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PHP新書、2014年11月 ☆ ここに掲載するのは、ある小さな勉強会で話題となった松尾匡氏の『ケインズの逆襲/ハイエクの慧眼 』を読んだ後の感想です。一度読んだだけの印象論ですので、内容の正確さにはいささか欠けるところがあることをご了承ください。これは書評ではなく、ブログ記事か会話のようなものとお考えください。 ☆ ぐうぜんこの感想を読み、意見を持たれたかたはy(a)shiozawa.netまでe-メールをお送りください。(a)は@の代わりです。 ☆ 以下の本文中、断りなしにページ数が記載されている場合、すべて『ケインズの逆襲/ハイエクの慧眼 』のページを指します。 批評者 塩沢由典 2015.1.24現在 . Tさん推薦の『ケインズの逆襲/ハイエクの慧眼』は読み終えました。たしかにTさんのいうとおり、いま経済学でいろいろ問題になっている議題を総覧するには、なかなか良く書けていると思
塩 沢 由 典 . 最近、わたしは、経済学の思考のあるべき位置は、数学とオカルトのあいだにあると考えている。こんなことをいうと、数学とオカルトとが地続きだといっていることになり、たいがいの数学者にはまずは呆れられるであろう。すくなからぬ数学者には、けしからんと叱られるにちがいない。わたしも、数学そのものがオカルトに接続しているといいたいのではない。中世の数学にはともかく、現代の数学には、オカルティズムは含まれていない。しかし、数学ないし数学用語の利用となると、どうであろうか。 数学のオカルトな利用 数学用語のもっとも現代的な利用法のひとつが、ポストモダンの著作にみられる。集合論や位相数学の用語(境界、内部・外部、開かれた、メビウスの帯、クラインの壷、非決定性、などなど)でちりばめられた華麗な文章は、その主張内容とはべつにそれなりの効果をもっており、その効果ゆえに多くの読者を得てきた。そ
塩沢由典(大阪市立大学・理論経済学) 「社会・経済システム」第19号、2000年11月10日、pp.55-67 目次 1.経済学におけるシステム研究 2.経済学の隠されたシステム理論 3.システム理論の革新に必要なこと 4.自律的エージェントのシステム理論 1.経済学におけるシステム研究 社会・経済システム学会は、「社会的・経済的事象に関するシステム研究」(同創立趣意書)を目指して1982年に設立された。わたしは創立当時からの会員ではなく、なぜここで、単に「社会・経済システムの研究」でなく、「社会的・経済的事象に関するシステム研究」という表現をもちいたのか、その経緯を知らない。経済学の分野にあるものとして推測するに、経済システムないし社会システムというとき、市場経済や計画経済といったシステムないし体制の研究と混同される恐れがあったということであろう。それを退けるわけではないが(現に、比較経
塩沢由典 本文に載せられなかった証明は、こちらをご覧ください。 0. 複雑系経済学の歴史 1. 諸学問のおける位置と関係 2. 経済行動 3. 過程分析 4. 結合関係 5. 経済の原理 6. 競争の原理 7. 選択と進化 8. 知識 9. 経済のシステム特性と経済学の方法 10.新しい分析用具 補注 文献 ☆これは校正前の未定稿です。引用などはかならず以下の本から行ってください。 塩沢由典責任編集『経済学の現在1』「経済思想」第1巻、日本経済評論社、2004年11月、pp.53-125.☆ ☆『経済学の現在1』にはあるふたつの図は省略されています。 0.複雑系経済学の歴史 複雑系経済学は、基本的には日本で始まった経済学である。その歴史は最長でも20年程度にすぎない。北アメリカやヨーロッパの経済学においては複雑系はひとつの新技法程度のもととしてしか受け止められておらず、その考え方を基礎にし
塩 沢 由 典 . 書誌情報 「ミクロ・マクロ・ループについて」『経済学論叢』(京都大学)第164巻第5号(1999年11月刊予定)、2000年10月(実際の出版時)、pp.1-73. 各氏に引用されていますが、原文に当たるのが難しいと指摘されています。便宜的に完成稿に近い全文を掲載しました。校正前の原稿です。引用の際は原文に当たってください。(2006.11.24) 目次 1.はじめに 2.先行する議論 3.ミクロ・マクロ・リンク 4.ミクロ・マクロ・ループの例 4.1戦後日本の成長経済と日本的経営 4.2金融市場のミクロ・マクロ・ループ 4.3圧力経済と吸引経済 5.ミクロ・マクロ・ループ/再定義 5.1ミクロの世界 5.2マクロの世界 5.3相互規定のループ 5.4ミクロ・マクロ・ループと時間尺度 5.5ミクロ・マクロ・ループの含意と課題 5.6社会
コロナ禍で巣ごもり生活、6年近く更新停止となっていた「公式HP」を再開することにしました。2020年7月10日。 短信・雑録を2021年11月から始めました。 まずは、 著書紹介 をご覧ください。新刊の書評・反響などを紹介しています。 さいきん書いた論文などに関する情報は、こちら をご覧ください。論文の意義や反響などについても載せていきます。 2020年までのサイトに御用のあるかたは、こちら をご覧ください。 短信・雑感 2024年 2024年3月 2024.4.8 昨夜は東京都内にもめずらしく雪が降り、朝起きたら結構な雪景色だった。 Holthamへの返事が公開されたが、引用部分が地の文と区別できなくなってしまっていた。仕方ないので、部分的な訂正の投稿をし、続編も投稿する。 Lars Syllの投稿The problem with economics — too much maths,
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