうちでねこさん、わこさん等と暮らしているお宅は、室内の温度に気を付けなければなりません。 エアコンも扇風機も苦手なポいもは、夏はたびたび熱中症のような症状にさいなまれてしまいます。こんな風にねこさんをポいもと同じような目に遭わせないよう、十分なケアが必要です。 DNA的には暑さに比較的強いと言われているねこさんですが、ポあねと暮らしていたポにゃちゃんはどさんこ。より夏の暑さをしんどいと思っているかもしれません。 とはいえ人間の場合、すぐに暮らしている環境に身体が適応してしまうので、ねこさんも多少は適応してくれているかもしれないですね。 ポあねはポにゃちゃんと共に暮らす際、一応エアコンを購入しました。もちろん、ポにゃちゃんが熱中症にならないためです。 タイマーを使って昼間、ポにゃちゃんだけになってし
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 ねこさんが大嫌いなまゆさんの伯母ペリコ。にゃこさんがまゆさんパパと遊びに行っている隙に、まゆさん宅に遊びに来たようです。ペリコ伯母さんは一人、おしゃべりをし過ぎたせいか、のどが痛くなってしまったとのこと。 「のど飴ある?」 「のど飴の場所?薬箱じゃない?」 「どこにあるの?」 「タンスの上だったかな。忘れた。探してみて」 「なによそれ。あたしが探すの?」 「自分が欲しいんでしょ?子供のころ遊ばなかった?物を隠して”宝探しゲーム”って。それをやらせてあげよう」 「いい年してやりたくないわよ。そんなこと」 「のどが痛いんでしょ?探している間だまってたら?少しのどを休ませなよ」 「探さなくちゃいけないなんて、なんかめんどくさいわねぇ」 「見つけたらカップ麺を食べさせてあげる。食べたことないって、し
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 ねこさんが大嫌いなまゆさんの伯母ペリコ。にゃこさんがまゆさんパパと遊びに行っている隙に、まゆさん宅に遊びに来たようです。おしゃべりな彼女は、遊びに来てからずっと一人で何かをしゃべっています。 「何この子。全然可愛くないじゃないの。これでアイドルなの?今の子って、昔の芸能人と雰囲気が変わったわよね。知ってる?昔はとっても素敵な人が多かったのよ。 そうそう、昨日お洋服買いに行ったらね、お店の人に似合ってるって凄く褒められたの。あたしいっつも褒められちゃうのよね。え?この話、何度も聞いたって?全く同じ話を、この間も言ってた?いいじゃない別に。あんたって口を開けば”前にも聞いた”っていうわよね。 あ、そうだ!初めてネイルして貰ったの。ちょっと恥ずかしいわね。でも似合ってない?そうそう、帽子変えたのよ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「えー父ちゃん、にゃこを連れてっちゃうの?」 「たまにはいいじゃないか、なぁにゃこ?久しぶりにお父さんと遊ぼうな?」 「にゃ」 「いやだよ、にゃこがいなかったら寂しいもん。絶対やだ」 「まゆちゃん、すぐ帰るにゃからね。今日はとうちゃんと遊んであげるお約束をしたのにゃ」 にゃこさんがいなくてさみしい… という以外にもにゃこさんがまゆさん宅からいなくなると、ちょっと憂鬱なことがある。 「じゃあさ、あんまりにゃこに父ちゃんの整髪料の匂いをくっつけないようにね。にゃこいっつもおじさん臭くなって帰って来るから」 「ええ?くっつけてるか?くっつけてないよなあ、にゃこ」 「にゃ」 「その子は何にも分からないんだから、聞いたってにこにこしているだけだよ。まぁ可愛がるのはいいけど」 「まゆちゃんそんなに悲しまにゃいで。じ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら ついつい夜更かししてしまう、学生時代の夏休み。 これはポいもが、高校生だった頃のお話。 夜更かしが好きなのは、ねこさんも同じ。 元々夜行性と言われているねこさん。 人間と暮らしていると、ある程度は人間のライフスタイルに合わせてくれるようになる。 だからなのか、いつもはすでに寝ている夜中も、夏はポいもが寝ないと我が家のねこさん、ぽんちゃんもねんねしません。 それぞれ、夏の夜を満喫中。 「にゃー」 ぽんちゃんになかれるたびに父は都度起きて、窓を開けてあげています。 ぽんちゃん、本当は自分で窓を開けられるのに… 人間やねこさんは元気に活動している夏の夜ですが、意外と夏の虫は夜、静かです。 ゴキ太郎さんのようにカサカサと活動していることはあっても、秋の虫のように夏の虫は、夜中にうるさく鳴くことはありません。 夜
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 夏、よく道端で亡くなっている昆虫と言えば、アオドウガネ。せっかく生まれてきたのに… アオドウガネと同じくらい道端で亡くなっている昆虫に、蝉もいますね。 他の生物が亡くなっている姿はあまり見かけないのに、アオドウガネや蝉はどうして自分が死んだ事を伝えたいのでしょう。 せいぜい手を合わせる事くらいしか、私には出来ません。 私が住む地域でよく見かける蝉は、アブラゼミとかミンミンゼミ。 彼らには失礼ですけど、なかなかにトリッキーなお姿。 私には蝉の模様は怖いのですが、その模様の異様さが不思議で神秘的にも思えます。 個人的な感想になりますが、私にとっては蝉の子どもさんの方がまだ親しみやすい。 目は人間の目の方が、見た目はあんまし可愛く無い。 人間の目が昆虫についてたら今よりさらに怖い気がします。 逆に
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 夏。 昆虫たちが活発に活動してる季節です。 人間はね、だるそうにしている人が多いですけれどね。 昆虫たちは元気に飛び回る一方、あちこちで亡くなっている姿も見かけます。 中でもアオドウガネが、よく亡くなっているようです。 アオドウガネとは道端でひっくり返っている緑色の昆虫です。 アオドウガネも熱中症なのでしょうか? 優しい人は踏まれないよう、路上で弱っているアオドウガネを発見次第、自宅で保護してあげているそうです。 素敵ですね。 素敵じゃない私は、彼らがあまりにも道端で亡くなっているので、どれだけ亡くなっているのかつい、数えたくなってしまう。 ※苦手な生物についてのお話 「イチ、ニ」 前に住んでいた町の商店街では、結構な数のアオドウガネが路上で亡くなっていました。 「サン、シ」 商店街で人通りが多いため、
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 就寝前、普段だったらどうでもいいことが、いちいち気になってしまうことがある。 ポ村に住む農家のケイヒさんも、そんなどうでもいい事が気になってしまうタイプの一人のようです。 もう一度トイレに行っておいた方がいいかな? ちょっと寒いから、布団もう一枚かけようかな。 ん?腹が鳴りだしたぞ。 食べ終わってからだいぶ経つのに、今ごろ消化?ギュルギュルとうるさいなぁ。 ああ、背中はかゆいし、足もかゆい。 あれ、爪が伸びてきている。 爪…気になるなぁ。 爪が伸びてる、爪が… ケイヒさんは爪がちょっと伸びているだけで、気になるみたいです。 異物が指についているような気になり、どうも落ち着かない。 一度気になると、就寝前だろうが、外出中だろうが、仕事中だろうが爪のことが気になって気になって、仕方なくなってしまうようです。
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 トビーくんは探し物の途中、ポ村に現れた知り合いだという女性に出会います。 覚えていないトビーくんは訝しみますが、女性が語るトビーくんの情報は正確なようでした。 「トビーくん、キッズ用コスメいらない?」 「こすめってなんだ!?毒薬か?」 「あげたい女の子いないの?」 「なにぃ。最強なのは男の子だっ!女の子は守ってあげなくちゃいけないものだっ」 「やだなぁ。ちっちゃい昭和男!ドキッとしちゃうこと、突然言うなよぉ」 「ドキってなんだ?心臓悪いのか?」 「ふふ、またそんなこと言って。2年前の5月15日の話していい?トビーはさ、好きな女の子の話してたよ。おゆうぎ会で手をつないだって、みんなに自慢してたんだから」 「なにっ?好きな女の子なんていないよ!」 「2年の歳月を経て、そういう話は恥ずかしくなっち
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 トビーくんは探し物の途中、ポ村に現れた知り合いだという女性に出会います。覚えていないトビーくんは訝しみますが、女性が語るトビーくんの情報は正確なようでした。 「でも大きくなったね。うーん…2年前から身長は10センチ以上は伸びてるかな?当時は幼稚園生だったね」 「う!なぜそれを!いやいや、トビーが何歳かなんて、見ればなんとなく分かるもののはず…」 「きみは今もちっちゃいけど、もっとちいちゃくて。その時、丁度お昼でさ。トビーは、ママにご飯食べさせてもらってたよ」 「なんだそれ、うそをつくな。幼稚園生だったら、もうご飯くらい一人で食べれてたよ。やっぱりうそつきだ!」 「うそじゃないよ。トビーはね。その時ハンバーグを食べてたよ。デミグラスソースの。美味しそうにしてた。きみ、ハンバーグ好きでしょ?」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら あたしの前ではいつも斜め後ろ向いちゃって、ロクに顔も見せてくれない女。 なんだかんだでそんな姉に会わなくなって今日で、ちょうど半年。 親ならまだしも兄弟というのは、親元を離れるとあまり会わなくなるものらしい。人によっては、ほとんど縁切り状態になっている人もいるという。 特にうちは母親が違うし、一緒に住んでいたのもそう長いわけじゃない。 それでも思い出はたくさんあるけれど。 母親違いで1歳下の妹って、そりゃ複雑だよね。 まぁ、あの子はその辺に関しては、なんとも思ってなさそうだけど、世間的には…そういうのはね。 だけどあたしはあの子…姉に会いたいのさ。 本当は連絡だって毎日したい。 このままだと会うことないまま、今度は1年を迎えてしまう。そのあとは、会わない生活が当たり前になっていきそうで、それが怖い。 「
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 パティスリーマルズにケーキを買いに来たUSAさん、そしてきのこさん。パティシエのマルズさんが、ひょんなことからお手伝いのりーちゃんの為にパンケーキを作ってあげることになったのですが、パンケーキに合わせるハチミツの瓶が硬くて開かなくなってしまったようです。 「瓶が開かない?そっか。蜂蜜とかジャムって一回開けると、開けづらくなるのよね」 ケーキを買いに来ただけのUSAさんですが、何となく申し訳ない気持ちがあったため、ハチミツの瓶を開けてあげることにしました。 というかこのメンバーの中では、USAさんが一番腕力がありそう。 「USAさん、おねがいします!」 「うん?確かに硬いわね」 「がんばって」 「うっ、うくくくっ」 「もうちょっと、もうちょっと」 「う~~…いや、これ無理!かったっ!ケンシロウ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 森の中に佇んでいるのは、まるで生クリームみたいなパティシエ・マルズさんが営むスイーツショップ。 ナッツやフルーツ、野菜等を使用したケーキを中心に扱っているお店です。 もうすぐ、営業終了の時間。 ケーキはもうあと一つで完売。 パティスリーマルズはポ村で人気のスイーツショップのため、閉店時間までケーキが残っていることは珍しいのです。 スタタタタタッ マルズでお手伝いをしているこちらのちびっ子は、りーちゃん。 将来はお菓子屋さんになるのが夢なのだそうです。今日は一日、お店のお手伝いをして空腹状態みたい。 そんな二人にマルズさんは、優しく語りかけます。 「あと5分我慢してくださいね。そしたら余ったケーキ、食べて良いからね」 りーちゃんとどんぐりさんは、お仕事を手伝ったご褒美としてケーキが余った日は、そのケーキを
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 神社の鈴の音、一度でいいから上手に鳴らしてみたい。 車のクラクション、何も気にすることなくプップと鳴らしてみたい。 そして… “パキッ“ 腰に違和感を感じた時、ひねって関節を鳴らしてみたい。こうして時折、腰に生じた違和感を、解消したくなるのです。 ”パキィ” ただ音が鳴っているだけなのに、この音が鳴ると気持ちがよく、ずれていた関節が元に戻った気持ちにすらなる。 ずれが生じていた人間関係だって元に戻るような、そんな気持ちにだってなれちゃいます。 ストレッチをして悪くなった血行をほぐす…ついでに腰の関節も鳴らしちゃう。 ポいもは元来不器用で、口笛を上手く鳴らせないし、指パッチンも上手に鳴らせない。でも腰の関節だけは”パキッ”っと鳴らせるのです。器用とは関係ないですけどね。 これはもう履歴書の長所欄に書いても
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 毎日けっこうな仕事量をこなすミツバチたち。姉妹や赤ちゃんたちに囲まれ楽しいけれど、それなりに苦労もあるようです。そのため、一人で自由に過ごしてみたいと思ったミツバチは、こっそりおうちを抜け出すのですが、出先で悪しきものに出くわしてしまいます。 ”おねえちゃん!ママ!怖いよ。どうしよう” 「!!」 チョロチョロ… 「てんまちゃん!?」 「ポ村の鳥居の結界が効きづらいから、悪しきものが多いんだから」 てんまちゃんはたまに悪しきもの退治のため、この辺をパトロールしているらしい。 助けてもらってばかりだな。 「ほら泣かないで。うんもう、重たいよ。ちょっとは自分で動いてください?赤ちゃんだなぁ、全く」 アタシたちは、いも虫の赤ちゃんを連れて、この間の蜜源まで移動。 「ああ、腕つかれた。貴女も大丈夫?」
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回のお話 毎日けっこうな仕事量をこなすミツバチたち。姉妹や赤ちゃんたちに囲まれ楽しいけれど、それなりに苦労もあるようです。そんな時、ミツバチは自由を満喫する美しい蝶々の存在を思い出す。 昼間見かけた花の蜜を吸っていた蝶々。羨ましいなって、ちょっぴり思った。 みんないると安心するし楽しいんだけど、一人にもなってみたい。 一人で過ごすって、どういうものなんだろう?ちょっとした好奇心。そういうことを考えるお年頃なのかな? ひとり、おうちを抜け出して、何も考えずにぼーっと過ごす。みんなが起きる前の刹那。ひとりぼっちでいることへの不安、孤独を味わってみる。 これは…結局家族と一緒にいるのが一番なんだって、再確認するための儀式。むくっと湧いてしまった“ひとりを満喫したい”という好奇心を満足させるためのもの。 ただ
⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「ママ!おはよう」 「おはよう。今日もお仕事頑張ってね」 「はい!」 毎朝お仕事前に、ママにしっかり挨拶するのが、我が家の大切なルール。うちは家族が多いから、一日一回以上は必ずママに顔を見せることになっている。 ママはもちろん、他の家族も大好きだし、お仕事するのだって楽しい。生まれたばかりの赤ちゃんたちの為に、お花の蜜を集めるのはやりがいを感じてる。 けどね、ちょっと忙しいなって思うときもある。 アタシたちの勤務時間は一日6~8時間。 残念ながら休日はなし。 お姉さんになってまず、最初に行うのがお部屋のお掃除。そのあとは子育て、おうち作りや修復、そして花粉をつぶして蜜を運ぶ作業へと仕事内容は変化していく。 今はようやくお外に出て、お花の蜜から食料を調達してくるお仕事になった。 この人はアタシたちのビッグ
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