サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
yuta-segawa-kenbunroku.com
フランスは胡散臭い日本人の宝庫である。 こんなにも胡散臭い日本人が流れ着く国もなかろう。 拙者、胡散臭さがムンムン漂い候和服のちょび髭親父に遭遇仕りて、「この親爺胡散臭く候」と思ひ候らひし故、即座にパリを中心と致し候フランスにおいて見かける斯くの如き胡散臭い日本人をば、類型化申し候ひて書き留めることを思い付き候。 ホテルリッツを和服で歩いている 「世界最高のホテルたるホテルリッツに来ている我こそは日本人」と言いたくて言いたくて仕方がない阿呆。洋服は全ての日本人にとって自分たちの物ではない借り物であるから平等に日本人をある程度覆い隠すが、和服というものは不思議なもので、着ることによりその日本人の風格、人品というものを露わにする。フランスで自然に和服を着るのではなく、わざわざ日本人であることをアピールするためにここぞとばかりに和服を着る人間は、胡散臭いったらありゃしない。あの回廊のど真ん中で、
今朝方フォンテーヌブローでバスに乗った。 僕はバス後部右側の席に座っていた。 アンドレア・ボチェッリを聴きながら、春のように麗らかな秋晴れの下、バスに揺られていた。 通路を挟んだ、四席向かい合わせのシートには、にいちゃんと言うべきか野郎と言うべきか、三人のアラブの若い男たちが座っていて、迷惑な大声で会話をしながら、足を前のシートに投げ出す形で座っていた。 まるでバス後部帝国の支配者は彼らこそであると言いたげに。 無論彼らトロイカ体制の皇帝の服装は、攻撃的なスウェットである。 今その言葉が日本語であるかは知らないが、いわゆるB系ファッションである。 こういう服装をするのはだいたいアラブ人や黒人であるのだが、この三人は紛れもないアラブ人であった。 そして、ヤンキーまがいの移民が、公共交通機関で示威行為をするのには、正直僕もフランス人も慣れ切っている。 誰かが迷惑行為をする人間を叱ってどうにかな
太陽に飢えたフランス人の夏のバカンスの行き先は、何も太陽の理由のみから南欧が選ばれるわけではない。 クロアチアやポルトガルなど、フランス人が大挙して押し寄せるバカンスの行き先があるが、それは、極めて経済状態に関連している。 カツカツのフランス人がそれでも何とか太陽と共にヴァカンスを楽しめる、安く上がる行き先が、クロアチアやポルトガルなのである。 まず、前提として、フランスも給料が悪く、消費税などの重税がのしかかるから、決して裕福な国ではない。 また、社会格差はいよいよ激しく、貧困国と言っても過言ではない。 フランスでは2015年統計の、手取りの月収の平均が、会社幹部4141€、教師や宗教家や現場監督など中間層が2271€、勤め人1637€、職工1717€である。 そして、全フランス人の手取りの年収の平均がだいたい250万ぐらいである。 こんなので、消費税が通常20%、軽減税率でレストラン1
また一人フランス人の友達がパリを去る。 それにしても、フランスに住んで色々な人と関われば、パリというのは、フランス人の中にこそアンチの多い街であり、半分のフランス人はパリを嫌っていることに気づかされる。 そして、その嫌いようといったら生半可なものではない。 このことは、日本人でも、パリでないフランスに少し住んだ人や、地方出のフランス人などと関わった人ならご共感を賜われるであろう。 パリ以外でパリの話をしたり、たとえパリの中だとしても、パリ人以外のフランス人とパリの話になれば、パリの悪口大会になることは実に常のことである。 それはパリから東南へ70キロ、電車とバスを乗り継いで一時間の距離にあるフォンテーヌブローでも同じことである。 ここはパリの通勤圏であり、僕とて毎日のようにパリへ登るのに、口裏を合わせているかのように万人が万人パリを嫌っている。 フォンテーヌブローの行きつけのバーのオーナー
フランスでは、大統領が誰であるかによって、行政のカラーが変わる。そして国柄も変わる。 大統領にとてつもない権限が集中し、それでいて政権ごとに政策と行政が違うから、民衆は定期的に混乱する。 僕がフランスに遊学すべく、日本でビザを取得した時は、移民を嫌うサルコジ政権であったから、語学学校留学ではなく、正規の学生に対してでさえ締め付けは厳しかった。 2012年は最悪の年周りで、ビザ(正式には滞在許可証)発給のスピードが、新学期の登録期間に間に合わない人も多くいた。かわいそうなことに、大学間で締結済みの交換留学生でさえ、それを断念せざるを得ない状況に追い込まれる事例が相次いだ。 これに対し、仏文を中心とする先生方が抗議してくださったために、オランド=安倍両政権により、両国間のビザの緩和が締結された。 しかし、マクロン政権に変わり、このせっかくの政治的努力は水の泡となる。 私は、大統領が変わるごとに
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『東京とパリ、日本とフランス、ときどきイタリア』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く