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滋賀県甲賀市に所在する天台宗の古刹、櫟野寺(らくやじ)には重要文化財に指定される平安時代の仏像が20体も伝わります。 その数は、優れた仏像が数多く残る滋賀県でも特筆されます。本展は、20体すべてを寺外で展示する初めての機会です。本尊の十一面観音菩薩坐像は像高が3mもある圧巻の作品で、普段は大きく重い扉に閉ざされる秘仏です。重厚感ある堂々とした姿ですが、美しい顔立ちは、見る人に安らぎを与えることでしょう。その十一面観音とともに2.2mある薬師如来坐像が並ぶ様子は壮観といえます。他にも、11体の観音や、どこか親しみのある毘沙門天立像、文治3年(1187)に造られたことが知られる貴重な地蔵菩薩坐像なども出品され、櫟野寺に伝わる平安彫刻の傑作を一時にご覧いただける展覧会です 特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」は、2016年9月13日(火)~12月11日(日)までの 会期を予定
クリスとは東南アジアのマレー半島および島嶼部で広く使われた鉄剣です。剣身がまっすぐなものと蛇行状のものがあり、多くの剣身の表面には特殊な加工技術によって幾重もの刃紋が作り出されています。この種の奇抜な形状をもつ剣は、神秘的な霊力を宿すと信じられてきました。クリスはその霊力によって持ち主の男性を守護するとともに、持ち主の威信を象徴するものでもあります。 本特集は、当館が所蔵するインドネシアのクリスを、ジャワ島・スラウェシ島など地域ごとに紹介します。また、インドネシアの槍もあわせて展示し、現地における武器の造形に込められた意味や願望に迫ります。
こんにちは、保存修復室の瀬谷愛です。 5月17日(火)の公開以来、多くの皆様がマンショ君に会いに来てくださっています。ありがとうございます! バナーがババーン! 本館7室は、いつもとちがう雰囲気です。 マンショ君。皆様のイメージどおりでしたでしょうか。 それとも、意外とイケメン? 平たい顔族じゃない? 画家のフィルターがかかっている? 色々なご意見があると思います。 歴史上の人物たちはどんな顔をしていたのか? 写真のない時代について、肖像画はその問いに答えてくれます。 ですが、肖像画を発注できる人は高位の人物だけ。 経済的な問題だけでなく、その肖像を残すだけの地位、価値、意味がないといけません。 伊東マンショも、もし使節としてヨーロッパに行かなければ、その姿が描かれることはなかったでしょう。 さらに、伊東マンショの肖像については、 5月18日(水)九段下のイタリア文化会館で開かれたシンポジ
(左)国宝 半跏思惟像 飛鳥時代・7世紀 奈良・中宮寺門跡蔵 (右)韓国国宝78号 半跏思惟像 三国時代・6世紀 韓国国立中央博物館蔵 左足を踏み下げ、右足をその膝の上に組んで坐り、右手を頬に添えて思案する仏像を半跏思惟像(はんかしゆいぞう)といいます。このような坐り方を半跏といい、物思いにふける(思惟)ことがその名の由来です。 半跏思惟像は、仏教の母国・インドにはじまり、中国、朝鮮半島、日本へと伝わりました。日本や朝鮮半島では6世紀から8世紀の間に多くの像がつくられ、そのなかには古代仏教彫刻の傑作といわれる仏像があります。奈良県の中宮寺門跡(ちゅうぐうじもんぜき)に伝わる国宝の半跏思惟像はその一つで、優しく微笑む顔は誰もが知るところです。また、韓国国立中央博物館所蔵の銅製の半跏思惟像は、国宝78号像として広く親しまれています。日本と韓国に同じ姿の優れた仏像が残るのは、両国の古代から続く交
2016年8月5日(金)、入場者が10万人に達しました。 1089ブログ「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」 展覧会の見どころなどを紹介しています。 「オリンピックイヤー記念・ギリシャの古代オリンピック作品」 投票結果(投票期間:2016年7月20日(水)~8月31日(水)) 東京国立博物館資料館 特別展「古代ギリシャ―時空を超えた旅―」関連図書コーナー設置 展覧会のみどころ 第1章 古代ギリシャ世界のはじまり(前6800年紀~前1100年頃) 第2章 ミノス文明(前3200年頃~前1100年頃) 第3章 ミュケナイ文明(前1600年頃~前1100年頃) 第4章 幾何学様式~アルカイック時代(前900年頃~前480年) 第5章 クラシック時代(前480年~前323年) 第6章 古代オリンピック 第7章 マケドニア王国 第8章 ヘレニズムとローマ(前323年~) 第1章 古代ギリシャ世界のはじ
伊東マンショの肖像(部分) ドメニコ・ティントレット筆 1585年 ミラノ、トリヴルツィオ財団蔵 Fondazione Trivulzio - Milano 2016年の日伊国交樹立150周年を記念し、日本とイタリアを結ぶ最初の架け橋である天正遣欧少年使節を描いた「伊東マンショの肖像」を世界で初めて公開いたします。 天正10年(1582)、九州のキリシタン大名の名代として長崎を出航した天正遣欧少年使節4人とその一行は、長い船旅ののち、輝かしいルネサンス期イタリアの地を踏みました。天正13年(1585)にはヴェネツィア共和国を訪問。その折、共和国元老院が4人の肖像画をヤコポ・ティントレットに発注したことが知られ、その息子ドメニコ・ティントレット(1560~1635)が完成させたものがこの肖像画とみられています。 今回は、当時のイタリアで刊行された「天正遣欧使節記」やキリシタン資料中のイタリア
古くから『文明の十字路』として栄え、シルクロードの拠点として発展したアフガニスタン。その北部に点在する古代遺跡で発掘された貴重な文化財は、アフガニスタン国立博物館を代表する収蔵品となっていました。1979年のソ連による軍事介入やそれに続く内戦により同館は甚大な被害を受け、その多くが永遠に失われてしまったとみられていました。 ところが、その貴重な文化財は、国立博物館の勇敢な職員たちにより、秘かに大統領府地下の金庫などに移され、その後14年もの間、静かに守り続けられていたことが2003年に判明します。 本展は、この秘宝の再発見を契機に、アフガニスタンの文化遺産復興を支援するために企画された古代アフガニスタンの歴史と文化を紹介する国際巡回展です。2006年のフランス・ギメ国立東洋美術館での開催以来、メトロポリタン美術館、大英博物館など、世界10か国を巡回し、すでに170万人以上が来場しています。
バックヤードツアー「保存と修理の現場へ行こう」は、毎回応募者殺到の人気ツアーです。 今年も2016年3月17日(木)、3月18日(金)に開催され、抽選で選ばれた42名(2日間)の方に参加いただきました。 私も広報室インターン生としてツアーに同行し、取材しました。 トーハクにおける文化財の修理は、解体などをして全体的な修理を行うものが年間70~100件、部分的に行う最小限の修理が年間700件以上あります。 実際どのような過程を経て保存・修理が行われているのか、ツアーの様子とともに紹介しましょう。 今回のツアーでは、2年前に導入された大型のX線CTスキャナーなど、コンピューターを使用し科学的・数学的な客観的データを計測する施設。実験室と呼ばれる、浮世絵や絵巻など一つ一つ手作業をする修理部屋。そして、刀剣の手入れなどを見学。 参加者の方々には文化財の保存と修理についての理解を深めていただく内容と
1冊丸ごとトーハクの魅力が詰まった『藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館』(淡交社刊/本体1700円+税)の出版を記念して、建築家・藤森照信氏と画家・山口晃氏によるトークイベントを開催。トーハクファンのお2人ならではの視点で、館のおもしろさを語ります。 当日、会場で書籍『藤森照信×山口 晃 探検! 東京国立博物館』をご購入いただいた方限定でサイン会も行います。 (書籍販売は13:30より。先着100名にサイン会整理券配布)
東洋館8室では「中国の書跡 さまざまな臨書」(~2016年4月10日(日))を開催しています。 本展では、中国の明時代から民国期、17~20世紀にわたる諸名家の臨書を展示します。 また前回展「顔真卿と唐時代の書」に続き、本展も台東区立書道博物館「書のスケッチ「臨書」の世界―手習いのあとさき、王羲之から不折まで―」(~2016年5月29日(日)、展示替えあり)と共通テーマの企画です。 臨書というと馴染みのない方も多いかもしれません。しかし、小中学校の書写などで、教科書に載っているお手本とにらめっこをしながら、文字の形がソックリになるように何度も何度も書いた経験なら、誰しも一度はあると思います。 「臨書」は、このお手本を傍らに置いてそれを見ながら書を書くことです。伝統的な手習いの方法として、また鑑賞の補助として、あるいは書跡の複製方法として古来より行われてきました。例えば、王羲之の「蘭亭序」も
「湖畔」で広く知られ、日本美術の近代化のために力を尽くした黒田清輝(1866-1924)の生誕150年を記念した大回顧展です。 この展覧会は師コランやミレーなど、黒田がフランスで出会い導かれた作品をあわせて展示しながら、留学時代の「読書」「婦人像(厨房)」や帰国後の「舞妓」「智・感・情」などの代表作によって、黒田清輝の画業全体を振り返ろうとするものです。 展覧会のみどころ 開催概要 2016年4月28日(木)、入場者が10万人に達しました。 1089ブログ 「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」 展覧会の見どころなどを紹介しています。 黒田が描いた女性 あなたが好きな作品は? 投票結果(投票期間:2016年4月11日(月)~4月18日(月)、5月9日(月)~5月15日(日)) 東京国立博物館資料館 特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」 関連図書コーナー設置 展覧会の
東洋館8室では、先週より特集「顔真卿と唐時代の書」(2016年1月31日(日)まで)が始まりました。 本展は毎年ご好評をいただいている台東区立書道博物館との連携企画、第13弾です。 本展の舞台となるのは、今から1000年以上も前の中国です。618年~907年、およそ300年もの間長きにわたって繁栄し、世界的にも有数の国威を誇った唐王朝。この時代の書は、王羲之(おうぎし)が活躍した東晋(317~420)の書とともに、歴史上もっとも高い水準に到達しました。 当代に花開いた様々な書をご覧いただくうえで、本展では7つのテーマを設定しました。今回は各テーマとその見どころについて簡単にご紹介したいと思います。 (左)東洋館8室。壁付ケースには、本展の主役・顔真卿や初唐の三大家たちの書が刻まれた石碑の全形拓本が並び、あたかも碑林にいるかのような気分になります。 (右)台東区立書道博物館。独立ケースでは、
東洋館5室にて開催中の特集「東洋の白磁―白をもとめ、白を生かす」(12月23日(水・祝)まで)。 東京国立博物館では「描くやきもの―奔放なる鉄絵の世界(東洋の鉄絵)」(2007年)、「東洋の青磁」(2012年)と、中国、朝鮮、日本、東南アジアのやきものを一堂に集めて、その魅力を紹介する特集を企画してきました。今回の特集は「東洋のやきもの」特集第3弾です。 白磁はやきものの国、中国で生まれました。 その白い胎土は硬く焼き締まり、水をほとんど通しません。清潔感があってどんな料理にも合い、使いやすさからいまや私たちの日常の食卓に欠かすことのできないうつわです。また、ガラスのように薄く軽く、光を受けて輝く姿は、華やかな饗応の場でも見劣りすることはありません。そして青花や五彩といった色彩豊かな磁器の礎であることは言うまでもありません。 うつわの王ともいうべき白磁を白磁たらしめるもの、それは透明釉(と
昨年に引き続き、2015年10月2日(金)、3日(土)に、「博物館で野外シネマ」を移動映画館キノ・イグルーと共催で開催します。 第1回目の昨年は、2日間で8,600人の来場者を迎え、大好評を博しました。第2回目となる今年は、宮沢賢治による名作をますむらひろしの猫のキャラクターにより長編アニメーション化した、杉井ギサブロー監督「銀河鉄道の夜」(1985年、KADOKAWA)をお届けします。来年生誕120周年を迎える宮沢賢治は、東京国立博物館を愛し、足しげく通ったことが短歌や手紙に残されています。また、前回よりもスクリーンを大きくし、より多くの皆様にご覧いただけるようにいたします。 上映日は、特別展「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」(別途料金が必要)を含め、22時までの特別夜間開館を実施しますので、映画鑑賞後にも展示室をご観覧いただけます。 今まで博物館に来る機会の
中文 特展详细网页 2016年2月10日(水)、入場者が40万人に達しました。 2016年1月14日(木)、入場者が30万人に達しました。 2015年12月11日(金)、入場者が20万人に達しました。 2015年11月20日(金)、入場者が10万人に達しました。 1089ブログ「始皇帝と大兵馬俑」 展覧会の見どころなどを紹介しています。 「永遠」を守る軍団、参上! 人気No1はどのYo? 投票結果(投票期間:2015年10月13日(火)~12月20日(日)) 東京国立博物館 資料館 特別展「始皇帝と大兵馬俑」関連図書コーナー設置 展覧会のみどころ 1 秦王朝の軌跡 周辺の小国から巨大帝国へ 現在の中国甘粛(かんしゅく)省南部にあった小国・秦は、春秋時代になると、陝西(せんせい)省の関中盆地に東遷します。そこはかつて天下に君臨した西周王朝(紀元前11~前8世紀)が都を置いた特別な場所でした。
見ていてすがすがしさが感じられるのは、元気に遊ぶ子犬たちの白や茶色にくわえて、朝顔の鮮やかな群青と緑、杉板の茶色に映える清涼感あふれる配色によるところが大きいでしょう。朝顔のツルが子犬たちをゆるやかにつないで曲線を描き、子犬たちの体や、朝顔の花と葉の丸っこい形が反復して、ゆったりとしたリズムを刻んでいるのも心地よく素敵です。上の方に何も描かず広く残し、思い切って下3分の1に寄せて描いた意表をつく構図(これについては後でまたふれます)、木目の美しい無地の杉板画面(金箔が貼られたり地色が施されていた痕跡はありません)、そこに映える優美で清涼感あふれる色と形、あまりにも高い完成度に驚かされます。 近づいてみてみると分かるのですが、子犬の毛並みの描写は徹底していて、毛の一本一本が白や茶色の絵の具を使ってごくごく細い筆で描かれています。さわったらふんわりとやわらかそうな質感描写、現代用語でいえば「も
130年を越える歴史を持つ、イタリアが世界に誇るハイジュエリーブランド、ブルガリ。 今回の回顧展では、ローマの地に1884年に創業したブルガリの、創成期から今日に至るまでの貴重な作品の数々をご堪能いただけます。 展覧会のみどころ 開催概要 1089ブログ「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」 展覧会の見どころなどを紹介しています。 展覧会のみどころ アートとしてのブルガリ 1世紀以上にわたり、イタリア派ジュエリーデザインを代表する美意識の高い展示作品の数々は、他の追随を許さず比類なきスタイルとして確立されました。古代ギリシャやローマ文化の美術・建造物に加え、極東アジアや日本にインスピレーションを得た作品は、時代ごとに様々な要素を含み、創造性をうかがうことができます。アンディ・ウォーホルに「僕にとって、ブルガリの店に行くのは最高のコンテンポラリーアート展に行くような
国宝 鳥獣人物戯画 甲巻(部分) 平安時代・12世紀 京都・高山寺蔵 ※この場面の展示期間は2015年4月28日(火)~5月17日(日)です 誰もが一度は目にしたことのある、日本で最も有名な絵巻、国宝・鳥獣戯画。墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いた、日本絵画史上屈指の作品です。全巻の修理を終え、その魅力を一新した鳥獣戯画の全貌を紹介します。国宝の甲・乙・丙・丁4巻とともに、この4巻から分かれ、国内外に所蔵される断簡5幅も集結。現存する全ての鳥獣戯画をご覧頂けます。 また、鳥獣戯画の伝来した京都・高山寺は、鎌倉時代のはじめに明恵上人によって再興され、今なお多くの文化財が伝わります。本展覧会では、高山寺ゆかりの至宝とともに、明恵上人の信仰と深く関わる美術作品を、かつてない規模で展観します。 ※会期中、一部作品、および場面の展示替を行います。 「鳥獣戯画」については全4巻の前半部分が前期、後
みちのくの仏像といえば、一木造、素地(きじ)仕上げ、力強い表現などが思い浮かびます。その顔は悟りを開いた超越者ではなく、人間味があります。厳しい自然に生きた人々の強さと優しさが表れているようです。この展覧会には、東北の三大薬師と称される、黒石寺(岩手県)、勝常寺(福島県)、双林寺(宮城県)の薬師如来像をはじめ、東北各県を代表する仏像が出品されます。会期中には東日本大震災から4年を迎えますが、仏像をとおして東北の魅力にふれていただくことで復興の一助になればと祈っています。 ※本展の収益の一部は、被災した文化財の修復に役立てられます。 展覧会のみどころ 開催概要
東京国立博物館の展示と催し、さまざまな事業について皆さまにお知らせする広報誌です。2003年5–6月号(659号)以降のPDF版です。 ・年4回発行 ・当館インフォメーション等で無料配布。 ・定期購読をご希望の方は、1年分を1,000円の送料・事務費のご負担で送付いたします。 「東京国立博物館ニュース」定期購読のページへ移動(オンラインによるお申込み[クレジットカード、郵便振替]) ・646号以前の国立博物館ニュースは冊子体の縮刷版があります。資料館にて閲覧いただけます。
「日本国宝展」(2014年10月15日(水)~12月7日(日) 平成館)には、たくさんの方々にご来館いただき、ありがとうございます。 展示作品の中でも注目を集めている、「国宝 元興寺極楽坊五重小塔」(奈良・元興寺蔵)。今回の国宝展に出品される全119件のうち、唯一建造物の国宝です(他はすべて美術工芸品)。この巨大な小塔(というのも変な言い方ですが)が本展覧会に出品されるまでには、いくつかの超えるべきハードルがありました。いかにして五重小塔は東京国立博物館にやってきたのか。そのものがたりを、これからお話したいと思います。 その前に、少々こみいっていますが、五重小塔の国宝指定の歴史を振り返ってみましょう。 この五重小塔が初めて指定文化財となったのは、明治34年(1901)のことでした。同年8月2日付の官報告示には、「古社寺保存法」により「木造五重塔(伝元興寺塔雛形(ひながた))を「国宝ノ資格ア
仏坐像 アヒチャトラー出土 クシャーン朝(1世紀頃) コルカタ・インド博物館蔵 (Photographs (c)Indian Museum, Kolkata) インド東部の大都市コルカタ(旧カルカッタ)には、1814年に創立したインド博物館があります。アジア最古の総合博物館であるばかりでなく、古代インド美術のコレクションは世界的にも有名です。このたび、同博物館の仏教美術の優品を紹介する展覧会を開催いたします。古代初期を代表するバールフット遺跡の出土品、仏像誕生の地であるガンダーラやマトゥラーの美術など、インド仏教美術のあけぼのから1000年を超える繁栄の様子をたどります。 展覧会のみどころ 開催概要・関連事業など
石川啄木歌碑拓本(いしかわたくぼくかひたくほん) 金田一京助筆 昭和時代・20世紀 岩手・陸前高田市立博物館蔵 (右)NPO法人文化財保存支援機構とともに奥州市埋蔵文化財センターで行った拓本の安定化処理作業の様子 岩手県出身の歌人、石川啄木の歌碑の拓本です。石碑は、大津波により流失してしまったため、拓本は碑文を伝える貴重な資料です。表具も含めた全体が塩と汚泥にまみれ、糊浮きが進んでいました。本紙を安定化処理の後、現在は全ての拓本の本格修理が進められています。 絹地染小紋型長着(高田歌舞伎)(きぬじそめこもんがたながぎ(たかたかぶき)) 昭和時代・20世紀 岩手・陸前高田市立博物館蔵 (右)修理途中の中綿 衣装のほか、かんざしやかつらなど、地芝居「高田歌舞伎」関連資料を展示します。衣装は海水損によって全体に染料が滲み、中綿には内部で偏りが生じ、元の形が分らないほどに皺だらけになっていました。
博物館で野外シネマ。意外な組み合わせと感じるかもしれません。 野外シネマの会場は、上野公園の一角にある東京国立博物館(トーハク)。日本最古のミュージアムで、日本美術を中心とした収蔵品は質量ともに日本トップクラスです。ただ、「なかなか行く機会がない」、「どんなところか分からない」と、まだ来たことがない人が多いことも事実。そこで、映画を見ながら、ゆったりとトーハクの雰囲気を味わってもらおうと、「博物館で野外シネマ」をお届けします。 第一回目の上映作品は、いまや日本のアニメ界を引っ張る存在となった細田守監督の名作「時をかける少女」。実は、主人公のおばが勤めているという設定で、作中にトーハクが登場します。しかも、トーハクは物語の中でも重要な場所。ぜひ会場に足を運んで確かめてみてください。 「博物館で野外シネマ」の開催日は「アジアフェス in トーハク!」期間中。会場では、アジアの展示やイベントとと
本展覧会は、日本、中国、韓国の3ヵ国の国立博物館が合同で実施する初めての国際共同企画展です。 中国は中国国家博物館、韓国は韓国国立中央博物館の所蔵品、日本からは東京国立博物館の所蔵・寄託品、文化庁の所蔵品と、各国15件ずつ、あわせて45件が出品されます。各館の陶磁器コレクションの特徴をふまえて厳選された名品が一堂に会します。 展覧会のみどころ 開催概要
官窯(かんよう)、ここでは皇帝の命によって青磁を焼造したと考えられる窯を指します。 この特集「日本人が愛した官窯青磁」(2014年5月27日(火)~10月13日(月・祝)、東洋館5室)は、中国・宋時代の官窯の器を、この一世紀のあいだ、日本人がどのように考えてきたのか、という問題についてとりあげたものです。特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝」が開催される本年、日本所蔵の汝窯青磁の盤や、国宝の下蕪瓶など貴重な作品が東洋館にならび、夢のような展示が実現しました。 ちょうど私が大学で青磁の勉強をはじめた2000年代の初めごろ、中国・河南省で北宋時代の汝窯青磁に関わる発掘調査が行なわれていました(清凉寺窯・張公巷)。汝窯は、古い文献に「汝窯は宮中の禁焼なり」という記述があることから北宋の皇帝にまつわるものとして注目される窯です。また浙江省では、南宋の古都杭州において官窯があったと推測される地点よ
講談社が発行している漫画雑誌『モーニング』で、江口夏実氏の『鬼灯の冷徹』という作品が連載されています。「鬼灯」という閻魔大王の第一補佐官を主人公にしたお話で、クールでシュールな笑いに毎回魅了されています。しかも、経典などに説かれる地獄の様相を踏まえつつ、時にはある有名な国宝地獄絵の世界観を垣間見せるなど、こうした絵画作品に興味を持つ私の心をグッとわしづかみにしています。 まずはご一読をお勧めしますが、物語の舞台は地獄。少なくともこのブログをお読みの方の中で実際に地獄を見たという人はいないと思いますが(「生き地獄」や「この世の地獄」ではなく、「純粋」な地獄のことです)、見たことがないから見てみたい。それが人情というもの。いつの時代も地獄という世界は人びとの興味関心をかき立ててきました。 現在開催中の特別展「栄西と建仁寺」で展示されている六道珍皇寺所蔵の「熊野観心十界曼荼羅」という作品もまた、
国宝 土偶 合掌土偶 縄文時代(後期)・前2000~前1000年 青森県八戸市風張1遺跡出土 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館蔵 日本には、美術的、歴史的に貴重な意義を有する文化財が数多くあり、中でも世界文化の見地から、高い価値をもつものを、類い稀な国の宝として、「国宝」に指定しています。 本展覧会は、これら国宝の中で、人々の篤い信仰心が結実した文化的遺産を集め、日本文化形成の精神を見つめ直すことを試みた壮大な展覧会です。祈りをテーマに、仏や神と、人の心をつなぐ役割を担ってきた絵画・彫刻・工芸・典籍・考古資料などを展示し、日本文化の粋の結集をご覧いただきます。人々の祈り、信じる力が、どのような形を結び今に伝わるのか、国宝と私たちとの、時空を超えた対話が始まります。 本展覧会には、正倉院宝物が特別出品されます。祈りを込めて東大寺大仏に捧げられた品々は、長い歴史の中で大切に継承され、まさに国
「『トーハクに白菜がやってくる』? あら、ブランド野菜の販売かしら? でも・・・お高いんでしょう?」 奥さん、違います。 この白菜は、世界にひとつしかない白菜なのです。 台北の國立故宮博物院が誇る”神品”「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」がトーハクにやってくるのです。 今年6月、トーハクでは特別展「台北 國立故宮博物院―神品至宝―」(2014年6月24日(火)~9月15日(月・祝)、平成館)を開催します。 これに先立って2014年1月29日(水)、平成館大講堂で報道発表会が行われました。 発表会では、まず主催者を代表して、銭谷眞美 東京国立博物館長と、三輪嘉六 九州国立博物館長がご挨拶申し上げました。 また、本展覧会担当の富田淳列品管理課長より展覧会の構成と見どころの解説を行いました。 富田淳 列品管理課長 東京と九州の2会場で行われる本展は、中国歴代にわたるひときわ優れた文化財を多数収蔵
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