サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
ノーベル賞
www.moneypost.jp
「投資」というと毎日の株価をチェックして売買を繰り返すイメージがあるかもしれないが、経済評論家・山崎元(はじめ)さんが提唱していたのが、それとは正反対の「一度買ったら後は何もしない」という運用法だった。日銀によるマイナス金利解除など投資環境が激変する今だからこそ、今年1月に亡くなった山崎さんの“ほったらかし投資術”に学ぶべきことは多い。【前後編の前編。後編を読む】 誰もが同じ方法でいい 日経平均株価が史上最高値を更新して4万円を突破。空前の株高で投資ブームが盛り上がるなか、春闘での高水準の賃上げを受けて日銀がマイナス金利解除に踏み切るなど、経済環境は激動の最中にある。 そうしたなか、投資初心者でも簡単に大きなリターンを目指せる手法として改めて注目を集めているのが、「ほったらかし投資術」である。 投資先を設定した後は放置して、いつの間にか資産が増えている──そんな投資術の提唱者が、1月1日に
急激な物価高を受けて政権は財界に賃上げを求め、それが実現すると日銀は17年ぶりの利上げを決定した。岸田文雄・首相は内心ほくそ笑んでいることだろう。国民の暮らしが向上するから、ではない。“これで年金を一気に減らせる”──そんな「年金大減額」の思惑を暴く。 「年金だけ」減らされる 今年の春闘で大企業は平均5.28%(第1次集計)という33年ぶりの大幅な「賃上げ」を実施した。 岸田首相は、「力強い賃上げの流れができている」とドヤ顔で語り、植田和男・日銀総裁は、「賃金と物価の好循環の強まりが確認されている」とマイナス金利からの転換を決めた。日経平均株価も史上最高値を更新し、4万円を超えた。 まるで経済バラ色のような大騒ぎだが、政府はかねてから、物価と名目賃金が大きく上昇するタイミングで年金を大胆に減額し、保険料をドーンと値上げしてやろうと仕組みをつくって待ち構えていた。 それが発動され、4月から「
日本人の2人に1人が罹患する「がん」。しかし、その情報は「治療」に関するものが大半で、「費用」については乏しい。もしものときのために、治療にどれくらいのお金や時間がかかるのかについて、知っておくべきことは多いはずだ。 掲載の表は罹患率、死亡数が多いがんについて部位・ステージ別に公的保険が適用される「標準治療」や「入院日数」、「総額治療費」などを一覧にしたものだ。年間35万人超の外来患者数を誇る日本最大規模のがん治療の拠点・国立がん研究センター中央病院の診療データ(2020年度)を元に作成した。 部位を問わずステージIでは「手術」が、ステージIVでは「化学療法」(抗がん剤)が治療の主な選択肢になることが分かる。 初期に発見できれば手術でがんを取り除いて治癒を目指すが、進行すると化学療法を中心に行なうのが一般的ながん治療となっている。 一方、部位ごとに「差」が出るのが治療費だ。別掲の「主な8つ
「若者批判の印象操作では?」“マルハラ”報道にZ世代から苦言 「句点にネガティブな意味を持たせるのは同世代間限定」「若者だってTPOを心得ている」 メールやチャットの文章の最後につける句点の「。(マル)」。昨今、若い世代のあいだで、この「マル」に“怖い”“冷たい”という印象を受ける人たちがいると話題だ。職場の上司などがLINEなどでマルをつけて送る行為を「マルハラスメント」(通称・マルハラ)と呼ぶ動きもみられ、世代間ギャップも議論を呼んでいる。 これに対して歌人の俵万智氏は、自身のX(旧Twitter)アカウントで、〈句点を打つのも、おばさん構文と聞いて…この一首をそっと置いておきますね~〉と断りを入れたうえで、〈優しさにひとつ気がつく ×でなく○で必ず終わる日本語〉という短歌を投稿し注目を集めた。 この流れで、若者、とくにZ世代の言語感覚を揶揄する声も出るなか、こうした報道自体に違和感を
いまの日本には多くの外国人観光客が訪れるようになったが、一方の海外では日本人、特に若い世代の観光客を見かける機会が減っているという。可処分所得が増えない状況で物価高が進み、くわえて昨今の円安トレンドで、海外旅行は完全に贅沢なものになっている。 そうした状況を海外で実感しているのが、現在、タイに長期在住中のネットニュース編集者・中川淳一郎氏だ。中川氏曰く、「かつて日本人の若者が大量にいたバンコクで日本の若者をほとんど見なくなった」という。「若者の海外旅行離れ」の現状について、中川氏がリポートする。 * * * 私はいま、タイに滞在中です。そりゃあ日本人だっていますよ。でも、日本人をよく見かけるのは、駐在員とその家族が多いスクンビットや、駐在員男性が行くキャバクラ的な店や日本食飲食店が立ち並ぶターニャ通りです。かつてバックパッカーが大挙してやって来ていたカオサンロード周辺や、王宮を中心としたバ
貧困や紛争、気候変動、教育の不平等にジェンダー差別など、世界を取り巻く問題は複雑化している。これらの問題を解決して、地球上の“誰ひとりも取り残さない”ためにできることをしよう──そんな大義を掲げて地球規模で大きなうねりとなっているのがSDGs(持続可能な開発目標)だ。しかしその行動は、果たして本当に世界のためになっているのだろうか。いま注目を集める気鋭の経済思想家・斎藤幸平さんが「SDGsの誤謬」を見抜く。【全3回の第1回】 「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等を実現しよう」「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」「働きがいも経済成長も」「気候変動に具体的な対策を」──これらは17項目からなるSDGsの目標の一部だ。2015年の国連サミットで採択され、経済を持続可能な形で発展させてよりよい世界を実現することを目指している。 SDGsの前身となるのが、2001年に策定されたM
4月の新生活を前に、新居への引っ越し計画が本格化するこの時期。引っ越し日に向けて、業者選びや荷造りなどさまざまな準備に追われるなか、可能な限り安く効率的に済ませたいのは誰しもが考えるところだろう。しかしそれがアダになったり、想定外の事態が起きることもあるようだ。引っ越しで後悔した経験があるという人たちに、失敗談を聞いてみた。 真っ先に聞かれたIKEAの家具の有無 メーカー勤務の30代男性・Aさんは、「初めて業者に見積りを取ったら、驚くことの連続でした」と言う。 「当時、一人暮らしで2回目の引っ越し。前回は何もわからず、大手1社の一択で決めてしまい、友人と引っ越しにかかった金額を話していた時、『高っ!』と驚かれたことがあったので、今回は複数社に見積りを取ることにしました。 ネットの引っ越し一括見積りを初めて利用したら、速攻かつひっきりなしにあちこちの会社から電話がかかってきてパニックに……。
SNSや口コミサイトでの評価が気にされることの多い時代に、お構いなしで我が道をゆく飲食店もある。福岡空港にほど近い場所にある「博多 とんこつラーメン 魁龍本店」はそのひとつだ。濃厚なスープは「どトンコツ」のフレーズで知られ、熱烈なファンがいる一方、ネット上のレビューを見ると、アンチも少なくない。 店に低評価をつける口コミを見ていくと、理由は「硬い麺」の注文を否定する店主の存在にあるようだ。 〈かた麺、バリカタ、ハリガネとか注文したら説教されます!!〉 〈バリカタ、粉おとしなどは本来の食べた方ではない、お好み焼きやタコ焼き、ホットケーキを生焼けで食べますか?っとウンチクが〉 〈おっさんの講釈も聞きたくない〉 とんこつラーメンには硬めの細い麺というイメージがあるが、それを許さないポリシーが窺える。実際に同店を訪ねた。 「な~んが“バリカタ”か。あれは茹で時間が短いだけ。『とんこつラーメンは硬め
昨年末、すい臓がんのステージIVであることを公表した経済アナリストの森永卓郎氏(66)。ベストセラーとなった『年収300万円時代を生き抜く経済学』をはじめ、生活防衛に役立つ経済情報を広く発信する森永氏は、闘病がきっかけで「保険がなくてもなんとかなる」との結論に行き着いたという。 「もともと医療保険にはいっさい入っていませんでした。がんの治療でも、手術、放射線治療、抗がん剤治療(薬物療法)といった標準治療の範囲内であれば、医療費のほとんどが高額療養費制度など公的補助でカバーされるからです。人それぞれ考え方はありますが、僕は全額自己負担の差額ベッド代がかかる個室に入りたいとも思わないし、数千万円かかるような先進医療を受けるつもりもありません。公的保険や医療補助で賄える範囲の治療で、病と闘っていきます」(以下「」内は森永氏) そう語る森永氏も、60歳になるまでは生命保険に加入していたという。 「
【新NISA】「オルカン」「S&P500」じゃもったいない 非課税メリットを最大限活かす「ハイリターン狙い」の投資信託、「大化け期待」の日本株を厳選 1月に始まった「新NISA(少額投資非課税制度)」には、スタートとともに多くの人々が資金を投じ、市場は活況を呈している。始めるタイミングを逸したと思っている人もいるかもしれないが、悲観する必要はない。巷で「安全銘柄」と推奨される投信・銘柄ではなく、真に資産増が期待できる投資先は今からでも選べる。 新NISAでは、2つの金融商品に投資先としての人気が集中している。 1月9日には、“オルカン”の通称で知られる投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」への1日の資金流入額が1000億円を突破した。2023年12月の1か月間の流入額とほぼ同額を、たった1日で集めたのだ。 続くのが、同じシリーズの「eMAXIS Slim 米国
米国の金利水準が高いことから金利に連動する商品が注目されている。その中で、手数料が高いと言われているドル建ての貯蓄型生命保険にも一定のメリットが出てきたという。どのようなメリットがあり、どのような点に留意すべきか。著書『元証券マンが教える 利回り18.5%を実現する米国債投資』(KADOKAWA)が話題の独立系ファイナンシャルプランナー・ようへい氏がシミュレーションをもとに解説する。 * * * 一般的に評判の良くない外貨建て貯蓄型保険(貯蓄性保険)ですが、米国の金利が高くなっている時期だからこそ、資産運用の一つの方法としてドル建ての貯蓄型保険を検討しても悪くはないと思います(良いとは言いません)。 生命保険には掛け捨て型保険と、貯蓄型保険があります。掛け捨て型は毎月一定の保険料を払って死亡保障などの保障を得る保険です。毎月支払ったお金は基本的に返ってきません。 貯蓄型保険とは、保険料を積
半導体世界最大手の外資系企業「台湾積体電路製造(TSMC)」の熊本進出を受けて、地元は「半導体バブル」に沸いているが、そこには光だけでなく影もある──。経済アナリスト・森永卓郎氏が、話題書『光と影のTSMC誘致』(深田萌絵・編著)を読み解き、解説する。 * * * 政府が日本の半導体産業復活に躍起になっている。今年度の補正予算でも、特定半導体基金に6322億円、従来型半導体の安定供給確保支援基金に2948億円など、半導体支援策全体として、特別会計および既存基金の活用と合わせて2兆円規模の予算が投じられることになった。そのなかで大きな柱となっているのが、台湾のTSMCの工場を熊本に誘致する事業だ。 世界をリードするTSMCの工場を日本に作れば、日本の製造業復活につながるだけでなく、経済安全保障にもつながると多くの人が思い込んでいる。そこに痛烈な警告を発するのが本書だ。かつて世界シェア5割を超
2023年9月、Apple StoreでiPhone 13 miniが販売終了し、iPhoneのコンパクトモデルが姿を消した。以降、miniモデルはiPhone 14、15でも発売されず、後継モデルの登場が期待しにくい状況だ。 そうした中、コンパクトサイズのスマホを好む人にとっては、今後の買い替えをどうすべきかが悩みの種になっている。実際に機種変更した人の中には、miniモデルに比べてサイズや重さが変わった新しい機種に馴染めず、迷走中の人たちもいるようだ。 iPhone 13 miniが一番使いやすかった メーカー勤務の30代男性・Aさんは、約2年前に買ったiPhone 13 miniのサイズ感に惚れ込んでいた。 「今のスマホは大きすぎてどうも“携帯”に不向き。コンパクトなiPhone 13 miniはポケットにもすんなり入るし、片手持ちでもストレスなく操作できて、とにかくサイズ感が最高。
多くの人が不安を抱える「老後資金」。“2000万円必要だ”という話もあれば、“もっと必要だ”という意見も聞こえてくる。実際のところはどうなのだろうか? 『家計ノート』で知られる家計のカリスマ講師・細野真宏さんが、消費者代表の「コロちゃん(以下コロ)」との会話形式で老後資金について解説します。【全3回の第2回。第1回から読む】 ニュースでわかる「老後不安」が起こる仕組み 細野氏:日本ではあまりに金融・経済教育が放置されていて、「考えるための知識」がないことで老後の生活を不幸にさせている面があるんだよ。 例えばテレビのニュースで年金を報道する際に街頭インタビューをして、「あなたは年金だけで足りていますか?」といった質問をするのが定番となっているよね。 そこでインタビューされた引退世代の人は、「年金だけでは足りないから、貯金を取り崩さないといけないよ」と怒ったように答えているよね。その結果、ニュ
表参道駅から徒歩5分に位置する、20階建ての高層都営住宅「都営北青山三丁目アパート」に応募が殺到している。同アパートは総戸数302戸で保育園や児童館も併設しており、外観は豪華タワーマンションのよう。賃料は所得等によって変動するものの、2LDKが月6万2000円というケースもあるという。 2019年12月に竣工した物件だが、今年4月から東京都が子育て世代などに向けた都営住宅の入居優遇制度を拡充し、その際に応募が殺到して改めて注目を集めていた。都の担当者は、都営北青山三丁目アパートの人気ぶりについて、こう語る。 「北青山三丁目アパートの定期募集は年に4回行なわれていますが、最も高かった倍率は単身向けでは2022年2月の775倍、家族向けでは2021年5月の579倍でした。それ以降、倍率は少し下がってはいますが、単身向けも家族向けも100倍近い応募倍率になっています」(都営住宅経営部) では、こ
若き日の思い出が胸に残っている人も多いことだろう。“全品270円居酒屋”で知られる飲食チェーン「金の蔵」。2009年にオープンし、最盛期の店舗数は100に迫ったが、いまや1店舗だけになってしまった。あの「金の蔵」に何が起きたのか。運営会社SANKO MARKETING FOODS(以下、サンコー)の代表取締役社長である長澤成博氏にインタビューした。【前後編の前編。後編を読む】 「東方見聞録」から転換、2011年の店舗数は98店舗 もともと「金の蔵」は、同社が「東方見聞録」の次に打ち出すブランドとして誕生した。1998年オープンの「東方見聞録」は、割烹出身の料理人などを集め、本格的な料理を提供しながらも客単価は3000~4000円ほど。2人用個室から宴席までプライベートな雰囲気を演出し、元祖・個室居酒屋とも言える存在だ。 「それまで居酒屋といえば、広々とした宴席で大学生がワイワイするようなイ
かつて“全品270円居酒屋”というコンセプトで人気を集めた飲食チェーン「金の蔵」だが、コロナ禍で大打撃を受けて、いまや東京・池袋の1店舗だけになってしまった。運営会社SANKO MARKETING FOODS(以下、サンコー)は、日常食ブランドである「東京チカラめし」を2014年に大量閉店をしたことでも注目を集めたが、人気ブランドふたつの衰退を経て、見据える先に何があるのか──。代表取締役社長である長澤成博氏にインタビューした。【前後編の後編。前編から読む】 「アカマル屋」の展開と水産業への進出 かつてのサンコーは“山手線の内側”に大きな店舗を出店していたが、今は方針変更し、“山手線の外側”に小さな店を出している。新ブランド「アカマル屋」の店舗はどれも30坪程度で、地元の仲間や家族と気軽に楽しめるような大衆酒場がコンセプトだ。料理も出来合いのものではなく、店内で丁寧に仕込むようにした。20
東京五輪の「選手村マンション」として話題になった晴海フラッグのタワー棟が販売され、抽選倍率も15倍と人気を博した。東京・湾岸地区などのタワーマンションが立ち並ぶ地域には中学受験塾が多く存在していることが多く、そこに居住する層の受験熱の高さがうかがえる。著書『中学受験 やってはいけない塾選び』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする「タワマンと中学受験の関係性」の第1回。【全6回。第2回につづく】 * * * 中学受験の取材で大手塾の幹部の話を聞いていた時のことだ。相手はあるコミックを読んだと話した。『タワマンに住んで後悔してる』(KADOKAWA、窓際三等兵原作・グラハム子漫画)である。 主人公の平凡な主婦・舞は湾岸地区のタワーマンションに引っ越したことで、息子を中学受験させることになり、教育虐待に近い行動をするようになっていく。 アマゾンのレビューの数は170を越え、
新NISAと並び、納税額を圧縮して資産を形成できる制度が、毎月ないし毎年、一定額の掛け金を拠出して運用していく「iDeCo(個人型確定拠出年金)」だ。 その資金が原則60歳まで引き出せないなどの制約があるものの、それを補って余りある「3つの節税メリット」がある。 まず、掛け金の全額が「所得控除」になり、運用で得られた利益も「非課税」に。さらに、受け取り時にも「退職所得控除」もしくは「公的年金等控除」が適用される。 新NISAでは運用益のみが非課税となるのに対し、iDeCoは掛け金を「払う時」と、年金や一時金で「受け取る時」にも節税メリットを享受できるのだ。 税理士の山本宏氏が指摘する。 「3つの節税メリットのなかでも、特に掛け金の全額所得控除はインパクトが大きい。運用益の非課税のように投資のリスクに左右されず、確実に節税効果が得られる。そのことを考えれば、iDeCoを活用しない手はないでし
納税額を賢く減らすには、「働き方」を変える選択もある──新刊『世界はなぜ地獄になるのか』がベストセラーとなり、金融・人生設計に関する著作も多数ある作家・橘玲氏は、60歳定年を機に「会社員」から「法人」になる生き方を推奨する。 * * * 「人生100年時代」は少しでも長く働くのが当たり前、という考え方が定着してきました。 ただ、60歳の定年後も漫然と同じ会社で「再雇用」を選ぶ人が多いのが現実です。私はそれよりも、稼ぐ力のある人は定年を機に「マイクロ法人」を立ち上げ、会社と業務委託契約を結ぶことをお勧めしたい。 「マイクロ法人」は私の造語で、個人事業主の法人成り、つまりは株主と取締役が自分1人しかいない会社を指します。 法人は法的な人格ですから、マイクロ法人を設立すると、個人とは別のもうひとつの人格(法人格)を持てます。個人と法人という2つの人格を使い分けることで、様々な恩恵が受けられます。
大谷をめぐる“史上最大の争奪戦”が佳境を迎えている。その契約は10年総額6億ドル(約900億円)規模とみられ、実現すれば北米4大スポーツ史上最高額となる。個人の年俸だけでなく、大谷がもたらす経済効果も計り知れない。関西大学名誉教授の宮本勝浩氏の試算によると、大谷が来季、エンゼルスに残留した場合は約500億円、有力視されるロサンゼルス・ドジャースに移籍すれば約640億円の経済効果が見込めるという。 「大谷選手の経済効果とは、彼によって生み出されるお金の動きのことです。大谷選手が手にする年俸やスポンサー収入のほかに、ファンが払う球場のチケット代やグッズ代、そしてテレビ局の放映権料など、様々なお金の流れを含んでいます。その額は年々増加しており、人気球団のドジャースに移籍すればさらに伸びるでしょう」 宮本氏の試算によれば、大谷が生んだ経済効果はア・リーグMVPを初めて獲得した2021年に約240億
社名には「エース」が そうしたなかで、大谷が実際に“株式会社・大谷翔平”とも位置づけられる企業の取締役に就任していることは注目に値する。2016年2月に設立された東京・新橋の雑居ビルを本社所在地とするA社がそれだ。社名には大谷に相応しい「エース」という単語が含まれ、大谷の母・加代子さんと父・徹さんが代表取締役に就任するほか、本人以外にも親族が取締役に名を連ねている。 大谷のスポンサー企業は多種多様だ。米経済誌『フォーブス』は、2023年シーズンの大谷のスポンサー収入等はメジャートップの3500万ドル(約52億円)に上ると報じている。2位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が450万ドル(約6億7000万円)なので、まさに桁違いの額である。国内外のスポンサー収入の内訳は明らかになっていないが、A社が国内のスポンサー収入だけを扱っているとしても、億単位の資産に携わっていることになる。 この会社の
今オフのFA市場の目玉である大谷翔平(29)。契約は10年総額で6億ドル(900億円)に上ると見られ、実現すれば北米4大スポーツ史上最高額となるが、それに呼応するように「広告塔」としての価値も今や天井知らずと言っていい。米経済誌『フォーブス』は、2023年シーズンの大谷のスポンサー収入等は3500万ドル(約52億円)と報じている。 「過去の日本人メジャーリーガーと比較すると、2012年のイチロー選手(当時マリナーズ)のスポンサー収入が700万ドルとされます。ドルベースで単純計算すると、大谷選手はその5倍。いかに大谷選手の広告価値が高いかわかります」(全国紙経済部記者) 好感度抜群の大谷をCMに起用すれば、当然ながら商品の知名度や企業イメージの向上が期待され、その効果は広告宣伝費を補って余りある──そう考える企業が多いからこそのスポンサー収入の大きさである。 毎日のテレビニュースで大谷の姿が
スマホやタブレット端末などの液晶を守る保護フィルム。本来持つ保護機能だけでなく、指紋をつきにくくする、反射防止、ブルーライトカットなど、その仕様や機能は多岐にわたる。 多くの種類の中から厳選して購入しても、いざ貼ってみると想定外のことは起こるもの。そこで妥協できる人もいれば、フィルムを何枚も購入してしまう人もいる。「液晶保護フィルムの沼」にハマった人たちに、話を聞いた。 貼り付けの仕上がりに納得いかず「合計1万円近く」 メーカー勤務の30代女性・Aさんは、スマホのリセールバリューを確保するためにフィルムを装着している。 「買い替えで下取りに出す時、画面にヒビが入っていて価値が下がったことがあったんです。その経験以来、売却を前提に考えるとケースとフィルムは必須だと思っています」 フィルムの機能性にはあまりこだわりはないが、貼り付けの仕上がりだけは気になるという。 「画面が割れないように保護だ
消費税のインボイス(適格請求書)制度導入について、「増税を目的としたものではない」と説明したのは鈴木俊一・財務相だ。義兄の麻生太郎氏も財務大臣時代、インボイス登録が開始された日の会見でこう語っていた。 「複数税率で適正な課税をやっていくにはインボイス制度は必ず必要だ」 兄弟揃って白々しい嘘だった──。10月に導入されたインボイス制度には、免税業者との取引によって、国(地方分を含む)に消費税率10%以上の税収が入ってくる「消費税二重取り」の仕組みがある。財務省はそれを国民にひた隠しにしたまま導入したのだ。「インボイス増税」(消費税二重取り)のカラクリは図にすると簡単にわかる。 A社は税率10%の商品を1万円(消費税納税額は1000円)でB社に売り、B社は1万1000円(同100円)でC社に販売、C社は1万2000円(同100円)で消費者に小売りする。 このケースでは本来、国(地方分を含む)に
「電源使用禁止だったり、パソコン席に制限時間があったりする図書館がある反面、逆に電源が自由に使えるところもあるなど、ルールがまちまちなのがわかりづらいです」(イメージ) 新刊がなかなか読めない 神奈川県の公立高校に通っている男子生徒・ユウさんは、近所の図書館の蔵書のラインナップが「微妙」だと不満顔だ。 「一度、読みたい本があるかどうか聞いたら、市内にある別の図書館が持っていて、そこから取り寄せてくれるという話だったんですが、購入数に対して予約数が多いのか、全然回ってこない。雑誌もどんどん取り扱いを止めている気がします。もう図書館で新刊を読もうなんて考えなくなりました」(ユウさん) パソコンやタブレットを持ち込んでも充電できない 関西の公立高校に通う女子生徒・ミツキさんは、公共の図書館なのに、場所によってルールに差があることが不思議だという。 「電源使用禁止だったり、パソコン席に制限時間があ
お金に余裕のない若者にとって、無料で利用できる公共図書館の存在意義は大きいだろう。勉強用の本を読んだり借りたりできるのはもちろん、自習席を設けて利用を許可しているところもあり、その用途は様々。だが、最近の若者たちの間では「公共の図書館は利用しにくい」という声も出ているようだ。いったいどういうことなのか、若者たちのリアルな声を聞いた。 勉強したいのに「自習は禁止」 東京都都内の私立高校に通う女子生徒・マナさんは、家以外の勉強をする場所として「ファストフード店」と「ファミリーレストラン」を挙げる。 「家でも勉強はしますが、なかなか集中できない。学校の図書館は閉まる時間が早いし、私は塾に行っていないので、塾の自習室というわけにもいきません。結果、気分転換としても飲食店で勉強することは多いです」 無料で利用できる家の近くの図書館では参考書などを持ち込んでの自習は禁止されており、自習室もないのだとい
実家の墓を守る承継者がいない、遠方で頻繁に足を運べない……。様々な理由で「墓じまい」を考える人が増えている。しかし、正しい順序を踏んで進めないとトラブルにつながることもある。墓じまいで気をつけるべき点はどこにあるのか。 コロナ禍も明け、秋の彼岸で久々に大分の実家に帰省して墓参りをしたという都内在住の60代男性はこう呟く。 「何年も墓参りに行けず手入れができなかったので、墓の周りは雑草だらけになっていました。私は長男なので、そのうちこの墓の承継者になるのですが、山奥にあるので行くだけでも体力的に辛いし、私の妻や子供がその墓に入る予定もありません。 そのうえ、今回の墓参りの際に住職から『しばらく法要に見えていませんね。ご先祖様が嘆いていますよ』と、暗に法要の回数を増やすように促されました。もう墓を閉じたほうがいいのかなと考えるきっかけになりました」 この男性のように、久々の里帰りで“実家の墓”
「4000体以上の“ぬい”と4万冊近い蔵書は絶対に手放すことができません。いま住んでいる家は、ぬいと本と共に生きるための場所なんです」 作家の新井素子さん(63才)が1996年に夫婦で建てた一戸建ては、浴室や台所などを除くほぼすべての壁の上部にぬいぐるみを収容するための専用棚があり、1階には28畳(約46平米)の書庫がある。 新井さんが愛情を込めて“ぬい”と呼ぶ、ぬいぐるみに魅せられたのは幼稚園の頃。その後、高校2年生で小説家デビューするとファンや編集者、マスコミ関係者などから次々とプレゼントされて、ぬいは瞬く間に増えていった。 「ぬいは生きものだから感情があり、日によって表情が違います。しかも不死に近い生きものなので、捨てられるはずがありません。過去、虫に食われて中身がボロボロで修繕不可能になり、泣く泣く庭に埋葬したぬいが一体いますが、それ以外はみんなわが家で暮らしています」(新井さん・
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『マネーポストWEB |『マネーポスト』(小学館)公式サイト |』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く