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ノーベル賞
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Author:内藤陽介 Yosuke NAITO 1967年、東京都生。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。 切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し研究・著作活動を続けている。 主な著書 『それは終戦からはじまった』 (日本郵趣出版) 『切手が語る香港の歴史』 (社会評論社) 『北朝鮮事典』(竹内書店新社) 『なぜイスラムはアメリカを憎むのか』(ダイヤモンド社) 『解説・戦後記念切手』(日本 郵趣出版、全7巻+別冊1) 『外国切手に描かれた日本』 (光文社新書) 『切手と戦争』(新潮新書) 『反米の世界史』 (講談社現代新書) 『皇室切手』(平凡社) 『これが戦争だ!』 (ちくま新書) 『満洲切手』(角川選書) 『香港歴史漫郵記』 (大修館書店) 『タイ三都周遊記』(彩流社) 『韓国現代史』(福村出版) 『大統領になりそこなった男たち』(中公新書ラ
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 1864年7月19日に太平天国の乱が終結して、今日でちょうど150年です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます) これは、1951年に中華人民共和国(以下、中国)で発行された“太平天国100年”の記念切手の400円切手1枚と800円切手2枚(図案違いで2種)を貼り、1952年8月5日に上海から英領ヴァージン諸島宛に差し出したカバーです。切手の図案は、上段の400円切手(緑色)と800円切手(赤色)は金田村での蜂起の様子を、下段の800円切手は太平天国の文献と貨幣を描くもので、400円切手にはヴァージン諸島の到着印も押されているのが嬉しいですな。 さて、太平天国のルーツは、1843年、広東
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 きょう(15日)は“終戦の日”です。というわけで、何を持ってこようかいろいろ迷ったのですが、とりあえず僕の最新作『蘭印戦跡紀行』の中から、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます) これは、先の大戦中、ジャワ駐留の日本兵が差し出した軍事絵葉書で、裏面には「アジア萬歳」と題された戦争画が取り上げられています。葉書の日本兵と母子がとても良い雰囲気で気に入っているので、拙著の表紙にも使った1枚です。 大戦中の3年強におよんだ日本占領時代の蘭印(オランダ領東インド、現インドネシア)については、人によって評価はさまざまだろうと思います。ただし、当初、現地の非オランダ人の多くが日本軍の進駐を熱烈に歓迎したことは厳然たる事実
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 小学館・学習まんがシリーズの『名探偵コナン推理ファイル 漢字とかなの謎』ができあがりました。同書では、紙と印刷の発明についてのコラムがあり、僕も1962年に中国で発行された蔡倫の切手の図版提供者として協力しています。というわけで、きょうはその切手を取り上げ、僕なりの補足説明を加えてみたいと思います。(画像はクリックで拡大されます) 一般に紙の発明者として知られる蔡倫は、湖南省の出身ということはわかっていますが、その生年についてはわかっていません。 光武帝の息子・明帝の時代(在位57-75)の末期に宦官として宮廷に入った彼は、和帝の時代(在位88-105)に尚方令として宮中の諸道具をつかさどる長官となります。そして、105年、樹皮
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 1910年8月22日に漢城府(現ソウル)で「韓国併合ニ関スル条約」が調印されて、きょうでちょうど100年です。というわけで、きょうはこんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます) これは、1946年5月1日、アメリカ軍政下の南朝鮮(大韓民国はまだ発足していません)で発行された“解放切手”10銭の銘版つき田型です。 米軍政下の南朝鮮で発行された最初の正刷切手である解放切手は、名目上は“(米軍による南朝鮮)解放の記念切手”でしたが、総計4470万枚発行され(うち、1946年の製造数は3000万枚)、実質的に通常切手として用いられました。 当時の南朝鮮内には、これだけの量の切手を短期間に確実に製造しうる印刷所はありません
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 おととい(11日)の参議院選挙で落選した法務大臣の千葉景子が、議員としての身分を失った後も“民間人”として閣僚の座に居座り続けるのだそうです。というわけで、きょうはこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます) これは、1990年11月1日に発行された“裁判所制度100年”の記念切手で、最高裁に置かれている“正義(の女神)像”が描かれています。 正義の女神(ギリシア神話のテミス、 ローマ神話のユスティティア)は天秤と剣を持つ姿であらわされますが、これは、天秤によって正邪を測る“正義”を、剣によって法を執行するための“力”を象徴したものです。なお、正義の女神像といえば、現在では、先入観にとらわれず万人に平等に法を適用するものとして
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 雑誌『東亜』の2009年5月号ができあがりました。3ヶ月に1回のペースで僕が担当している連載「郵便切手の歴史に見る台湾の独自性」では、今回は国共内戦時代の話を取り上げましたので、その中から、こんなマテリアルをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます) これは、国共内戦下の1949年2月、台湾で発行された加刷切手で、台切手の額面3円が3000円に改定されています。 中国国民政府(以下、国府)による接収直後の台湾では、当初、日本統治時代の旧台湾銀行券(日本円と等価)が流通していました。国民党政権は、1946年に旧台湾銀行と台湾貯蓄銀行、三和銀行を接収・合併し、新たに台湾省営の“台湾銀行”を設立し、同年5月22日から、旧台湾銀行券
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 今日(4月8日)は灌仏会(花祭)の日。というわけで、お釈迦様がらみで、こんな切手を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます) これは、1959年3月27日に発行された「釈聖2500年・アジア文化会議」の記念切手です。 南伝仏教(いわゆる小乗仏教)の正統派の理解によれば、1956年は仏教の祖である釈迦の入滅2500年にあたっていたため、東南アジア諸国や欧米の仏教団体などでは、これを記念するための各種のイベントが行われ、特に、ビルマ(現ミャンマー)、セイロン(現スリランカ)、インド、ラオス、タイでは記念切手も発行されました。 日本の場合には、いわゆる南伝仏教とは系統の異なる北伝仏教(大乗仏教)が主流を占めており、1956年
Author:内藤陽介 Yosuke NAITO 1967年、東京都生。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。 切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し研究・著作活動を続けている。 主な著書 『今日も世界は迷走中』(ワニブックス) 『なぜレジ袋は「有料化」されたのか』(渡瀬裕哉氏との共著、総合教育出版) 『現代日中関係史』 (日本郵趣出版、全2巻) 『本当は恐ろしい! こわい切手』(ビジネス社) 『アフガニスタン現代史』 (えにし書房) 『誰もが知りたいQアノンの正体(みんな大好き陰謀論Ⅱ)』 (ビジネス社) 『切手でたどる郵便創業150年の歴史』(日本郵趣出版、全3巻) 『世界はいつでも不安定』 (ワニブックス) 『日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史』(扶桑社) 『みんな大好き陰謀論』 (ビジネス社) 『日韓基本条約』(えにし書房) 『(改訂
切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 雑誌『キュリオマガジン』2024年8月号が発行されました。僕の連載「蛇の文化史」は、今回は、ギリシア神話のメドゥーサについて話題にしましたが、その記事の中で取り上げた切手の中からこの1枚をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます) これは、2000年11月3日、イタリアが発行した“ベンヴェヌート・チェリーニ生誕500年”の記念切手で、彼の代表作「ペルセウス像」のうち、メドゥーサの首を掲げるペルセウスの上半身部分が取り上げられています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。
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