サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
www.pharm.kyoto-u.ac.jp
大麻の危険性 最近よくマスコミや捜査当局から大麻について意見を求められますので、ここに1人の薬理学者としての見解を表明しておきます(2018年9月発表、2021年5月一部データ更新)。 大麻に含まれるΔ9-テトラヒドロカンナビノール(以下、THC)は脳内のカンナビノイドCB1受容体を刺激することで、快楽、幻覚、鎮静、抗不安、鎮痛などの薬理作用を発揮しますが、次に掲げる10の理由で医薬品としても嗜好品としても不適切かつ不要な依存性薬物(麻薬)であり、我が国では大麻が医療用あるいは嗜好品として容認される必要も必然もまったくないと考えます。 <医学的要因> 1.精神依存性(耽溺性)があるため 依存性薬物の危険性を再評価した論文 Nutt et al., Lancet 369:1047 (2007)を参考に作成した表で明らかなように、大麻は強力な麻薬である覚醒剤やヘロインよりは弱いものの、明らかな
|プロフィール|業績集|Home| はじめに プロスタグランジンは、生体膜の構成成分であるアラキドン酸を基質として、シクロオキシゲナーゼ(COX)を律速酵素として産生される最も代表的な生理活性脂質です。(アラキドン酸から各プロスタグランジンの産生される様式を図1A/Bに示します。シクロオキシゲナーゼ経路により産生される生理活性脂質は、4種類のプロスタグランジンPGE2、PGD2、PGF2α、PGI2とトロンボキセンA2であり、厳密にはこれらを総称してプロスタノイドと呼びます。) 図1 脂質メディエーターが他の細胞間メディエーターと異なるのは、産生されると蓄積されずに速やかに細胞外に放出され、その近傍の細胞にのみ作用して生物活性を発揮することです。これは、脂質が細胞外に放出されると、酸化酵素により酸化されてすぐに不活性体へと変換される(図2)ためであり、活性体が到達することのできる範囲が局所
(1)科学を通じて真理を探究する意欲 科学は事実の普遍化であり、その究極に真理がある。真理は一つである。 (2)研究成果を通じて人類の健康維持・増進に貢献する意欲 研究成果は、医薬品の創製とその適正使用に寄与する基盤の学問・技術と思うこと。 (3)実験は仮説を証明するためにする テーマに関連する先人達の業績である文献をよく読むこと。その中から証明すべき事実を演繹し、実験仮説を設定すること。 仮説の善し悪しがその後 の価値を左右する。 (4)実験方法の選択が鍵である 仮説の証明に最適の実験方法を選択すること。実験方法の改善をする場合には、その目的と理由を必要とする。 (5)実験結果の再現性は必須である データの再現性は実験記録ノートの取り方にすべて依存する。実験ノートは基本的に2冊作ること。1冊は実験ごとに日時、天候、実験の目的、実験デ ータ、結果、結果の考察の順に記載する。もう1冊は、実験
(2007年9月改訂、中山和久) 1.研究テーマの選択(最も重要!) (1) 自分の興味(自分がやりがいを感じることができること) (2) 関連分野の研究をよく調べ、どのようなことが解っていないのかについて検討する(=novelty)。 (3) 研究材料として何を用いるのが適切かを考える。 (4) 自分(研究室)で持っている技術で、計画した実験を遂行できるかどうかを考える(共同研究の必要性の有無)。 (5) 新しい技術、実験系の開発(自分達に独特な系を持つことは、他の研究者の追随を許さない。=originality) (6) 時にはバクチ実験も必要。 (7) たとえ他人が既に研究していることが判っていたとしても、 本当に興味深い研究ならば敢えて中央突破して遂行しなければならない時もある。 2.研究の進め方 (1) 実験に用いる技術、方法の原理をよく理解する。特にキット等を用いる際には原報の
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『京都大学大学院薬学研究科・薬学部』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く