平成23年4月1日 国土交通省 港湾局 独立行政法人 港湾空港技術研究所 国土交通省港湾局では、独立行政法人港湾空港技術研究所及び国土総合技術研究所の協力を得つつ、東北地方太平洋沖地震・津波による港湾施設の被災原因等の調査を進めています。今般、(独)港湾空港技術研究所において、釜石港における被災原因を検証するため、数値計算(数値シミュレーション)により被災過程を再現しました。 1.津波による浸水高の再現釜石港沖合のGPS波浪計で観測した津波波形を元に数値計算を行った結果、釜石港周辺の浸水域及び浸水高(最大値)は現地での実測結果とほぼ一致しており、再現性を確認。 2.津波防波堤の効果上記数値計算により、釜石港において「津波防波堤が無かった場合」の想定津波高及び浸水状況等を算出。上記の「防波堤が有った場合」と比較した結果、釜石港の津波防波堤は大きな被害を受けたものの、一定の減災効果を発揮したも