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(IASR Vol. 36 p. 67-68: 2015年4月号) 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)注1)の悲惨さは、やはり当事者の体験をお話するのが一番理解いただけるのではないかと思い、少し長くなりますが、まず我が息子、洸亮についてお話したいと思います。 我が家の次男洸亮は、現在17歳、高校2年です。1997(平成9)年7月7日、元気に産まれてきました。0歳の時に突発性発疹にかかり、病院に受診した際に麻疹に罹患しました。その時は10日程で全快しましたがその後、そのことが原因でこのようなことになるとは夢にも思いませんでした。 洸亮はすくすくと育ち、幼稚園から英会話を習い始め、年長から兄について野球を始め、小2からサッカーも始めました。また同じく小2から絵画教室にも通い始め、さらに小4からは吹奏楽部に所属し、アルトサックスを担当しました。習い事が増えていっても、一つも辞めることなく、月曜から日
麻しんに関する緊急情報 2016年8月25日 国立感染症研究所感染症疫学センター 全国各地で麻しんの患者報告が相次いでいます。今年は特にアジアの国々(インドネシア、モンゴル等)に渡航歴のある患者の届出報告が目立ちます。 (麻疹ウイルス遺伝子型別内訳:http://www.niid.go.jp/niid/images/iasr/rapid/meas/genotype/mv2016_20160808.pdf) 麻しんが流行している国(下記URL参照)に渡航する前には、必ず麻しん含有ワクチンの接種歴を確認し、未接種未罹患の場合は、接種後に渡航をご予定くださいますようお願い申し上げます。 http://www.who.int/immunization/monitoring_surveillance/burden/vpd/surveillance_type/active/measles_monthl
(2017年6月7日改訂) 麻疹は麻疹ウイルス(Paramyxovirus科Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症であり、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強い。麻疹に対して免疫を持たない者が感染した場合、典型的な臨床経過としては10~12日間の潜伏期を経て発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至る。ヒトの体内に入った麻疹ウイルスは、免疫を担う全身のリンパ組織を中心に増殖し、一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるため、麻疹ウイルスそのものによるものだけでなく、合併した別の細菌やウイルス等による感染症が重症化する可能性もある。麻疹肺炎は比較的多い合併症で麻疹脳炎とともに二大死亡原因といわれている。さらに罹患後平均7年の期間を経て発症する亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing pa
ヤブカ(Aedes)属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症である。ジカウイルスはデングウイルスと同じフラビウイルス科に属し、症状はデング熱に類似するが、それより軽い。 疫 学 ジカウイルスは、1947年にウガンダのZika forest(ジカ森林)のアカゲザルから初めて分離され、ヒトからは1968年にナイジェリアで行われた研究の中で分離された。ジカ熱は、2007年にはミクロネシア連邦のヤップ島での流行、2013年にはフランス領ポリネシアで約1万人の感染が報告され、2014年にはチリのイースター島、2015年にはブラジルおよびコロンビアを含む南アメリカ大陸での流行が発生した。WHOによると、2015年以降2016年第2週までに、中央および南アメリカ大陸、カリブ海地域では20の国や地域(バルバドス、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、フランス領ギアナ、グアドル
国立感染症研究所 インフルエンザ過去10年間との比較グラフ(第42週 11/1更新) 印刷 詳細 Published: 2011年5月10日 インフルエンザ 過去10年との比較 Influenza cases reported per sentinel weekly [定点当たり報告数] Copyright c2004 Infectious Disease Surveillance Center All Rights Reserved. Copyright 1998 National Institute of Infectious Diseases, Japan Top Desktop version
(IASR Vol. 35 p. 243-244: 2014年10月号) タイ国のサムイ島に渡航した後、ジカ熱(Zika fever)と診断された輸入症例を報告する。なお、今回の症例は本邦3例目のジカ熱症例であり、東南アジアからの初輸入症例である。 副鼻腔炎に対して治療歴がある以外は特に既往のない41歳日本人男性、2014年7月25~31日までタイ・サムイ島に観光目的で滞在した。8月2日より頭痛を伴う発熱が出現した。カタル症状や下痢の合併は認めなかった。8月3日夜に前胸部から腹部にかけて皮疹が出現していることに気づき、38℃を超える発熱が続くため8月4日に当院外来を受診した。 来院時、体温は37.2℃で、前日までよりは改善傾向にあるものの、頭痛の訴えがあった。身体所見上、両側眼球結膜充血、両側後頚部リンパ節腫脹および顔面・手掌足底を含む四肢・体幹に掻痒感を伴わないびまん性の融合傾向のある紅
エンテロウイルスD68型(EV-D68)は1962年に発見されたウイルスで, 気管支喘息の既往歴の有無にかかわらず咳嗽や喘鳴を引き起こし, 急性弛緩性麻痺(AFP)との関連性も報告されている1,2)。2022年9月下旬以降, 気管支喘息様の呼吸器症状で東京都立小児総合医療センター(以下, 当院)の救急外来を受診する患者が急増した。また, 東京都立神経病院にAFPの診断で入院した患者からEV-D68が検出された。気道検体でのEV-D68検出状況とAFP患者の経過を報告する。
(掲載日 2015/9/2) (IASR Vol. 36 p. 175-178: 2015年9月号) 川崎市内で発生した食中毒事例を含む感染性胃腸炎患者から、新たな遺伝子型のノロウイルス(NoV)GII.P17-GII.17が検出された。流行状況調査と遺伝子解析を行った結果、2014/15冬季シーズンの1月以降に広域流行を引き起こしていたことが明らかになった。この新規NoV GII.P17-GII.17は、中国、台湾などでも流行が確認されており、2015/16シーズンに大流行する可能性がある。そのため今季の流行の立ち上がりに厳重な監視が必要である。 NoVは、冬季に多発するウイルス性の感染性胃腸炎を引き起こす主要な病原体として知られている。NoVには5つの遺伝子群(GI-V)が存在しているが、ヒトに感染するのはGI、II、IVである。さらに、GIは9種類、GIIは22種類の遺伝子型に分類
(2013年02月08日改訂) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は突発的に発症し、急速に多臓器不全に進行するβ溶血を示すレンサ球菌による敗血症性ショック病態である。メデイアなどで「人食いバクテリア」といった病名で、センセーショナルな取り上げ方をされることがある。 疫学 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は1987年に米国で最初に報告され、その後、ヨーロッパやアジアからも報告されている。日本における最初の典型的な症例は1992年に報告されており、毎年100-200人の患者が確認されている。そして、こ のうち約30%が死亡しており、きわめて致死率の高い感染症である。主な病原体はA群溶血性レンサ球菌である。A群溶血性レンサ球菌感染による一般的な疾患は咽頭炎であり、その多くは小児が罹患する。一方、劇症型溶血性レンサ球菌感染症は子供から大人まで広範囲の年齢層に発症するが、特に30歳以上の大人に多いのがひとつの
(掲載日 2014/10/16 更新日 2014/11/12) (IASR Vol. 35 p. 274-275: 2014年11月号) 2014年3月以降に西アフリカ(リベリア、ギニア、シエラレオネ)およびコンゴ民主共和国にてエボラウイルス病(Ebola virus disease: EVD)が流行している。9月には米国入国後の発症例も報告され、日本の医療機関においてもEVDへの対応が現実味を帯びている。そのような感染症は感染症指定医療機関で対応することとなるが、その患者すべてが指定医療機関を受診するとは限らない。しかし、多くの感染症病床を有しない医療機関に所属する医療関係者は、自らがその診療の当事者となることは想定していないであろう。 西アフリカからの帰国者の診療においては、頻度、重症化リスクの観点から、熱帯熱マラリアを含む多くの熱帯感染症も忘れてはならない。詳細な渡航歴からEVDの
(2019年03月27日改訂) エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症であり、ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱等とともに、ウイルス性出血熱(viral hemorrhagic fever:VHF)に分類される一疾患である。エボラ出血熱患者が必ずしも出血症状を呈するわけではないことから、国際的にエボラ出血熱に代わってエボラウイルス病(Ebola virus disease: EVD)と呼称されている。以後、EVDと略する。 EVDの公衆衛生学上の重要な特徴は、致命率が高いこと、血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染すること、条件が整うと比較的大きな流行に発展することがあることである。そのため、EVDの流行は、しばしば注目を浴びてきた。2018年5月にコンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo:DRC)北西部の赤道州において同国9回
注目すべき感染症 ※PDF版よりピックアップして掲載しています。 ◆ デング熱の国内感染症例について(2014年9月5日11時現在) デング熱は、蚊が媒介するデングウイルスによって起こる急性熱性疾患で、アジア、中南米、アフリカ等、世界の広範な地域で流行している感染症である。デングウイルスは蚊の刺咬によりヒトに伝播するが、感染したヒトから未感染のヒトへの直接の伝播は起こさない。国内では、デング熱を媒介するヒトスジシマカが秋田県および岩手県以南に生息しており、主に日中に屋外で吸血する。ヒトが感染した場合、高熱、頭痛、筋肉痛や皮疹等の症状を呈し、不顕性感染の場合もある。比較的軽症のデング熱では1週間程度で回復するが、一部の症例においては、より重症のデング出血熱を発症する。近年、我が国では、海外で感染し、帰国後に発症する輸入症例は、毎年200例前後報告されており、これらの症例に対する診断・治療がな
続きを読む: デング熱 国内発生状況 国立感染症研究所により発出された情報 (IASR投稿記事等を含む) 日本の輸入デング熱症例の動向について 2023年12月15日 国立感染症研究所ウイルス第一部で診断したデング熱情報へ 「デング熱」日本人の誤解を解くコーナー デング熱 マニュアル・ガイドライン等 蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第5版)(2019年2月7日) デング熱・チクングニア等蚊媒介感染症の対応・策手引き 地方公共団体向け 添付1~3 調査票ワード版 蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第4版) デング熱・チクングニア等蚊媒介感染症の対応・策手引き 地方公共団体向け 蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第3版)2016年7月14日 蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第2版)2016年3月11日 デング熱・チクングニア等蚊媒介感染症の対応・策手引き 地方公共団体向け2016年2月12日 デ
(2014年10月14日改訂) ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。デングウイルスはフラビウイルス科に属し、4 種の血清型が存在する。比較的軽症のデング熱と、重症型のデング出血熱とがある。 疫学 デングウイルス感染症がみられるのは、媒介する蚊の存在する熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国であるが、アフリカ・オーストラリア・中国・台湾においても発生している(図1)。全世界では年間約1 億人がデング熱を発症し、約25 万人がデング出血熱を発症すると推定されている。海外渡航で感染し国内で発症する例(輸入症例)が増加しつつあり、2014年の夏季には輸入症例により持ち込まれたと考えられるウイルスにより150例以上の国内流行が発生した。 感染症法施行後の患者届出数は、1999 年(1~3月を除く)9症例、2000年18症例であり、2010年
2019年7月24日 コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の流行に関するリスクアセスメント(2019年7月24日現在) 続きを読む... 2017年10月02日 エボラ出血熱についてのリスクアセスメント(2017年10月2日現在) 続きを読む... 2017年6月08日 レストンエボラウイルスに関するリスクアセスメント (2017年6月8日現在) 続きを読む... 2016年12月22日 スペインにおけるクリミア・コンゴ出血熱(ECDCリスク評価:2016年9月8日現在) 続きを読む... 2016年2月12日 西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱の流行に関するリスクアセスメント(2016年2月12日現在) 続きを読む... 2015年6月23日 IASR 36(6), 2015【特集】西アフリカにおけるエボラ出血熱 2015年5月現在 続きを読む... 2014年10月31日 西アフリカ諸
2014年8月8日 国立感染症研究所 〇事例の概要 エボラ出血熱は、エボラウイルスによる全身性感染症で病名が示す通り出血症状を呈することが多い。しかし、必ずしも出血症状を伴うわけではないことなどから、近年ではエボラウイルス病(Ebola virus disease: EVD)と呼称されることが多い。現在、西アフリカ諸国で起こっているEVDの流行は2014年3月にギニアで集団発生から始まり、住民の国境を越える移動により隣国のリベリア、シエラレオネへと流行地が拡大している。EVD患者の発生が継続しており、これまで知られている流行のうち最も大きな流行となっている。 これらの国を含む西アフリカ地域においては、EVDが確認されたのは1994年コートジボアールでEVD患者1名が確認されて以来のことで,EVDの流行が拡大したのは初めてのことである。なお、WHOは2014年8月8日に本事例をPublic
(2014年07月23日改訂) ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。 疫学 疫学パターンはエンテロウイルス属の特徴に沿う。すなわち熱帯では通年性にみられるが、温帯では夏と秋に流行がみられる。我が国では毎年5 月頃より増加し始め、7月頃にかけてピーク を形成し、8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなる。国内での流行は例年西から東へと推移する。その流行規模はほぼ毎年同様の傾向がある。患者の年齢は5歳以下 が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と
エボラ出血熱診断マニュアル 平成24年 3 月 目次 エボラ出血熱の概説 p 2 エボラウイルス感染症の検査に関する注意事項 p 2 検査材料の採取・輸送 p 2 病原学的検査 1. ウイルス分離法 p 3 2. 逆転写およびポリメラーゼ連鎖反応法 p 4 3. ウイルス抗原検出 ELISA p 9 血清学的検査 1. 間接蛍光抗体法 p 11 2. IgG ELISA p 12 3. IgM capture ELISA p 13 エボラウイルス感染症の診断基準 p 15 引用文献 p 16 緊急時連絡先 p 17 1 エボラ出血熱の概説 エボラ出血熱はフィロウイルス科エボラウイルスによる感染症で,その致死 率は 50〜90%と非常に高い.自然宿主は不明で,ワクチン・治療薬もない。こ れまでアフリカのガボン,スーダン,コンゴ共和国(旧ザイール),象牙海 岸,ウガンダで流行がみられた.非流行
(掲載日 2014/6/26) (IASR Vol. 35 p. 178-179: 2014年7月号) 名古屋市において、フィリピン渡航者3名を発端とするB3型麻疹ウイルスによる集合住宅内での集団発生事例が確認されたので報告する。家族および患者番号は発生届受理順に付番した。 概要:患者は全員同じ集合住宅に住む4家族25名中11名であった。年齢は0歳9か月~15歳で、麻疹含有ワクチン(MCV)未接種者が10名、2回接種者が1名であった。2014年3月中旬にフィリピンから帰国した3名が発症した後、複数の棟にわたって患者が発生し、同年4月下旬に発症した患者を最後に感染は終息した。 経時的発生状況:家族A~Dにおける麻疹発生状況および推定された感染源を図1に示し、発症日別流行曲線を図2に示した。最初に発症した3名は、2014年2月18日~3月14日にかけてフィリピンに渡航していた家族Aであった。
(2014年05月13日改訂) 海産魚介類の生食を原因とする寄生虫症の中でも,我が国で最も多発するものがアニサキス症である.日本人の食習慣からみて,アニサキス症は我が国でかなり古くからあった病気と考えられるが,原因となる虫種が確定されたのは1960年代である.当初は診断の方法がなく,激しい腹部症状から開腹して患部が切除され,病理学的に初めてアニサキス症であると証明された事例がほとんどであった.しかし1970年代以降には内視鏡検査の普及とともに,生検用鉗子での虫体摘出が可能となり,予想外に多数の本症例が発生していることが明らかにされた.このような診断技術の高度化に平行するように,生鮮食料品の輸送体系が近代化されてきたことが,現在に至るアニサキス症発生の増加と広域化の前提となっている. 疫学 アニサキス症の発生は,刺身や寿司など海産魚介類の生食を嗜好する食習慣と強く関連することから,諸外国に比
平成26年4月16日(水)午後、国立感染症研究所の職員1名が、当研究所の利用しているウェブメールの管理者を騙ったメールに記載されていたサイトにアクセスし、メールアカウントのユーザ名とパスワードを入力したため、これらを不正に奪取され、ウェブメールサーバへの不正アクセスにより当該職員のメールアドレスから約2000件の迷惑メールが送信されました。 当研究所は、即時にパスワードを変更しました。さらに、当該アカウントから発信されるメールをメール検閲サーバで阻止するとともに、当該アカウントをシステムから完全に抹消することで、外部への漏出は停止されました。 また、パスワード奪取に関わった不正なウェブサイトのアドレスをアクセス拒否に設定することにより、同様の不正アクセスの再発を防止するとともに、全職員に対して注意喚起のメールを送信するなどして周知徹底を図りました。 なお、本件によるウェブメールサーバが保有
筑波大学大学院 松原立真氏提供。☆は新たな宿主に伝播可能な経路を示す。a)感染はネコ科動物から排出されたオーシストを経口摂取することで生じる。b)オーシストは体内に侵入し、タキゾイトとして活発に増殖する。c)免疫系の活性化に伴い、抵抗性のある組織シストを形成して内部でブラディゾイトに分化する。d)中間宿主を捕食することで、組織シストがネコ科動物に取り込まれると腸管内で有性生殖が起きる。e)組織シストは中間宿主に摂取されると新たな宿主内で再びタキゾイトとなり増殖する。f)妊娠中に初感染すると、経胎盤感染により胎児に先天性トキソプラズマ症を引き起こす。g)伝播は終宿主であるネコ科動物同士でも可能である。青矢印は無性生殖、赤矢印は有性生殖を示す。 ヒトへの感染 トキソプラズマのヒトに対する感染は、加熱の不十分な食肉に含まれる組織シスト、あるいはネコ糞便に含まれるオーシストの経口的な摂取により生じ
☆インフルエンザ(Influenza)は、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、毎年世界中で流行がみられている。わが国でも毎年冬季を中心に多数の患者発生と高齢者の超過死亡、インフルエンザ脳症に代表される乳幼児における合併症等がみられている。 インフル様疾患発生報告(学校欠席者数) インフル関連死亡迅速把握システム 感染症発生動向調査(IDWR) IDWR最新号 注目すべき感染症 -インフルエンザ- IDWR速報記事 -インフルエンザ- 病原微生物検出情報(IASR) インフルエンザウイルス分離・検出速報 月報 特集 月報 国内情報 月報 外国情報 速報記事 速報グラフ/速報集計表 感染症流行予測調査(NESVPD) インフルエンザHI抗体保有状況(速報) 各シーズンのインフルエンザの発生動向まとめ 今冬のインフルエンザについて (2022/23 シーズン)2023/
風疹流行および先天性風疹症候群の発生に関するリスクアセスメント第二版(2013年9月30日) 平成25年9月30日 国立感染症研究所 背景 風疹は発熱、発疹、リンパ節腫脹を3主徴とするが、比較的軽症に経過し正しく診断されないことも多い一方で、高熱が続き、合併症等を理由に入院を必要とする場合もある。風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、白内障、先天性心疾患、難聴等を特徴とする先天性風疹症候群(CRS: congenital rubella syndrome)の児が生まれる可能性がある。風疹、CRSに対しては共に特異的な治療法はないが、感染・発症前のワクチン接種は有効な予防手段であり、風疹含有ワクチンの最大の目的の一つがCRS予防である。 2013年9月24日現在、週あたりの報告数は昨年以下に減少しており、2008年以降最大の風疹流行が落ち着いてきている。しかし、
PDF版(16ページ:750kb) 国立感染症研究所 感染症疫学センター 同 ウイルス第三部 ※本Q&Aは、先天性風疹症候群の赤ちゃんの保護者の皆様からのご相談を受ける市区町村、保健所等の担当者にご利用いただくことを想定して作成したものです。 Q1. 先天性風疹症候群とはどんな病気ですか? 風疹に対する免疫が不十分な妊娠初期の女性が風疹ウイルスに感染すると、胎児も風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の症状をもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。赤ちゃんのこれらの病気を先天性風疹症候群といいます。ただし、これらのすべての症状をもつとは限らず、気がつくまでに時間がかかることがあります。 下の図表に示したように、先天性風疹症候群を発症する可能性は、妊婦が風疹に罹患した時期により違いがあります。胎児に異常が認められる頻度は、妊娠週数に相関しています[1]。
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